アメリカ人はこれでビビッちゃうの!?アメリカの都市伝説において、もっとも有名であろう「スレンダーマン」をテーマにした映画。
アメリカ人、このキャラをたいそう怖がっていますが映画になるとビミョー。少なからず日本人の私は怖くない。本作、アメリカの都市伝説を追い、7700万を超える視聴数を記録したWebシリーズ“Marble Hornets”を映画化したんだって。
結果、映画化する必要はまったくなかった。スレンダーマンってこんな奴↓投稿動画や写真で紹介されるスーツ野郎。顔がないのが特徴。
こんなにデカければ目立つだろうに。
本作、POV撮影なので、相当ブレッブレの画面に酔う。怖がる前に吐く。
冒頭、カメラ越しに見えるスレンダーマン。このスレンダーマンに追いかけられるカップルの男の名が
イーライっていうのがね、ホラーファンが喜ぶと思ってやがる。浅はか。
スレンダーマンが出てきたら↑のように、矢印を入れていきますね。私、親切。
ムチムチ美女、サラ。
TVレポーターとして初番組を持つことになったラッキーガール。鎮痛剤常習者の彼女は、緊張と興奮でこの日も鎮痛剤を酒と共にキメる。アメリカって病んでるよな。
まったく冴えない男マイロ。
新番組のカメラマンとしてサラと意気投合します。
酒のせいもあって勢いでHしちゃう。パーティ会場のトイレでなにしてんだか。
すっかりサラに魅せられたマイロは、彼女の行動をカメラに収めるストーカー行為に及ぶ。
もちろん、こんなのは間違ってる。
家に帰って愛犬マーティに愚痴っちゃう。俺、なにしてんだろって。
「ご主人、いつかは目を覚ますよ」
職場に新しい上司がやって来ました。ボストンからやって来たハンサムガイ。
愛するサラは完全にこの上司に心を奪われているのがわかる。女心と秋の空。
上司の名はチャーリー。噂では左遷でやって来たそうな。テレビ業界っていろいろあるのかもね。
マイロ・サラ・チャーリーが取り組む番組は
「家主不在の物件」を取り扱う業者への取材です。
不在理由の有無に関係なく、家主を失った家の掃除をし、家財道具を転売するという理に適った仕事ですな。
この日、訪れたのはウィトロック家。4人家族か。
荒れ放題な物件が多い中、まるでさっきまで生活をしていたような状況です。電気も付けたままだし。家族全員で出かけたまま消えた?
さすがに小奇麗すぎて業者も驚いてます。どこかに家主が隠れてたりして。
一通り撮影を終えたマイロは地下に向かいます。
ん、このマークは何だ?気持ち悪い。
ロケ後、3人はバーで初日の振り返りをします。
サラとチャーリーは良い感じの雰囲気です。マイロは面白くない。恋敵登場ですもんね。
チャーリーに「君は我々が撮影したテープの確認と、家から回収したビデオテープに何が映っているか調べてくれ」と言われたマイロ。ウィトロック家にあった大量のビデオテープはまるで隠すように南京錠で施錠された納戸にしまわれていたもの。
「俺だけに仕事を押し付けるのかよ」
マイロは渋々局に戻りテープを観ます。
どこの家庭にもあるホームビデオでした。子供のイベントやホームパーティなど退屈な内容だ。
するとサラがやって来ます。
「お友達に戻りましょう」唐突だなwww
やはりマイロの一方的な片思いだったようです。あの日の熱い行為が忘れられないからストーカーまでしてるのに。
言い争いに発展して、2人は部屋を出ます。
その間もウィトロック家のテープは流れていますが・・・
あ!変なん映ってるよ!マイロ達が観てないので意味ないけど。
ウィトロック家が忽然と消えてしまった調査に方向転換を打ち出すチャーリー。主旨がブレてきたぞ。ま、そちらの方が視聴率は取れるわな。
近所の住人や友人に取材するとウィトロック家の主人、ダンがある日を境にカメラを手放さなくなったらしい。
昼も夜もカメラを離さないダン。
ということは、大量のテープに何かが映っているに違いない!
マイロの苦労は報われました。
徹夜して見続けたテープに、不審な男が映っていたのです。
さっそくサラとチャーリーに報告します。
「家族を狙うストーカーだろうか」
「スーツ姿の男だな」もしかすると別のテープにも映り込んでるかもしれないと、3人は見続けます。
マイロ曰く「たまにノイズが入るんだよ」
ダンが妻と言い争いをしてるシーン。どうやらダンはスーツ姿の男が自分たちを狙っていると妻に説得しているよう。
するとノイズが入り・・・
WOW!!スーツ姿の男が映ってる!
ダンの言ったことは本当だったんだ。ウィトロック家が行方不明になったのはもしかしてこの男が関係しているのでは??
興味深いことに、ダンは「カメラ越しでないと奴が見えない」と妻に訴えている。
カメラ越しでないと奴が見えない!?3人は今回の件はスーツ姿の男が絡んでいるのではと推測します。
1970年代まで続いた
ゾディアック事件を例に「地下にあった謎のマークは犯人が付けたのではないか」と。つまり犯行予告だ。
<ゾディアック事件とは>現在も未解決のアメリカで発生した連続殺人。
犯人は犯行声明を出しており、そこに描かれたシンボルマークがあまりにも有名。
自宅に戻っても、ウィトロック家のビデオを見続けるマイロ。最初は仕事と割り切ってはいましたが、魅入られていく。
家にいても気味が悪いのでカメラで自撮りしてますね。ヘナチョコ。
「徹夜はよくないワン!」マーティがかまって欲しいと判断しているマイロですが、実は警告なんですよ。
動物の勘は鋭い。踏み入れてはいけない領域だって知らせているんだけどね。もう時すでに遅し。
「もうビデオを観たくない」って嘆いてもね。
恋愛もうまくいかないし、踏んだり蹴ったりな男である。
唐突に家のブレーカーが落ちる!
カメラのライトを使って、ブレーカーチェックに向かうマイロ。
ここまで
怖いシーンは皆無なので、頼むぞ!←なにを頼むのか
画面が荒すぎてわかんないけど、スーツ姿男が映ってんぞ!!
ついにマイロのもとにスーツ姿男(スレンダーマン)が現れたってことね。・・・
遅いわ!マイロはもちろん気が付いてない。
寝てると、触られた。変態か。
飛び起きたマイロ。もちろん見えないよね。
あ、首に焼印のようなマークが!触ると超痛い。しかもウィトロック家の地下で発見したやつと一緒のマークじゃん!
もー、なにー!?こわいー!とマイロが驚愕していると、外でマーティが吠えている。
なにごとかと出てみると
!!!肉眼では見えない。
けどカメラを通すと見えるスレンダーマン!吠えるマーティも見えないけど存在は感じるんですわ。
すっかり怯えたマイロが向かった先はサラ宅。
しかし運悪く、そこには半裸のチャーリーがいた(笑)薄々わかってたけど、サラとチャーリーは付き合ってたのね。しかし今のマイロはそれどころではない。
スレンダーマンの説明を必死にするけど、2人は「徹夜の男が幻を見た」レベルで相手にしない。
そして追い返されちゃった・・・。どこまでも情けない男である。
失意のまま自宅に戻ったマイロ。
マーティが二階に向かって吠えている。
もー、今度はなに~?スレンダーマンが二階にいるのか?カメラを構えてゆっくりと二階にあがると・・・
なぜかチャーリーがいる。先回りしとったんかい。
マイロの話を少しは信じていたようで、心配して来てくれたみたい。意外と良いヤツ。
んがっ!
マイロによるサラの盗撮がバレてしまったことで、お前バカか?とチャーリーに詰め寄られる。今は本当にそれどころじゃないんだ!とマイロは必死に訴えます。サラも合流して3人が言い争っていると・・・
出た!!チャーリーが覗き込んだ先にスレンダーマンが出現し、マイロの言葉が事実であると判断。
車で逃走します。
もちろん、マーティも一緒ね!
途中でモーテルで休憩する3人。と1匹。
改めて、今回のスレンダーマンについて検証する必要があります。とてつもなくマズイものに関わったのですから、対策が必要だよね。
ウィトロック家はスレンダーマンによって狙われていました。当初はダンのみが見えていたのですが・・・
ダンもマイロ同様に焼印を押されている。
同じくして妻子も焼印が。
彼らが逃げるように自宅を出たのは一目瞭然です。
ウィトロック家のメンバーがその後、どうなったかは不明のまま。ただ、マイロが焼印を付けられたのであれば、いずれは同じ運命を辿る事になるでしょう。
翌朝、チャーリーは業界人としての幅を利かせ、ウィトロック家がある場所に引っ越しした情報を突き止めます!
現在地からかなり遠い場所ですが、迷っている暇はありません。そこに行けば真相がわかるはず!・・・たぶん!
さあ、出発だ! ↓マーティのカメラ目線♪
・・・チャーリーが着替えていると腹に違和感。
チャーリーにも焼印が押されていました。さぁ、本当にマズイことになった。時間の猶予がないってことだ。
運転はマイロとチャーリーが交代制。
アメリカって本当に遠いよね。移動中も、もちろんカメラ撮影は欠かしません。いつスレンダーマンが出没するかわからないから。車にも搭載カメラがあるしね。
長い移動時間、マイロは思い切ってチャーリーに左遷の理由を聞く。
本当に話す事がないから。
「左遷の話は本当だ。自分が取材していた不正に上司が関わっていたんだ。許せなかったから」
クビにはならなかったものの、見た目とは違い、ジャーナリストとしての本質をこいつは意外と持ち合わせているのかもとマイロは思います。
夜。
相変わらず長距離ドライブですが、ヘッドランプの調子がおかしい。
チャーリーとサラが眠っているのを起こさず、車の点検のために外に出たマイロ。
うしろうしろ!!2日目の晩もモーテルで休憩した3人ですが、サラが叫び声をあげます。
彼女の手首に例の焼印が!これで見事に3人ともスレンダーマンの標的になったようです。
サラのヒステリーがピークを迎え、止めていた鎮痛剤に手を出そうとする。それを制止するマイロ、を止めるチャーリー。
3人がゴタゴタしているうちに、スレンダーマンが部屋に入ってたぜ!マーティが吠えなきゃヤラれてた!マーティ、ナイス!
「皆、落ち着いて行動するワン!」
マーティ、可愛すぎるっ!
+.(*'v`*)+そんなマーティが、犠牲になってしまいました(涙)
体に焼印を押され・・・。動物が犠牲になるのは私もつらい。
マイロは失意のどん底ですよ。人間不信な彼が唯一心を開いていたのは愛犬マーティだけだモン。
追い討ちをかけるように、到着したウィトロック家の新居は火事で焼失していました。
長距離ドライブの意味がねぇ。てか事前に調べとけよ。もう、打つ手はないのか・・・。
するとチャーリーが焼け跡から配線を見つけます。少し離れた地面まで繋がっている。辿って行くと・・・
地下室があった!
このモニター数を見よ!既に焼け落ちた屋敷内に固定カメラを設置していたのはダン!
スレンダーマンを監視するために、家中に設置していたのね。
録画した映像はファイルとして残っており、火事が起きた日も保存されていました。
スレンダーマンの脅威に屈したダンは自らの手で我が子を殺害しました。映像で克明に残されています。夫の蛮行に発狂した妻はダンを二階かから突き落とします。ダン、絶命。
妻は家に火を放ちました。
すでに気が触れた模様・・・。我が子と思って抱いているのは人形です。3人、茫然。俺らの結末もこうなるわけ!?
3人は地元で聞き込みを進めます。
死んだと思っていた妻が生きている情報を得て、さっそく彼女が入院している精神病院へ。
しかし会話にならない。よほどのショックを受けたのでしょう。
ましてスレンダーマンのことを聞くと、大暴れですよ。手に負えない。
けっきょく、スレンダーマンの謎は解けないまま。
ロッジを借りた3人は今後について話し合います。
改めて妻の取材で気が付いた違和感をマイロは告げます。妻の腕に焼印がない!消えている!どういうことだ?と。
そう、スタート(元凶)であるダンが死亡したことにより呪いが解けたんだ。マイロは発見したこの法則をサラたちに知らせようとした瞬間・・・カメラにノイズが入ります。
そう奴が現れた!
もう正々堂々ですよwww呼び寄せた自分が死ねば、(愛する)サラとチャーリーは生き残れる。
マイロ、自殺しますΣ(´Д`*)責任を感じたとはいえ、すげぇ決断じゃないですか?
マイロの行動にサラは泣き叫びます。
ここに来て、マイロの男らしい行動に心打たれたのか。遅いわい!
が、マイロは生き返る。法則に当てはまる事なく、マイロはチャーリーとサラを殺害。
もともとマイロは死んでるから、目的を果たしたマイロの抜け殻は倒れる。
スレンダーマンが姿を現す・・・。
スレンダーマン、圧勝。★★★★★★
なんだ、この映画(;´д`)
都市伝説をベースにした映画は日本でもたくさん上映されてますよね。しかし、主人公たちが都市伝説相手打ち負かしてしまうと、伝説じゃなくなるから、どうしてもこんなオチになってしまう。アメリカでもそれは同じとみえる。
登場人物が恐ろしく少ないから感情移入しやすいはずなのに、POVが仇となり、ギャーギャー言ってるだけで死んでいった。犬のマーティくらいは生かして欲しかったわ。
実は、もう1作、似たような映画を録画してるけど結末は同じだろうな。
テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画