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氷菓　3話「事情ある古典部の末裔」

「わたし……折木さんに頼みがあるんです」

千反田からの告白。
それは関谷純という叔父のこと。

「告白」ということで，奉太郎の目はピンク色のフィルターがかかっているような状態です。
時計の振り子もハート型に。

「わたし，折木さんに頼みがあるんです」と告白ではなくお願いであることがわかったところで，元の状態に戻っていました。

叔父は古典部のメンバーで，千反田は古典部にまつわる何かについて尋ねたところ，その時だけは妙に返事をいやがったと。
「その答えを聞いたわたしは……泣きました」

なんで叔父がそんな態度を取ったのか気になった千反田は自分で調査をしますが，どうしてもその時のことを思い出せないと。
それで古典部に入り（一身上の都合）叔父のことを探ろうとしても当時のことを知る人は誰もいません。
（アニメでは叔父が古典部に在籍していたのが45年前になっています。原作だと33年前。現作だと奉太郎たちが入学したのが2000年になっていますが，アニメでは今年に合わせてきています）
これまでの奉太郎の推理を見て，この謎のことを依頼する千反田。

そんなことに関わるのは省エネ主義に反しますが，「こんなのは誰にでもする話ではありません」と言われて，協力することにしてしまいます。

空っぽのコーヒーカップですが，「告白」ということでさすがの奉太郎も緊張していました。
お願いされた後の沈黙にも耐えかねて飲み干してしまいます。

再び姉からの手紙が。
古典部は毎年文集を作っているので，作成しろと。
バックナンバーは部室の薬品金庫に保管されていると。

姉貴が卒業したのは2年前。
部室の場所も変わっています。
それで元部室に行くことに。

センサーに気がつく奉太郎。観察眼があります。
女性陣は目的地に向けてまっしぐらでしたが。

元部室の生物準備室にいたのは壁新聞部の遠垣内。
原作のイメージよりもはるかにイケメンでした。
ドアに鍵がかかっていた件ですが，神山高校では鍵なしでは内側からロックすることができないと1話で言われていましたが，彼は鍵を持っているので，内側から鍵をかけることができていました。
千反田があの名家の千反田と知って態度が変わります。

あっさりと帰ろうとする奉太郎のシーンが面白い。
摩耶花くっつきすぎです。

交渉して部屋を探索。
こうして絵で見れると興味深いですね。
奉太郎はこの部屋に違和感を感じ，遠垣内にプレッシャーをかけます。
明らかに何かを隠している遠垣内ですが，教育関係者が何人もいる家柄。

奉太郎の策略によって文集をゲット。

これが壁新聞部の神高月報ですね。

解決編の回想シーンですが，毎回趣向を変えてくるのか。凝った演出です。

氷菓第二号発見！
これを千反田が見つけ，叔父に「これは何か？」と質問していました。
表紙の絵は文章からイメージしていたものに近いです。

文集の序文。
叔父のことが書かれています。

1968年10月13日　郡山養子

2号で昨年のことと書いているので，創刊号を見れば叔父のことに関する真相がわかりそうなのですが，創刊号だけが欠けています。

しばらくはあの表紙が使われていたんですね……
こういうところの理解度は流石です。

次回は「栄光ある古典部の昔日」
ということで昔の叔父に何があったのかを探ることに。

ここからが古典部シリーズ第一巻「氷菓」の本筋です。

こういう地味な事件を推理するのがこのシリーズの特徴です。
第三者からすればどうでもいいようなことですが，千反田にとっては切実な問題です。
ずっと引っかかっていたことがようやく見えてきています。

こうなってしまったらもう千反田を止めることはできないので協力することになる奉太郎ですが，奉太郎と千反田の温度差が面白いですね。
やる気がない奉太郎ですが，千反田に引っ張られてゆくことになります。

まだ千反田の声には違和感が……
原作既読者からすると清楚が足りないです。もう少しトーンを下げて欲しいのですが。

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