小難しいブログまっしゅぽてと Intel 12600K + Windows11
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Intel 12600K + Windows11

 Intel 12600KのPCにWindows 11をインストールして、CHINEBENCH R15を走らせてみた。Windowsの電源プランは、バランス設定だ。


 PCの構成
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Intel 12600K
GIGABYTE Z690UD AX DDR4 BIOS F23
Crucial 2x4GB DDR4 2400MHz Memory
GIGABYTE RADEON RX550 2GB GDDR5
WD SN770 1TB NVMe SSD
ADATA XPG CORE REACTOR 650W Powersupply 80PLUS Gold
AINEX CC-09 CPU Cooler
Case Fan x2
Corsair 110Q PC Case
Windows11 64bit 22H2
USB Keyboard
USB Mouse
1xHDMI 2560x1440 Display

Realtek RTL8125 2.5Gbe LAN on board
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 7/17日の記事の構成とは、SSDと電源が違っている。

 12600Kは、必要以上に強力なので、BIOSで制限をかけている。ターボレシオは、x46(1-3)、x45(4-6)に、PL1は65W、PL2は66Wにしている。


 以下は、CIBEBENCH R15の結果だ。


(1)Eコアが無効で、HTが無効の場合。
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OpenGL::139.81ps::97.9%::Max 123w/h
CPU::
 1スレッド::257cb::74から76w/h
 2スレッド::511cb::90から91w/h
 3スレッド::759cb::106から108w/h
 4スレッド::985cb::115から120w/h
 5スレッド::1171cb::119から120w/h
 6スレッド::1339cb::119から120w/h

 アイドル時は37から38w/h

 消費電力は、PC全体のもので、ディスプレーは含まない。
==========
 4スレッド以上では、PL1の制限に達して消費電力は増加しないが、どういうわけかcb値は増加していく。


(2)Eコアが無効で、HTが有効の場合。
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OpenGL::139.93fps::97.9%::Max 124w/h
CPU::
 1スレッド::255cb::74から75w/h
 2スレッド::484cb::88から90w/h
 3スレッド::649cb::96から100w/h
 4スレッド::858cb::107から115w/h
 5スレッド::981cb::114から118w/h
 6スレッド::1187cb::120から121w/h
 7スレッド::1313cb::119から120w/h
 8スレッド::1443cb::118から119w/h
 9スレッド::1515cb::119から120w/h
 10スレッド::1603cb::118から120w/h
 11スレッド::1678cb::119から120w/h
 12スレッド::1678cb::119から120w/h(タイプミスではない)

 アイドル時は37から38w/h

 消費電力は、PC全体のもので、ディスプレーは含まない。
==========
 4スレッド以上では、PL1の制限に達して消費電力は増加しないが、どういうわけかcb値は増加していく。(1)と比較すると、2から6スレッド時のスコアがかなり低い。


(3)Eコアが有効で、HTが無効の場合。
==========
OpenGL::140.03fps::97.9%::Max 123w/h
CPU::
 1スレッド::258cb::74から75w/h
 2スレッド::512cb::90から91w/h
 3スレッド::757cb::104から106w/h
 4スレッド::987cb::115から119w/h
 5スレッド::1164cb::119から120w/h
 6スレッド::1382cb::119から120w/h
 7スレッド::1556cb::119から120w/h
 8スレッド::1648cb::119から120w/h
 9スレッド::1709cb::119から120w/h
 10スレッド::1760cb::119から120w/h


 アイドル時は38から39w/h

 消費電力は、PC全体のもので、ディスプレーは含まない。
==========
 (1)と比較すると、1から5スレッドのスコアはほぼ同じ、6スレッドは少し高い。


(4)Eコアが有効で、HTが有効の場合。
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OpenGL::139.97fps::97.9%::Max 123w/h
CPU::
 1スレッド::257cb::74から75w/h
 2スレッド::510cb::90から92w/h
 3スレッド::761cb::105から108w/h
 4スレッド::980cb::119から121w/h
 5スレッド::1158cb::118から119w/h
 6スレッド::1367cb::119から120w/h
 7スレッド::1520cb::119から120w/h
 8スレッド::1619cb::119から120w/h
 9スレッド::1649cb::119から120w/h
 10スレッド::1709cb::119から120w/h
 11スレッド::1727cb::119から120w/h
 12スレッド::1744cb::119から120w/h
 13スレッド::1834cb::120w/h
 14スレッド::1913cb::119から120w/h
 15スレッド::1990cb::119から120w/h
 16スレッド::2019cb::119から121w/h

 アイドル時は38から39w/h

 消費電力は、PC全体のもので、ディスプレーは含まない。
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 (1)と比較すると、1から4スレッドのスコアはほぼ同じ、5スレッドは少し低く、6スレッドは少し高い。



20230718 cinebench r15 no e-core 3th crop
 これは、CINEBENCH R15を、3スレッドで実行した後に取り込んだCPUの使用率のグラフだ。#2物理コア上の2論理コアを同時に使用している時間が長い。このような物理コアの使用法は、処理能力の低下をもたらす。(2)の3スレッドのcb値が、(1)のそれよりも低い値となっていることの原因の一つだ。#0、#1コアがどのように使用されているのかを、このグラフから判断するのは難しい。Eコアは無効に、HTは有効にしてある。



20230718 cinebench r15 no e-core 6th crop
 これは、CINEBENCH R15を、6スレッドで実行した後に取り込んだCPUの使用率のグラフだ。#2物理コア上の2論理コアを同時に使用している時間が長い。#1、#3物理コア上の2論理コアを同時に使用している時間もそこそこありそうだ。このような物理コアの使用法は、処理能力の低下をもたらす。(2)の6スレッドのcb値が、(1)のそれよりも低い値となっていることの原因の一つだ。その他のコアがどのように使用されているのかを、このグラフから判断するのは難しい。Eコアは無効に、HTは有効にしてある。



20230718 cinebench r15 no ht 3th crop
 これは、CINEBENCH R15を、3スレッドで実行した後に取り込んだCPUの使用率のグラフだ。Pコア(最初の6コア)で処理が実行され、Eコア(後ろの4コア)はほとんど使用されていない。3個のPコアの使用率が100%になるか、6個のPコアの使用率の合計がそれ相当になるはずなのだが、グラフを見るとそのようには見えない。このグラフの標榜する使用率の意味については、検討する必要がある。Eコアは有効に、HTは無効にしてある。



20230718 cinebench r15 3th crop
 これは、CINEBENCH R15を、3スレッドで実行した後に取り込んだCPUの使用率のグラフだ。Pコア(上側の12コア)で処理が実行され、Eコア(最下段の4コア)はほとんど使用されていない。1物理コア上の2論理コアを同時に使用している形跡はほぼない。Eコアは有効に、HTも有効にしてある。



20230718 cinebench r15 6th crop
 これは、CINEBENCH R15を、6スレッドで実行した後に取り込んだCPUの使用率のグラフだ。Pコア(上側の12コア)だけでなく、Eコア(最下段の4コア)も少しだが使用されている。1物理コア上の2論理コアを同時に使用している形跡が、#0、#1、#4、#5物理コアにある。Eコアは有効に、HTも有効にしてある。



20230718 cinebench r15 9th crop

 これは、CINEBENCH R15を、9スレッドで実行した後に取り込んだCPUの使用率のグラフだ。Pコア(上側の12コア)だけでなく、Eコア(最下段の4コア)も使用されている。Pコアだけでも、12スレッドまで実行可能だが、9スレッドであっても、4Eコアが使用されている。Eコアは有効に、HTも有効にしてある。



20230718 cinebench r15 12th crop
 これは、CINEBENCH R15を、12スレッドで実行した後に取り込んだCPUの使用率のグラフだ。Pコア(上側の12コア)だけでなく、Eコア(最下段の4コア)も使用されている。9スレッドのときよりも、Eコアの使用率が上昇している。Eコアは有効に、HTも有効にしてある。




 スレッド数別のcb値と、CPUの使用率のグラフから推測すると、Eコアを無効にすると、Intel Thread Directorが機能を停止する、あるいは機能不全になるかのように見える。Windows11で、12600Kを使用する場合は、Eコアと、HTを有効にしておいたほうがよさそうだ。このような簡単な実験では、これという欠点は見当たらないが、複雑な条件でどうなるかは、また別の話だ。


 Windos10で、12600Kを使用する場合は、Eコアを無効にしておいたほうが無難だろう。それくらいなら、RYZENを選択したほうが、賢いかもしれない。


 RYZENの最大の長所は、Eコアが存在せず、Windows10(おそらくWindows11でも)でのRYZENの扱いが、処理能力を最大限に引き出すようになっていることだ。


 Eコア付き(Intel Thread Directorあり)のIntelのCPUは、Windows11が適当で、そうではないIntelのCPUは、Windows11よりも、Windows10を使うほうが、処理能力的には、よさそうだ。ただし、EコアのないCPUを常時フルパワーで使用する場合は、どちらでも同じだ。


 常時フルパワーで使用する場合は、RYZENのほうが省エネサイドだろう。ほとんどが、アイドル状態、youtube専用のような場合は、Intelのほうが省エネサイドだろう。


 (4)の実験で、アイドルが38から39w/h、1スレッドで257cb、74から75w/h、16スレッドで2019cb、119から121w/hを記録しているが、パワーリミットは65/66ワットだ。過去には、パワーリミットなしのIntel 11400で、アイドルが48w/h、1スレッドで219cb、74から75w/h、12スレッドで1584cb、145から148w/hを記録している。格段の進歩をとげたわけだが、消費電力の低下は、リソグラフィーが14nmから10nm(Intel 7)へと進化した影響で、処理能力の上昇は、Eコアが4個追加された影響だろう。




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