宮廷画家は伯爵令嬢にはなれないので、帰らせて頂きます 作者 ふじの
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宮廷画家は伯爵令嬢にはなれないので、帰らせて頂きます
ムーンライトノベルズ
内容
ことなかれ主義の宮廷画家のマリウスは国王陛下からの肖像画の依頼で、とある辺境の伯爵であるルドルフ様のお屋敷へと旅立った。ルドルフ様は癇癪持ちの偏屈な男性で、肖像画等いらないと足蹴にされてしまう。それでも持ち前の粘り強さで彼のスケッチを陰ながら続けるうちに、ひょんな事から彼との距離が縮まった。そしてとある日、ルドルフ様から突然キスをされ───。
感想
おもしろかったです^^なんていうか マリウスの性格がとってもいいのね。
顔は まあ 普通かもしれないけれど スタイルがよくて 性格と相まって 愛らしいって 感じかなあ。
ルドルフは 母親の身分が低く 更に王族の金髪を受け継いでいないので 王宮で ずっと嫌な目にあっていたから 偏屈で人を信じない人間になったのね。
折角 優しく知的で美人の婚約者ができたのに それも 流行り病でなくすという 不運ばかりなのですねえ・・。
頑なになって 周囲の人間にも 癇癪を起すルドルフなのですが ある日 兄から依頼を受けたという 宮廷画家のマリウスがやってきます。
おかしいよねえ マリウスって^^;・・肖像画を断られたら ストーカーして なんとか スケッチしようとするなんて(笑)
でも そこから 会話が始まって 実はマリウスは 貧乏貴族の子供で それなりに賢く 帳簿だって みられるのですよね。
ルドルフは ぼんやりしているだけだと思っていたマリウスを 見直して 段々と 素直で明るい彼に惹かれていきます。
そもそも みんな怖がっているのに 物怖じしないで ルドルフと会話できるだけでも 凄いよね。
マリウスは 貧乏から抜け出して 伴侶に大事にされるし ルドルフも 孤独ではなくなり 笑えるようになって よかった^^