緋色 秘め色 迷い鬼 Kindle版 二一 (著), あいだはるか (イラスト)
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緋色 秘め色 迷い鬼 Kindle版
二一 (著), あいだはるか (イラスト)
内容
巷では、半幽霊という奇妙な病が噂になっている。
それは、あるとき突然、肉体の一部が透けていく病だという。
半幽霊について捜査を始めた永井昭一は、消えた肉体の色を取り戻してくれると噂の、美馬高興を訪ねた。
大きな屋敷にひとりで住む高興は、男とも女ともつかない不思議な存在だった。
高興は、半幽霊を色鬼の仕業だと言う。
消えた高興の幼馴染。
消えていく肉体。
失くした色。
罪悪感に塗りつぶされた二人は、互いに惹かれあい、求め合う。
「私も、色鬼なのですよ」
感想
ホラー?って 感じには思えないけど 人の業の深さ
というか 日本らしいというか^^;
そこまで 人を好きになる 執着するって 少し怖い気
がする。
実際 周囲の人は 大迷惑だし・・。
だからって 恋心は 停められないのだろうしねえ・。
高興は儚く美しいから^^;ある種の男性から 熱狂的に
愛されちゃうのだろうなあ。
本人としては その相手を好きならいいけど そうでは
ないのだったら 押し付けてくる愛が ひたすら迷惑だ
よねえ・・悲劇はそこから 生まれるよね。
こんなに俺が愛してるのに!って^^;
昭一は ホントに幸運だったのだけど 本人は そう思え
ないのね。
戦災孤児が 餓死する中 昭一は 血縁がまるでないの
のに 子供の時に刑事の大隈に引き取られる。
凄いことだよねえ 大隈だって 二十歳くらいで 自分が
生きてくのに必死だから。
昭一の村の事件は 実際に地方であった あの事件と
同じようだなあって・・初めて知った時は こんなことする
人がいるのかしらと思ったけれど 今のアメリカや日本
でも 信じられないような事件があるから 怖いです。
人の心の中までは わからないものね。
昭一は 人のために生きてる感じだったけれど 高興に
出会えたことで 生きる支えができて 絶対この世に
存在したいと思えるようになり よかったよね。
やっぱり 愛する人は必要だわ(笑)
右京も 同情する点はあるけれどね それでも多くの人
を引きずり込んだから 地獄にいっちゃいそうだなあ^^;