【石垣】石垣市大川の県道79号で下水道工事中に発見された英国製250キロの不発弾処理が26日午後4時37分から現地で行われ、午後5時20分に信管離脱作業を終えた。午後1時半から半径283メートル内で避難誘導が始まり、対象区域のホテルや飲食店など事業所が一時休業するなど市民生活に支障が出た。
避難対象は1246世帯、2138人と70事業所で、市は市役所や公民館など5カ所を避難所として開設。午後3時45分に交通規制を開始し、一帯は数時間静けさに包まれた。
作業は規制区画に数人の出入りを確認し、約20分開始時間が遅れたが、ほぼ予定通りに完了。不発弾は市内の保管庫に輸送された。
発見現場近くに住む市大川の仲宗根法枝さん(30)は「家の近くでびっくりした。不安だったが、無事に終わって良かった。戦後数十年もたって出てくるなんて。沖縄は負の遺産がまだあるのだなと実感した」と話した。