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小太郎が、わが家の一員になったのは、 2015年(平成27年)6月4日のことでした。
これは、里親募集の写真。 ひとめぼれ
その時のことは、 こちらに書いています。
初めて抱っこしたとき、小太郎の鼓動が伝わってきて、 大丈夫、大丈夫と言ったことを覚えています。
月齢から考えて、 4月4日を誕生日と決めました。 そうして、去年の4月4日、 一歳の誕生日をお祝いしたのです。
その時のことは、 こちらに。
この2週間後に、あんなことが起きるなんて、 夢にも思っていませんでした。
前震(4月14日)が起きる前の週末。 結婚30周年の記念にと、 神奈川に住む娘と待ち合わせて、 家族三人で2泊3日の京都旅行へでかけていました。 留守は妹に頼んでありましたが、 猫さんだけのお留守番は、 小太郎にとっては、初めてのことでした。
楽しい時間を過ごして帰る新幹線の中で、 父の状態がおもわしくないと連絡がきて、 駅からそのまま直行。 そうして、それからは毎日病院に詰めている状態の中で 最初の地震が起きました。 超が付くほどの臆病な小太郎は、 地震にびっくりして、家の中で隠れてしまって、 丸一日近く行方不明になってしまいました。
自分が出入りしたときに、 小太郎が外に出てしまったのではないかと、 パパさんは、食事も喉に通らないくらいに心配しましたが、 窓もあいてはいないし、 きっと家の中で隠れているから大丈夫と自分に言い聞かせながらも、 探し回りましたがみつかりません。
父の状態は刻一刻と悪くなり、 その日は、ほぼ危篤状態に陥っていましたから、 病院にもいかねばならないし。。。
そうして、翌日の夕方一旦帰宅して、 いつものように、 「こたちゃん、こたちゃん、ごはんだよ~」と、 ご飯の容器を振ったら、 どこからともなく、出てきた小太郎。 小太郎!って、抱きしめて泣きました。 すぐに、パパさんにも連絡すると、 「よかったーこれで飯たべれる」って言いました。
ほっとしたのもつかの間、 夜中に本震が起きました。 今度は、呼んだらすぐに出てきた小太郎でした。
眠れない夜を過ごし、 いろんなものが散乱した家の中を片付けながら、 起こる余震に震え、少し明るくなったころ、 病院からすぐに来てもらえますかと電話がありました。
16日の夕方、父が亡くなり、 余震が続くなかで、 仮通夜、通夜、葬儀とすすみ、 途中で家には帰りましたが、 四匹で留守番をさせてしまいました。
そうして、19日のことです。 その日は、父のお寺参りの日でした。 終わってから実家へいき片付けをして、 母を連れて自宅に戻り、 ちょっと地震も減ったし、 少し休憩しようねと、 母とお昼寝ね~とゴロンとなると、 猫さんたちも大喜びで、 母のそばや私の傍で寝ていました。 甘えん坊の小太郎さんは、 それが大好きだった、私の足の間に入り込んで寝ていました。 父は亡くなってしまったけれど、 地震もあったけれど、 猫さんたちに癒されて、幸せだーと思ったことを覚えています。
その矢先、震度5強の地震が起きました。 家はミシミシと音をたて、 母も恐怖に震えているし、 小太郎もまたどこかへ隠れてしまいました。
自宅にいるより、 実家のほうが安心かもしれないということで、 急遽猫たちもつれて、 実家へ避難することになりました。 隠れていた小太郎を、 今度はすぐに見つけることができて、 ふくちゃんと一緒にクレートに入れました。
実家に戻ると、 お向かい家に、近所のみなさんが集まっています。 家にいるより、みんなといるほうが安心ということで、 母もそちらへいったほうが、 気がまぎれるだろうと思い、 猫さんたちを実家にはなして、 クレートの中で寝ている小太郎に、 大丈夫だよーと頭をなでると、 いつものように、上目づかいで私を見ました。 それが、小太郎をみた最後です。
その後、地鳴りとともに震度5の地震がおきました。 少し明るくなって家をあけると静かです。 最初はみんな寝ているのかなと思ったのです。 でも、違いました。 地震で窓が開いてしまっていたのでした。
あれから、今日で10か月です。 一緒に暮らした時間と同じだけの時間が流れてしまいました。 一緒に暮らした時間の最後に、 寂しい思いや、怖い思いばかりをさせてしまったと、 そのことばかりを思います。
思いがけず、我が家の一員になった小次郎。 でも、これってにゃんきちや小太郎が引き合わせてくれたのかなとも思うんです。
今朝も、洗面所の横の窓から外をみている小次郎をみて、 小太郎も同じようにそこから外をみるのが好きだったなぁと思います。
こたちゃん、どこにいるのかな。 もう一度、こたちゃんと暮らしたいよ。
今日のお天気は、春の嵐
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