野花の歩録

街撮り:大正の渡船巡り(後編)

街撮り撮影会:大正の渡船巡り、その後編です。

やっと、渡船の写真が出てきます。

Gr019070stsc
(写真をクリックして拡大)
きょう乗る、二つ目の渡船。小型の船です。

Gr019069stc_1
(写真をクリックして拡大)
乗り場に掛けられている時刻表。
15分毎、平日の朝夕は10分毎に来るんですね。けっこうな本数です。
年季の入った手書きの時刻表からして、ずっと前から本数は変わってないんでしょうね。

大阪の港湾に近い河口部は船舶が行き来するので、橋を架けるとなると、背の高いごっつい橋をかけなければなりません。そう、きょう最初の渡船場に架かっていた千歳橋のように。
架けるのも大変、渡るのも大変。なので、橋代わりとなる無料の渡船が、今でも残っているのです。

Gr019089stsck
(写真をクリックして拡大)
乗り込むと、ユニークな注意書きが。きょうは穏やかなので大丈夫そうです。

Gr019113mo
(写真をクリックして拡大)
渡船場近くの工場に描かれた、ゴジラ(かな?)。
4年前に来た時と変わらない姿でした。今、まさに、熱線を吹かんとす?

工場のフェンス沿いを歩きます。

Gr019118moef
(写真をクリックして拡大)

Gr019120vief
(写真をクリックして拡大)

Gr019153stef
(写真をクリックして拡大)

Gr019127vi
(写真をクリックして拡大)
お、あべのハルカスが見える。

Gr019164stef
(写真をクリックして拡大)
きょう乗る、最後の渡船です。
ちょうど、前の便が出たとこでした。対岸は目の前なんですよね。乗ったら、あっという間に着きます。

Gr019175_1
(写真をクリックして拡大)
桟橋へ下る通路。手すりが影を落としています。

Gr019190_1
(写真をクリックして拡大)
船の中は床だけ。至ってシンプル。
熱心にカメラを構える、ツアーの面々。

Gr019194stsc
(写真をクリックして拡大)
きょう最後の渡船を渡り終えました。
短い、短い船の旅でした。

<終わり>

| | | コメント (0)

街撮り:大正の渡船巡り(前編)

11月最初の日曜日は、恒例の、東光堂さんの街撮り撮影会。
心配された天気でしたが、台風崩れの低気圧は足早に過ぎ去って、気持ちのよい秋晴れとなりました。
今回は、大阪市内にある渡船を渡りながら、港湾やその周りの景色を撮り歩くツアーです。

大阪市内には、かつて、川を渡るための渡船場が数十カ所もありました。
しかし、車の交通の発達や、橋の整備などにより数を減らし、現在は、大正区、西成区、港区あたりに、8カ所が残っています。
全て無料で、徒歩や自転車で往来する人々の足となっています。

関西に移り住んで30年以上になるのに、こんな渡船場の存在を全く知らず、2018年の、大正の港湾を歩く街撮り撮影会に参加して、初めて知りました。
その時に乗った渡船を含めて、今回は3カ所の渡船場を渡ります。

最初は、最長の距離を渡る千歳渡船場。

Gr018879vi
(写真をクリックして拡大)
最寄りのバス停を降りると、いきなり頭上に巨大な橋が。
この橋(千歳橋)に沿って、渡船が渡ります。
橋には、歩道も付けられているのですが、延々と階段を登り、長い距離を歩くのは、とてもしんどそうです。
あっという間に渡ってくれる無料の渡船は、ありがたいですね。

Gr018922vief
(写真をクリックして拡大)
渡った先の堤防に書かれていた、壁画。
子供たちが描いたのでしょうか。しかし、海なのに、なぜにカエル?

Gr018933stsc
(写真をクリックして拡大)
頭上の千歳橋。なんかセクシーに見えました。

すみません、渡船に乗ったのに、渡船の写真がありません(撮ったのですが、いまいちで…)。
渡船の写真が出てくるのは、後編からです。あしからず。

港湾の景色。

Gr018940stef
(写真をクリックして拡大)

Gr018946
(写真をクリックして拡大)

Gr018981stsk
(写真をクリックして拡大)
ずっと、壁画がありました。

公園の景色。

Gr018987hm
(写真をクリックして拡大)
落ち葉散る、アスファルトの道。

Gr018991stef
(写真をクリックして拡大)

Gr018993mo
(写真をクリックして拡大)

Gr019001vief
(写真をクリックして拡大)

Gr019022stk
(写真をクリックして拡大)

作業場の景色。

Gr019028moef
(写真をクリックして拡大)
ショベルが、トリケラトプスの顔のよう。
向こうにいるのは、アパトサウルス?

Gr019037stsk
(写真をクリックして拡大)
街撮りの一行は、2つ目、3つ目の渡船場へと向かいます。

<続く>


| | | コメント (0)

「野花の写真帳:2025年カレンダー」へのリンク

こちらからジャンプ

| | | コメント (0)

穏やかに、秋は進む

10月も、例年より暖かい日が続いたようです。
それでも、秋はやって来ていますが、あっという間に、去ってしまいそう。

ここ数日、ぼやっとした曇りの日が続いてます。
10月31日はなんとか晴れそうなので、ちょっと出かけようと思ったのですが、起きてみたら薄雲が広がってました。
それでも、篠山あたりに、花散策ドライブに行ってみました。

今年、3度ほど訪れている、川ばたの草むら。
夜中は晴れていたと見えて、花や葉っぱには、朝露が降りていました。

Kp148796na_1j
(写真をクリックして拡大)
草刈り後に、大急ぎで花を付けたであろう、背の低いノコンギク。秋の終わりごろには、こんなノコンギクやヨメナをよく見ます。
5枚のかわいい葉っぱは、アケビの葉かな。

Kp148808
(写真をクリックして拡大)
小さな丸っこい葉っぱは、アキカラマツでしょう。枯れた葉っぱがきれいに黄葉してます。

Kp148838
(写真をクリックして拡大)
イタドリ、アキカラマツ、フジなど、いろんな葉っぱのハーモニー。

Kp148887
(写真をクリックして拡大)
ヤマノイモが絡んで、むかごが生っていました。

Kp148918
(写真をクリックして拡大)
ヨウシュヤマゴボウの実は、もう、朽ちかけていました。

Kp150100
(写真をクリックして拡大)
白いビー玉の様な、スズメウリのかわいい実が、ぶら下がっていました。

少し移動して、山道の途中。

Kp150009_1
(写真をクリックして拡大)
ちょっと毒々しい真っ赤な実は、おそらく、ムロウテンナンショウでしょう。

篠山盆地には、平坦な田んぼが広がります。
あぜ道の所々に、少し草が伸びて、花が咲いていました。

Kp150039
(写真をクリックして拡大)
賑やかに咲いているヨメナの花。これも、あまり背が高くないので、草刈り後にまた伸びて、花を咲かせたのでしょう。

Kp150042_1nac_1j
(写真をクリックして拡大)
エノコログサの金色の穂が、薄雲から射す弱弱しい日差しを浴びています。

Kp150090na_1j
(写真をクリックして拡大)
ミゾソバも、ところどころ、広がって咲いていました。

少し湿った秋の田んぼのまわりは、ちょっとしたお花畑です。
スプリングエフェメラル(Spring ephemeral)ならぬ、オータムエフェメラル(Autumn ephemeral)と、私は呼びたい。

| | | コメント (0)

西宮砲台

西宮市の海岸に、江戸時代末期に建てられた砲台が、今も残っています。
異国の船が大阪湾に侵入し、京に攻め上ることを恐れた幕府が、大急ぎで大阪湾沿いに建てた砲台のひとつです。

ふだんは砲台の中には入れませんが、きょう(10月27日)は中を見学できるとのことで、行ってみました。

Kp148734
(写真をクリックして拡大)
円柱形の建造物です。
コンクリート製に見えますが、大きな石を積み上げて造られました。

Kp148720
(写真をクリックして拡大)
入ってみると、中はがらんどうで、大砲を打つ穴が八方に開けられています。
赤い鉄骨が組まれていますが、これは、補強のため、後に組まれたものです。さすがに、石組のままでは、とうに崩れていたことでしょう。
…しかし、ひどくかび臭い!ずっと閉め切ってたからなんでしょうね。

Kp148722
(写真をクリックして拡大)
砲台のてっぺん。窓が4つあります(何のための窓かは聞きそびれました)。

Kp148740_1_bo
(写真をクリックして拡大)
中に入って見ていると、タイミングよく、ガイドをしていた郷土資料館の方が、説明をしてくれました。
開けられた穴から大砲を打つ設計で、当時は砲台の中に木で組んだ床があり、その上に大砲を据えていたそうです。
ところが、本来、砲台は、てっぺんに大砲を据えて打つものなんですね。少ない知識で西欧を模倣して砲台を造ったものの、なぜか、穴から打つ設計にしてしまい、試射したら、煙が充満してしまって使い物にならなかったそうです。
それでも、「たった数年で砲台を造ったことで、牽制になったのでしょう」とガイドの方が言ってました。

Kp148729
(写真をクリックして拡大)
地面には、大砲を据える台を組むため柱を立てた跡が4カ所、真ん中に井戸の跡がありました。

Kp148753_1
(写真をクリックして拡大)
説明を聞き終えて、ふたたび外に。
このちっちゃな窓から大砲を打とうとしたのですね。
説明には無かったですが、もしかして、姫路城などにある狭間(さま)=鉄砲や矢を打つために壁に開けられた穴、のつもりだったのでしょうか。

Kp148760
(写真をクリックして拡大)
砲台があるあたりは広場になっていて、きょうは、お祭りの様なイベントがあり、人が集まっていました。
その、イベントに合わせて、砲台の中を公開したのでしょうね。

Kp148765
(写真をクリックして拡大)
砲台のすぐ近くの公園に残っている、土塁の石組の跡。
土塁が残っている砲台は、全国でここだけだそうです。

西宮砲台には、2013年9月に、初めて訪れています。
ブログに記事を載せたはずと思って確認したのですが、載せていませんでした(ミクシィに載せていました)。
もちろん、この時は、中には入れず、外観を見ただけでした。

| | | コメント (0)

平凡な秋の朝に

朝、起きて見ると、思ったほどの冷え込がありません。
すっきり晴れ上がると期待したものの、まばらな雲が空を覆っていました。
それでもと思って、日の出とともに、いつも行く休耕田に行ってみました。

やはり、期待したような、朝露がびっしり、そこに朝日がキラキラ、という景色ではありませんでした。
うっすらと降りた朝露、弱い朝日が当たり、少しぼやっとした景色です。

Kp148597
(写真をクリックして拡大)
アキノエノコログサとセイタカアワダチソウ。

Kp148605
(写真をクリックして拡大)
湿度を感じる空気感。
10日ほど前はつぼみだったセイタカアワダチソウは、すでに満開。

Kp148602
(写真をクリックして拡大)
ワイヤーに絡まるヘクソカズラを支えに、巣をかけたジョロウグモ。

足もとを見やれば、いろんな、小さな花があります。

Kp148616
(写真をクリックして拡大)
そろそろ終盤のキツネノマゴ。

Kp148619_1
(写真をクリックして拡大)
季節外れのムラサキツメクサ。

Kp148629
(写真をクリックして拡大)
スギナの細い葉っぱには、朝露が、びっしと。

Kp148660
(写真をクリックして拡大)
イノコヅチが、地味に花を咲かせています。
(全体に毛が少ないので、ヒカゲイノコヅチ?)

Kp148662
(写真をクリックして拡大)
実になったイノコヅチ。
知らないうちに、裾や袖にくっついている、厄介なヤツです。

Kp148636_1
(写真をクリックして拡大)
薄雲越しの弱い朝日に光るオギ。
(湿った休耕田にいちめんに生えているので、ススキでなくオギと思います)

普通の朝の、穏やかな秋草の景色でした。

| | | コメント (0)

コバノガマズミ、ミヤマガマズミ

春に、ミヤマガマズミと、コバノガマズミが見分けられるようになりました、というブログを書きました。
ミヤマガマズミの花の記事は、こちら
コバノガマズミの花の記事は、こちら

この時の宿題で、秋に生ったら実を確認しよう、というのがありました。
その宿題を、先日、ツクバネを見た帰りしなに、果たしました。

Kp148518_1
(写真をクリックして拡大)
ミヤマガマズミです。
葉脈がくっきりはっきりして、鋸歯が目立ちます。また、葉柄があるのも確認できます。

Kp148527_1
(写真をクリックして拡大)
コバノガマズミです。
葉脈は目立たず、平坦な感じで、鋸歯はあまり目立ちません。葉柄がほとんどないのも見てとれます。

Kp148502_1
(写真をクリックして拡大)
ミヤマガマズミ。少しアップ。

Kp148488
(写真をクリックして拡大)
コバノガマズミ。こちらも、少しアップ。

Kp148539_1
(写真をクリックして拡大)
ミヤマガマズミ。今度は、引き気味に。

Kp148535_1
(写真をクリックして拡大)
コバノガマズミ。こちらも、引き気味のアングルで。

皆さん、ちがいがわかりますか?
実を見ただけでは、ほとんど区別がつきませんが、葉っぱなどの姿かたちを見ることで、ちがうなあってわかります。
本当は、もっと、いろんな写真を撮りたかったのですが、思ったより実が少なくて、似たような写真しか撮れませんでした。

| | | コメント (0)

ツクバネ

羽根つきの羽(羽根?)の様な実を付ける、ツクバネ。
まだ見たことがなくて、去年、兵庫県下のとあるお寺の森に自生するとの情報を得、12月に行ってみたのですが、全然、見つかりませんでした。

時期が遅かったんだろうか?と思い、今年は10月(22日)に行ってみました。
お寺の裏の、沢筋の林の遊歩道を歩くも、やはり、見当たらず。
「ツクバネが多く自生し」の看板もあるのに。

遊歩道からお寺の境内に上がって、ふちの林を見て歩いていると、あっ!ありました!

Kp148322nan
(写真をクリックして拡大)
思ったより、かわいらしい。
小枝の先に、ひとつずつ、実を付けています。

Kp148326nan
(写真をクリックして拡大)
この羽根つきの羽のような実は、風に舞いながら落ちるそうです。
枝から離れた瞬間、上下が逆転して、くるくる回りながら落ちるのでしょうか。

Kp148336nan_1
(写真をクリックして拡大)
かわいい実ですが、色合いが地味なので、あまり、写真映えしないですね。

Kp148377nan
(写真をクリックして拡大)
それでも、逆光に見上げる実は、ちょっと「映え」かな?

Kp148392nan_1
(写真をクリックして拡大)
実のアップです。
4枚の羽(と呼んでいいのかな?)を備えた、端正な姿です。

Kp148396nacn
(写真をクリックして拡大)
全体は、こんな様子。
背の低い灌木で、半寄生なのだとか。

ツクバネ12月には落葉しますが、実は枯れ色になっても落ちずに、木に残っているようです。
また、その頃、見に行こうと思います。

おまけ。

Kp148304
(写真をクリックして拡大)
沢筋に、アキチョウジが咲いていました。
今年の秋は、アキチョウジに縁があるみたいで、行く先々で出会います。

| | | コメント (0)

湿地にて(ミズトラノオ)

元は田んぼだったと思われる湿地に、ミズトラノオが咲いていました。
播磨の方のミズトラノオは9月に咲きますが、ここいらは10月に咲くのですね。

Kp148101
(写真をクリックして拡大)
ブラシのような、濃い桃色の美しい花を咲かせます。

Kp148120
(写真をクリックして拡大)
群生してきれいに咲いていたのですが、湿地の奥の方なので、望遠でこれがやっと。

Kp148143_1
(写真をクリックして拡大)
撮っているうちに、雲が流れて、陽が射してきました。

Kp148164
(写真をクリックして拡大)
逆光に照らされた、ミズトラノオ。

Kp148167na_1
(写真をクリックして拡大)
広い範囲に群生しています。

Kp148188nac
(写真をクリックして拡大)
山陰になった湿地にも、いちめん、咲いています。

湿地の岸近くにも、ミズトラノオはたくさん茂っていたのですが、花は咲いていませんでした。
来年は、岸近くでも、咲いてくれないかな?

<終わり>

| | | コメント (0)

あぜ道にて(ヨメナ、トキワハゼ、イヌタデ)

広々とした神鍋高原。のどかな、平坦な田んぼの景色が広がります。
ふと、淡い紫色に染まったあぜ道が目に留まりました。

Kp148048
(写真をクリックして拡大)
なんと!ヨメナが、すごい密度で大群生しています。

Kp148033na_1
(写真をクリックして拡大)
逆光気味の光が射して、とてもきれい。

Kp147980
(写真をクリックして拡大)
少し目線を下げて、遠くの家並みを入れて。

Kp148005
(写真をクリックして拡大)
さらに目線を下げて、山並みを入れて。
似たような写真ですみません。でも、ほんとにきれいで、何枚も撮りました。

Kp148028
(写真をクリックして拡大)
箸休めのような、一枚。

Kp148020
(写真をクリックして拡大)
それにしても、見事なヨメナです。
田んぼは、稲刈りの時に、作業のじゃまにならないよう草刈りされますが、こんなに伸びて咲いているのは、稲刈りが早かったんですかね。

Kp148059
(写真をクリックして拡大)
足もとに咲く、小さな花。トキワハゼです。

Kp148052
(写真をクリックして拡大)
春に咲くムラサキサギゴケと、よく似ています。

Kp148065
(写真をクリックして拡大)
ひとむらのイヌタデも咲いていました。

Kp148082na_1
(写真をクリックして拡大)
濃い桃色の花を米粒に見立てて、赤まんまとも言います。

<続く>

| | | コメント (0)

«棚田にて(ノコンギク、リンドウ)