前半は「悪魔との約束」の解決編。
容疑者の目星は付いたが決定的な証拠である薬品をどこに隠し持っているのかがわからない。家宅捜査も潜り抜け行き詰ったというとき、今回も天才数学少女の渚が活躍した。
解決の肝は算数だったけど、天才数学少女と一般人では同じものを見ても違って見えているんだなぁ。
極薄の水槽の中なんて相当訓練されてないと見つけられないわ…
ただのガラスの板に見えるもんな。もちろん実寸がわからない漫画の絵じゃフェアではないけどさ。
あと、追い詰められた犯人がゼロのステッキでガラスを割って毒を撒こうしたとき、渚の説得が数学的で秀逸だった。
数学では「0で割ってはいけない」このルールを語ることにより、ゼロのステッキでガラスを割ることを止めたのだった。数学を愛する犯人だからこそこの説得が通じるんだよねw この口のうまさは面白かった。
次の話は円周率と円周率が好きな海賊の話。
円周率なんて小学校で習う誰でも知ってる比率だが、奥が深いね。ちゃんと理解しようとするとすごく高等的になる。
ルドルフさんが一生をかけて35桁を導いたという話にはすごくロマンを感じる。
こういった背景も義務教育の場で一緒に習えば多少は数学嫌いな子供の増加を防げるのではないだろうか。
現代の海賊のボスはいかにもって格好で、潜入捜査をしようとする渚に入団試験という名目で数学の問題を出してきた。問題は「円周率が3.05より大きいことを証明せよ。」というもの。
3じゃなくて3.05というところが嫌らしいからググってみたら昔の東大入試の問題じゃんw
中学生の子供にこんな問題を出すなんて大人げないぞ…
さらに数学の特に円周率を愛するテロリストなのに、円周率の下の方の5桁くらい無くなっても構わないとか言い出す小物っぷりw まったく知性というものが感じられない魅力のない犯人だった。こんな相手じゃ渚の数学的な説得も通じなかった…
小物な犯人の思考も中学生にあっさり看破され、次回から殲滅戦が始まるようだ。
今回の敵は小物ゆえに不快感のある敵で、偉大なる人類の英知である円周率を悪事に利用するテロリストたちの壊滅が次回楽しみである。
数学の知識もさることながら、とっさのときの口の上手さも併せ持つ主人公の有能っぷりが目立つ巻だった。
個人的な評価★★★★☆
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