犬の ★ みなさ~ん   マジョルカ島の愛犬家横丁から 2011年09月
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きっとそうに違いない 

少し前、実家の母から1枚の写真が送られてきました。

マロと黒猫

ある日急に、黒い子猫が実家に現れるようになったそうです。
ご覧の通り、マロのエサを食べに来ています。マロは全然怒らないそうです。

この話を聞いてすぐに思いました。それはチゲの生まれ変わりに違いない!
初めて読んでくださった方のために説明すると、チゲは我が家で生まれた後、実家にもらってもらった犬で、今年の6月末に14歳で虹の橋に旅立ちました。実家に残っているマロ(確か13歳のはず)はチゲの娘です。
「それ、絶対チゲの生まれ変わり~」と言った後、「チゲは修行が足りなかったから、人間に輪廻せずに、今度は猫になった」と冗談を言った私ですが(チゲ、ごめん!)、ホント、不思議なご縁を感じます。

今朝の母のメールを許可なしですが転載します。
「クロネコ二三日いなくなって心配してたら今朝現れ私から離れません。可愛いです」

ふっふっふっふっ。かつての動物嫌いがウソのようです。黒猫も実家の仲間入り確定だな。
お母さん、キャットフードも買ってきてください。

カテゴリ: マロ

思いがけない新入りさん 

旦那が両手を握って、「どっちにあるか?」と。
何が入ってるんだよー?と思いつつ、片方の手を指すと、中から緑っぽい円いものがでてきました。一瞬何かわからなかったけど、旦那の「かわい~」って一言で気がつきました。
子ガメ!

そこで、あ~、そういうことだったのか!と。
我が家には、数年前に旦那が通勤途中に発見して連れ帰ったカメがいます。前に住んでた家にもいましたが、絶滅危惧種なので(という割には、結構いる)逃がしたことがあります。性懲りもなくまた連れてきて、今度はそのまま庭に放し飼いにしておいたのですが、いつからか2匹に増えていたのです。カメって細胞分裂で増えないよなぁと、ずっと不思議に思っていました。

数ヶ月前、娘の彼氏が新たな1匹を連れてきて、合計3匹になっていたのです。そこに、本日発見の子ガメくん(ちゃん?)です。3匹のうちの1匹が、いつの間にか卵を産んで、それがかえったんでしょうね。1匹目が2匹に増えた時もそうだったんだろうなぁ。

おかあさんといっしょ

親ガメの背中に子ガメを乗せて~
・親ガメの背中に子ガメを乗せて~

最初はちょっと寒気もしましたが(笑)、かわいいです。当たり前ですが、小さいながらもしっかりカメの形をしています。

子ガメ1

記念撮影にわんこたちも興味津々。元気に大きくなってほしいものです。
子ガメ2

カテゴリ: その他

散歩 

先週は、まだ暑いなぁ!と思っていたのに、日曜日に本当に久しぶりに雨が降ったのを境に、ぐっと気温が下がったマジョルカです。夜など寒いぐらい。
私は秋が一番好きなので、涼しくなるのを心待ちにしていたのですが、今年はその他にも、気温が下がるのを待っている理由がありました。ノミです。

この夏、ノミ大発生地帯を発見してから、散歩ルートを変えました。地元の小学校まで車で移動(2分ほど)してから田舎道を歩いていたのですが、急いでいたある日、もう大丈夫だろうと、かつての道に戻ったところ、奴らは私をずっと待ち続けていたのでしょうか、一気に8箇所刺されるという恐ろしい目に遭いました。それからは、何があっても旧散歩ルートは避け、ひたすら涼しくなるのを待っていたのです。

ノミについてネットで検索しまくっていた時に、ノミは13度以下になると活動できなくなると書かれているのを発見しました。本当かどうかは大きな謎ですが、それ以来13度は私にとっての安全の砦となっています。ここ数日の涼しさでダンナが「もう大丈夫だろう」と言いますが、パソコンの温度計では早朝でもまだ15度あります。「油断大敵っ!」と、車にわんこたちを乗せてます。

ピウイ、秋の匂いがするよ
・秋の匂いがするよ。

スペインでは学校の夏休みが約3ヶ月とあり得ないほど長く、今週になってやっと始まったところです。これまでガラガラだった小学校前の駐車場も、もう車を止められないかなぁと思っていましたが、始業30分前でも楽勝。スペインの教師は出勤遅いです。娘が小学生だった頃、徒歩通学では間に合わず、「完璧遅刻~!」と車で送っていったのに、その帰り道に出勤途中の先生とすれ違ったこともあります。ちゃんと働け~(笑)!

散歩ルートを変えて、人間の私たちも気分が変わって良いのですが、その他にも思わぬ効用が。後ろ脚が弱ってきた15歳のビーちゃんが、旧散歩ルートの時はどんどん歩くのが遅くなっていき、途中で「もう帰ろうか」と声をかけることがよくあったのに、新ルートでは生き生きして、どんどん前へ進んでいきます。思いっきり若返った気がします。そこで、他のルートも開拓中。わんこたちにも、日々の暮らしの中の変化、ワクワク感が大事なんだなぁと、しみじみ思う今日この頃でございます。

鶏の卵
【おまけ】うちの鶏の卵。なぜか1個だけ妙に細長いのが混ざっていました。

カテゴリ: 犬の日々

犬をなでる 

先週の木曜日は、日本語クラスの生徒さんたちと、日本料理店でご飯を食べました。日本料理店といっても、中国人経営の、いわゆる「なんちゃって日本料理店」が多いのですが(なぜかそういう店は、「東京」「名古屋」など、地名を店名にしているケースが多い)、昨夜出かけたのは日本人経営のお店でした。ここはお寿司の他に、焼きそば、焼きうどん、天丼、すき焼きなど、メニューがバラエティに富んでいます。私はお好み焼きを食べました。結構おいしかったです。

スペインでは夕食の時間が遅く、8~9時頃が一般的ですが、一昨日は集合時間が9時半で、食べ始めたのは10時15分頃でした。こういうことするから、太るんですよね~。話が弾んで、お開きになったのは平日にもかかわらず12時半近く。午前様じゃ~と家に戻ると、老犬たちがテラスで寝っ転がっていました。

熟睡ビーちゃん

「ただいま~。今日は遅くなった~。楽しかったけど、ちょっくら疲れた~」と言いながら、ビーちゃんの頭をなでていると、なんだかすごく優しい気持ちになってきました。毎日のようにわんこたちの頭をなでていますが、なぜかあの夜は、ふだんの生活で、犬をなでる時ほど優しい気持ちになることって他にあるだろうか!と妙に感激して、しばしビーちゃんをなで続けました。
犬はやっぱりいいなぁ。

・別の日の写真ですが、昼寝中
ひなたで昼寝のピウイとロス

・すごい変な格好で寝ているピウイです
足を高くして寝るピウイ


カテゴリ: 犬の日々

これから涼しくなるんですが… 

のろのろ台風の影響で、大変な被害が出ているようですが、日本の皆さんのお住まいのところは大丈夫ですか?

※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※

ヨーロッパは日本より緯度が高い上に、サマータイムで1時間早めていることもあって、夏至の頃には夜の9時半過ぎても明るいのですが、9月に入って、さすがに日が短くなってきたのを感じます。夜、暑くて寝られん!という日もなくなり、少しずつ秋が近づいてきているようですが、その季節の流れに逆行しているのが、我が家のわんこたちです。

これから涼しくなるというのに、抜け毛の季節がやってきたようです。夏の盛りにはモコモコしていたのに!昨日は特に念入りにブラッシングをしましたが、3匹でビニール袋いっぱいの毛が取れました。
飼い犬の毛を紡いで織物を作るんだと言って、抜け毛を集めていた友達がいましたが、ネットで調べると、犬の毛から編み物などを作る本も出ているようです。楽しそうだけど、そこまでする根気が私にはないように思います。

ピウイ ブラッシング1
・「まだですかーぃ」 
 ピウイ ブラッシング2
・「もう1回お願いしまーす」と待っているロス。

これから涼しくなるのに、こんなにスカスカになって大丈夫なんでしょうか。


今朝は街へ出て、展覧会を見てきました。写真家スティーブ・マッカリーの回顧展です。アフガニスタンの難民キャンプの女の子のポートレートがとても有名な写真家で、紛争地帯やインド、チベット、キューバなど、様々な国で撮影した作品があります。

Casal Solleric 1 Casal Solleric 2
・18世紀の豪邸を利用した、とても美しい美術館。

どの作品も素晴らしかった!怖くて旅先候補には絶対考えられないアフガニスタンも、写真を見ていると一度出かけてみたくなりました。そして、犬が写っている写真には、どうしても惹きつけられてしまいますねー。一番気に入ったのは、インドで撮影された写真で、ベンチの上には老人が、そしてその下の地面には犬が寝ているものでした。あぁ、やっぱり犬はいいなぁ。
興味のある方は、スティーブ・マッカリーのオフィシャルページをご覧ください。老人と犬の写真は、GALLERIESのSLEEP、93枚中38枚目です。震災後の日本の写真も、GALLERIESのJAPAN 5-2011で紹介されています。

日曜日でレストラン以外のお店が閉まっている中、観光客にまじって街を散歩していると、自分たちも島の住人じゃないような不思議な感覚にとらわれ、こういうのもたまにはいいなぁと思いました。

カテゴリ: 犬の日々

宇宙へ飛び立った犬 

ノミ大発生地帯を逃れ、違う散歩ルートにしてから2週間ほどたちました。
朝8時頃から歩き出すのですが、時々遠くに気球が見えます。
観光なのか、超お金持ちが気球でお散歩なのか、調べてみたところ、夜明けとともに、観光客相手のバルーンツアーなるものが行なわれているのがわかりました。

面白そうだなぁ、でもちょっと怖いなぁなどと思いつつ、「そのうちこっちへ来て、乗せていかれるぞ~」と老犬3匹に言う私。当然のことながら、わんこたちは知らぬ顔で散歩を続けていますが、気球に乗る犬のイメージから、ライカという犬のことを思い出しました。

ご存じの方も多いと思いますが、ライカは1957年に旧ソ連のスプートニク2号に乗せられて、初めて地球軌道を周回したとされる犬です。
この犬について、スペインのメカノというグループが、とても美しい曲を作っています。



ちょっと歌詞を要約してみましょう。
どこにでもいるような雌犬ライカが、初の宇宙飛行士として世界的なスターになった。ロケットから届いたライカの声に、管制塔の人々が大喜びする一方で、ライカは窓から地球を眺め、あの色つきのボールはなんだろう、ここで自分は何をしてるんだろうと思う。そしてある夜、新しい光が空に現れる。地上から1匹犬が姿を消し、空には星が1つ増えた。

ライカは生きて地球に戻ることはありませんでした。大気圏再突入できない設計だったので、もともと片道だけの旅だったのです。地球外にひとりぼっちのライカ。とてつもない孤独を思わせます。

ライカの最期については、10日後に毒入りの餌を食べて安楽死したとされていましたが、打ち上げ45年後になって初めて、高温とストレスで数時間後に死んでいたという話が発表されました。

なんとも過酷な運命を背負わされたライカですが、今でも世界中で多くの人々が、この宇宙犬のことを忘れずにいるのが、せめてもの慰めかと思います。

朝の散歩の気球から、とんでもなく大きな話に飛んでしまいました。
ライカに合掌。そして、1匹でも多くの犬たちが、平凡な幸せの中、毎日を過ごしていますように。

カテゴリ: 歴史的わんこ