いたち 平坂読
KADOKAWA/メディアファクトリー (2014-09-23)
文化祭で隣人部は何をするかという話し合いで占いの館というアイデアが出るが、占いを信じない夜空のバーナム効果を使ったインチキや、知性の低いリア充から金を巻き上げる商売の楽しさを解説する黒い夜空が面白かった。
こういう愉快な性格の悪さが出ているシーンが抜群に面白い作品だが、今回はちょっとシリアスな展開に。
犬猿の仲に見えて実は対等な付き合いができている夜空と星奈。序盤はそれを再認識するようなシーンがあったり、
隣人部一同文化祭向けの映画作りに心を一つにしたりする前向きな展開だった。
だけど後半、映画の配役決めで夜空ははるか昔の小鷹との思い出を大切にするあまり、自分の都合を押しつけるような配役を主張し周りの反感を買ってしまった。
周りがどんな反応を示そうとも小鷹だけいてくれればいいというオーラを出していて、この辺の夜空は悪い意味で残念なんだよね。魅力のない残念さw
小鷹の前には新キャラの生徒会役員どもが登場。星奈に負け続ける会計の葵は小鷹を不良を決めつけずイケメンと評価する見る目のある子だった。
10年前しか見えてない夜空と、新たな出会いもあり未来に生きようとする小鷹の差広がりつつある巻だった。
展開が暗いと、早くコメディパートを読みたくなるね。
個人的な評価★★★★☆
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