『アンツ・パニック 巨大蟻襲来 』
2017年制作って嘘やろ?と思うくらい、内容がペラペラ。
そしてややこしい事に、同名映画が2009年に発表されている!
構図、丸パクリ!
あまりにヒドイ出来映えに、イラッとしましたので次回は昆虫映画の最高峰、スターシップトゥルーパーズを再見予定。
レビューしている方で「これはホラーではなく青春群像映画」と述べていた。
そうか!
ホラーとして観るから腹が立つのであって、若者の成長グラフィティと思えばいいのか。
んなわけあるかい!
モトクロス選手でイケメンだが、バカのルーカス。
彼のモトクロス整備士で、秀才だがコミュ障のブライアン。
ルーカスが優勝記念として選んだパーティ会場は、地元の巨大企業シケイン産業もあった。
↑分かりやすいほどドアップな広告
青春群像にはマドンナも必要なので、容姿端麗で尚且つ聡明なリサも会場へ。
この三人が、如何にして
モトクロスの映像はなかなか凝っているが、映画ではモトクロスを使ったハラハラドキドキは無い。
美しい景観と、砂埃舞う激しい疾走を撮りたかっただけ。
パーティ会場には、タダ酒飲み達が大集合!
この場の雰囲気に慣れないコミュ障のブライアンは、散歩がてらに離れた場所にある巨大穴を発見する。
穴を抜けたら巨大施設!
いや、デカ過ぎやろ!中東にある謎の遺跡群みたいやわ。
このインディージョーンズの世界観から一転、なぜか奥は宇宙船のシップ内みたいな構造になってる。
ちょっとどころか、無理がある建物構造。
ブライアンを追い掛けてきたルーカスと共に、気持ち悪いモノを発見!
ビールをたらふく飲んでるルーカスは、迷わず手を突っ込む暴挙に出るが「くさ~い!」で終わり。
なんやソレ!
ただ、捨てがたいシーンも。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
酔っぱらったルーカスでさえ、壁面の血糊を見て「引き返した方がいい」と英断。
こんにちは~
何かおる!?
この巨大蟻にフライパンや鍋返しで戦う人間の浅はかさよ・・・。
ルーカスに至っては、パイプ椅子に足が挟まって身動きが取れないという、今時コントでも見ない間抜けっぷり。
「おもんないコントええから助けて~!」
そこに現れたのがリサである。
パパッと巨大蟻を始末して「何してんのよ!」と男どもを一喝!
↓↓リサ、これを読んだらしい
英語で読めませんが・・・まあとにかく逃げましょう。
そしてこの映画をダメにしてしまった最大のシーンがこちら。
仲間を引き連れてブライアンたちを追走する巨大蟻が喋る。
↑ドアに頭から激突した巨大蟻。仲間が笑う。
そんなシーン、いる!?
Z級の匂いがプンプンし、青春群像映画として我慢しながらの鑑賞の気持ちがプツリと切れた。
『蟻に追われたら逃げよう♪』
当たり前やし!!
施設におった博士の「墜落した隕石からエイリアンの遺伝子を蟻に・・・」とか、もうええわ!
とにかく繁殖させてはいけない。
蟻たちの繁殖に必要なエタノールは施設内から排除していると博士はビデオ録画で熱弁。
な~んだ、それなら別に大丈夫やん。
・・・パーティ会場、忘れとった。
世界初!ビール樽を飲み干す巨大蟻の画!
樽投げて始末すんかい!
てなことで、パーティ会場は地獄絵図と化す・・・
・・・わけもなく、後付けされた巨大蟻の吐く粘液は硫酸とか、モロ「エイリアン」をパクる。
地獄絵図どころか、わちゃわちゃと巨大蟻と人間がプロレスしてるみたいな攻防戦を見せられる。
なんですか、コレ。
CGに自信がないのか、背景と同化した巨大蟻の大群の映像。
見にくいわ!ウォーリーを探せ!か!
あんたら、いつ施設を脱出できたん?
ブライアンたちはパーティ会場の荒れた現場を見て絶句。
大丈夫!血は一滴もございません!
リサ、唐突の告白タイム!
「実はブライアンが好きだったの!」
このコミュ障青年が、イケメンを出し抜いた感動的なシーンだが、ものの3秒でリサが巨大蟻にさらわれる。
ワロタ。
パーティー参加者は、蟻たちの餌になるべく生きて繭に閉じ込められていた!
う~ん、またもや「エイリアン」のパクリ。
パクるのは100歩譲って許しても、このサランラップみたいな繭どうにかせい!
施設のビデオ映像にあった博士と合流。
1人で銃を片手に頑張ってるけど、こんなパンデミックになっても政府に連絡せんという無知な方。
きっと頭がおかしくなったに違いない。
初対面の若造2人に「後は頼む」と、ムチャ振りもいいとこ!
唯一の見せ場のグロも「エイリアン2」のパクリ。
本家はこのまま持ち上げで身体を裂く、強烈なシーンがあるも、こちらはそのままプツンと映像終了。
ナメとんか?
ブライアンたちは一般市民なので、どう足掻いても巨大蟻には太刀打ちできない。
ああ、ここにぶっ放せる最新鋭の武器があればなぁ・・。
ありました
弾数が恐ろしく少ない最新鋭の武器をゲットした2人。
いや、まだ何か足りないぞ・・。
そうだ!モビルスーツだ!
マジでストップボタンを押そうと思った瞬間・・・。
なんやこれは。
巨大蟻に対抗できると思えん2人に、結局はキャノン砲攻撃て。
初めからこうしたらええやんか!
そして何回も言うけど、CG粗いな!!
蟻にはもちろんクィーンがおります。
「クイーンよ、もうこいつらをやっつけてくれよ!」と願わずにいられない。
応援すべきは巨大蟻の方だわよ。
果たして、ブライアンたちは巨大蟻襲来に打ち勝つことができるのか!?
★★★★★★★
最後まで見続けた自分は、きっと他事をしながらだったに違いない。
巨大蟻の恐怖も、人間たちとの攻防も全てがペラッペラ!どこが怖い?どこがハラハラ?
本作を選んだ自分が悪い。
それだけです。
なにが「退治するぜ!」だよ!