前の5件 | -
もう第何話になってるのかわかりませんが、未来のボクへ(フロム2010・10・23のボク)
元気でしょうか?
煙草もお酒も相変わらずでしょうか?
結婚とか・・・してないんだろうねw
ま、想定内ですよ^^
それとも、ボクが思った以上に頑張っちゃった?
今のボクにはどんな10年後の君が存在するのかはさっぱりわからないんだけど、
生きていてくれてるよね?
本人が読むことが出来ないブログなんていやだよ?
10年後にこのメッセージが届いていたら嬉しいです☆
もしこれが届いたのなら、また更に10年後を目指してみましょうよ!
未来のボクへ。10年前のボクより。
(平成22年 10月23日 4時17分のボクからの予約投稿です^^)
第920話 道東どうでしょう タウシュベツ橋編①『コンクリートの魅力☆』 [廃村さーくる2(近代遺構編)]
『コンクリートの魅力を見せてやるぞ^^』
う~ん・・・
ここまで煉瓦愛に満ち溢れた私っちに今更コンクリですかお兄ちゃん^^;
煉瓦の魅力に憑りつかれるまでは近代建築ですら興味無かった私。
それが今やですぞ?
けっこー色んなとこの煉瓦建築求めて旅してるんだから自分でも笑っちゃうっすよw
さて茶化しはその程度で。
私的にはコンクリこそ超近代。
っつーかイマドキ建築の主流であって、
アートな物件はあるけれど、そこまで興味を持てるものでは無かったの。
だってさ・・・
煉瓦の方が味わい深いし『暖かみ』感じるよね?
コンクリートって何か『冷たさ』を感じるんだよねー。
だから帯広一日目の終わりにお兄ちゃんがコンクリの魅力を披露すんぜ!って言ってたんだけど半信半疑だったわけさ。
でも・・・
びっくらした!
コンクリだって伊達じゃない!ってことをーーー
ん~ではではだいぶ日が空いちゃったけれど道東旅行編の二日目のスタートっす☆
ちょー眠いんすけど!お兄ちゃん。
私も眠うーい^^;
今日の目的地は帯広駅前から出るバスで向かうってことですか?菅原さん。
まあそー言うこった。そこにはチョー有名物件が待ってるんだぞ^^
北海道は煉瓦だけではなくコンクリのアートが残ってる。
それをオレは是非とも皆に見てもらいたいからこそ旅行の二日目にわざわざ予定を食い込ませたのだ^^
特に琴音。お前にこそだ。
煉瓦以外興味ないし!
コンクリ反対!コンクリは帰れ~w
さて、今日はここからどこへと向かうんですかぁ?先輩。
いつも通り目的地の名称は内緒だ。サプライズの方がテンション上がるだろ?
なんだおーそれえ^^;
まあ一応漠然とは説明しておく。
我々は帯広駅前のバスターミナルからバスに乗って帯広の北にある『上士幌(かみしほろ)町の糠平(ぬかびら)』ってとこへ向かうのだ。
そこで『ある見学ツアー』を申し込んだ。
9時から正午までのツアーコース。
そこには『幻の橋』があるとだけ言っておこう^^
幻の橋!?
集合場所まではどのくらい???
まあ~ザっとの地図で説明しよう。
帯広のバスターミナルから上士幌町を経由しーーー
更にそこから糠平湖の湖畔まで『ぬかびら線』ってバスに乗って行くんだが、
距離にして65キロかな?
けっこー遠い!
ちなみにボクたちは7時10分の始発バスに乗り込むんだが、現地到達は8時50分くらいだね^^
けっこう集合時間ギリギリじゃん^^;
だから現地に着いてもロケットダッシュ推奨だ(ニッコリ☆
レンタカーとか前泊出来ない人たちには結構ハードル高いツアーなんですね^^;
(↑これは帯広駅前にある、根室本線が帯広~釧路間開通時に実際にレールがあった場所を示す復元モニュメント。今現在とはもとあった路線が違うんすね)
さて、バスに乗り込む前に皆買い出しやらなにやらしましたです(今回、流石にお酒は買うのをやめておきましたw)
すると定刻にバスが。
その乗り込む列には学生さんがゾロゾロ。
道中、座っているのが申し訳ないくらい途中のバス停で学生さんが乗ってきて肩身がせまかったー^^;
そんなこんなで1時間半くらいでぬかびら源泉郷ってとこに着いたですう^^
ここからどうすんの!
集合まで10分しかないですう^^;
おかしいな・・・バス停の近くなんだけどなあ。
なんともはや、私たちは簡易な地図があるにも関わらず迷子ですw
バス停周りをウロウロしていたらーーー
『ツアーの方ですか?こちらです^^』と、スタッフさんが私たちを見つけて頂いたから良かったもの・・・って感じでしたよハイw
ガイドさんに連れられてやってきたのは糠平温泉文化ホールと言うとこ。
すみません皆さん、ごめんなさいですう^^;
もう既に今回のツアーに参加する方々がスタンバっていたのはここだけのお話ですよ(フフフ)
さあ皆、用意していただいた長靴に履き替えて!
余裕まったくねーなw
アワワワワですう。ん?でも~受付で手渡されたパンフレットの画像、ニュースとかで見たことあるです。
私も見たことありますよハイ!
え!?
っつーか、なんとなく察してたけどやっぱり!?
もしかしてお兄ちゃん!
『タウシュベツ川橋梁跡のツアー???』
タウシュベツ ああー!!!
まあ~そういうこった^^
今回の旅路で、どうしても『ここだけは』外せなかったんだよ。
近年、いつまで『その姿のまま居られるのか?』と言われている鉄道系産業遺産だね^^
詳しい概要とか全然わからないんですけど。
でもスタッフさんが二陣に分かれて車に乗り込めって言ってるよ!
早く早く!
・・・と言うことで私たちはこのタウシュベツ川橋梁の何たるかを何も知らないままツアーの車に各人乗り込むことになっちゃったとです。
ーーー私たち、糠平湖の縁を通る国道を移動中ーーー
本当は集合時間に余裕をもって集えたならばスタッフさんから、このツアーの主目的である『タウシュベツ橋梁』の説明がじっくり聞けたんだと思うが、
ここはオレなりに概要を説明しておくことにするよ^^
お願いします^^
タウシュベツ橋梁跡、もしくはタウシュベツ川橋梁跡。
ニュースにもインスタにも話題になって風景的に話題的にも有名な場所だけれども、
簡単に説明するならば『旧国鉄の士幌線のコンクリートアーチ橋梁群のひとつ』だ^^
橋梁群のひとつ???
他にもあるんだが、ここは特に突出してその造形美並びに自然を向こうにした背景が素敵なんだ(*´д`*)
士幌線は1925年開通の帯広~十勝三股を走る国営の路線だった。
まあそれもモーターリゼーションの波に呑まれて1987年には利用者数減数と共に廃線になった訳。
割と近代まで走ってた路線ともいえるんですね
そうだね。でも、このタウシュベツ橋梁は廃線前にお役御免になってるんだよ^^
え?なんでよ?
1955年に糠平ダム建設の為に迂回する新線が建設され、旧線となるタウシュベツ橋梁はポツンとその仄暗の中に取り残されることになるんだ。
これは1970年代の航空写真だが、
タウシュベツ橋梁は新線の廃止を待たずに人造湖である糠平湖の中に沈んだ(取り残された)物件なんだよ。
新線付け替え時に既に役目を終えていた橋だったんすね・・
なんとなーくは分かった?
はい、何となく☆
まあ~ここからは『見て感じろ。その圧倒的様を』かな。
ここからはお前に言う。
え?私???
昭和だからと侮るなかれ。
コンクリだからってそれがどうしたよ!って、
その圧倒的存在感に今までの自分を悔いろ。
人がこんなところにこんなものを造って残った奇跡ってものを感じて欲しいんだお兄ちゃんは。
煉瓦だけが人が創り出したものじゃ無い事を見て欲しい。
コンクリもまた人の英知の体現だって知ってほしい^^
そこまで言うなら見てやろうやんけえ!
さて、車は糠平湖のある場所で一旦停止。
そこにはバリケードの向こうに続く林道があったのです。
スタッフさんがバリケードの施錠を解除してるですう。
ん?
わきゃ!?
クマに注意の看板があるですよお・・・
そうなんです。ここはヒグマも闊歩する地帯。
スタッフさん曰く『ツアーしてて年間でも数件、ヒグマに遭遇してますよ^^』とのこと。
驚く私たちを見つつ続けてスタッフさんが言う
『この糠平湖周辺は水力発電の電源開発㈱さんや森林事務所の所有地なので、許可を得たものしかタウシュベツ橋梁跡へと近づけないのですが、
結構な数で個人的に行かれる方も多いんです。
この前は無謀にもサンダル履きでこの林道を歩く親子連れとも遭遇しました^^;
ヒグマとの遭遇例もありますし、安易な考えで訪れることの無いように願いたいですね・・・』と。
ツキノワグマとはわけが違うからな
わたし、イノシシだって会いたくないっつーのに熊とか無理ゲーだよおう^^;
わたし、サルでもダメですう(ニホンカモシカは好き)
林道をくねくねと結構な距離(勾配もそこそこ。徒歩で行くとなるとかなりの時間ではないでしょうか)
そして車3台分くらいの林道脇スペースが見えてきたところで停車。
『ここからは皆さん徒歩で向かいますよ^^』
スタッフさんの号令に車からゾロゾロと降りることになったですハイ^^
ヒグマ・・・ヒグマ・・・こないでえー^^;
来ちゃったらお兄ちゃん盾にして車にダッシュすればいいのさ
お前らひどいな^^;
(わたし、何も発言してないんですが・・・)
こういう時の為に都内のアウトドアショップで皆に買ってやっただろ?
クマよけのベルですね。その時はありがとうございましたw
こんなんで寄ってこねーのかよ熊!
楽勝じゃんw
気休めだよ気休め。寄ってこないとも言うし関係ないとも言うしな。
事実、若いオス熊なんてのは興味本位で近づいて来ちゃうこともあるって言うし、運だなw
たすけてー^^;
酷く怖がる夕実ぶちょーに背後を取られつつも先へと進みます(すいません先輩。めっちゃ歩きづらいんですが・・・)
本来ならもう少し歩きやすい林道だったはずですが、これは昨今の北海道にかなりのダメージを与えた夏台風たちの影響でここまで流木が浸入したんだとか・・・。
そして林道の先が開けたところで思わずハッと息を飲み込んでしまいましたよ!
う、おおおおおおおおおおおーーーッ!!!
すっごい素敵なパノラマっ!!!
うわああ・・・うわああ・・・
ぐっは!マジか!?
これが噂のタウシュベツ橋梁跡!!!
まるで古代遺跡みてーじゃんかお(*´д`*)
景観も相まってかとっても素敵なとこですう(*´д`*)
最高に良いお天気だったのもビジュアル的に盛り盛りですねハイ(*´д`*)
さてここでスタッフさんから集合の号令が。
てっきり色々と説明してくださるのかと思いきやーーー
3~40分フリーダム(自由時間)だってお(*´д`*)
これは・・・舐めまわすしかないな!
と言うことで各人、自由に見学することになりましたよハイ☆
とりあえず実際に近づいてみよう^^
危険・・・でしょうね^^;
ん?全部コンクリだと思ってたけど石が詰まってるっすね。
『割石』って言うんだよ^^
コンクリの枠を造ってそこに詰め込む訳だ。
でももしかしたらばーーー
この割石もタウシュベツ橋梁の崩壊に関与してるかもな。
どういうことでしょうか。
コンクリって『凍結』に結構弱いんだ。
隙間に水分などが浸入し、
凍結によって『膨張』して体躯にダメージを与えるんだよ。
つまりこういうバラスト的なものがあると隙間だらけで水分が入りやすいってことっすね。
小さな力でも長年膨張収縮を繰り返せば建物自体の寿命も狭めかねないからな。
なんとなーく分かりましたです^^
だから『綺麗なアーチ橋を描いているうちに見収めておこう!』ってことなんですね^^
でもここまでツアー組んだり人気スポットなら保全すればいいのではないですか?
それは厳しいと思うよ。
え!?
このクラスの巨大建造物を保全するには維持費が莫大すぎると思う。
長崎の軍艦島も完全保全するとなったらとんでもない金額なんだよ?
だから基本、風化に任せてしまってるっす・・・。
ひとつの自治体じゃとても負担がでかすぎなんす。
ましてや・・・ねえ^^;
歴史があるからって留め置くのも大変なんですね。
だからせっかく来たんだし、バッチリ目に焼き付けておこうぜ^^
了解です!
さてと、私たちはタウシュベツ橋梁の下へとやってきました。
トラロープ(危険防止のロープ)の外側からなら向こう岸からだろうが、下からだろうが自由に見て良いと言うことで^^
橋脚ひとつひとつが巨人に見えるですう^^
やべえよお兄ちゃん。小川が通せんぼして渡れねーぞ!
長靴頂いたんだから突撃だ!
ええーー・・・
実は正直申しますと、小川に横たわる木々の上を何とか歩き切った私たちだったのですが・・・
危うくひっくり返るとこでした^^;
その光景を見ていた他のツアーの皆さんに指さされちゃって恥ずかしかったのは内緒ですハイ(/ω\)
さてっと、しばらく写真の羅列が続きますよハイw
うはー!結構ボロボロだねえ。
ココなんか見てくださいですう(↑)
割石がボロボロと零れ落ちてるですよ・・・^^;
そうなんだよ夕実ちゃん。
将来ココが真っ先に崩落しないかと危惧されている箇所なんだ。
行く手を阻む小川が更に!
横たわってる木々も何もないですよ?
どうします???菅原さん^^;
突貫します(*´д`*)
やっぱそーだよねー^^;
そんなこんなで何とか対岸側までやってきた私たち。
丘の上まで上り詰めるとーーー
逆アングルもカッコいいねえ(*´д`*)
こっちも割石が敷き詰められてますね(当たり前)
鉄骨もボロボロだあー^^;
さてさてさて。
そこから見る雄大なパノラマにしばし唸る私たちでしたが、
今度は谷側から折り返しの見学がスタートですハイ☆
わきゃー!アーチから覗き込む山々が素敵ですう(*´д`*)
うわあ・・・こっち側からの方が分かりやすいね。
地震でもあったら次の日には壊れてそうですう・・・^^;
帯広と言うか十勝地方は地震も結構あるしな(糠平辺りまで来ると地盤は固そうだが)
むしろ、コンクリの寿命が60年とも言われているのに何の修繕保全も無しで80年もこの姿を残してきたんだから立派なもんだよ!って褒めてあげたいくらいだな^^
そうっすよね。私もそう思うっすよ。
おじいちゃん、ありがとうって言わせてくださいです^^
さて、スタート地点に戻ったところで丁度タウシュベツ橋梁のツアー時間も終了。
遺構にそこまで興味のない私だけれども感動しちゃいましたよ?ハイ^^
(※ルカちゃんは基本、遺構には興味あんまし無いキャラ設定)
帰りの車までの歩きの間、
自分だけの素敵な感動では無いと思い
私は思わず
皆の『どうでしたか?』を聞いてみた。
夕実ぶちょー、タウシュベツ橋梁跡どうでしたか?
景色も相まって感動でしたですよお(*´д`*)
(無難な感想ですね。でも確かに天気も良くって素敵なパノラマだったかな)
琴音さん?どうでした???
これが煉瓦造りだったら最強だったのになあ~とか思ったっすねw
・・・でも、お兄ちゃんが大口叩いてただけあるわーと思ったよ^^
コンクリだって伊達じゃない!って思ったもん(*´д`*)
(やっぱり煉瓦遺構と比較しちゃうんだw とは言え素直にコンクリ橋の魅力も認めているみたいだし良いかな^^)
さて最後に菅原さんに聞いた。
菅原さん?いかがでしたか???今回のタウシュベツ橋梁跡見学を振り返ってみて^^
『来て良かった』って思ってる。
そして『見届けた』とも思ってるよ^^
例えが偉大過ぎるけれど、ピラミッドだって人が造って残った奇跡。
遠い未来には風化してしまうんだろうけれど、
こういうの見るとさ?
『人って凄くない?』って感動するんだよねオイラ^^
ああそれ私も分かるかな^^
っつーかぶっちゃけると廃墟マニアのオイラにはタマラン物件だったな(*´д`*)
ああ・・・そうでした。
最近は妹さんの煉瓦遺構シリーズに押されてるけれど、
基本的には菅原さんは『廃墟マニア』でしたね^^;
(煉瓦もコンクリも遺構すらこの人にはジャンルの一部)
とは言え『マンパワー』を感じました。
『人って創る生き物』なんだと。
こんな雄大な景色の中に線路を通した人たちに敬礼でしょうか^^
ーーーさてさてこのツアーはまだもう少しだけ残ってますよ?ハイ^^
ぬかびら温泉郷までの帰りの道中にも、いくつか旧・士幌線の物件を見せてくれるのです。
国道273号線にかかる河川橋に差し掛かったところで車を停車。
ガイドさんがワンボックスのスライドドアを開けてみてくださいって言うので菅原さんがドアを開けばーーー
ここにもプチ・タウシュベツ橋梁^^
『第五音更川橋梁(おとふけがわきょうりょう)』
ーーーと言うか、
士幌線跡には数多くのコンクリート製アーチ橋梁が今も尚残ってるんですね^^
かつてはSLも黒煙靡かせて走ってたんだよな~ここも。
機関車も落っこちそうなくらいの狭っまい幅員の橋梁だけどお、その様を見れた昔の人は財産かもっすね^^
わたしならドキドキしちゃいますです。
でも・・・乗れるのなら乗ってみたいワクワクなのかもですう^^
そんなこんなで幾つか士幌線の痕跡を見せていただいたツアーなのですが、
最後に『幌加除雪ステーション』と言う場所に立ち寄りましたヨン^^
てっきりトイレ休憩なのかと思ったのですがーーー
次回、『タウシュベツ橋梁跡編後編』へと続くって感じですハイ☆
お久しぶりですちょいのりです^^
今回は某有名物件であるタウシュベツ橋梁跡へと行きました(つっても、去年の9月w)
実は旅行予定には当初入ってなかった場所だったりします。
日程二日目の旅路を模索していた頃に、
あれ?そう言えばタウシュベツって帯広に近くね?って気づき、ツアーに急遽メール連絡した次第でありやす^^;
でも行って良かった・・・
こんな景色、日本で他に無いよ?
それほど素敵な見学会でした☆
人が造って残った奇跡の遺構。
幻となる前にぜひ一度見に行かれてはどうだろうか。
さて次回はーーー
帯広編最終話にして士幌線跡最終話。
無謀な賭けに出て失敗したけれど、今思うとそれも楽しい思い出ってお話です^^
ブログも月一回更新っぽくなっちゃってきたけれども、それでも書くことは止めませんヨ^^
ではではまたの更新でお会いいたしましょうず(*´д`*)
第919話 北海道道東どうでしょう帯広編③『ばん馬と煉瓦と帯広市歴のイグニッション』 [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]
『あけましておめでとうございます^^;』
年末のご挨拶もしなかったくせにいけしゃーしゃーと言わせていただきますよW
まあ~去年は忙しかったです。
そしてこれからも忙しいのでしょうね・・・
昨日は夕方のニュースのグルメコーナーでも取り上げて頂いたし・・・(日テレ系列)
(正直辛い。売り上げは過去最高。でも、人員は過去最少人数なのよ・・・
辞めてもいいのだが、居酒屋のネームバリューと4連休の夏休みと!きっちり出るボーナスが魅力的だかんねW)
さて道東旅行の続きです。
夕実ちゃんや菅原君たちが貴重な煉瓦の刻印を発見した後のお話です^^
ではでは第919話スタートです☆
公園内の煉瓦探索を終えた私たちは、再び帯広の中心地へと戻ってきました、ハイ^^
さっそく煉瓦ちゃん発見!
よくよく見ると道路に面した側はイマドキの煉瓦さんですが、内側は古そうな煉瓦建築ですね^^
さてその見解はどうかな^^
え?違うの???
前にも確かありましたよね。高級な煉瓦をイマドキ煉瓦と見まごうことが。
とりあえず今日はこれで煉瓦探索も終わりだからのんびりと見て行こうじゃないか^^
と言うことでみんなでこの煉瓦建築をチェックすることにしたのですう~^^
内側は焼き過ぎ煉瓦のイギリス積みかな? 縦窓がいい味出してんね^^
道路面の外壁は・・・全部、小口積みじゃないですか?
ますますイマドキっぽさが前面に出ているんですけどお^^;
外面の軒下は装飾煉瓦のディンティル(歯状)だね。その上は少し塗りなおしたようにも見えるかな?
ここが丁度、表側の煉瓦と内側の煉瓦の境ですね。
・・・やっぱり外面だけ後年に補修されたんじゃ・・・
腰回り部分の笠上は斜めにカットした異形煉瓦ちゃんだね。
裏側はどうかなあ?
うひょー! 煉瓦の刻印がありそうな平面が多く見えるよん(*´д`*)
その後みんなで刻印探しをしましたが見つからず。
そのまま大通りに面した正門側へ。
宮本商産㈱? どんな会社なんでしょうか。
ここは明治36年創業の、ガソリンスタンドや工業用潤滑油販売・LPガス灯油販売、その他に『ちょいのりレンタカー』など手広い活動をされている商事会社かな^^
元々は製麺業を主体として、今のコンビニみたいな食料品の小売店などもしてたそうだよ。
わきゃ? ちょっと思ったのですが、東京駅の外面と似たような造りですう。
お、夕実ちゃん中々いいところに気づいたね。
つーことは辰野さん?
いやいやいや。それは無い。
これは大正8年(1919年)に建築された宮本商産㈱の旧本社跡。
明治後期~大正頃は全国でこの手のモダン風煉瓦建築が持て囃されたんだ。
花崗岩を帯石に煉瓦積みとのコラボ。
東京駅駅舎を手掛けた辰野金吾っぽさがあるよねえ^^
そして夕実ちゃん?
はいなんでしょ?
この外面のイマドキ風に見える煉瓦は、君が指摘した東京駅と同じ。
つまりは『煉瓦タイル』を使ってるんだよ^^
な~るほどっす。だから似た感じがすんのね。
帯広市のかつての繁栄の象徴ともとれるこの煉瓦建築。
帯広と煉瓦を紐づける意味では是非とも来たかった場所なんだ^^
先輩はいつもそうですよね。
普通に煉瓦構造物を見るのではなく『煉瓦から見える土地の歴史』ってやつですね^^
煉瓦刻印さえ見つかればいい妹様とは違うのよん(*´д`*)
そんなことねーっすよ(半分当たってるけどw)
さて、この後は???
ぶっちゃけちょっと休憩したい^^;
というかーねむーい^^;
そうだな。流石に寝ないでここまで来ちゃったから早々にチェックインして、しばらくマッタリした後みんなで食事がてら『ばんえい競馬』に行くぞ(*´д`*)
と言うことで帯広市第一日目の煉瓦探索はこれにて無事に終了とあいなりました、ハイ^^
ツインを二部屋。菅原兄妹が同室なのが不満げな夕実先輩を力づくでひっぺ替えしてそれぞれの部屋へ。
1時間後にロビーで落ち合いましょうと約束したのですが・・・
せ、先輩!もう夜の7時過ぎですう^^;
思いっきりみんなで寝過ごしちまったな^^;
何と何と!皆さん約束では5時半くらいにナイターでやっていると言う『ばんえい帯広競馬場』に出向いている予定が大出遅れをかましちゃったのですハイ(にっこり)
大丈夫だ。まだ今からでも遅くはない!
今から向かえばメインレース前にはたどり着けるはずだ☆
じゃあー、タクシーで行こうよ!
駅前のホテルから走れば20分くらいだから走るぞ^^
寝起きにダッシュかよ!!!
・・・たまに菅原さんの思考が意味不だなあとは思ってましたが、やっぱりちょっとおかしいなあw
と、言うことで泣く泣くみんなで駆け足で競馬場へと向かいました^^;
え!? わあわあですう!
競馬場、しかもローカルの中のローカルな競馬場だと思ってたのですが・・・
なんか入り口からしてお洒落じゃんかお(*´д`*)
『とかちむら』って言うスタンド前の商業施設だ^^
2010年に開業した十勝の食産のアピールの場ともなってるんだよ^^
豚丼にジンギスカンに焼肉など、ここならではのうんまいお肉も味わえる!
あれ? でもです。
お店が店じまいしてるような・・・
もうメインとメイン前のレースしか残ってない時間に来ちゃったからなw
ああ~ん・・・寝坊しなければ十勝帯広の美味しいものが食べれたのに残念ですうう^^;
さてお洒落なフードコートの店仕舞いに指を咥えつつも競馬場内へと向かう私たち。
先輩の背にゾロゾロトついて行くとーーー
うっは!一気に如何にもローカル競馬のスタンド内っぽくなってきたっすねw
先輩に昔連れて行ってもらった浦和競馬場みたーい^^;
見回せば入り口付近には可愛らしい競馬グッヅが陳列されてはいたものの、
そこから奥は簡素な造り。
農作業の傍らに来たようなかっこのオジ様オバサマ達や、観光で寄ってみました!って感じの若人が数グループ狭い通路にひしめきあってましたですハイ☆
せっかくだしコースを見に行こうよ皆(ワクワク☆
初ばんえいですものね。競馬好きの先輩がウキウキするのも分かります^^;
私もアニメ『銀の匙』での知識しかないから興味あるなあ~^^
と言うことでいざスタンド前のコースへと出てみましたよん^^
うほ!スタンド前の広場が広いなあ!
コース前まで遠い・・・
コースをならしてるんでしょうか?
っつーか、障害の山って結構起伏あんのね。
え!?え!?えーっと・・・
私ってば、テレビでしか競馬って見たことないのですが、
こんな山あり谷ありのコースでしたっけ???
ああそうか。夕実ちゃん琴音は俺に付き合ってある程度競馬知識あるけれど、ルカちゃんにはわから無いかもな^^
っつーことで、簡単に『ばんえい』ってものをレクチャーしよう^^
ルカちゃんのイメージしてるのは、グルっと一周して勝ち負けを競うレースだろ?
はい、そうです。
ばんえい競馬ってのは、直線200m+二回の障害(起伏)を鉄製のソリを曳いた『ばん馬』が駆け抜けて勝敗を決めるレースなんだ^^
鉄製のソリ?
重量は概ね450キロ。
サラブレットの平均体重とかわらねー重さじゃん!
そんな重たいものを曳きづって走るのですか!?
なんかかわいそーですう^^;
まあ~サラブレットだとそんな重たいものを曳かせて走るのは無理だが、
ここで走るのは1トン前後の巨体を誇る『ばん馬』が主役だかんね^^
元々は農耕馬などに丸太や俵を曳かせて競う余興のようなものだった(おおざっぱに言うとね
公営競技として正式になったのは戦後のこと。
当初は岩見沢・旭川・北見と北海道に4場あったばんえいも、2006年を最後にこのばんえい十勝競馬を残して全て開催終了・休止になったんだ。
衰退の理由は・・・?
横から口出しちゃうけど限定競馬だったのもあんじゃね?北海道ローカルっていう。
まあそれもあるだろうが色々と理由はあると思う。
でも今は盛り返してるんだぞその人気^^
ナイター開催や電話投票ネット投票、アニメの力なんかもあるのかもな^^
ネットで競馬が買える時代がもう少し早ければ足利だって高崎だって宇都宮競馬だってクソー・・・ううう・・・
ありゃりゃ・・・
いつもの兄貴の悪い虫が騒ぎ出しちゃったかw
(※ 10年インターネット投票が早かったなら救われたローカル競馬場があったはずと言う持論です)
とりあえずその重たいソリを曳くばん馬をちょっと見てみたいんですけど。
まあまちたまえルカちゃん!
先ずは馬券を購入しようではないか(*´д`*)
・・・と言うことでばん馬も見ることなくスタンド内へと戻った私たち。
えっと・・・マークシートでしたっけ?
どこに何を書けばいいのか分かりません^^;
まかせなさい!手取り足取り教えちゃるから☆
わ、わたしも・・・
つーか、私たち競馬新聞すら購入してないんだが!
どの馬が成績良いーとか強えーとか全然わっかんないんすけど!
今日は皆の『インスピレーション』でいいじゃないか^^
どうしてもある程度知っておきたいなら場内モニターに映るオッズ表で人気や実力を見定めるんだな(*´д`*)
こ、ここまで来てまさかの『情報いっさい無しのガチ馬券』となった私たち・・・
当たるも八卦当たらぬも八卦?
いざ随分と頼りないばんえい競馬初レース購入です!
ふっふっふ。オレはこの2番のニシノキングから流してみるぞい^^
ガッツリ数点勝負するかと思ったら全通り流しかよ!w
ばんえい競馬の流れを掴まないとな!
今日はこのレースと次のレースしか無いんですけどお^^;
さて馬券も購入してスタンド前へ。
9月だと言うのに少し肌寒いです。
見上げたスタンドはガラガラ。
本当に先輩が言うほど経営が盛り返しているのか不安になりますねえ^^;
このビールは景気づけだ^^
みんなグビグビと飲みなされ☆
そう言って各自先輩からサッポロビールを手渡される。
何でも本当は競馬場グルメを皆に振る舞おうと思ってたら店が閉まっていて飲み物しかなかったからだとか。
でもせっかくの菅原さんからのプレゼント。
みんなで有難く頂戴して、レースが始まるのを待つことにしましたですハイ。
おや?
ん?
あんなにスタンド席ガラガラだったのに、レース間近になったら大勢の観客が!?
俺たちも直線200mのレースを間近で見るぞ!
急げ!!!
余裕で目の前でばんえい競馬を見られると思っていた私たちは面を食らいました!
何と!コースを囲む柵の前にはいつの間にやら人だかり!?
何とか人の合い間を縫ってコース前へ。
それはもうレース中盤だったのですハイ。
わきゃあー!すんごく大きいお馬さんが坂を駆けあがってくるですう!
スピード的には一緒になって歩いてついていけるけれどーーー
凄い砂塵に猛迫力!!!
頑張れええ!!!
思わぬ大迫力に面を食らったって言うのが私たちの正直な感想ですハイ(写真がブレてるのは迫力に圧倒されたのとカメラの性能ですw)
で、お兄ちゃん?
馬券は???
ニシノキングどこにもいねーw
大外れーWWW
さて気を取り直して今度はパドックなるものを見物してきたよん^^
(※パドックとは? レース出走前のお馬さんのお披露目会です。そこで汗の掻き具合や闘志や状態、歩様なんかを観客が品定めする場所)
ちん〇んでけー!
こらー!
そこじゃないでしょ!
ルカちゃん的確なツッコミありがとう^^;
とは言え目の当たりにすると『ばん馬』って途轍もなく大きいなあ・・・
まるで北斗の拳に出てくる黒王号そのものっすよね(踏み殺されそうなくらいの大きさ!)
さて次は本日のメインレース『白露特別』
菅原さんは『メインレース取れれば皆に豪華ディナーご招待だ(*´д`*)』と大きく気を吐いていましたよん^^
確か外れようが負けようが夕食は菅原さんのゴチだったはず。
そんな彼の馬券を覗き込むとーーー
8番と5番がレースのトップを飾ればいいみたい^^
私たち女子グループはギャンブルには数百円ほど賭ける程度に済まし、菅原さんの馬券を応援することにしましたよん^^
今度は早めにコース前に陣取る私たち。
そこにはコースを均す職員さんや機械たち。
そしていよいよ高らかに場内へメインレーススタートのファンファーレがこだましてスタートです☆
頑張れええ!
行け!行け!ふぁいとですハイ!
頼む!私は北海道グルメが食いたいんじゃい!
で、結果はと言うとーーー
8番も5番もどこにもいねーじゃねーかよお兄ちゃん!
ば、ばんえい競馬って難しいね^^;
と言う訳でー、すっからかんのすってんてんになったご様子ですw
さて肩を落とす菅原さんには申し訳ないのですがーーー
約束は約束だからね!
と言うことで、みんなで菅原さんに夕食をおごってもらうことになりましたよん^^
泣きっ面にスズメバチかよ!^^;
この時、帯広駅にはタクシーで戻ったのですが、タクシーのオジ様曰く『昨日は100万馬券が出たんよ。中央競馬より頭数少ないけれど結構難しいだろw』と諭されましたですん☆
やって来たのは駅から数分の炙り焼き主体の居酒屋さんです。
かんぱーい☆
くっはー!人のおごりはめっちゃ旨い!
と言うか・・・まともにご飯食べるのも飲むのもやっとですしねw
安月給なんだから・・・みんなほどほどにな^^;(出版不況。出版業界就職)
七輪っていいですね^^
お姉さんジャンジャン持ってきて!
サワーでよろしくです^^;
結局は酔いが回ってくると思い思いに皆注文。
鳥の炙りに牛の陶板焼き(ジンギスカンちっくな感じ?)
何だかんだで皆、幸せ笑顔で満喫でしたよん^^
で、先輩?
何かな?
明日はどーするのさ?
確かに気になってました。だって菅原さんは明日の宿泊地は『釧路』って言ってたし。
ああ。確かに明日はここから移動して釧路へと向かうがーーー
その前に皆に『帯広と言えばここも外せないよな!』ってとこへと連れて行くつもりだ^^
そこには煉瓦ちゃんある!?
うんにゃ。煉瓦は無い。そしてそれはコンクリートだ。
何だよコンクリなんて興味ねーよマジで^^;
まあ~そうほざいとけ。
でも目の当たりにしたら驚くと思うぞお前でもな!
と言うことで次回は
日本屈指の『廃コンクリート物件』へのランディングです^^
大自然の中に混とんと残る近代遺跡。
自然の中では異物とも思える存在である人の織り成す人工物の名残。
でもそれは凄かった・・・
気になる方は是非とも気長に更新をお待ちくださいねw
ではではカシコ☆
第918話 北海道道東どうでしょう 帯広編その②『幸せの?四つ葉十字の囚人煉瓦刻印』帯広市緑ヶ丘公園 [廃村さーくる2(煉瓦工場探索)]
『ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん、だな!^^』
そう言って私の頭をクシャクシャに撫でるお兄ちゃん。
髪のセットが台無しだお^^;
何だか某アニメの名台詞を自慢げに私に向けるお兄ちゃん。
でもその通りだった。
わたしは煉瓦の刻印があるってお兄ちゃんに聞いてたのに、案内された場所には無かったの。
なんだおー・・・って腐りかけたんだけど、
『もしかしたら・・・』って望みをかけてある場所へと突っ込んだ。
するとーーー
第918話、道東どうでしょう帯広編その②
森の中で見つけた幸せの四つ葉のものがたり、いざスタートっす^^
さて今回やって来たのはーーー
帯広駅から徒歩で30分くらいの『緑ヶ丘公園』ってとこですね、ハイ^^
こういう時こそタクシーかバスで行こうよ!お兄ちゃん^^;
歩く方が色々と発見があるだろ?健康的だしいいじゃねーか。たかだか30分くらい^^
そ、そうです・・・ねえ^^;
さて気を取り直していきましょうです。
公園入口にある大きな大きな公園案内図を見上げる私たち。
すると!
ッ!? 十勝監獄石油庫って書いてありますよ!
こっちには十勝監獄釡跡って書いてあるですう^^
っつーことはーーー
ここってかつての『監獄跡』だったってことっすか?
まあそう言うことだ^^
明治26年(1893年)に北海道集治監釧路分監帯広外役所として始まった十勝監獄は、
その広大な土地を徐々に徐々に民間などに切り売り(用地解放)し、
帯広市街の民地や公園が整備され発展していった訳なんだが、
昭和4年に帯広市最古の公園を開園。
それこそがこの緑ヶ丘公園であり、かつての十勝監獄のメイン跡なんだ^^
そしてここには当時の煉瓦が残っている・・・と言うことでしょうか?
正解だルカちゃん。
しかも十勝監獄開設当初からの煉瓦建築が今もなお残ってるんだ。
今から皆でそこへ行こう^^
そして今から言っておくぞ?
何を???
その煉瓦建築には十勝監獄の囚人煉瓦特有の
『四つ葉十字の刻印』があるらしい。
幸せのクローバーならぬ幸せの四つ葉十字刻印。
それを最初に見つけ出せた人には『今日の夜に行く予定のばんえい競馬でビール何杯でも無料券』を進呈すんぞ!
ビール飲み放題かよ!これはマジやる気出てきたあああ!
わーい・・・(ビールそこまで好きじゃないし)
とりあえずその煉瓦ってどこですか?(ビールに興味なし)
ま、この公園案内板のすぐ裏なんだけどなw
んじゃー行きますか^^
と言うことでここからは元・十勝監獄跡の緑ヶ丘公園での『煉瓦の刻印探し』が始まるですう^^;
その最初の場所は、先輩が言うように本当に公園入口から目と鼻の先にあったとですう(ただし垣根があるのでぱっと見、見えない)
うひょー!めっちゃ小ぶりだけど保存状態最高の煉瓦ちゃんじゃんかお!!!(*´д`*)
ここが先ほどの地図に載っていた十勝監獄石油庫ってやつですか。
石油庫ってことは、昔の鉄道でもよくあったランプ小屋みたいなものでしょうか?
お!夕実ちゃんもほんと、煉瓦サークルの部長らしくなってきたなあ^^
今までさんざん付き合わされたので嫌でも分かってきましたですよ^^;
ズバリ、夕実ちゃんの言う鉄道のランプ小屋(危険品庫)と同等の物だよ^^
ここは明治28年設置の監獄内を照らす灯油などの保管庫だったんだよ^^
昔は可燃物の保管に耐火性のある煉瓦構造物が重宝されたんすよね^^
そう言うことだな。
じゃあ~この百数十年の時を経ても尚、立派な佇まいである石油庫で刻印探しだ!
ビール飲み放題特典じゃなく、ディナーの食事代取っ払いとかにしてもらえませんか菅原さん^^
女子大生は我がままなのですよハイ☆
ルカちゃんはドライやねw
おおいいぞ!最初に刻印見つけたなら食事ゴチにしたる^^
菅原さん大好き☆
(この年下雌豚があ)
・・じゃ、じゃあじゃあ私もそっちがいいですう^^
わかったわかった。勝った人には飲み放題でも食べ放題でもボクがもつってことにしよう^^
やった!
んじゃーいくぜ!
レッツ!四つ葉十字の刻印を探せ!スタートだ^^
かくして醜い煉瓦の刻印探しのハジマリですう。
囚人煉瓦なのに幸せのクローバー探しってちょっと妙に思いましたが私も張り切りましたよ^^
入り口部分は凝った屋根の造りですね^^
でも屋根にはぺんぺん草生えてるよっw
さてその入り口部位から探索。
重厚な鉄門扉の横に来たところで皆が気づくのですう。
ん!?
お!
ツー・トン・ツーのフランス積みじゃんか!
確か先輩は明治28年に造られたって言ってませんでしたっけ???
明治中期にはフランドル積みにとって代わってイギリス積みが主流になったのが日本の煉瓦史だが、、、
北海道には残ってたんだな。
建築者の趣味でしょうか。ハイ^^
良い趣味してんぜ!こんちきしょうw
ここの足回りなども皆で物色。
脇には『昭和58年11月修復』の銘板がありましたですよ。
錆びてて見にくいねえ。
さすがに100年を超える建物だし修繕保存はしょうがないんだろうな。
とは言え、俺が読んだ書籍にはこの建物に当時の煉瓦刻印が幾つか残ってるとのことだ。
ここまでは皆で見ちゃったけどホントの刻印探しレッツスタートだ!
何回スタート開始するのよw
先手必勝!
入り口部位の屋根周りの蛇腹積みの煉瓦面で刻印探すぜ!
でも刻印無さそうですね先輩。
こらー!同じとこ探すなよおうw
・・・でも確かに無いねえ^^;
雌豚たち(彼女たち)が入り口付近のレンガ積みに気を取られている間にわたしはセオリー通り『軒下煉瓦の平面』を物色。
うーん・・・でも刻印っぽいの無いかなあ・・・(出し抜けない!^^;)
アレ?先輩何してるですか???
うん、この建物にいくつかある『小窓のサン』の煉瓦面を見ているところなんだ。
少し背伸びしないと見れないが、
ここもまた煉瓦の刻印がありそうな煉瓦の平面があるからね^^
背伸びしては目視出来ない小窓の煉瓦面を写真にとっては確認する先輩。
・・・
・・・
熱心だなって思ったけど、よくよく考えると真っ先に自分が刻印見つけたい感じですか?^^;
当然だろ。社会人になったとは言えオレもまだまだ駆け出しだし薄給だ・・・
おいそれと君たちに大盤振る舞いするわけにはいかないのだよ。
察してくれ夕実ちゃん!
男の子の見栄って言うか社会人も大変ですね^^;
とは言え言い出しっぺに親の総取りされてもツマラナイのが私たち女子大生チーム。
俄然ここから刻印探しに躍起になったよ☆
それらしいもの全然ないのですが・・・
建物としてはとっても小さいのに全然見つからないですよ先輩^^;
ホントに刻印あんのかよ!お兄ちゃん><
お、おかしいなあ・・・
文献じゃ、数個の四つ葉十字の刻印が発見されてるってことになってるんだがなあ。。。^^;
結局今度は皆で手分けして二週目の煉瓦刻印探索を開始。
・・・ですが刻印ぽいのはやはり見当たりませんでした^^;
えっと。。。なんか色々とスマン。みんな^^;
もしかしたら修復時とか保全工事の際に見つかったってことなのかもしれないね^^;
なんだよー。超絶ガッカリっすよ。
見つからなかったのは残念ですが、この建物の直ぐ傍の石碑に沿革や紹介文が載ってますよ。
わきゃ? 先輩が言うには明治28年建造だったけど、ここには明治33年建造って書きこまれてますです。
ありゃりゃ。十勝監獄建設時からあると思い込んでいたけれど数年後なんだな。
これはウッカリ御免だね^^;
ん?
でもちょっと待って!
どうしたの???
『囚人が獄内の煉瓦工場で焼いた』って書いてあるよ!
つまりはこの公園の敷地内に『かつて煉瓦工場が存在した』ってことっすよね?
確かに・・・。
先輩、ここ以外には当時の煉瓦の建物は残ってたりするんでしょうか?
うーん・・・
実は今見た石油庫しか現存してないんだよね^^;
え?こんなに広大な公園なのに保存されてるのはこれだけ???
まあ・・・公園化された時にほとんどが埋められたり撤去されてしまったんだよ。
これからそれが分かる場所へと行こう。
そう言って先輩は私たちにおいでおいでと先へ行くのでした。
石油庫から歩いて4~5分でしょうか。
先輩は緑濃い高木の連なる遊歩道の『ある一画』で立ち止まり、
私たちにそこに建つ看板を見ろと促すのでした。
煉瓦遺構発見場所?
これって・・・
実は近年、公園の園路の工事中に掘り起こした場所から建物の基礎やかつての炊事場跡ではないか?と言う煉瓦の遺構が発見されたんだ。
この園路の上に赤くペイントされているのが痕跡ってことですかあ?
そうだね。
現物は?貴重な発見だったんでしょ?
まさか・・・『埋め戻し?』
埋め戻しって???
文字通り『過去の遺物が見つかったけれど、埋めて戻しちゃったよ☆』ってことっす。
ええー!貴重な発見だったのにい?
ぶっちゃけ・・・こんな広大な公園の園路の一部分を綺麗に舗装化し直さなくても残す手立てはあったのでは???
オレもそれは思ったな。
とは言えそのまま埋め戻した訳ではなく、一部の煉瓦などは園内の『帯広百年記念館』に保存されてるんだ^^
それでも・・・それでも私的には少し納得いかねーっすね^^;
まあそう言うな。諸事情があるんだと思うぞ^^;
でもこれじゃ・・・ますますこの園内には煉瓦の痕跡すら残って無さそうですね。
四つ葉十字の刻印見たかったなあ・・・
あと、この公園内に残ってる可能性があるのは、
公園内の端っこにあったとされる『煉瓦工場跡地』だが・・・一応行ってみるか?
そんなん!当たり前でしょーがっ!!
もしかしたら煉瓦片でも探せばあるかもですしね^^
そーだよ!そーだよ(*´д`*)
なんだか気が進まない感じの先輩の横顔を勢いで無視して先へ行こうとする琴音っち。
私たちもここまで来たならば何か痕跡の一つでもとその後へと歩みを進めるのです。
先導する先輩はズンズンと公園の奥深くへ。
そして公園と生活道路が交錯する末端の場所へとやってきたのですう。
えっと・・・ここが、かつて囚人煉瓦の焼かれた煉瓦工場跡地。
すなわち十勝監獄窯跡って言われてるところだ。
園内のただの窪地にしか見えないですね
見渡した感じ、こんな小さな窪地で多くの煉瓦を焼いた工場があったなんて信じられないですう^^;
この広大な十勝監獄跡にはいくつもの煉瓦構造物があった訳ですよね?
しかも市内の煉瓦建築の幾つかにも波及していたって先輩は言ってましたよね?
なら、跡地とされているこの土地の規模と比例しない狭さだと私は思いますハイ!
オレもこれは前情報で予測してたし、恐らくは後年に園路開設時に地形的にも変わってしまったんだと思うよ。
ここの解説版には階段状の登り窯があるって書いてあるじゃない!
図説の絵を見た感じじゃ、すんげー数の連窯だよ!?
(イメージ図を見た感じじゃ10連、いや、13~14の窯を持つ大規模な登り窯だよね)
私は諦めないよ!
ここまで来たならこの周囲をとことん探しちゃるかんね!
そう言って彼女はこの煉瓦工場跡地とされている小さな窪みへと駆け下りて痕跡探しに向かいました。
するとーーーーーー
なんか結構、煉瓦の欠片が芝生に混じってるううw
と、とりあえず・・・煉瓦工場跡地だったのは間違いなさそうだな^^;
なんかさあ、さっきのここの解説の立て札にヒントがあると私は思ったんすよ。
私も思いました。
確か図説には『斜面に煉瓦窯を築いた』って記述されてましたよね???
っつーことはだよ?
この窪地から見て高そうな部分を探せば痕跡とかあるんじゃね?
正直、その話には彼女の思い込み(願望)が含まれているとは思いましたです。
とは言え当たらずとも遠からじの推論だとも思ったのですう。
よし分かった。
お前の熱意を尊重しよう^^
オレも可能性アリだと思ったしな、この界隈。特にここから高台になってる部位を捜索してみるとすっか^^
かくして私たちは窪地から高台になってるところを目指すことにしましたです。
パッと見、窪地横の園路を跨いでゆるやかな丘に当たる部分を発見。
とりあえずそこへと向かってみることにしました^^
あれ?こっちの藪っぽいところにキッチリと十勝監獄窯跡って石柱立ってんじゃん。
でも・・・
その奥はどう考えても藪満載ですよw
でもどう見てもさっきの窪地から見て近所の高台っぽいよ!
ううう・・・私は絶対絶対絶対!見に行くもんっ!!!
公園内だし、迷子になることは無いだろうが・・・
まあ、オレも腹をくくるぜ!
ここまで来たならお前に付き合ってやんぜ^^
今までの廃墟探索に比べれば屁の河童ってやつですう^^;
皆さんが行くなら・・・って消極的にいつもは思う私ですが、
整備公園内のジャングルって逆にワクワクしますよー(*´д`*)
当然行きますよハイ☆
正直、みんなの乗り気にビックリ。
とは言え『琴音っちの可能性』に皆賛同した私たちがそこに居たのですう。
ここからは先頭を行く先輩が藪の根元を踏み分け、その後を私たちが続くと言う藪漕ぎのセオリーを反復し進みました。
---後から気づいた事ですが、
段々になっている感じの丘を二つか三つ越えた時、
それは見えたのです。
ちょ!? せ、先輩方!!!
煉瓦片がありますよ!!!
おおお!!!
煉瓦が散らばってりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!
見た感じ古そうですね!
わきゃ! こ、これを見てくださいですう!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
煉瓦の刻印はっけええええええええええええええええんんんんんんんん!!!!
〇に漢数字の九?
と言うか、お前の推測ズバリ!だったな☆
褒めてつかわす(*´д`*)
いでででで。お兄ちゃん、もっと優しく頭なでてよ(*´д`*)
コッチにも読めないけどあきらかに刻印ぽいものがありますよ!
これは何でしょうか?
爆裂煉瓦かな?
焼いた時に不整形な歪な煉瓦が出来ることも多い。
その後は藪草に隠れて煉瓦片がゴロゴロと、いたるところにあるのを発見する私たち。
これって・・・もう間違いないよね?お兄ちゃん。
ああ。少なくとも『かつて煉瓦工場があった場所』なのは間違いがないな。
園内にあった煉瓦工場跡地の表記はそれのごく一部だったわけだ。
やはり帯広の囚人煉瓦工場跡地はもっともっと大規模だったことの可能性が見えてきたな^^
!?
せ・先輩!
こ、琴音っちい!
ル・ルカちゃん!!
どどうしたの???
これ見てくださいですう!!!
え!? えええ!???
こ、これって・・・
菅原さんが言っていた『四つ葉十字の刻印』の煉瓦じゃないですか!?
そ、そそそ、そうだよ!
これこそが帯広監獄で焼かれた煉瓦と言う証明、
『四つ葉十字の刻印をもつ囚人煉瓦』だ!(*´д`*)
なんて言ったらいいんでしょう。
正直、私は刻印には興味ないんですが、この刻印は素敵な感じがします、ハイ☆
お手柄だね夕実ちゃん^^
えへへですう~(*´д`*)
もう感動しかねえ!
ん~でも、気になるのは『なんでこんな刻印』なんすかね???
帯広と言えば『四つ葉乳業』でしょうか?
バターに牛乳、都内のスーパーでも見かけますですう。
ん?なんかこれと同じ葉の形をしたのを見たことある気がします。
え?それは何だい?
北海道ミント。つまりはハッカの葉っぱです。
大学の友達が愛飲してるKOOLと言う煙草のパッケージに似てるかも?
ハッカかあ。確かに北海道のお土産としてもブランドだしね^^
おお~、その推察いい線行ってるとも思う。
確かにハッカの葉並びって上から見ると四つ葉なんだよね。
しかも如何にも北海道的だ。
だけど・・・
ハッカの葉ってギザギザで先細りなんだよ^^
この刻印のように葉先が二又には分かれてないんだ。
と言うことは・・・
純粋に『四つ葉のクローバー』ってことなんでしょうか。
それはボクも分からない。
ただ、恐らく意味を持ってこの刻印が付けられたような気がするよ。
四つ葉のクローバーにも花言葉的意味合いがあるのを皆は知ってるかい?
わきゃ?花じゃないのに花言葉あるですか?
単純に四つ葉のクローバー見つけたらラッキーって意味合いじゃないのですか先輩。
4つのひとつひとつの葉には意味があるんだ。
『富』『名声』『誠実な愛』『素晴らしい健康』
そして4つ揃って本当の意味『真実の愛』なんだそうだ。
囚人煉瓦に真実の愛の刻印かあ。
それって何を意味するんでしょうか。
それは文献にも載ってない。
ただ、罪を犯しここへとたどり着いた囚人達へのメッセージだったのかもしれないな。
もしくは戒めなのかも。
さて、私たちはその後も暫く発掘作業に取り掛かりましたw
ですが、やぶ蚊が多すぎてあえなく撤退することに^^;
そして公園内の水道で先ほどの四つ葉十字の煉瓦さんを洗ってみたのですう^^
わお。素敵な刻印ですねハイ☆
ん?
なあ~お兄ちゃん!
煉瓦の縁が色が違うぞコレ。
多分、焼過煉瓦だったんだろうな。
雪も多い帯広で活躍してもらわないといけない煉瓦だ。
焼きしめて雪害や耐水を考えて造られたんだろうなあ^^
帯広の町を造った囚人煉瓦、出会えて良かったですね琴音先輩^^
感動でずぶ濡れました☆
下品なこと言わないの^^;
さて、幸せの四つ葉十字の刻印編はこれで終了ですう(公園にいるリスさん可愛い(*´д`*))
次回は帯広市内の残りの煉瓦建築とばんえい競馬とディナーですう。
気になる方は是非どうぞ☆ですー!
めっちゃ久しぶりですちょいのりですw
言い訳してもいい?
いやするよ? させてくれよ!w
だって・・・お店めちゃくちゃ忙しいんだから^^;
ブログをガンガン更新したいなられんこんのお店を辞めるしかないのだが、
生活もあるしね!細々とコツコツと月一回になろうがブログは続けさせていただきます(なかば諦めというか妥協)
さて今回のお話はいかがだったでしょうか。
ぶっちゃけ非常に価値のある貴重な発見だったと思います。
実は・・・その煉瓦は自宅にあります。
もし関係者様が『お前・・・それ返せよ』っておっしゃるなら返しにいきますよ☆
ではでは次回更新が今年最後になりそうだけれども(それも不確定)
またお会いいたしましょうず(*´д`*)
第917話 北海道道東どうでしょう 帯広編その①『六花亭って知ってる?』六花亭サロンKYU・櫻湯ほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]
『夏休み・・・どっか行きません?先輩方』
久しぶりに集った廃村さーくるメンバー。
その中のルカちゃんが私と琴音っちに声をかけてきたのですう。
まだまだ9月の初旬。大学としたら夏休み(人によって違うけど)
『わきゃー。行きたいのはやまやまですう。でも9月とはいえ今からじゃ飛行機とかもチケット高くないですか?ルカちゃん^^;』
私は急に提案されてもお金とかお金とかお金とか・・・と彼女に牽制するのだけれど、
『奴』がそれに待った!をかけてきやがりましたですう。
『いいっすね~旅行(*´д`*) んじゃー、今からでも最安で、かつパトロン付きで、しかも煉瓦ちゃんいっぱいありそうなとこを探してみるっす!!!』
くそお・・・この雌豚(琴音)めえ^^;
・・・だがしかし
彼女は煉瓦が絡めば、とんでもない努力を発揮する。
そしてなんとその日の夜にさっさと決まってしまったのですう。
彼女からのLINEにはーーー
『北海道道東どうでしょう。帯広~釧路煉瓦旅。フヒヒ。もちろんお兄ちゃんも付いてくるよ夕実っち☆』
だってさ!
じゃー行くっきゃないですよね(*´д`*)ほわ~ん
と言うことでーーー
第917話、私と琴音っちとルカちゃんと菅原先輩での北海道道東地方4人旅、すたーとですう^^
9月某日早朝。いつものよーに私たちは草加市からの羽田空港行きのバスにライドオン。
羽田空港に1時間弱で到着しました(便利な町だよほんと草加は)
ほへー、宇宙食とかなんでこんなとこに?
まさか買う気?
ちょっと気になるな、コレ。
酒のつまみに買ってこーぜ!
レッツ!宇宙食が機内食う~♪
空港ラウンジ内の売店の一角にあった宇宙食(まがいの奴)に、皆、朝から興味津々^^;
いくつか買い込んで搭乗することになりましたですう~
雨ですね、菅原さん
でも向こうは天気予報じゃ晴れマーク付いてたから心配しなくてもいいぞ、ルカちゃん^^
は~い菅原さ~ん(*´д`*)
うぐう・・・忘れてた。
いつもはマックスクールビューティーな性格なルカちゃんが菅原先輩に対しては妙に甘い感じの受け答え。
彼女が中学生時代から菅原先輩と接点があって、淡い恋心があるのを見落としていたですう^^;
この旅路・・・中々気が抜けないですう!(夕実ちゃんの独りよがり)
恋のライバルは一先ずおいておいてーーー
いつにも増して妙に静かな雌豚(琴音)が気になった私は、
『わきゃ?体調でも悪いですか???』と、彼女を覗き込んだ。
フヒヒ♪ 今んとこ羽田空港はライバル居ねーし私っちの天下じゃw
ゲームに没頭してただけかい^^;
彼女はハマってるスマフォアプリゲーム『レキシトコネクト』にご注進だっただけでした^^;
(※位置ゲー。所謂、スマフォのGPS機能を利用した位置情報ゲーム。レキシトコネクトはイジンと言う歴史上の人物を可愛らしくキャラ化したものを操り、日本や世界の地図にアクセスしてポイントを稼ぐゲーム)
そんなこんなでレッツ!フライ!フライ!フライ!大冒険!のハジマリ。
でもまたもや雌豚がゴソゴソと動き出すのです。
JALだと機内インターネット使えるんすよ☆
つ・ま・り・は・だ!
位置ゲーもやりまくれる訳っすよー(*´д`*)
と言うことは、空の上からガンガン!ポイントゲット出来るってことですか
海も山も私の操るイジンちゃんで空爆しまくりです!
なんともはや・・・彼女は空の上でも位置ゲーしてたのですう^^;
たしか・・・お前は前回もポケモンGOで同じようなことやってたよな^^;
あん時は、JALの機内無料インターネットサービスが時間限定だったし、
そもそもポケモンGOのゲーム性とマッチしてなかったから残念な感じだったっすけどお、
今回は離陸着陸以外は無制限!
しかも車や電車じゃ決してたどり着けないとこまでアクセス出来るから、ゲーム的に最高なんだよん(*´д`*)
うひょー! 福島県や岩手県の人(ゲームユーザー)もこなそうなとこもポイントゲットー。
楽しそうで何よりですね(皮肉)
・・・っとまあ、こんな感じの琴音っちでしたですよ^^;
さて、一路、飛行機は帯広空港へと向かう中、
その中間地点辺りまで来たところでプチ宴会が始まりましたよ。
やっぱ、酒には『つまみ』だな^^
それがなぜ宇宙食もどき・・・
とりあえずお好み焼き味と、たこ焼き味を開けてみましょうか。ハイ^^
ルカちゃんが購入した宇宙食もどきをビリリ!と、万人に手に取りやすい感じできれーに広げて配りだしましたです。
見た目はおもいっきしたこ焼きやん。
位置ゲーから目を離してていいの?
やべ! つまみ食べてる暇もねーw
とりあえず・・・彼女は放っておくことにしましょう^^;
さて菅原先輩が、その宇宙食をまずは吟味し始めました。
どんな感じですか?
うん・・・。たこ焼き味だね。
でも固くてスカスカなたこ焼きかなあ^^;
ドライフーズ感バリバリですものね^^;
こっちのお好み焼き風宇宙食はどうでしょうか?
ちょっと待って私に食わせて!
どうぞ?
味はお好み焼きっぽさアリアリだけど、
お酒のアテとしちゃどうかなーって感じっすねマジでw
おおーっと、ゲームに戻らねば(*´д`*)
まあ・・・想像の域を出ない感じのおつまみでしたです^^;
むしろ硬さが目立つスナックといったところでしょうか。
さて、そんなこんなしながらも、
主翼の向こうに北海道の雄大な大地が見えてきましたですよ!
無事に十勝帯広空港に到着ですね、ハイ^^;
そんなに心配することも無いでしょ^^
だって私、飛行機ってあんまり乗ってないんです。
だから予習としてナショナルジオグラフィックで航空機事故の番組ばかりここ数日見てお勉強してました。
なんでまたナショジオのメーデーとか^^;
(※ナショナルジオグラフィックのメーデーシリーズとは?
過去の飛行機墜落事故を分析検証した再現ドラマ、ドキュメンタリーです。スカパーやCS放送の専門チャンネル)
十勝帯広空港もアクセスだぜ!
着陸してもゲーム三昧かよ!^^;^^;
直通バスで帯広市内に無事到着ですう^^
これからどうするんですか?
今日は帯広市内に数多く残る煉瓦遺構探索かな^^
そして一泊してタウ・・・
タウ?
それは明日になってからのお楽しみだよ^^
んじゃー、早速市街地中心に回って行こう!
と言うことで休憩することも無くスタート。
先輩が歩き出したのは駅から北側への道ですう。
こうやって歩いてみると、旭川同様ここ帯広市街も真っ直ぐな区画だらけっすね
まるで大きな碁盤の目(どこ歩ってんのか分かりにくいw)
この町もまた北海道庁の植民区画市街地形成計画でこんな感じになったんだよ(明治25年頃から)
いわゆる開拓民の為の町ってことっしょ?
と言うことは開拓で大きく発展したんですね。
十勝地方の中心都市である帯広は、その開拓した広大な農地からの集積ターミナルとして栄えたんだが、
この街並を更に押し広げたと言うか発展に導いた理由は『もう一つある』
街を発展させたもうひとつの理由!?
それは『十勝監獄』の設置だ。
刑務所が!?
昔はね?囚人の労働力も開拓のあてにされてたんだよ。
囚人たちによって道路や建物が数多く作り出され、この町の形成の大きな基盤ともなったんだ。
しかもここは大きな監獄だったそうだ。
多くの囚人を抱え、それに伴い役人の数も多かった。
その人たちの為に官舎も造られ、
商人も数多くやって来たそうだよ^^
さすが商人っすね!人が集まる所にお金の匂いを嗅ぎつけた訳っすかw
刑務所設置で人がワンサカって・・・今じゃありえない感じだし不思議^^;
ちなみに余談だが、十勝地方の開拓に大きく貢献したのは、オレらの地元『伊豆』の人たちだったりする。
マジっすか!?
今で言うなら松崎町の人だね。
依田勉三が晩成社と言う開拓団を立ち上げ帯広を開拓したのがこの地域の基盤となったそうだ。
まあ余談はこれくらいにして本題に入ろうか。
実はその帯広に貢献した十勝監獄。
そこでは数多くの煉瓦が焼かれたんだ。
囚人煉瓦ってやつですね。
昔の監獄ってどこでも煉瓦焼いてたんすねw(小菅や前橋、網走もそう)
その煉瓦が使われて・・・るのかも?って物件がもうすぐそこにあるそうなんだ。
何で曖昧なの^^;
正直言うとそこまで確定的なものじゃないんだ。
なんせ煉瓦遺構ってのは建築史としては浅く、
ジャンルとしてもとても狭いカテゴリーだからね^^;
ただし、煉瓦の刻印とかもし見つけられたなら・・・
歴史の証人には成れるかもしれないぞ^^
そんなこと言われたらめっちゃ!燃えてくんじゃんかおおー(*´д`*)
この帯広の発展に貢献したかもしれない
十勝監獄の囚人煉瓦の刻印探しが始まる予感。
それは帯広駅から徒歩15分と言ったところでしょうか?
私たちの目の前に見えてきましたです。
うひょー!門塀も建物もすべて煉瓦ちゅわ~ん(*´д`*)
六花亭サロン・・・KYU?
わきゃ? 六花亭・・・六花亭?
あれ?もしかして・・・
お、夕実ちゃんは六花亭にピンときたみたいだね^^
六花亭って何さ!
こんなの北海道土産で頂いたことないか?
あ、なんか包装紙の柄とか見たことある!
六花亭ってのは帯広に本工場を構える北海道でも老舗の菓子メーカーさん。
北海道土産としても老舗かな^^
特にこのマルセイバターケーキは主力商品で、結構、なんとなくでも見かけることが多いんじゃないかな。
バターサンドと言えば北海道じゃ六花亭。
今でもお土産ランキングに乗るくらいだ^^
六花亭についてはよく分かりました。ハイ。
で、この目の前の煉瓦の建物は六花亭さんの何?でしょうか。
お!ルカちゃん良いとこ突いてきたね。
んじゃまー、この目の前の建物の概略を語ってみようか。
この目の前の建物は大正元年(1912)に建てられた三井金物店の店舗。
元々は土蔵造りの建物だったが大正期に煉瓦建築に変わったそうだ。
要するに二代目ってことですね^^
その後、六花亭が建物を買い取ったと言う訳なんだがーーー
ここに使われている煉瓦が『十勝監獄製』との噂。
噂ってなんだよw
だから調べてみる価値あるってことだろ?
っつー・・・ことで、
レッツ!煉瓦刻印探しスタート!!!
いきなりですかw
かくして六花亭サロンに囚人煉瓦の刻印を探せ!がスタートですう^^;
各々、カメラを構えてブラブラ開始!
わふ~!煉瓦の丸窓って素敵ですねえ^^
通用門でしょうか。塔を持つ素敵な煉瓦塀ですう^^
ん? よーく見ると門塀の煉瓦ちゃんは歪っすねえ。
煉瓦塀の笠の下には今んとこ刻印無さげかな。
本体の腰回りは焼き過ぎ煉瓦だな。積み方は典型的なイギリス積み。
大正期だけに当然か。
建物脇の煉瓦塀には特に刻印は無さそうですね。
と言うことは・・・
本体の軒下煉瓦ちゃんを注意深く覗くしか無さそうっすね。
と言うことで、メインディッシュの六花亭サロン本体の軒下をみんなで観察することにしました。
す・る・とーーーーー
わふー!なんか『S』の刻印発見ですよハイ!
うひょー!マジだ☆Sの刻印だね(*´д`*)
『S』??? うーん・・・S?
他にもあるかもしんないしい、バンバン行こうぜみんな^^
了解です!
みんな、軒下に煉瓦の刻印を発見して大興奮。
この時ばかりは普段煉瓦にそこまで興味のないルカちゃんまでもが躍起になって探し続けましたよ^^
ただ・・・
先輩が『Sの刻印?』と、小首をかしげていたのが少し気になるところ。
さてこっちはーーー
ありましたです!Sの刻印☆
こっちだって負けないぜ!同じくSの刻印ゲット(*´д`*)
それではこの長い煉瓦塀にはどうなんでしょうか?
そこは通用門側と違って、かなり先まで煉瓦塀が続いているようでした。
みんなでそっちも研究ですぅ^^
ん?
わきゃ?
こっちは何故かフランドル積みじゃんかお!
こっちとあっちじゃ年代が違うんですかね???
う~ん。もしかしたら初代の土蔵造りの時、塀だけは煉瓦だったかも?
なんと裏までキッチリ煉瓦塀で囲まれていましたよ。
煉瓦塀が残ってるところは結構あるけど、一部が壊されたりコンクリ塀になってたりするするんだよね。
だからこんなに綺麗に残ってるなんてスゲーなあ~マジで^^
さて結局煉瓦塀には刻印が見つからずに店の前まで戻ってきました。
そこにはかつて『三井金物店』だったことを語る屋号と店名が残ってましたです^^
うーん・・・Sかあ。
どうしたんじゃいお兄ちゃん。
そうですよー。せっかく囚人煉瓦の刻印見つけたんでしょ???
もしかして・・・違うとか?
実はね?ある程度十勝監獄の煉瓦については予習してたんだ。
この六花亭サロンKYUにも囚人煉瓦が使われているかもって聞いてたんだけどーーー
そこに見つかる煉瓦の刻印は『五』や『六』の漢数字か、
『四つ葉十字の刻印』と思ってたんだよ。
特に特徴的なのはやっぱり『四つ葉十字の刻印』なんだ。
これに関しては監獄跡地の遺構にも残ってるので確定的な訳。
でもSだろ?
なぜだ???
つまり新たな発見ってこと・・・にはならないみたいですね。
そうなんだ。Sの刻印ってのは北海道では幾つか散見する刻印なんだよ。
〇にSとかだったら白石の鈴木煉瓦さんとかあるしね。鈴木さんは分工場もあったし。
だから・・・もしかしたらば囚人煉瓦では無いんじゃないかとね。
北海道には集治監と言う監獄の前身になるものが幾つもあったんだが、そのほとんどが煉瓦を焼いていた。
そして幾つか刻印が残ってるんだが、十勝監獄・・・かなあ???ってとこさ。
明治中期以降の建物だし、その頃は民間の煉瓦工場もワンサカあったしね。北海道ってさ。
まあ~学芸員でもないうちらにそこまでの調べは厳しいし保留ってことにしとこうかw
(逃げたねw)
さて、ここからは先輩が『本物の囚人煉瓦のある物件を目指すぞ!』と言うことでーーー
今度は帯広駅の南側へと向かうことになったとです。
でもその前にガソリン調達ね~(*´д`*)
うっは!北海道のセイコーマートって酒飲みには素敵過ぎなおつまみのラインナップですねえ^^
北海道に住みたくなっちゃうよね!
(それとこれとは話が別ですけどね^^;)
さてその道すがら、ちょっと素敵な建物を発見。
皆で見ていくことにしましたですう^^
櫻湯? もしかして銭湯でしょうか?
まさかー。銭湯にしてはすごーくハイカラさんなのですよお^^;
でもバリバリ男湯って書いてあるっす。
あらやだホントに銭湯なのね^^;
でも・・・廃業してるっぽいねココ。
ですねえ・・・
いいね~!実にいいねえ!
それはどっちの意味で?
女湯だから?それとも先輩が好きな廃墟だから心くすぐられる?
両方だね(断言)
言い切ったよエロ兄貴w
でも高窓にカーテン、とってもモダンな銭湯だったみたいですね。
営業してたら入浴したかったなあ・・・(廃業してても入りたいんだけどね)
なあお兄ちゃん。この裏手がちょっと気になるんだけど見に行っていい?
ああいいけど?
と言うことで裏手側へと回り込む私たち。
そこには?
うっは!やっぱりそうっすか。
煉瓦の匂いがプンプンしてたんだよねー(*´д`*)
匂いっつーか見えてただろw
まあ~明治や大正期の銭湯ならボイラー室に煉瓦を使ってる可能性大きいしな。
で、この建物ってどのくらい古いんでしょうかね???
ちょっと待って!調べてみっから^^
ええっとーーーああ、あったよ^^
ここはーーー
昭和初期(7年)の建築なんだって。
煉瓦の建物は浴場だそうっす。
先輩大外れ~w
くそ・・・ボイラー室じゃなかったかw
煉瓦の浴場。中は一体どうなってたんでしょうね。気になりますですう。
さてさてここで、いつもの雌豚がわがままを言い始めました。
朝から何も食ってねーんだけど!
つまみ食ってるじゃん^^;
いやそう言うんじゃなくもっとガッツリ系をね^^;
そう言えばそうですね。どうします?菅原さん^^
じゃあ・・・道すがらに良い店あったならそこでランチにしようか。
ねえ!あれなんかいいんじゃね?
なんかカレー食いたくなってきたっすマジで(*´д`*)
帯広まで来たのにカレー?豚丼とかじゃないの?とは思いましたが誰も異を唱えることも無かったので入店。
カレーショップインデアンさんにお邪魔することに^^
そしたらビックリです。
うっは!めっちゃウメー!
おいおい、オレらが入店した後に続々と人が溢れ出したぞ?
今、スマフォをいじってみたら、ここって結構有名店みたいですよ?
だからかあーw
たまたま美味しそうだからと入店したお店は、帯広屈指の人気カレーショップのようでした。
味もスパイスも食べてて実に心地よくさらさら美味しく食べれちゃいましたですう。
帯広に来たならば是非ともいかがでしょうか?
辛さもメニューも豊富で素敵なお店ですよ^^
さて、中間地点の帯広駅まで帰ってきたところで、
ちょっとバスターミナル事務所に行ってくるからここで待っててよ皆^^
と、先輩がバスターミナルの案内所に行っちゃった。
ここからバスに乗っていくんでしょうか?
そうルカちゃんが呟いてる間に先輩が何かを手にもって帰ってきましたです。
何ですかこれ?
ああ~明日のね^^
明日の為のアイテム? 温泉って書いてあるし素敵な予感(*´д`*)
まあそれは明日になってからのお楽しみだ^^
じゃあ~ここから『かつて十勝監獄が存在した場所』へと歩いて向かうよ。
やっぱ歩くんかよw
そこには煉瓦があるんだ。我慢しろい。
うん。歩く!ありゅくー(*´д`*)
煉瓦となったら苦労なんて忘れちゃうんだから関心ですよね^^;
さて次回は私たち『ものすごい発見をします』
恐らく博物館に展示級の発見。
気になる方は是非どうぞですう^^
※注釈 NHKの某番組で、作者が勤めてる居酒屋が紹介されて更に忙しさが増したのでブログ記事のアップがいつになるのやら分かりませんがねえ・・・(ぶっちゃけガッテンってやつですな。関係者さん曰く今年のガッテンの放送で2番目の高視聴率だったとか・・・^^;
おかげで毎日が金曜日・・・
さすが国営放送パワー・・・^^;
体と精神・・・いつまでもつかな?アハハ(;・∀・)
お返事とか期待しないで!ごめんなさい・・・
前の5件 | -