【風のガーデン】 について書くのは4回目。
一昨日の放映が最終回で、中井貴一扮する白鳥貞美が、緒方拳さん扮する白鳥貞三と娘・ルイ(黒木メイサ)に見取られて亡くなるところです。
「膵臓癌」で最期が近づき麻薬のせいもあって、呂律が回らなくなってくるところを中井貴一が迫真の演技で演じていますが、これを見取る役処の緒方拳さん自ら癌で余命幾ばくもないことを自覚されている中での親としての演技ですから、さぞ覚悟も要ったし辛かったことだろうと思います。
視聴者もその辺のところは百も承知なので、否が応でも感動があふれて来ます。
その悲しさのささやかな救いが最終回の冒頭にある娘の結婚式お芝居でしょう。 白鳥貞美も解っていて知らない振りをする中で、娘・ルイは一生懸命結婚を演じ、ヴァージンロードを父・貞美と歩きます。 貞美以外は、全て茶番劇と解って結婚式を演じているのですから、貞美にも解ってしまった今となっては、参加者全員が芝居と知って演じているのです。
この茶番劇を仕組んだのは、石田えりさん扮する貞美の同級生エリカです。 ******************************
貞美の死を知って、茜(平原綾香)が歌う「カンパニュラの恋」が見ている私の心に響きます。 この「カンパニュラの恋」は、ショパンのノクターン(遺作)を元にしているので、ますます悲壮感が漂うのです。
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第10話 ストーリー
花々が咲き乱れるガーデンで、ルイ(黒木メイサ)の結婚式が執り行われた。貞美(中井貴一)は、花嫁の父としてバージンロードを歩いた感動を、妙子(伊藤蘭)へ宛てた手紙にしたためた。
貞三(緒形拳)の勧めに従い、キャンピングカーを出て家に戻った貞美はルイになつかしい実家の部屋をひとつひとつ案内される。居間にはキャンピングカーから持ってきた、岳(神木隆之介)から天国の祖母と父親に渡して欲しいと預かった花を生ける。そして、貞美は「もう芝居は止めよう」とルイに微笑みかけた。貞美はルイの結婚式が本物ではないことを知っていながら、その優しさを受け止めていたことを明かす。そして、修(平野勇樹)にキャンピングカーを贈ると鍵を渡した。
妙子が白鳥医院を訪ねて来た。妙子は貞三に、貞美の面倒を見たいと申し出るが、貞三は、家族みんなで闘っているからと断る。
ほとんど眠っている状態になってきた貞美は、時々目を覚ましては冗談を言ってルイを笑わせようとする。ある日、貞美はルイに自分が死んだら茜(平原綾香)にカンパニュラの押し花を届けて、死を告げて欲しいと頼んだ。ベッドで今改めて家族の温かさを感じたこと、自分が子供たちに何もしてやれなかったと話す貞美に、貞三は最後に闘う姿を見せて勇気を教えてやれと言う。うなずきながらも激しい痛みに薬の量を増やす貞美を、貞三とルイは見守る。旭川で働いていた岳は、貞美の声が聞こえた気がして周囲を見回す。その頃、貞美は息を引き取った。
3ヵ月後。小玉理容院に来ていた貞三はエリカ(石田えり)と貞美の思い出話をしていた。ルイは茜を訪ね、カンパニュラの押し花を渡した。貞美の死を知り、チャペルでのコンサートで涙ながらに「カンパニュラの恋」を歌う茜。
富良野に春がきた。キャンピングカーを停めていた場所には貞美が植えたエゾエンゴサクの花が咲き乱れていて…。
黒木メイサさんインタビュー(前編)
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テーマ:風のガーデン
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