【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古米軍キャンプ・シュワブでの埋め立て着工から一夜明けた30日午前、シュワブゲート前では工事に反対する市民らが激しく抗議し、男性1人がけがをして病院に搬送された。目撃者によると、工事関連車両の進入を止めようと警官ともみ合いになった際にけがをした。意識はあるという。一方、同日午前10時45分ごろから、シュワブ内の陸上部分で重機が土砂をならす様子が確認された。
ゲート前には早朝から市民ら約130人が集まり、座り込んで抗議を始めた。午前7時半ごろ、工事関連の車両が基地内に入ろうとすると、市民らが車両の前に立ちはだかるなど警官ともみ合いになり、一時混乱する場面もあった。重機や資材を乗せた工事関連の大型トレーラー5台が基地内に入った。
シュワブ内の浜では、海上保安庁のゴムボートなどを係留する浮桟橋を再設置する様子が確認された。市民らが乗るカヌー15艇が新基地建設に抗議の声を上げている。【琉球新報電子版】