抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界全体の需要別水利用量において,生活用水は,全体へ占める割合は小さいものの,人間が生きるための基本的要件であり,社会システムを維持するために必要不可欠である。しかしながら,人口増加,都市化,生活スタイルの変化により生活用水需要量が急激に増加し,水不足が深刻な問題となることが懸念されている。本研究では,統計的手法(パネルデータ分析)を用いて全球の国別生活用水需要量推計を目的としたモデルの開発を試みた。所得と水需要の関係に加えて,既存研究では考慮されてこなかった政治的・社会的情勢,固有の文化的背景を含む生活様式といった所得以外の要因を考慮し,両者の効果を分離した独自のモデルの開発に取り組んだ。その結果,(1)水道へのアクセスの有無,(2)国別に異なる水道用水需要量,さらに(3)水道施設維持の大きな問題点である漏水量の定式化に成功した。(著者抄録)