絵画の王子と真夜中のメルヘン (キャラ文庫) 文庫 – 2023/7/27 華藤えれな (著), 夏乃あゆみ (イラスト)
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絵画の王子と真夜中のメルヘン (キャラ文庫) 文庫 – 2023/7/27
華藤えれな (著), 夏乃あゆみ (イラスト)
内容
夜ごと絵から抜け出し美術館を彷徨う呪われた王子の幽霊――そんな噂の肖像画がある、悪名高い美術館で働く清掃員の玲。修復しても顔が醜く歪む不吉な絵だと言われても、天涯孤独な玲には少しも怖く感じない。真夜中、いつものように絵を眺めていたら、目の前に絵とそっくりのアルベール王子が現れた!! 驚く玲に王子は不遜な態度で「私を絵に封じた魔女の呪いを解いてくれ」と命じてきて!?
感想
ほんと 主人公たちは 不幸な二人でしたねえ・・。
細やかな幸せだけど このまま 過ごしてほしいです。
そもそも そんな 大きなものを二人は求めていない
しね。
一緒に暮らして 愛し合って生涯を終えたいってこと
だけなんでしょうね。
玲は また不幸な家庭に生まれて 両方から 捨てら
れてしまうのね。父は病気といっても 自業自得だし
ねえ・・彼もある意味 苦しんだのだろうけど・・。
母親も 情熱的っていうか 才能があったのにそれが
認められないからというのもあるけど 何と言っても
愛してもらえなかったからが 一番かなあ・・。
2人の事は 玲には 関係ないですよね。
うーん 母親の 其の後 納得できない^^;
アルベール王子は ほんと 会話が成り立たない。
王子だから こんなものなのかなと思ったら 彼にも
吃驚するような生い立ちがあって・・まあ 昔の王族
などは 悲惨な運命の人 多々いますからね。
アルベールの 幸運は 心の綺麗で優しい玲に出
会ったことですよね。
彼に会わなければ まだ 絵の中に閉じ込められて
いて 査問会により 悪魔憑きとして 燃やされてい
たでしょう。
孤独な二人が 奇妙な同居生活を始めるのだけど
全く違った環境で育った二人が お互いを意識し始め
て 純粋で 凄く可愛い感じがする(笑)
だけど 運命は過酷で 呪いを解く方法っていうのが
えげつない。
魔女も あまりにも貧しい家の子供だったから 生き
延びるためには なんでもしなければならなかった
というのは わかるのだけど・・一方的に愛を求めて
相手を振り向かせようとしても 自分が 結局は 惨め
になるのになあ・・。
恋だから 仕方ないのか・・。
仮に 生き残っても アルベールたちは 戸籍というか
身分証明書 国籍がないから どうなるのかと思って
いたのだけれど なるほどの 落としどころでしたね。