皇子と仔猫の愛されっこ (ディアプラス文庫) 文庫 – 2023/4/10 華藤 えれな (著), カワイ チハル (イラスト)
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皇子と仔猫の愛されっこ (ディアプラス文庫) 文庫 – 2023/4/10
華藤 えれな (著), カワイ チハル (イラスト)
内容
生まれつきのみにくい痣のせいで不遇に育ったエミル。高熱を出して捨てられていたところを帝国の皇子ルドヴィクに拾われ、彼の愛猫の世話係となるが……? ドラマティック主従ロマンス!!
感想
いやいや もっと 可愛い話なのかと思ったら(イラ
スト見てて)なかなか えぐい話でした^^;
なんか 串刺し王の話を思い出しましたね。
あれは トルコと戦った王が ドラキュラの原型に
なったのですよね。
だけど 実際は トルコもかなり残虐で それを考え
ると エミルたちの生きていた時代は 戦争ばかりで
喰うか食われるかという頃ですよねえ・・。
同盟を結んだり 人質交換したり あちこちで結婚し
て 姻戚関係を作ったり 暗殺したり もう忙しい^^;
また疫病も 年中流行してるような時だから エミルは
何度も 危ない目にあってます。
運がいいのか加護があるのか それにしては 修道院
でも サーカスでも 過酷な日々ですよね。
特に 修道院 ありえないなあ・・だから いやなんだよ
ねえ 裏と表の顔があって。
情けは人の為ならず で エミルは 猫を救って 自分
も救われたのだけど もうちょっと 早く助けてあげたら
よかったのに・・とはいえルドヴィクも 人質の身だから
ねえ・・。
エミルもそうだけどルドヴィクも よく 儚くならなかった
ね。普通 神経が持たないよね。
2人とも なくなった母親からの加護があったのかも。
人と触れ合い 親しくなると みんな殺されてしまうから
ルドヴィクは 誰とも 慣れあうことができない。
エミルは 体半分の火傷のせいで 誰かも嫌われて
触れられることも 愛してもらうことがない。
そういう意味では 2人は 似たような状況で 酷く孤独
なんですよね。
エミルが 動物の言葉を理解できたから 色々な場面で
助かったのですよね。
ティビーの時代には 平和になっているといいけれど。