にほんブログ村にほんブログ村君の指が好きと言ったら (ルナノベルズ) [新書]
小川 いら (著), 木下 けい子 (イラスト)
出版社: ムービック (2011/10/6)
内容紹介
君が指先で綴る
I LOVE YOU
聴覚障害がある芳郎の穏やかで平凡な日々に突如現れた弟・拓郎の元同級生、元道。芳郎は障害を気にもしない彼の朗らかさにいつしか惹かれていく。だが二人の急接近を知った途端、兄想いだった拓郎の様子がおかしくなり……!
感想
ホントに可愛いというか 純情でこういう恋愛はいいなあと。世の中の汚れを知ら
ないというか 純粋培養の受けが可愛くて つぼですなあ。元道も子供っぽいのが
恋を知って相手を思いやるようになり 段々男らしくなるもの好いね。ぱっと相手
を見て火花が飛び散るような恋愛もいいけど じわじわくるのもいいと^^;
三田医院の長男である芳郎は 生まれつき聴覚障害がある。しかし両親の愛情に包
まれて育ち 高校までは子供のいない叔母の家から 特別支援学校に通った。弟も
とても懐いていて 今では眉目秀麗で 都内の医大に通っていて家を継ぐことにな
っている。芳郎は通信教育で医療事務をとり 実家で働いている。離れで生活して
いて 食事は風呂は母屋で撮ることが多いが 将来を考えて離れには台所もあり住
めるようになっている。お給料も貰っているし ほとんどお金がかからないので恵
まれていると芳郎は思う。
反抗期らしきときは自立したいと思ったが 両親が特に 母が障害が自分のせいだ
と ひどく気に病んでいるので結局実家に住むことになった。弟も自分が戻るまで
絶対家にいてくれというのだ。
趣味は俳句と散歩くらいしかないが 生活に困るこ
とがないので 文句を言うこともなく
女性にも特別興味がないので このまま
一生終わるのだろうと思っている。家は広い庭園になっていて池もある。色々な木が植わっていて芳郎はそれを眺めな
がら俳句を読むのを日課としていた。椎の木を見上げて小さい時の事を思い出す。
いつだったか一人でいると
どこからか男の子が来て一緒に遊び 椎の木に登った
男の子はポケットに入れた実をぱらぱら雨のように降らせて 芳郎は頭に当たる
それがとても面白かった。でも大人が来て その子を連れて行ってしまった。今
でも思い出すがあれは誰だったのだろう。口がきけない芳郎とずっと遊んでくれた。
裏木戸から若い男が入ってきた。
弟くらい身長がある大柄で 顔もはっきりしたハ
ンサムだ。作業着を着てあたまを巻いてるタオルから赤い髪の毛が見える。傍に
来たが 芳郎はいつもの手帳を見せる。
私は聞こえません 話せませんと書いてあ
る。若い男は困っているのでメモを書いて見せる。ゆっくり話してくれたら唇を読
めますと。
男は松永といい工務店のもので 渡り廊下の屋根の修理に来たという。
今日は下見に来ましたと。母屋と離れを繋ぐ渡り廊下の屋根は竜巻によって壊れて
いた。松永工務店は祖父の時代に庭を作ってくれた。医院は芳郎の祖父からで工務
店もこの若い男の祖父から始まった。
若い男は松永の次男だという。
芳郎がりゅうのひげをしゃがんで見ていると 傍に元道が立った。わからなくて驚
いて尻餅をつきそうになり元道が支えてくれた。
筆談と唇をよむので会話が成り立
つが 元道は何故かほかの人と違って 芳郎が気を使わないですむ相手だった。
元道は拓郎と同じ学校で同級生だとわかった。
元道は東京の専門学校に行っていた
という。今回実家が忙しいので 呼ばれたというのだが 跡継ぎは兄貴がいるとい
う。元道は拓郎は秀才で 自分とは接点がなかったという。全然会ったことがない
野が不思議だと言うので 高校までほかの土地の学校に通っていたと話す。
それから工事が始まって 元道と年配のおじさん二人の三人だ。お昼やお三時にお
茶をお手伝いさんが持っていくのだが 芳郎は自分が持っていくと頼む。
元道は芳
郎が持っていくと 庭を一緒に歩こうという。叔父さんたちとばかり休息でいたく
ないと。それからお茶を持って行っては 元道と芳郎は庭を歩いて離すようになっ
た。俳句をしていると元道は驚くが話をききたがる。
芳郎もいつも奇抜なTシャツが
気になっていたのでそのことをきく。雨になると工事ができない。庭にもいけない
ので部屋で俳句を考えていると
拓郎からメールが来た。勉強でいつも忙しいが兄に
メールをよこす。彼女がいないので両親も気にしてるようで 医院を継ぐのにお嫁
さんを期待している。拓郎はもてるが 女の子と付き合わない。芳郎もどんな人が
彼女になるのか楽しみだ。
ふと気が付くと
窓の外に人がいて驚く。見ると元道だ。窓を叩いていたのに気が付
かなかったのだ。かなり濡れているので部屋に上がってと言うが
今週の日曜に映
画に行こうという。字幕だからと言う。ちょっと迷ったが行くというと嬉しそうで
10時に迎えに来るという。出かけるというと母が叔母の家だと思ってこれも持っ
ていってと荷物をもたされる。元道は荷物を見て 先に叔母の家に行こうと言って
荷物までもってくれる。
最初叔母は元道に驚くが拓郎と同じ学校で 家に入ってる
工務店の次男だと知ると安心する。その上 工事が来るので荷物をどかさないとと
困っている叔母のために さっさと荷物をどかしてくれた。叔母は喜んで食べ物を
出してくれてそれをまた誉めるので すっかり叔母は元道を気に入った。
それから二人で映画を見るが
デートだからと言って券を元道が買ったので納得い
かず ご飯は僕が出すと芳郎がいう。映画は面白かったのだが 元道はちょっと怖
かったみたいで からかうと怒るが 女の怖いのは駄目なんだという。雨が続き
工事ができない。でも
映画に行ってから毎日元道はメールをしてくる。現場の写真
つきの時もある。夜も食事が終った頃 スクータで
元道はやってきて 離れでたわ
いもない話をしてお茶して帰っていくのだ おじさんたちは三代目と呼ばれるが元道は 兄貴が継ぐんだよと又言っている。
東京で働いていた兄が戻ってきたので 元道は東京に戻り 設計事務所とかでばり
ばり働きたいのだろうと 芳郎は思っていたがそうでもないようだ。地元で仕事を
したいという気持ちがあるのだが 家庭の事情があるようだ。或る時 憑かれたのか
元道はそまま寝てしまい 毛布をかけてあげていた。しかししばらくして心配にな
り
熱がないかと額を合わせたら元道が吃驚して真っ赤になり帰るという。うちは
いつもスキンシップが多い家なので気にしないが元道は駄目なのかと芳郎は思う。
一緒に庭にでると 元道は抱きしめてきて何か囁くが わからない。
それからまたいつもの元道だったが
抱きしめられてなんかドキドキしたしあの時
なんていったのか気になる。拓郎はアメリカで研修を受けて忙しそうだが もう少
したら実家に戻ってくる。また元道と映画に行き今度はコメディで大丈夫だった。
色々話していると元道は明後日が誕生日だとわかる。あけっぴろがな性格だが家の
事になると元道は口が重い。女にもひどく振られたことがあるらしいが 今は彼女
はいないという。
お誕生日にご飯でも作ってあげようとおもうが その日は約束が
あるというので芳郎はがっかりする。元道は驚かせたいことがあるという。芳郎は
元道が東京に帰ったら寂しくなると思う。
拓郎が帰ってきた。
芳郎を抱きしめて会いたくて早く帰ってきたと。色々話して
芳
郎は拓郎の同級生の元道が 工事に来ていて友達になったというと怒り出す。あん
な奴と友達になるなと言うのだ。いい加減で調子がいいやつだと。元道はもてる
拓郎を友達とひやかしていたとういから いい印象がないのだろうと芳郎は思う。
映画観に行ったくらいというが それでも怒るので東京に帰るからそう付き合いは
ないよという。
拓郎はいるときはいつも芳郎にべったりで今も同じベットに寝てい
る。こんな年でと思うが 拓郎は普段会えないからとくっついて寝ているのだ。
元道のプレゼントを買いに町に行こうとすると 拓郎もついてくる。この町はうち
しか医院がないので拓郎に期待しているのは 両親だけでなく町の人もだ。プレッ
シャーが多い弟を大変だと思い 支えてやりたいと思う。
拓郎は父の往診についていっている。裏木戸から元道が来るのが見えて走ってい
く。元道はメモをとりあげる。きょとんとしていると
突然手話を始める。松永
元道24歳 お元気ですか?暑いですねと。驚いたと元道がいう。この休みに知
り合いに集中的に習って驚かせようと思ったと。芳郎はシャツをプレゼントと渡
すと嬉しそうにする。スイカがあるよ 食べて言ってといっていると
拓郎が帰
ってくる。久しぶりだなと元道が言うが どうしておまえがここにいると拓郎は
怒り兄さんにちょっかいをだすなという。元道が友達だと言ってもきかず掴み合
いになってしまう。芳郎は驚いて二人の間に入るが
体格のいい二人飛ばされて
転び手を怪我してしまう。二人は驚いて芳郎に駆け寄り 拓郎は帰れと怒鳴る。
元道にとりあえず帰ってと芳郎は合図する。
どうしてあんなことをと芳郎が言うと 拓郎は手当してくれて
兄さんが好きな
んだという。芳郎が勿論自分も好きだと言うが 誰のものにもならないでずっと
面倒見るからと言うのだ。確かに元道はいなくなってしまうのだろうが 今だけ
でも友達でいたいと思う。元道が心配してメールくれたが 芳郎は拓郎がいる間
は会わない方がいいと。拓郎は同窓会があるが いきたがらない。気になる子や
これから彼女とかできるかもしれないのにというと 兄さんがいればいいという。
しぶしぶ同窓会に行ったので 芳郎も俳句の会に行った。
帰りに公園に行きベンチ
で休んで元道にメールしようとすると 頭から木の実が降ってきた。驚くと元道
がいた。
やはり子供の時遊んだのは元道だったのだ。元道に話すと思い出したという。そ
して
手話であなたに会えてよかったと 貴方を愛してると。
芳郎は赤くなり間違
えているというが 元道は間違ってないといいキスをした。芳郎は驚いて走って
逃げてしまう。小説で読んだりテレビで見たことはあってもキスなんて初めてだ。
唇が柔らかかったとぼんやりする。今で母がお手伝いさんと元道の話をしている。
きいていると
元道の兄は優秀で東京で銀行に勤めていたが 鬱になり嫁と戻っ
てきたのだという。元道は家を継ぐように頑張っていたのに 父が兄を継がせる
といいだして それなら東京で就職すると言ったも元道に 今は忙しいから戻っ
て来いと言い呼び戻したというのだ。田村は元道びいきなので
勝手すぎると
怒っている。元道はせっかく勉強したのに 兄に家を取られて 今 傍に大きな自動車工場がで
きたのでその関係で仕事が増えたから 戻って来いというわけだ。でも兄の嫁さん
が子供を産んだので 元道の場所はないのだ。
元道からメールが来て突然のキスを
謝ったが好きなのは本当だという。突然携帯を取られて 拓郎がキスってどういう
ことだと怒り出す。芳郎は勝手に携帯を見る弟に怒り 色々聞いてくる拓郎を部屋
から追い出す。
だってキス嫌じゃなかったと 芳郎は思う。自分には女の人は縁が
ないと思っていた。あまり興味がないし誘ってくれる男性にも同じだ。でも元道と
一緒にいると楽しくてドキドキする。確かに拓郎が心配するように世間を知らない
自分だが 元道への気持ちはわかる
やっぱり好きだと思う。
元道へメールを送ればいいのだが それができない。でも会いたいと思う。拓郎と
も話をしないし部屋にこもって出てこないので 母親はどうしたの珍しく喧嘩なの
という。芳郎は卓郎の部屋をノックしてやっと入れてもらった。怒ってると言うの
で怒ってないと芳郎は答えるが どうしてそう元道を嫌うのかときく。
拓郎は芳郎
が好きだとベットに押したおす。まさかと思うが
喉にキスして顔にもキスして
最後に口にキスする。暴れるが大柄な拓郎をどかせない。
好きだから誰にも渡した
くない。医者になったら ずっと一緒にいて暮らそうという。そういって体をまさ
ぐってきて 気持ち良くしてあげるというのだ。渾身の力で突き飛ばして こんなのは駄目だという。
拓郎は 兄さんにしか好きに
なれないとうなだれる。これ以上したら
家をでると芳郎は言う。元道がいいのかと
いうので そういう問題じゃない。障害があってもやっていけるという。拓郎は
心配でそんなことは許せないというので じゃあこれで終りだね
兄弟のままだよ
という。拓郎を話し合ったことで 元道のことを真剣に考えられた。
誰とも違う
顔を見たい そばにいたい やっぱり好きだと。話したいことがあるとメールする
と 元道も話があるので公園で待つという。
芳郎はここを出る気はない。拓郎が医者になり戻るまで その後もいるつもりだ。
元道は東京に戻り恋人ができるかもしれない。でも気持ちだけは伝えたい。元道は
やってきて もう会ってもらえないかもと思ったと。もっと早く連絡したかったけ
ど 親を説得して
アパートを借りたんだという。お兄さんのため?と芳郎がきくと
それもあるけどと。
地元で仕事をするので東京にはいかないで 芳郎のそばにいた
いという。兄も経理はできても 実際の仕事はわからないので 一緒にやろうと言
ってくれるのでという。これからここでやっていくけど キス怒ってるという。
芳郎は怒ってないし
僕も君が好きだよというが男同士だという。好きになったら
しょうがないよと元道はおおらかだ。好きだからキスしたいし抱きしめたいといい
友達やめて恋人になりたいと。
元道に抱きしめられて恋人になったのだが あっという間にアパートに連れてこら
える。
二度目のキスに緊張しているので どうしたと聞かれ誰ともキスしたことな
いからというと元道は嬉しそうだ。
口を開けてとデープキスをされて驚く。酸欠に
なって畳に崩れ落ちると元道が大丈夫と焦る。その時
元道の固いものが腿に触れ
自分のも堅くなり芳郎はどうしようと動揺する。元道は芳郎が大きくなっているの
を気が付いたようだ。どうしていいかわからず口をぱくぱくしていると
大丈夫痛
いことはしないから 二人で気持ち良くなろうという。芳郎は元道の首に抱き着く。
下着まで降ろされそっと握りこんでくる。すごく綺麗な体だと元道はいい 追い上
げてくるが急にとめて 芳郎が見ると口に咥えてしまう。真っ白になりはじけた芳
郎だが 後ろにも元道の指を感じた。
口で始末した元道に謝るが 大丈夫気持ち良
かった?ときかれる。頷くと
二人でよくなろうと膝に抱きあげられる。直接
元道の
を見ると大きくて 吃驚する。二人のを一緒にこすられて気持ち良くて うっとり
するが これだけでは元道は満足しないだろうと思う。
ちょっとやめてといい 大丈夫だからと
うつ伏せになり後ろに入れていいよとい
う。今日は我慢するよと元道はいうが 芳郎は大丈夫 君が好きだからという。
負担が大きいからと躊躇する元道に抱き着いて大丈夫とまた言うが
途中で痛くて
もやめられないよと。ちゃんと恋人同士になりたい 芳郎は我慢できるというので
とりあえず指からと始める。潤滑剤のようなものも使って始めるが 指が増えると
苦しくなってきた。
元道はもう限界と謝り入ってくる。 痛くて我慢できず元道の
背中を叩くが ぐんぐん入ってくる。涙がボロボロ出て頭をふるが 元道がキスし
てきて 好き大好きと言いながらキスを続ける。痛いけど やっぱり好きな人と一
つになるのは幸せだと芳郎は思う。途中からは甘い痺れが登ってきて 揺らされて
もそれほど辛くない。二人ではじけて 元道が幸せそうに笑うので恥ずかしいけど
よかったと思う。ヘロヘロになった芳郎だが また来てくれる?次はもっとちゃんとするからと元道
に言われ頷いてしまう。スクーターにまたがりやっと帰り
元道が木戸のところで
キスしようとすると拓郎が来た。なにやっていたんだ
まさか・・!と怒っている。
元道は小姑はうるさいね さっさと東京帰ったら?兄貴のことは俺に任せろ義弟と
いうので認めないと。メールするねといい元道は帰っていく。拓郎も調子がいい奴
だけど本当はいいやつだとわかっていると 小さい声で言う。でも認めないと。
拓郎は勉強に東京に戻った。
部屋にどんぐりがあって 今度は海に行こうと書いて
ある。好き人と体を重ね頼もしい弟もいて幸せだと思う。
テーマ : ボーイズラブ
ジャンル : アニメ・コミック