2021年6月1日(火)
先日・5月30日(日) 10:45 上映の
【男はつらいよ 第45作 寅次郎の縁談】
をトリアス久山ユナイテッドシネマで見ました !
日曜の午前中につき、観客は十人程でした。
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マドンナは、以前とは別の役柄で久々に登場した松坂慶子さん。
そして満男が旅先で仲良くなる看護師役の あや(城山美佳子)さん。
及川泉(後藤久美子)さんは今回不参加(笑)
その隙に田舎の娘さんとラヴラヴ・・・
就職先が決まらず(三十社以上受けて不採用)悩んでプイッと家出した
満男を追って、寅次郎は瀬戸内海にある離島に来ます。
狭い島なので、到着早々満男は見付けられてしまいますが・・・
その満男がお世話になっている処に美しい葉子(松坂慶子)が居て・・・
そして相変わらずの展開で、葉子に惚れてしまうが、葉子の方も
前回(第45作)の蝶子同様まんざらではではない様子。
そこに満男とあやの恋の展開も絡まって・・・
なんか、相手の女性は変わっても、前作と同じような展開。
平成5年(1993年)公開当時、併映された『釣りバカ日誌』の
ハマちゃん(西田敏行)も通行人役で『とらや』の前を通ります。
最後は永遠のマンネリ・・・凧揚げシーンと神社の正月祭礼。
そこで流行りの商品を啖呵売する寅さんのシーン。
*******
【男はつらいよ 第45作 寅次郎の青春】公式サイト
第46作 (平成5年12月 公開)
【男はつらいよ 第46作 寅次郎の縁談】 予告篇
公式サイトの作品紹介から
【男はつらいよ 第46作 寅次郎の縁談】
第46作 (平成5年12月 公開;平成5年正月興行)
就職活動中の満男は、博と大げんかして、夜汽車に飛び乗る。
一年ぶりに柴又へ帰って来た寅さんに、さくらが満男の悩みを告げていると、ちょうどそこへ、満男からの手紙が届く。
瀬戸内海に浮かぶ琴島に、満男を迎えに行く寅さんだったが、美しい葉子(松坂慶子)の存在を知り、島に残ることに。
一方、満男は看護師のあや(城山美佳子)とむつまじく過ごしていた・・・
第27作『浪花の恋の寅次郎』以来、松坂慶子が二度目のマドンナを演じて、寅さんとの楽しい日々が描かれる。
瀬戸内海に浮かぶ小さな琴島は、現代社会から隔絶されたユートピアのような雰囲気で、駐在さん(笹野高史)、住職さん(桜井センリ)、おばさん(松金よね子)たち、島の住民たちも、どこかのんびりとしている。
新国劇のベテラン、島田正吾が葉子の父でハイカラな老人、田宮善右衛門を好演。宴会で葉子とタンゴを踊るシーンは幸福感に満ちている。
また第1作のマドンナを演じた光本幸子が、第7作『奮闘篇』以来久々に、冬子役で出演。
『釣りバカ日誌』のハマちゃん(西田敏行)も意外なかたちで登場する。
***************
作品データ
製作年 : 1993年12月
製作国 : 日本
配 給 : 松竹
上映時間: 101分
***************
【キャスト・スタッフ】
配 役 : 役 名
渥美 清 : 車寅次郎
倍賞千恵子 : 諏訪さくら
前田 吟 : 諏訪博
吉岡秀隆 : 諏訪満男
松坂慶子 : 葉子(寅次郎が旅先で一目ぼれ)
島田正吾 : 田宮善右衛門(葉子の父)
笠 智衆 : 御前様
光本幸子 : 冬子(御前様の娘)
下條正巳 : 車竜造
三崎千恵子 : つね
太宰久雄 : 社長
佐藤蛾次郎 : 源公
吉岡秀隆 : 諏訪満男
前田 吟 : 諏訪博
西田敏行 : ハマちゃん(併映作・『釣りバカ日誌』からスピンアウト?!)
**************
監督 : 山田洋次
脚本 : 山田洋次・朝間義隆
原作 : 山田洋次
企画 : 小林俊一
製作総指揮 : 奥山和由
製作 : 内藤誠
プロデューサー : 島津清・ 深澤宏
撮影 : 高羽哲夫・花田三史
美術 : 出川三男
音楽 : 山本直純
録音 : 鈴木功
照明 : 青木好文
編集 : 石井巌
助監督 : 阿部勉
スチール : 金田正
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画
2021年6月5日(土)
今日 12:45 上映の
【男はつらいよ 第48作 寅次郎 紅の花】
をトリアス久山ユナイテッドシネマで見ました !
【阪神淡路大震災】被災後の神戸を舞台にした作品で
渥美清さんの死去によって渥美清さん本人にとっても
『男はつらいよ』シリーズにとっても最終作になった映画です。
土曜の昼過ぎでしたが、観客は私も含めて3人でした。
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マドンナは、再び及川泉役の後藤久美子さんと
久しぶりに元役・リリーで出演の浅丘ルリ子さん。
舞台の始まりは、1995年1月17日未明に発生した【阪神淡路大震災】
寅次郎は震災前に『とらや』に連絡が有ったまま音信不通。
心配した叔父夫婦(下條正巳:車竜造、三崎千恵子:つね)は新聞に
人捜し広告を出すほど心配しています。
テレビでは【阪神淡路大震災】でボランティア元年と言われた活動を
紹介しています。何気なくそのテレビレポートを見ていた叔父夫妻は、
映像の中に寅次郎がボランティアとして奮闘する姿を見付け皆んなに
知らせます。
それからしばらくして、神戸でお世話になったと云う、地元のパン屋さん
が寅次郎を尋ねて『とらや』にやってきますが寅次郎は行方不明のまま。
一方、及川泉が満男を訪ねて来ますが、満男もさくらも不在。
いろいろあって、その後満男に会えた泉は母親が進める結婚話を
持ち出しますが、満男は表向けに祝福するだけで「泉を愛している」
とは言い出せません。 不甲斐なさに失望する泉。
なのに、満男は泉の結婚式本番を妨害する暴挙に出ます。
(この展開は喜劇とは言え余りにも非常識で子ども染みています)
その暴挙に自ら絶望した満男は自殺も含んだ当てのない旅に出ます。
そして奄美大島の離島に辿り着き、リリーに『保護』されますが、
リリーの新居に行くと、そこには寅さんが・・・
と云う、展開でした。
最後は永遠のマンネリ・・・凧揚げシーンと神社の正月祭礼。
映画の締めは映画冒頭とリンクして【阪神淡路大震災】から1年を経て
少しづつ復興しつつある神戸の映像と、そこで仮設のパン屋・イシクラ
を営む夫婦(宮川大助・花子)との再会場面。
そこで寅次郎が被災者を励ます
「皆様、本当にご苦労様でした」
という言葉は、俳優・渥美清の最期の台詞となった、とのこと。
この第48作【男はつらいよ 寅次郎 紅の花】が
渥美清さんの死去によって『男はつらいよ』シリーズ最終作となり
渥美清さんの出演作としても最後になったそうです。
その後、未編集フィルムなどを再構成した【第49作】と
2020年に新作上映された【第50作】が存在します。
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【男はつらいよ 第48作 寅次郎 紅の花】公式サイト
第48作 (1995年12月 公開)
【男はつらいよ 第48作 寅次郎 紅の花談】 予告篇
公式サイトの作品紹介から
【男はつらいよ 第48作 寅次郎 紅の花】
第48作 (1995年12月 公開;1996年正月興行)
阪神淡路大震災の直前、神戸から連絡があって以来、寅さんは音信不通。
さくらや、おいちゃん、おばちゃん達は心配していた。
一方満男は、久しぶりに訪ねて来た泉(後藤久美子)から、結婚の報告を受けてショックを隠せない。ヤケをおこして、岡山県津山市での泉の結婚式をメチャクチャにしてしまう。
失意の満男は、奄美大島の加計呂麻島で出会った女性の親切で、彼女の家の世話になることに。その女性はリリー(浅丘ルリ子)で、なんと寅さんはそこで同棲していた…
26年間に48作続いて来た『男はつらいよ』シリーズ最終作となった『寅次郎紅の花』は、第25作『寅次郎ハイビスカスの花』以来、四度目の登場となる浅丘ルリ子演じるリリーが登場。しかも寅さんは奄美大島でリリーと同棲。
かつてさくらが夢見た寅さんとリリーの結婚は、現実のものとなるのか?
そして五回目となる後藤久美子演じる泉と満男の関係は?
シリーズ大団円に相応しく、二つの恋の行方が、幸福な気分のなかで描かれてゆく。
阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「皆様、本当にご苦労様でした」という言葉は、俳優・渥美清の最期の台詞となった。
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作品データ
製作年 : 1995年12月
製作国 : 日本
配 給 : 松竹
上映時間: 110分
***************
【キャスト・スタッフ】
配 役 : 役 名
渥美 清 : 車寅次郎
倍賞千恵子 : 諏訪さくら
前田 吟 : 諏訪博
吉岡秀隆 : 諏訪満男
後藤久美子 : 及川泉
夏木マリ : 礼子(及川泉の母)
浅丘ルリ子 : リリー
千石規子 : リリーの母
笠 智衆 : 御前様
下條正巳 : 車竜造
三崎千恵子 : つね
太宰久雄 : 社長
佐藤蛾次郎 : 源公
吉岡秀隆 : 諏訪満男
前田 吟 : 諏訪博
田中邦衛 : 船長
神戸浩 : 政夫
笹野高史 : 箕作伸吉
桜井センリ : 駅舎の男
犬塚弘 : タクシー運転
芦屋雁之助 : 神戸の会長
佐藤和弘 : 自転車の男
宮川大助 : 神戸のパン屋いしくら
宮川花子 : パン屋の妻
**************
監督 : 山田洋次
脚本 : 山田洋次・朝間義隆
原作 : 山田洋次
企画 : 小林俊一
製作総指揮 : 奥山和由
製作 : 中川滋弘
プロデューサー : 深澤宏
撮影 : 高羽哲夫・長沼六男
美術 : 出川三男
音楽 : 山本直純・山本純ノ介
録音 : 鈴木功
照明 : 野田正博
編集 : 石井巌
助監督 : 阿部勉
スチール : 金田正
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2021年6月6日(日)
今日 11:25 上映の
【明日の食卓】
を天神北のKBCシネマ で見ました !
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小学5年生の男の子(名前は「ゆう」)を持つ全く別々の3組の
家族の奮闘と崩壊を描く、救いの無い映画でした。
母親役が、菅野美穂、尾野真千子、高畑充希と云う30代の
まだ若手の仲間に入る演技に定評のある女優たち。
その3人の女優は好演と云うか熱演していますが、その熱が
見る側には重くのしかかります。
それぞれの世帯は、Wワークの貧困状態の家族から
高級住宅に住むセレブ家族までさまざま。
金持で高学歴だからと言って幸福と云う訳では無いことを
赤裸々に描いています。
非正規労働、子ども同士のヒエラルキーによるイジメ
子どもへの虐待が決して親の暴力という側面だけではないこと
などを表現しています。
女優陣の奮闘と子役の演技のリアルさに比べて
男性陣は演出でもあるのでしょうが不甲斐ない!
私は、女優陣の配役を見て、わざわざこの映画を見に行った
のですが、避けた方が良い映画だったかも (-_-;)
*******
【明日の食卓】公式サイト
【明日の食卓】 予告篇
映画『明日の食卓』特番【豪華トーク編】9分間 2021/05/30
左から #高畑充希 #菅野美穂 #尾野真千子
映画『明日の食卓』特番【キャラクター編】4分間 2021/05/27
#菅野美穂 #高畑充希 #尾野真千子
https://eiga.com/movie/94271/
映画.comによる作品紹介から
【明日の食卓】
「楽園」「糸」の瀬々敬久監督が、椰月美智子の同名小説を映画化。主演に菅野美穂、共演に高畑充希、尾野真千子を迎え、“石橋ユウ”という同じ名前の息子を育てる3人の母親たちの物語を描く。2人の息子を育てる43歳のフリーライター・石橋留美子、アルバイトを掛け持ちする30歳のシングルマザー・石橋加奈、年下の夫と優等生の息子に囲まれて暮らす36歳の専業主婦・石橋あすみ。年齢も住む場所も家庭環境も異なる彼女たちには、“石橋ユウ”という名前の小学5年生の息子がいるという共通点があった。それぞれ忙しくも幸せな毎日を送る彼女たちだったが、些細な出来事をきっかけにその生活が崩れ、苛立ちと怒りの矛先はいつしか子どもへと向けられていく。
**********************
作品データ
製作年 : 2021年
製作国 : 日本
配 給 : KADOKAWA、WOWOW
上映時間: 124分
**********************
【キャスト・スタッフ】
配 役 : 役 名
菅野美穂 : 石橋留美子
高畑充希 : 石橋加奈
尾野真千子 : 石橋あすみ
外川燎 : 石橋悠宇・子役
柴崎楓雅 : 石橋優・子役
阿久津慶人 : 石橋勇・子役
和田聰宏 : 石橋豊
大東駿介 : 石橋太一
山口紗弥加 : 若杉菜々
山田真歩 : 西山明奈
水崎綾女 : 竹内かおり
藤原季節 : 石橋正樹
真行寺君枝 : 石橋雪絵
渡辺真起子 : 成田依子
菅田俊 : 藤崎恒雄
烏丸せつこ : 石橋よしえ
宇野祥平 : 安田
大島優子 : 石橋耀子
**************
監督 : 瀬々敬久
原作 : 椰月美智子
脚本 : 小川智子
プロデューサー : 大瀧亮 武内健
協力プロデューサー : 小林剛
ラインプロデューサー : 鶴岡智之
監督補 : 菊地健雄
撮影 : 花村也寸志
照明 : 志村昭裕
録音 : 高田伸也
美術 : 中川理仁
衣装 : 岩堀若菜
ヘアメイク : 小出みさ
編集 : 今井俊裕
音響効果 : 大塚智子
音楽 : 入江陽
主題歌 : tokyo blue weeps
VFXスーパーバイザー : 立石勝
タイトルデザイン : 赤松陽構造
キャスティング : 橋口一成
制作担当 : 丸山昌夫
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2021年6月12日(土)
今日 12:45 上映の
【男はつらいよ 第47作 拝啓車寅次郎様】
をトリアス久山ユナイテッドシネマで見ました !
土曜の昼過ぎでしたが、観客は私も含めて2人でした。
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マドンナは、寅次郎が一目ぼれする宮典子役のかたせ梨乃さん。
そして、満男がほのかに思いを寄せる菜穂役の牧瀬里穂さん。
さらに冒頭と終幕に出てくる地方公演中で売り出し中歌手役の小林幸子さん
終盤の『男はつらいよ』では寅次郎とマドンナの出会いは
寅次郎かマドンナが怪我(それも大怪我ではない)をすることで
親密になると言う流れが定着しているのか?
本作では、かたせ梨乃さん扮する人妻・宮典子が1年ぶりの
趣味の写真撮影旅行の折りに湖畔の岩場で脚を引っ掛けて
転倒し脚をくじくと言う流れ・・・
今回は寅次郎が看病役で動きが取れなくなり長期滞在する
という話し。
たまたま満男が大学の先輩に招かれて祭礼の見学に来ていた
処で寅次郎に偶然会うと言う設定も如何にも『男はつらいよ』的。
そこで出会った先輩の妹が牧瀬里穂さん扮する川井菜穂。
こちらも偶然の出会いから恋心が。
実は、兄・川井信夫(山田雅人)には企みがあった?!
相変わらず、及川泉(後藤久美子;今回出演無し)との仲は
どうなった? と心配する展開。
最後は永遠のマンネリ・・・凧揚げシーンと神社の正月祭礼。
来週からは、未編集フィルムなどを再構成した第49作
【男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇】と
2020年に新作上映された【第50作】が上映される予定です。
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【男はつらいよ 第47作 拝啓車寅次郎様】公式サイト
第47作 (1994年12月公開;1995年正月興行)
本作の公開中の1月17日に阪神淡路大震災が発生し、
震災後の1年を振り返る「第48作」に繋がって行きます。
【男はつらいよ 第47作 拝啓車寅次郎様】 予告篇
公式サイトの作品紹介から
【男はつらいよ 第47作 拝啓車寅次郎様】
(1994年12月 公開;1995年正月興行)
大学を卒業し、靴メーカーの営業マンとなった満男が、滋賀県長浜市に住む大学の先輩・川井信夫(山田雅人)から祭りに誘われる。
休暇をとって、長浜にやってきた満男は、先輩の妹・菜穂(牧瀬里穂)と最悪の出会いをして、そうそうに揉めてしまう。
一方、寅さんは、琵琶湖畔で撮影旅行をしている主婦・典子(かたせ梨乃)と出会う。典子がアクシデントで怪我をしてしまったこともあって、同じ宿に泊まる。そこで典子から冷えきった夫婦の話を聞かされた寅さんは、彼女に同情するが…
旅の暮らしを続けている寅さんと、一年に一度だけの贅沢のためにパートをしてお金を貯め撮影旅行に来た典子が、出会いひととき語り合う「本当の幸福について」。倦怠期を迎えた主婦をかたせ梨乃が好演。
そして就職し、単調な日々に埋没している自分に疑問を持つ満男が旅先で知り合う牧瀬里穂演じる勝ち気な女の子・菜穂とのロマンス。
寅さんと満男、それぞれの“淡い恋”が描かれる。
後半、満男と寅さんの江の電駅での別れの会話は、味わい深い名シーン。
***************
作品データ
製作年 : 1994年12月
製作国 : 日本
配 給 : 松竹
上映時間: 101分
***************
【キャスト・スタッフ】
配 役 : 役 名
渥美 清 : 車寅次郎
倍賞千恵子 : 諏訪さくら
前田 吟 : 諏訪博
吉岡秀隆 : 諏訪満男
小林幸子 : 歌手
牧瀬里穂 : 川井菜穂
山田雅人 : 川井信夫
かたせ梨乃 : 宮典子
平泉 成 : 宮幸之助
笠 智衆 : 御前様
下條正巳 : 車竜造
三崎千恵子 : つね
太宰久雄 : 社長
佐藤蛾次郎 : 源公
**************
監督 : 山田洋次
脚本 : 山田洋次・朝間義隆
原作 : 山田洋次
企画 : 小林俊一
製作 : 櫻井洋三
プロデューサー : 野村芳樹・深澤宏
撮影 : 高羽哲夫・池谷秀行
美術 : 出川三男・横山豊
音楽 : 山本直純・山本純ノ介
録音 : 鈴木功
照明 : 野田正博
編集 : 石井巌
助監督 : 阿部勉
スチール : 金田正
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2021年6月14日(月)
まずは、品川経済新聞の見出しから
大井町の四季劇場「夏」が閉館
ロングラン作品「ライオンキング」は9月から有明へ
品川経済新聞-2021年6月14日
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品川経済新聞の記事によると
『隣接するキャッツシアターも再開発のため6月20日公演を最後に閉館する。』
とのこと。
と云う訳で、多くのファンに親しまれてきた四季劇場[夏](東京・大井町)が
先日(6月12日)、超ロングラン公演【ライオンキング】で閉幕しました。
劇団四季公式インフォメーションでも御案内がありました。
『ライオンキング』が四季劇場[夏]ファイナル公演を迎えました
9月からは新劇場・有明四季劇場へ
https://www.shiki.jp/navi/news/renewinfo/033647.html
劇団四季公式-2021年6月12日(土)
(引用)
6月12日(土)、ミュージカル『ライオンキング』が四季劇場[夏](東京・大井町)でのファイナル公演を迎えました。
四季劇場[夏]は、2010年7月にミュージカル『美女と野獣』で開場。2013年からはミュージカル『リトルマーメイド』、そして2017年からは『ライオンキング』と、約11年間で3作品を上演。
ここ大井町で、日本全国からたくさんのお客様をお迎えしてきましたが、大井町駅周辺地区の再開発計画のため、この6月で上演活動を終了。[夏]劇場は閉館を迎えることとなりました。
[夏]劇場での最後の公演となったこの日。
開演前、お客様は劇場外観やロビーを名残惜しそうに写真撮影されたり、客席でこれまでの思い出を振り返ったりと、思い思いの時間を過ごされています。

カーテンコールでは、カンパニーを代表し、ムファサ役の内海雅智がお客様への感謝の想いと、さらなるロングラン公演への意気込みを伝えました。
「1998年の開幕以来、日本演劇史上初となる『無期限ロングランへの挑戦』を続ける『ライオンキング』東京公演。9月からは有明四季劇場に舞台を移し、さらなるロングランに挑んで参ります」

客席から大きな拍手が送られると、ファイナル公演を記念した特別カーテンコールが披露。その後も[夏]劇場との別れを惜しむように、カーテンコールは何度も繰り返されました。
『ライオンキング』は9月26日(日)より、新劇場・有明四季劇場(江東区有明)にて上演。無期限ロングランに挑み続けます。

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大井町の四季劇場「夏」が閉館
ロングラン作品「ライオンキング」は9月から有明へ
https://shinagawa.keizai.biz/headline/3808/
品川経済新聞-2021年6月14日
(引用)
大井町駅近くの四季劇場「夏」(品川区広町2)が6月12日、11年の歴史に幕を下ろした。

6月12日で閉館した四季劇場「夏」
四季劇場「夏」は2010(平成22)年7月にオープンした全国9番目の劇団四季専用劇場。「舞台と客席に一体感がある濃密な空間」をコンセプトに工費20億円で建設された。こけら落とし公演は『美女と野獣』。『リトルマーメイド』を経て、2017(平成29)年7月から『ライオンキング』を上演していた。
当初の予定では、『ノートルダムの鐘』を最後に閉館を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、同作の公演を中止。『ライオンキング』の公演期間を延長し、閉館を迎えた。
『ライオンキング』は、ライオンの子・シンバの成長物語で、アフリカのサバンナを舞台に、生命の営みや心の成長を描いた作品。都内から観劇に来たという男性は「ライオンキングは時代によって見え方が大きく変わる作品。こんな時だからこそ感じることがあった。観られて本当によかった」と話す。
同作品は、無期限で休むことなく公演を続ける「ロングランシステム」を採用。1998(平成10)年の東京初演以来、22年5カ月にわたって公演を行ってきた。観客動員数は延べ約1294万人、四季劇場「夏」での最終公演は1万2994回目に当たる。
同劇場の閉館に伴い新たな専用劇場「有明四季劇場」が今年9月、有明ガーデン(江東区)に開館する。特別カーテンコールでは「大井町から有明へ」と書かれた幕が下り、シンバの父・ムファサ役を務めた内海雅智さんが「9月からは有明四季劇場に舞台を移し、さらなるロングランに挑む」とコメントすると、観客はスタンディングオベーションで応えていた。
同エリアは東京オリンピック開催後、JR東日本によって「大井町周辺広町地区開発」計画が進められる予定。隣接するキャッツシアターも再開発のため6月20日公演を最後に閉館する。
【関連記事】
閉館を発表した時のニュース
大井町の「四季劇場夏」「キャッツ・シアター」が閉館を発表
2021年の再開発計画で
https://shinagawa.keizai.biz/headline/3411/
品川経済新聞-2019年10月25日
新劇場建設発表時のニュース(11年半前) 浅利慶太さんも見える
来春、劇団四季が大井町に新劇場開設
区有地借り受け20億円で建設
https://shinagawa.keizai.biz/headline/609/
品川経済新聞-2009年6月9日
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2021年6月16日(水)
西日本新聞紙面から
高畑勲【創造の足跡】
#文化 #展覧会 #アニメ #高畑勲
福岡市美術館で開催中 7月18日まで。
【高畑勲展】公式サイト
日本のアニメーションに遺したもの
福岡市美術館 ~7月18日(日)
https://takahata-ten.jp/

*******
【高畑勲 創造の足跡㊤】半世紀超えてもあせない輝き
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/754334/
西日本新聞-2021年6月13日(日)

【高畑勲 創造の足跡㊥】ロケハンで「日常」にリアリティー
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/755042/
西日本新聞-2021年6月15日(火)

【高畑勲 創造の足跡㊦】かぐや姫に始まりかぐや姫に…
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/755588/
西日本新聞-2021年6月16日(水)

【関連記事】
「高畑勲展」 描かない巨匠の創造の軌跡
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/750445/
西日本新聞-2021年6月5日(土)
(引用)
たとえば、『火垂るの墓』と『かぐや姫の物語』。二つの作品を予備知識なしに見せられて、同じ監督の作品だと看破できる人が、いったいどれだけいるだろう。福岡市美術館(中央区)で開催されている「高畑勲展」は、宮崎駿と並び、「スタジオジブリ」を…、いや、日本のアニメ界を支え、牽引(けんいん)し続けた高畑勲の、アニメによる表現追求の軌跡を追体験する展覧会だ。高畑氏の遺品からも資料が提供され、充実した展示内容となっている。展示は時代を追って四章に分かれているが、大きく三つの観点から見ていくべきだろう。
一つ目は、「描かない監督」。高畑は東大仏文科卒で、絵を専門的に学んだわけではない。展示されている原画や背景画、人物設定画はすべて、他のアニメーターや美術家によるものだ。「描かない」からこそ高畑は、民主的に共同で作り上げる作品制作にこだわった。人物造形や舞台設定への理解を共有するために細かく書かれた指示書や、登場人物の性格一覧表など、展示は多岐にわたる。人物の感情の動きを図示したテンションチャートなど、一本のアニメのためにそこまで掘り下げるのか、と衝撃を受けるだろう。
二つ目は、「リアリティ」追求の変遷。『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』での、当時は珍しかった「海外ロケハン」を行っての、単なる「異国風」ではない日常を丁寧に描いた作品づくり。そのことが逆に高畑を、日本を舞台にした作品へと向かわせた。日本の風土、庶民生活に根ざした世界観で描かれた、『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『火垂るの墓』という、一連のジブリ作品群。『ホーホケキョ となりの山田くん』以降、画風はがらりと変わり、手描きのスケッチの線を活(い)かしたものとなる。現実を写し取った「リアル」な絵から、見る者が、自らの想像力で世界を膨らませてゆく作品への転換だ。
注目したいのは、『かぐや姫の物語』の疾走シーン。一枚ずつの原画を並べて展示してあるが、中には、人の姿もさだかではない布の乱舞にしか見えないものもある。一瞬一瞬は「完成形」ではない絵の連なりが、アニメとなって初めて、思いもよらぬ躍動感、臨場感で見る者に迫る。
そして三つ目は、徹底したこだわり。こだわりのあまりの日程や予算オーバーは、高畑の制作環境を語る上での語り草だ。『太陽の王子 ホルスの大冒険』での、日程と予算を会社から「勝ち取る」ために、組合として会社側に提出された交渉文書。関わってきたクリエイターたちの証言から浮かび上がってくる、新しい表現方法を追求するが故に生じた、衝突や軋轢(あつれき)。『かぐや姫の物語』の、見る者からすれば簡単そうな余白のある絵の動きを実現するために、従来のアニメ作画の手法にはない様々な工夫が必要になり、費用も歳月も大幅に超過したエピソード…。隠れたこだわりは、絵画の中に塗り込められた下絵のように、目に見えない情念のほとばしりとなって、完成した映像を下支えしている。そうした背景を理解して作品を見ると、またひと味違ってくるだろう。
高畑は音楽にも造詣が深かった。同じ交響曲でも、指揮者のタクトの動きで曲の印象は様変わりする。「描かない監督」高畑もまた、「描かない」ことで逆に、周囲のクリエイターたちの想像力・創造力を刺激し、描く描線に、表情に、高畑の思想を、想いを、願いを乗り移らせた。偉大な才能の喪失を惜しみつつ、一つ一つの資料を堪能しよう。
【メモ】 2018年に死去した高畑勲監督の回顧展「高畑勲展」は7月18日まで、福岡市中央区大濠公園の市美術館で開催している。初監督を務めた劇場用長編アニメ「太陽の王子 ホルスの大冒険」の制作ノートを初公開するほか、作品の絵コンテや原画、セル画など1000点を超える貴重な資料を紹介する。一般1500円、高大生1000円など。市美術館=092(714)6051。緊急事態宣言の間は、高畑勲展以外の館内施設は閉鎖中。
三崎 亜記(みさき・あき) 小説家。1970年、福岡県久留米市生まれ。現在、RKBラジオで朗読劇「博多さっぱそうらん記」を放送中。YouTubeチャンネルは「三崎亜記のミサキメグリ」。福岡市在住。
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2021年6月18日(金)
これは、メルマガで配信された多数のニュースから見付けたものです。
『ダ・ヴィンチニュース』(2021/6/16)に掲載されていました。
本の紹介記事でしたが興味深い話しです。
来週、2021年6月24日(木)から、劇団四季の新劇場【春】で
日本初演が公開される【アナと雪の女王】を観る参考になれば
幸いです。

『アニメーションの女王たち
ディズニーの世界を変えた
女性たちの知られざる物語』
(ナサリア・ホルト:著、石原薫:訳/フィルムアート社)
『アナ雪』にはひとりの女性アーティストへのオマージュが!
現在のディズニー映画の礎を築いた知られざる“女王たち”の功績
https://ddnavi.com/review/796183/a/
ダ・ヴィンチニュース:文=すずきたけし - 2021/6/16
(引用)
ディズニー映画『アナと雪の女王』ではエルサが感情を抑えようとすると氷が冷たい赤色に、緊張が高まるシーンでは雪が黄色に、落ち着いた静かなシーンでは周囲の雪が凍ったような水色にと、エルサの感情を背景色の変化で表現していた。
これは1954年のディズニー短編アニメーション『冬の出来事』へのオマージュで、当時この作品のアートディレクターを務めたのはひとりの女性だった。
『アニメーションの女王たち ディズニーの世界を変えた女性たちの知られざる物語』(ナサリア・ホルト:著、石原薫:訳/フィルムアート社)は、『白雪姫』『ファンタジア』『ピノキオ』『シンデレラ』『バンビ』『ダンボ』などディズニーアニメの初期代表作となった作品の製作の裏側で、これらの作品世界に大きな影響を与えてきた知られざる女性クリエイターたちに光を当てた一冊だ。
1930年代から1940年代においてディズニースタジオで女性が活躍していた部署として広く知られていたのは、アニメーターが描いた絵を撮影用のセル画に書き写し彩色する仕上げ部門だった。彼女たちはセルに傷ひとつ付けることなく動画をトレースする能力を持っていたことから「女王たち(ザ・クイーン)」と呼ばれた。
しかし実際は、仕上げ部門だけでなく、脚本製作、美術、キャラクター造形など、ディズニー作品の根幹部分に多くの女性たちが関わっていたことを本書は明らかにする。
1930年代にそれまで男性しかいなかったストーリー部門で、唯一の女性として奮闘したディズニー初の女性のストーリーアーティスト、ビアンカ・マージョリー、『バンビ』の躍動する動物たちを描いたレッタ・スコット、未亡人として子育てしながらスタジオでチャンスをつかみ取ったシルヴィア・ホランド、ビアンカに続きストーリー部門に加わり、ミッキーマウスの短編を手がけ、飛行士としても当時の飛行高度を更新したグレイス・ハンティントンなど、当時からディズニーでは多くの女性たちが責任のある仕事についていた。
【メアリー・ブレアの功績と女性従業員の待遇】
中でもメアリー・ブレアは、ワンシーンで感情を表現することができる才能があった。彼女が手がけた短編アニメーション『冬の出来事』では雪が白一色ではなく、感情の度合いを色の変化で表現していた。これに衝撃を受けたアートディレクターのマイケル・ジモアイが冒頭の『アナと雪の女王』のシーンでメアリーへのオマージュを捧げたのだ。
メアリーがコンセプトアートを手がけた『ダンボ』では、キャラクターの感情が表情から明確に読み取ることができ、母と子象の変わることのない絆が見事に表現されていた。戦後、ディズニーが社運をかけた『シンデレラ』(『白雪姫』以降、ヒットが出ずに資金不足に悩まされていた)では、思うような予算をかけられなかったために、色彩を生かすメアリーのコンセプトが発揮された。また、それまでディズニー映画に欠けていたモダンファッションを取り入れ、シンデレラのドレスをふくらはぎ丈にし、砂時計の体型に見せるためにウエストを絞るなど、戦中の実用本位のファッションから脱却したフェミニンなスタイルを取り入れた。
そしてディズニー映画として初めてのヒロインと王子のデュエットとなった「これが恋かしら」の歌にあわせてシンデレラと王子がワルツを踊るロマンチックなシーンは、メアリーのコンセプトが色濃く表れているという。
ちなみにマレフィセントの初期コンセプトを手がけたのもメアリーである。
ただし女性クリエイターの待遇は良くなかった。
ディズニースタジオは女性の求職者へ「映画のためのカートゥーン制作にかかわるクリエイティブな作業は、若い男性社員の仕事と決まっていますので、女性社員が行うことはありません」という定型の断り状を送付していたほどで、当時は女性の社会進出は“阻まれていた”という表現がふさわしいほどの時代であった。
また働けたとしてもディズニーのストーリーディレクターの給料は男性が週給70ドルから80ドルであるのに対し、同じストーリーディレクターのシルヴィア・ホランドは“女性だから”という理由で週給30ドルと、給与面でも男性との理不尽な差が付けられ、クリエイターとしても、製作に関わった女性アーティストの名前が映画のクレジットに載ることはほとんどなかった。
【ウォルト・ディズニーの従業員へのメッセージ】
https://ddnavi.com/review/796183/a/2/
しかし1940年になると、女性従業員がスタジオの全従業員1023人中、308人(半分が仕上げ部門)となったことで、当時のハリウッドの大手スタジオよりもディズニースタジオでの女性従業員の割合は多くなっていた。スタジオでは女性の活躍の場が広がり確固たる地位を築きはじめたことで、「女性がからかわれたり侮辱されたりする不安のない会社にすることが願いです」というウォルト・ディズニーからのメモが回覧されたという。
しかし女性の進出に脅威を感じた男性従業員は女性が自分たちの仕事を横取りしていると騒ぎ立てたために、1941年2月にウォルト・ディズニーは全社員を集めて言った。
私たちは安く雇える従業員には興味がない。興味があるのは腕のいい従業員だ。
女性アーティストにも男性と同じように成長のチャンスを得る権利がある。だから彼女たちはいずれ男性がなし得なかった何かをこの業界で確立すると、私は心から信じている。
本書は女性アーティストと親交のあった人々からの聞き取りという形で構成されているため、女性を採用し続けた経営者のウォルト・ディズニーの真意については明確な答えが記されていないのが残念なところだ。だが人手不足かつ、常に資金難と借金まみれの綱渡りであったスタジオを支え、その卓越したクリエイティブと芸術性で現在まで続くディズニー作品の礎を築いたのが、彼女たちアニメーションの女王たちであったことは心に留めておきたい事実である。
2013年に、ディズニー映画『メリダとおそろしの森』が第85回アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞したが、監督のブレンダ・チャップマンは、この部門で史上初の女性受賞者となった。全従業員に向けたウォルト・ディズニーの言葉から72年後のことである。
文=すずきたけし
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2021年6月19日(土)
今日 10:30 上映の
【男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇】
をトリアス久山ユナイテッドシネマで見ました !
土曜の昼前でしたが、観客は私も含めて4人でした。

マドンナは、寅次郎の永遠の恋人であるリリー役の浅丘ルリ子さん。
今回は、ゲスト女優は無し。
映画は、就職して日本各地を営業周りする満男の回想で始まり
寅次郎に関わりのあった多くの魅力的な女性の内『リリーさん』の
想い出を語り始めます。
そして、その20年ほど前、満男が小学生に成る前頃(?)の
寅次郎とリリーの恋ものがたりになり、そのうち成人した満男の
存在は消えて行きます。
そこからのエピソードは第25作の再編集版であるとのこと。
主な舞台はリリーが巡業先で病気となって入院した沖縄。
リリーから「とらや」に速達が届き、たまたま帰って来た寅次郎が
慌てて沖縄に見舞いに行くと言い出します。
さくら夫妻は、新幹線で博多まで(この頃既に開通していた?)行き
博多から鹿児島線で鹿児島へ、そこから船で沖縄へ!と言うルートを
提案しますが、それを横で聞いていた朝日印刷のタコ社長が、
急ぐんなら羽田から飛行機で行けばいいんじゃないか?と提案。
さくら夫妻はすっかり気付かなかったと・・・
しかし、寅次郎は飛行機には乗ったことがなく、空を飛んでいることが
理解できないので乗りたくない! と幼児のような駄々をこねて・・・
結局飛行機で行くのですが、那覇空港から市内へのバスの中から
米軍の戦闘機や輸送機が次々と飛ぶ様子が描かれます。
さすが、山田洋次監督。 しっかりと見据えています。
寅次郎の看病で一時は覚悟を決めたと云うリリーもすっかり回復。
仕事(ドサ周り歌手)に復帰できるまでに・・・
以下は、いつもの展開で、良い処まで行くのに結局・・・
映画の最後は、再び満男の回想に戻ります。
本作が制作されたのは、渥美清さん没後の1996年とのこと。
と云うことは、前回紹介した阪神淡路大震災をテーマにした
第48作撮影後、間もなくお亡くなりになったようです。
*******
【男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇】公式サイト
【男はつらいよ 第49作 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇】 予告篇
公式サイトの作品紹介から
【男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇】
(1996年11月 公開)
「伯父さんはどうしているのだろう」
出張先の駅で、寅さんの幻影を見た満男は、まだ小学校だった頃のひと夏を思い出していた。それは寅さんとリリー(浅丘ルリ子)の沖縄の灼熱の恋の日々だった。今から20年前、柴又に届いたリリーからの手紙。沖縄で病床にいるリリーを、嫌いな飛行機に無理に乗って、見舞いに行った寅次郎。二人の同棲の日々・・・
渥美清の没後一年に作られた「特別篇」は第25作のリマスター版。音声をデジタル化し、映像を丹念にコンピューターで補正し、お色直しをしたバージョンに新撮影部分を加えて完成した。それは若い世代にも寅さんの楽しさを知っていて欲しいというスタッフの思いの具現化であった。新撮影部分は、満男が出張先の静岡県の駅のホームで、通過する列車の向こうに寅さんを見るというシーン。CGで合成された渥美清の姿は、西田敏行の『虹をつかむ男』にも登場している。最新の技術で、スタンダードがよみがえる。
***************
作品データ
製作年 : 1996年11月
製作国 : 日本
配 給 : 松竹
上映時間: 106分
***************
【キャスト・スタッフ】
配 役 : 役 名
渥美 清 : 車寅次郎
倍賞千恵子 : 諏訪さくら
前田 吟 : 諏訪博
吉岡秀隆 : 諏訪満男
中村はやと : 諏訪満男(幼少期)
浅丘ルリ子 : 松岡リリー
笠 智衆 : 御前様
下條正巳 : 車竜造
三崎千恵子 : つね
太宰久雄 : 社長
佐藤蛾次郎 : 源公
**************
監督 : 山田洋次
脚本 : 山田洋次・朝間義隆
原作 : 山田洋次
企画 : 高島幸夫 ・小林俊一
製作 : 中川滋弘・ 島津清
プロデューサー : 深澤宏
撮影 : 高羽哲夫・長沼六男
美術 : 出川三男
音楽 : 山本直純・山本純ノ介
録音 : 鈴木功
照明 : 青木好文・ 青木隆司
編集 : 石井巌
助監督 : 五十嵐敬司・阿部勉
スチール : 長谷川宗平
CG技術 : 武田晴夫 日立製作所システム開発研究所
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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画
2021年6月20日(日)
きのう午後1時半上映の映画
【ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~】
をトリアス久山ユナイテッドシネマで見ました。

スキージャンプを選手が安全に飛べるようにジャンプ台や
着地する滑走部分の雪を均し(ならし)コンディションを整える
テストジャンパーの実話。
それを『感動のドラマ』にするための構造として長野五輪で
日本チームに金メダルを取らせる為に、最悪の天候の元で
文字通り「命懸けで」テストジャンプをすると云う流れ。
テストジャンパーの監督は、危険な任務に晒す訳には行かないと
上からの指令を断るのだが、唯一の女性テストジャンパーが
「やらせてください」と叫ぶところから流れが変わり、男性たちも
次々と「私も」「私も」・・・となる。
この下で紹介する予告編で、このあたりのエピソードの一端が判る。
太平洋戦争末期に『神風特攻隊』を募集するときの状況
(もちろん、私は映画などでしか見たことはないのだが)
とそっくりそのままである。
まだ上映が始まったばかりなので、ドラマの流れは詳しく書かないが
天候悪化で、そこで競技を終了してしまうと日本チームは4位で
メダルに手が届かない。
メダルを取るには悪天候の中で競技を再開する必要がある。
と言う中でテストジャンパーに飛ばせて安全かどうかを確かめる
と云うテストジャンパーの命よりメダル獲得と言う長野五輪
組織委員会の発想である。
この映画が『東京五輪開催』を後押しする政治性を持つことは
明らかであろう!
新型コロナウイルス感染爆発で国民の命が脅威に晒されても
五輪開催こそ最も重要であると云う現在の政治状況と共通で
何も学んでいないことが良く解る!
土曜の午後からだが、観客は5人くらいの少なさで
五輪ブームが来ていないことは明瞭!
*******
【ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~】公式サイト
【ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~】 予告篇
映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』公開記念舞台あいさつ
田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、日向坂46・小坂菜緒、
飯塚健監督が登壇した、公開記念舞台あいさつの模様をノーカットで
映画.comによる作品紹介から
https://eiga.com/movie/94271/
【ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~】
1998年長野五輪でのスキージャンプ団体の金メダル獲得を陰で支えたテストジャンパーたちの知られざる実話を、田中圭の主演で映画化。
スキージャンパーの西方仁也は1994年リレハンメル五輪の団体戦で日本代表を牽引するが惜しくも金メダルを逃し、長野五輪での雪辱を誓うも腰の故障により代表を落選してしまう。
悔しさに打ちひしがれる中、競技前にジャンプ台に危険がないかを確認するテストジャンパーとして長野五輪への参加を依頼された彼は、裏方に甘んじる屈辱を感じながらも、それぞれの思いを抱えて集まったテストジャンパーたちと準備に取り掛かる。
そして五輪本番、1本目のジャンプを失敗した日本が逆転を狙う中、猛吹雪によって競技が中断。
審判員たちは「テストジャンパー25人が全員無事に飛べたら競技を再開する」という判断を下し、日本の金メダルへの道は西方をはじめとしたテストジャンパーたちに託されることになる。
田中圭が演じる主人公・西方仁也ほか、「カメラを止めるな!」の濱津隆之が演じる原田雅彦ら、実在のスキージャンパーが劇中に多数登場。
監督は「荒川アンダー ザ ブリッジ」「虹色デイズ」の飯塚健。
**********************
作品データ
製作年 : 2021年
製作国 : 日本
配 給 : 東宝
上映時間: 114分
**********************
【キャスト・スタッフ】
配 役 : 役 名
田中圭 : 西方仁也
土屋太鳳 : 西方幸枝
山田裕貴 : 高橋竜二
眞栄田郷敦 : 南川崇
小坂菜緒 : 小林賀子
落合モトキ : 葛西紀明
菅原大吉 : 菅原大吉
八十田勇一 : 八十田勇一
濱津隆之 : 原田雅彦
古田新太 : 神崎幸一
大友律 : 岡部孝明
狩野健斗 : 船木和義
山田英彦 : 斉藤浩哉
加藤斗真 : 西方慎護
**************
監督 : 飯塚健
脚本 : 杉原憲明 ・ 鈴木謙一
企画プロデュース : 平野隆
プロデューサー : 宇田川寧 ・ 辻本珠子 ・ 刀根鉄太
共同プロデューサー : 水木雄太
音楽プロデューサー : 溝口大悟
ラインプロデューサー : 田口雄介
撮影 : 川島周 ・ 山崎裕典
照明 : 本間大海
録音 : 反町憲人
美術 : 佐久嶋依里
装飾 : 堀口浩明
衣装 : 白石敦子
ヘアメイク : 内城千栄子
編集 : 相良直一郎
音響効果 : 松浦大樹
音楽 : 海田庄吾
主題歌 : MISIA
主題歌(作詞・作曲) : 川谷絵音
挿入歌 : MAN WITH A MISSION
VFXスーパーバイザー : 小坂一順
スクリプター : 石川愛子
助監督 : 安達耕平
制作担当 : 狭間聡司
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2021年6月22日(火)
エンターテインメント全般のプロデューサーでもあり
演出家でもある宮本亞門さんが、菅政権の五輪強行突入に苦言!
長期間に亘って続く、公演中止や断続的開催で、キャストやスタッフ
そしてそれを支える関連業種の人々は生活できない状況が続く。
公演中止に対する直接の援助は補償は政府や自治体から無い。
政府は将来の創造的取り組みに対して支援金を用意したと言うが
今現在、仕事が無くなって収入が途絶え稽古もできない人たちへの
支援や補償は全く無い。
エンターテインメント業界は、大きく傷ついていて、廃業や劇団閉鎖を
行う団体も多数出ている。
劇団四季の吉田社長も各誌のインタビューに度々登場して
苦境を訴えている。
コロナ禍で疲弊するエンタメ業界を支えることには全く無関心な一方で、
コロナ対策予算は30兆円も使い残し。(6月24日追記)
コロナ予算、30兆円使い残し 消化はGDP比7%
日本経済新聞―2021年6月24日
東京五輪に投入する費用は当初予算の数倍にも膨らんでいると言う。
上記は、宮本亞門さんの寄稿ではなく、私(ブログ執筆者)の意見。
*******
以下に、宮本亞門さんの日刊ゲンダイへの寄稿を御紹介します。
但し話しの中心は、東京五輪12020を強行開催することへの苦言と
五輪憲章の精神をないがしろにした【IOC】や【JOC】そして日本政府
などの利権体質についての批判であり、私が上に書いているような
エンタメ業界の話しではありません。
小見出しは、私の方で付けました(宮本亜門さんに責任はありません)
*******
宮本亞門さん「私が一番心配なのは国民の心が折れること」
日刊ゲンダイ-2021年6月20日(日)

(以下 引用)
■ このパンデミック禍でなぜ今、
五輪をやらなければいけないのですか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/290718
IOCは国民の多くが中止を求めていても知らん顔。菅首相も国会では答弁ではなく、ただ同じことを繰り返すばかりで会話を遮断。国民はそれを悶々としながら眺めている。私が一番心配しているのは、このまま何も論じ合わず、説得することもなく開催したら、国民が「どうせ、何を言っても変わらないんじゃないか」「どうせ日本はいつもこう」「いちいち選挙に行っても無駄」と無気力になったり、心が折れることです。
私は、今年1月のある世論調査で国民の約80%近くの人が、中止か再延期、つまりNOと言ったのはとても素晴らしいことだと思っています。むしろ、日本の誇りに思っていい。
■ 五輪憲章を忘れた特権階級の利権『祭典』
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/290718/2
57年前の東京五輪は素晴らしかった、でも、それは五輪憲章に基づいていたからです。しかし今はコロナ禍で世界的格差が進み、予選も出られない選手や練習状況も悪化した中、選考もフェアではなく、五輪憲章が言う「人類の尊厳や平和な社会の模範」とは、正反対の強引な弱肉強食で強権的な状況です。
憲章では、IOCは模範となって、いかなる種類の差別を受けることなく、権利及び自由を享受されなければならないとあります。でも現実は、開催地の国民の意見を聞かないだけではなく、科学者や医療関係者の意見にも耳を傾けず、利権と損得を軸に、強引に開催へと進める。菅首相やIOCの行動はどう考えてもおかしくないですか。どうしても五輪を実行するなら、単なる一つの「スポーツイベント」にして、五輪憲章を外してください。
リオ五輪行きの機中で見た異様な光景
私がIOCや五輪関係者への疑問を持ち始めたのは、2016年、リオ五輪に行ったときです。航空機のエコノミー席の周りには、五輪の選手たちが鍛え上げた大きな体を小さく縮め、リクライニングを倒すこともなく座っていた。ところが、トイレへ行こうと近くのビジネスクラスのカーテンを開けると、そこは大宴会場。選手の雰囲気とはかけ離れ、背広を着たIOCや関係者がワインボトルをいくつも開け盛り上がっていた。
■ 東京招致の裏で大金が(トップの自慢話)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/290718/3
これは初めて言いますが、東京の招致決定後、あるトップの方とお会いした時、招致が決まった会場で、裏でいかに大金の現金を札束で渡して招致を決めたか、自慢げに話してくれたのです。驚いた私は「それ本当の話ですか?」と言ったら笑われました。
「亞門ちゃん若いね。そんなド正直な考え方で世の中は成り立ってないよ」
それからです、透明性のない現実の恐ろしさを知ったのは。お金や利権の場所に集まる人はいます。でも、五輪は美辞麗句を盾にした、生半可じゃない利権だらけの集合体だったのです。
途上国に対する対応や、反対意見を聞かない独裁的な判断。IOCこそが選手を守るべきはずなのに、選手も不安を感じながら、コロナ禍の強引なルールで厳しく取り締まられる。
もう一度、言います。なぜコロナ禍の今、五輪を行われなくてはならないのですか?
■ 我々は何を学んできたのでしょう?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/290718/4
コロナによって亡くされたご家族の思いは、一人でも同じような悲しみを味わって欲しくないはずです。この世界中が苦しんだコロナ禍の一年、我々は何を学んできたのでしょう?
僕は、どんな宣誓が行われようと、誰が金メダルを取ろうと、何も感じないと思います。それがとても残念です。
▽宮本亞門(みやもと・あもん)
1958年1月4日生まれ。63歳。東京都出身。
両親が新橋演舞場前で喫茶店を営んでいた影響で、幼い頃から演劇に親しむ。87年に演出家デビュー。
2004年、東洋人初の演出家としてニューヨークのオン・ブロードウェイにてミュージカル「太平洋序曲」を上演し、トニー賞4部門でノミネート。
今年4月、スペイン風邪のパンデミック禍を生きた女優、松井須磨子を題材にしたリーディング演劇「スマコ」をYouTubeで無料公開。
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テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術
2021年6月25日(金)
ミュージカル【MATA HARI】
の公演がオンラインで配信されるという情報です。

元宝塚歌劇TOPだった柚希礼音さんと愛希れいかさんが
宝塚時代には有り得なかった衣装で魅力を発揮する
フランク・ワイルドホーンの新作再演を好演している
ミュージカル【マタ・ハリ】が、6月26日と27日にリアルタイムで
配信されるとのこと。(有料:4000円)
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facebook に掲載されていたものを御紹介します。
チケットぴあ 6月22日 10:52
待望の再演!ミュージカル『マタ・ハリ』
6/26(土)&27(日)ライブ配信!
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数々のメガヒットミュージカルを生み出す作曲家フランク・ワイルドホーンの新作として、2016年に韓国にて世界初演。
その素晴らしい楽曲と豪華な装置が話題となり大ヒットを遂げた本作。
個性豊かで魅力あふれるキャストが、
愛と戦いと欲望が絡まるドラマチックなマタ・ハリの半生を壮大な音楽と共に彩ります。
2016年に韓国で世界初演、2年後に日本初上陸。
石丸さち子訳詞・翻訳・演出のもと新たに誕生した舞台は多くのミュージカルファンを魅了しました。
ライブ配信では、Wキャストそれぞれの東京公演千穐楽をお届けいたします!
ワイルドホーンの美しいメロディとともに、ご自宅でもどうぞお楽しみください。
チケットは好評発売中!ぜひお見逃しなく!
マタ ハリ 公演情報 ぴあ
https://w.pia.jp/t/00171617/
(ダイジェスト映像や出演者のコメント映像が多数掲載されています)
■配信公演
・6/26(土) 17:00
マタ・ハリ:柚希礼音、ラドゥー:加藤和樹、アルマン:三浦涼介
・6/27(日) 昼12:00
マタ・ハリ:愛希れいか、ラドゥー:田代万里生、アルマン:東啓介
■視聴チケット
・配信視聴券:GoToイベント適用で3,200円
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テーマ:ミュージカル - ジャンル:学問・文化・芸術
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