まさかたった半年で約15万円も株で損するとは思っていなかった… これを見て投資の心構えを勉強したい。
親が悪い証券会社に騙され9,000万円の負債を抱え込み電車事故で死亡し、現在その借金を抱え込む主人公の「
春風日向」はOLから投資アドバイスをする会社に転職した。
そこで指導についた先輩は年俸10億の稼ぎ頭「
東堂龍平」。平たく言えばこの二人が株で儲けて行く物語。
雑誌の情報を鵜呑みにして株を買い損をしている日向を龍平は一蹴。こういう雑誌は大口投資家が売り抜けするための仕込み記事だそうだ…
こういう雑誌や書籍ってAmazonなんかでもランキング上位で売れているが、鵜呑みにするのは情弱な行動だったのか。勉強になるな。
だが、龍平が株で成功しているのはインサイダー取引をしているからだった。インサイダー取引はもちろん犯罪行為。ダメ、絶対。
龍平はハッキングから潜入調査で重要書類のチェックまで何でもやってしまう投資家でまぁとにかく犯罪者。こんなやつを雇っているこの会社はきっとブラック企業だろう。
インサイダーに戸惑う日向だが、株で騙され悲惨な想いをした経験から龍平から株での稼ぎ方を学ぶことにして正式にコンビが結成されたのだった。
龍平が手に入れるのはあくまで情報だが、その情報をどう分析して株式取引に使うかが面白い作品だった。
この情報はこうだから買い、こうだから売り。同じ情報でも分析の次第で買いと売り違ってくるから面白いw
それにベテランの龍平と新人の日向でも同じ情報から得る結果も違って、さらに深く分析して同じ空売りでも日向よりも利益を得る龍平がかっこよかった。この分析力は憧れるなぁw
インサイダー取引は犯罪。それを利用して、経営状態が悪い会社の株価をさらに下げて利益を得る悪い大口投資家にあえて一部真実の抜けた情報を与えて煽り、インサイダー取引をさせた上に大損させるというダークヒーローのようなことをする話もスカっとして面白かった。
犯罪者ではあるけど、基本ハートフルな展開が多い印象w
先読みの鬼と呼ばれている人気の証券アナリストと勝負をすることになった新人日向。
この鬼さんは、格付け会社と共謀してズルして利益を得ている悪い鬼だった。自分の指示でランクを上げ下げしているんだから先読みできるわな…
今回のこの勝負、日向はインサイダーをせず真っ向勝負で挑んだ。日向は自らこの会社に出向き経営者に謁見して短期バイトをして製品のことを知り、その会社の先見性をきちんと学んでいた。
俺もファンダメンタルとその会社の売りは見て取引するようになってから少しずつだが利益がプラスになっている。それくらいこういう会社の事業は大事。チャートだけじゃ株は買えない。
勝負当日、該当銘柄の格付けを下げる指示出している鬼さんは売り注文、製品と経営者のことを知っている日向は買い注文を出して取引スタート。
こんな前振りがある勝負結果は見え見えで、日向の前向きさに心打たれた経営者の支援もあり株価は上昇の大勝利。
高度な情報戦を繰り広げて利益を得る株式取引の面白さと、ついでに怖さも伝わってくる作品だった!
個人的な評価★★★★☆
下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!