また、同じ方から同じようなコメントを寄せられていたので、その時に、直接反論はせず、ブログに書かせていただいた文をここにもう一度、掲載さしていただきます。
【かなり厳しいコメントを頂いて、まあ、丁寧な感謝の言葉を書いて、コメントには返事しておいたが、俳句と短歌を単に五・七・五と五・七・五・七・七の差だけで、ほとんど同じと考えているようで、ちょっと同じような感覚で、私のブログを詠まないでほしいと思い一言。
まず初めに、『「言ひおほせて何かある」とは、俳聖・芭蕉が<蕉門十哲第一の門弟>榎本其角の一句「下臥につかみ分けばやいとざくら」を評して述べた言葉でありますが、≪山口和雄の短歌集≫所収の数首・・・』からはじまる私の短歌への批評は、俳句の立場からの批評で、的外れとしか言いようがないというのが正直なところ。
短歌と俳句は全く別物というのが基本で、いくら芭蕉でも短歌を視野に入れての評ではないでしょう。】
さて、短歌に戻らしていただきます。
何事も焦っては上手くいくものも上手くいかず、ろくなことはない。
失敗の元。
焦ることなく、なるようになるさと、ゆっくりゆっくり歩けばいいとの思いを詠んだ一首である。
=我が家の庭を彩る薔薇たち=

マサコ
薔薇の名前に皇族の名前をいただいて、付けられているケースは多いが、この「マサコ」も皇太子妃の時代に雅子皇后から名前をいただいた薔薇。
大輪ロゼット咲きの花はソフトピンクの優しい雰囲気で、魅了させられる。
このマサコも散ったと思ったらすぐまた咲いてきて、いつも咲いているような印象を受ける。
≪山口和雄の短歌集≫
似つかわぬ名を戴きし犬ふぐり可愛き花がふぐりは哀れ
梅が散り桜が散って桃が咲く気候狂って花まで狂う
宇宙論読めば読むほど視界ゼロ虚無から生まれ虚無へと消える
広州とスカイプ通し初孫(ういまご)の笑う姿に機上の人に
現金を出して怪訝な顔されるキャッシュ使わぬ中国社会
金ピカの超高層のビルが建つさすが中国わびさび無縁
歯周病一本二本抜けてゆき総入れ歯への悪夢がよぎる
田植機が羽を広げて道占拠のろのろ進みいらいらつのる
(2018年6月24日朝日歌壇掲載)
がむしゃらに昭和平成生きぬけど古希を迎えて迷宮を行く
ボケないで心配そうに妻叫ぶ転がり落ちる老いの坂道 続きを読む »