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「食事前」と「睡眠前」に [イライラを断ち切る]



こんにちは。


私たちはイライラすればするほど、
自分の体にダメージを与える事になります。


これは「ストレス医学」での重要なテーマです。


実際にイライラばかりしていると、
心筋梗塞や脳卒中になりやすいのです。


このようなイライラしやすい性格をタイプAと
呼ばれるんですが、そのような人は
心臓病のリスクが高い事が分かっています。


イライラは、心ばかりか体にとっても
マイナスである事は確かです。


目安としましては「一日一回、イライラする事」が
あるかどうかです。


これが「危険信号が点灯しているかどうか」の
判断材料になります。


普段の生活でもイライラするかどうかとなります。


例えば、職場で部下の仕事がちょっと遅い。


家庭で「あれ」「これ」といった指示代名詞を使っても、
家族が何の事か分かってくれない。


このようなレベルでイライラするようであれば、
タイプAと言って良いでしょう。


イライラが体に悪影響を及ぼすと考えられている理由は、
自律神経のバランスが崩れるという点です。


私たちの体にある自律神経には、交感神経と
副交感神経という二種類があります。


交感神経は、体が活動したり心が緊張したりする時に
活性化し、副交感神経は体が休息したり心が
リラックスしたりする時に活性化します。


具体的には、仕事や家事に従事している日中は
交感神経が、寝ている夜間や食事中は副交感神経が、
それぞれ優位に活性化しているという事になります。


この両者がバランスよく交互に活性化される事で、
私たちの体と心の健康は保たれていると言っても
良いでしょう。


ところが、イライラするとこのバランスが
あっという間に崩れるのです。


自律神経のバランスの崩れは、これを放置しておくと
かなり危険な事に発展する恐れもありますので
注意が必要です。


それでは、なぜイライラが私たちの体を
危険にさらす事になるのかをお伝えさせて頂きます。


私たちがイライラしている時は、体の中で交感神経が
特に活発になっています。


交感神経は、ほどほどに活性化している時には私たちの
活動の原動力になりますが、活発になりすぎると
かえって体にとって危険な因子になります。


それは交感神経が活発になりすぎると、血圧や心拍数は
上昇し、汗が大量に出たり、息が上がったりと一種の
興奮状態になるからです。


これが続くと体のエネルギーを消耗するペースが
早くなりますし、心臓への負担も強まります。


さらに、交感神経が過剰に優位な状態が続くと、
副交感神経の働きが悪くなります。


夜、その日に起きた出来事を思い出してイライラしたら
寝つきが悪くなった。


イライラしながら食事をしていたら、
全然おいしくなかった。


といった事は、副交感神経に働きが悪くなっている事で
起こると考えられます。


つまりイライラは、睡眠や消化活動にまで悪影響を
与えてしまうのです。


イライラの頻度が高かったり継続的であったりすれば、
睡眠不足や胃腸の調子が悪くなるのも当たり前と
言えるでしょう。


外食をしている時に、注文の品がなかなか出てこなくて
イライラするタイプの人は、それだけ副交感神経の
働きを悪くして、消化にも悪影響を与えてしまうのです。


統計上にも、タイプAの人は明らかに心筋梗塞などの
虚血性心疾患になる確率が高い事が分かっています。


また、生活習慣病の代表格である脳卒中は、高血圧や
動脈硬化が強く関与していると考えられていますが、
これもイライラが寄与していないとは言い切れません。


イライラすると血圧が上がる為、脳卒中のリスクは
高まります。


また、脈拍が速くなると心臓に負担が
掛かってしまいます。


イライラが体に良くない事は、火を見るより
明らかなのです。


最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。


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