真白の不忘山 ~山頂3m手前の撤退~
先週は用事があって山行は休み。
「このまま冬季休業でもいいかなー?」との思いもありつつ、「まだ早いだろ!」の思いも・・・・・。
まあ、こんなこと考えてる暇があったら山へ行けるなーって結論で、毎度毎度の不忘山へ行ってみた。
朝の不忘山
・・・想定より下の方まで雪。しかも怪しい雲。
場合によっちゃ近隣の低山へ変更も視野に入れながら、白石スキー場へ。
白石スキー場大駐車場(標高835m)からの眺め
ここまでの道路に雪は無く、風は弱く陽射しもある。ただすげー寒い。水溜りは凍ってる。
まっ、動けば温まるでしょ。なんとかなるかーと準備して出発!
「ザクザクザクザクザックザク」霜柱踏み放題のゲレンデを行く。
こちらの日が遮られると、海が光る。
山のシルエット(多分、鹿狼山)から想像すると相馬辺りか?
山道へ入る(標高980m)。前半は薄っすら程度の雪。
イノシシ痕
ユキトリ沢を越えた辺りで先頭から二番手に後退。
クリスマス感。
アザレア平(標高1,190m)
山頂の雲はとれ、あ・お・ぞ・ら~♪
ただ時折雪煙・・・山頂はかなりの強風らしい。
次第に増す積雪。
頭部が枝に触れると背中に冷た~い雪の刑。
弘法清水からの急登を終えトラバース区間に入ると、上空の風音が気になりだす。
20cmはあるか・・・。先頭の方に感謝。
下弦の月と霧氷
来て良かった~!
シャキッとする景色です。
荒々しい雲の動き。
カエル岩(標高1,625m)
少し手前で先頭の方が下山してこられた。風が強いのでここカエル岩で引き返したとのこと。その話を聞いて自分もそうしようと思った。
不忘の碑
碑の前が、風を除けられ陽射しもありで暖か。ここで少し休憩してから帰ろうと思ったら、一瞬、風が止んだ。
これはチャンスと下ろしたザックを背負い直す。
山頂へ!
屏風!!!
水引入道!!!
景色がキレイで楽しい歩きだろーなーと思わせる写真だが・・・、めちゃくちゃ風が強いの&冷たいの。
さっきの『一瞬止んだ風』は本当に一瞬だったのか・・・。
ノートレースの道
サラサラ雪だから軽いけど、段差のある吹き溜まりでは膝まで埋まる。
もうこの先は修行。
この白さで少しは浄化されるのか?
俺の腹黒さは・・・。
花瓶に生けて玄関にでも飾ればきっと清らかな心に。
でも、春には元に戻るだろうなー。
山頂までもうちょいなんだけど、なかなか進めねー。
こんな風に襲われるから、もー大変。
不忘山(御前岳)山頂(標高1,705.0m)の手前3mから撮った写真。
四つん這い気味に山頂に近づき、これを撮った瞬間、『ゴォーーーーー』突風に煽られ後退。かなり前屈みの態勢も簡単に剥がされた。
水圧洗浄機で落とされる汚れの気持ち。
岩陰に退避。
2段目の看板は小刻みに揺れている。来春まで持つだろうか・・・。
強風には氷片が混じる。時に大きく平たいのが想定できない動きで飛んで来る。
あんなの見せられると、恐怖心で三角点にタッチへ行こうなんて思わない。一刻も早く下山したい。無理して来るんじゃなかった・・・。
不忘の碑へ戻り生きた心地。
・・・やはりここで引き返すべきだった。
しっかり反省し、頭の中を整理して下山する。
柔らかな陽射しと雪に包まれながら無事に駐車場へ戻る。
今日は良い経験(しなくてもいい経験)をさせて頂きました。
こんな奴ですが来年もどーかよろしくお願いします、不忘山。
行ってみた日 2024.11.24
この日の行程
白石スキー場⇒(25分)⇒山小屋跡⇒(63分)⇒弘法清水⇒(60分)⇒不忘の碑⇒(25分)⇒不忘山山頂⇒(14分)⇒不忘の碑⇒(26分)⇒弘法清水⇒(34分)⇒山小屋跡⇒(15分)⇒白石スキー場
以上4時間22分の行程でした(3分程度の休憩を複数回とってます)。 歩行距離 約8.3km
地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)不忘山