猫とバラ、演劇、旅ファン 2007年09月
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イギリス庭巡り  ロウシャムハウスガーデン








ロウシャムハウスガーデン

ここは赤川裕監修「英国庭園を旅する」で知った。表紙の写真に魅了され同じ構図で写真を

撮ってしまった。といっても庭は広大、体力、時間がいる。朝一番に訪れ二、三台の車がエントランスで待っていた。係り員は見当たらず綺麗な鶏が放し飼いにされていた。庭に入れば

もう私だけ。途中でガーデナーが一人作業しているだけで静寂そのもの。




入り口を抜けると突然立派な建物が出現。


イタリア式庭園の緑、彫刻、水の流れが私は大好き。イタリアへ行った時は、まだ庭にこれほどはまっ

てなかったし美術館巡りに忙しかつた。昼二時で閉まる美術館にはあきれた。

修復後の最後の晩餐観たときはやはり大感動。その頃は予約無しでした。

イギリス庭巡り




2004年、庭巡りだけの目的の旅でイギリスのコッツウォルズを訪れ、その交通の便の

悪さに途方にくれた私。見残した庭も一杯で翌年思い切ってレンタカーでの一人旅を敢行

した。写真はその時、借りたぴかぴかのフォード。新車で快適。ロウシャムハウスガーデン

入り口の可愛い民家の前での記念写真。




周りの車はフルスピード、曲がりくねった田舎道でもそうだからはじめは怖かった。道には犠牲の鳥や獣が......馬で来る人の後にしばらくして犬二匹がやってきたり。茂みから顔出したウサギが引っ込んでくれたときは、ほっとした。対向車が道譲ってくれた時、思わず同乗の女性(スードリーカースルガーデンでタクシーが来ないと困っていた人、何回も庭巡りされていたので色々教えてもらえた。)と二人で手振ったら、向こうも二人で弾んで挨拶してくれた。
グルグルロータリーで反対方向に行ったのは何回もある。
でも基本的にマナーがよくて帰国したら割り込みやウインカー無しで曲がる車などに切れそうになってしまった。



写真はモティスフォント・アビー

阿古屋と二人汐汲


いつも玉三郎のHPには感心している。グッド
 玉三郎のHPから

 そして、8月の下旬からは9月歌舞伎座の『二人汐汲』と『阿古屋』の準備をしております。『二人汐汲』は、今まで歌舞伎舞踊として上演しておりました『汐汲』を、松風、村雨の二人に致しましたものでございます。謡曲の汐汲は、松風、村雨はもうこの世には居ない存在ですが、場面の中で汐を汲んでいる海女さんがおりまして、そこにお坊さんが出て参りまして「あなた達は?」と問いかけますと、今は亡き、村雨と松風なのだということがわかり、行平の思い出を切々と舞うところがございます。そのような所を元にして、歌舞伎舞踊として華やかな舞踊をつくりたいと思ったわけでございます。『阿古屋』は初めて上演致しましてから、もう10年が過ぎます。10年経ったということを少しでも皆様に感じていただけますような舞台を勤めることが出来ればと思うばかりでございます。9月の公演は久し振りの舞台でございまして、5月の南座、お芝居としては3月国立劇場以来、純歌舞伎としましては2月の忠臣蔵以来ということになります。約半年振りになりますので、さすがに、8月の後半から少し落ち着きを持てませんでした。お稽古を始めようとするときに、もしかして身体が動かないのではないだろうかと、不安がよぎるのでございますが、やっとお稽古に手を付けることができまして、何とか舞台に向かって行けるかなと思えるようになりました。初日の頃はまだ暑さも残ることでしょうが、一生懸命勤めさせていただきます。

 なんと、純歌舞伎は6ヵ月振りだから体が動かないかもしれないなんて。さすがの玉三郎丈です。精進に精進重ねてるから神々しい舞台姿を拝見できるのだ。同じ時代に生きていて幸せというのはこれの事、夢幻の世界です。

 拙ブログ別舘にこの舞台のチラシを載せました。

 「汐汲み」は懐かしいような人形でおなじみだった。人形よりも臈長けた松風、村雨。それぞれ白と赤を基調とする美しい衣装で登場。ゆったりと汐汲むが
メインは、恋人業平の烏帽子と狩衣付けての玉三郎の能の舞。そして烏帽子と狩衣で業平を表し恋人をしのんで姉妹で踊る。眼福である。

 お囃子の方の衣文が2人の女方のそれだという。凝ってますよね。

 「阿古屋」は裁判劇、豪華、まな板帯の傾城が、源平合戦で破れ落ち延びた恋人景清の居場所を隠していないかを拷問で責める話。悪役は人形振りで笑わせる。

 拷問とは琴、三味線、胡弓を弾き語りさせて乱れなければ無罪というわけ。ただ弾くだけでなく唄いもしながら恋人をしのび、お囃子や浄瑠璃にあわせて演奏する超絶技巧。長く歌右衛門のみが演じる事ができた。玉三郎はごく若い時から琴を修行、俳優祭でも妙なる調べを聴かせてくれた。

 胡弓はお好きだそうだが、三味線は左ききなので苦手という。えーっあれで。

初演よりたっぷりと聴かせてくれて堪能した。裁き役、重忠は吉衛門で辛抱役がピッタリです。

 美しさがますます冴え渡って大プリマドンナである。もっと歌舞伎をやってという声を聞いた時代もあった。だけどシュミット監督の「書かれた顔」や「白痴」「夜叉が池」「夢二」などの映画に出演。自ら舞台や映画の監督としても活躍。ヨー・ヨー・マやバレエのモーリス・ベジャール、ジョルジュ・ドンとの舞台、椿姫やエリザベス1世、デズデモーナ、楊貴妃も演じた。

新劇の杉村春子の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」や山本安英しか演じることができなかった「夕鶴」も魅せてくれた。


全て彼の中で豊かな滋養となり、かけがえの無い芸術家が現れて私たちに至福の時を与えてくれる。

 20歳ぐらいの玉三郎を観劇したはずなのに思い出せない。50歳ぐらいの「鷺娘」観た時に私は衝撃受けた。海外で観たオペラに一人でも対抗できる人。お囃子の方やスタッフは別として。コレは物真似でない立派な日本文化であるのがうれしい。

京鹿子娘二人道成寺


ようやく観ました。予告編は菊之助の「怪談」だけですぐ幕あく。歌舞伎座のざわめきの中に自分もいるような感じにしてくれる。観客から思わずどよめき。映画舘なのに。

 歌舞伎の豪華絢爛さがまず目に飛び込んでくるのがいいですね。満開の桜、紅白の幕、大勢のお坊さんにお囃子。能からこの舞踊が出来たようにお坊さんが狂言の笑いのパートをになう。知っていても笑える。そして菊之助の白拍子花子の登場。可愛いらしさ満点。私は残念ながら生でこの舞台を観ること出来なかったので玉三郎が又花道から出るのかと思ったらすっぽんからせり上がるのだった。この花子は清姫の怨霊なんですね。陽と陰でもある。

二人の花子が姉妹のように並び立った時、こみ上げるような感じに、この舞台創るまでの精進!着物着るだけ、かつらだけでも慣れるのは大変。結婚式のかつらの重さに首がめり込むよう様だった私。

 めくるめくようなというのはこういう事なのか、菊之助観ていると思えば玉三郎に変わる、二人が一人に、一人が二人に。又、鏡に映る様にして豪華な、着物、帯、かんざしまでも息が通うように。玉三郎ほど衣装を美しく魅せてくれる役者を私は知らない。自前の衣装。その職人に通う玉三郎をテレビで観た。

 恋人安珍に裏切られ、彼女の一方的な思い込みで迷惑でしょう。安珍を追いかけた清姫が恋の執念で大蛇となって鐘にまき付き、中に隠れていた安珍を鐘もろとも焼き尽くしたと言う紀州道成寺の伝説が能になりさらにこの舞踊劇になったという。だから鐘をにらむ時や終わりに鐘に登ってみえきる時の玉三郎の怖い顔がたまらなくいい。昔の人はよほど女性が恐ろしかったと見える。それだけ女性をいじめていたのだろう。ファムファタールとか。歌舞伎は女性が始めたが女性は禁止となり男性のものとなったからしかたない。歌舞伎だけのことではないけれど。

 最近、川本喜八郎のアニメ「道成寺」を鑑賞。短いものですが印象強い。人形の花子のなまめかしさ、ここでは未亡人の設定。迷惑そうな安珍、無残なその最後。シネマ歌舞伎とあわせて観劇されることをお勧めする。現代に生きるならコレを見逃すと惜しいですよ。

玉三郎のシネマ歌舞伎


 ようやく観ました。予告編は菊之助の「怪談」だけですぐ幕あく。歌舞伎座のざわめきの中に自分もいるような感じにしてくれる。観客から思わずどよめき。映画舘なのに。

 歌舞伎の豪華絢爛さがまず目に飛び込んでくるのがいいですね。満開の桜、紅白の幕、大勢のお坊さんにお囃子。能からこの舞踊が出来たようにお坊さんが狂言の笑いのパートをになう。知っていても笑える。そして菊之助の白拍子花子の登場。可愛いらしさ満点。私は残念ながら生でこの舞台を観ること出来なかったので玉三郎が又花道から出るのかと思ったらすっぽんからせり上がるのだった。この花子は清姫の怨霊なんですね。陽と陰でもある。

二人の花子が姉妹のように並び立った時、こみ上げるような感じに、この舞台創るまでの精進!着物着るだけ、かつらだけでも慣れるのは大変。結婚式のかつらの重さに首がめり込むよう様だった私。

 めくるめくようなというのはこういう事なのか、菊之助観ていると思えば玉三郎に変わる、二人が一人に、一人が二人に。又、鏡に映る様にして豪華な、着物、帯、かんざしまでも息が通うように。玉三郎ほど衣装を美しく魅せてくれる役者を私は知らない。自前の衣装。その職人に通う玉三郎をテレビで観た。

 恋人安珍に裏切られ、彼女の一方的な思い込みで迷惑でしょう。安珍を追いかけた清姫が恋の執念で大蛇となって鐘にまき付き、中に隠れていた安珍を鐘もろとも焼き尽くしたと言う紀州道成寺の伝説が能になりさらにこの舞踊劇になったという。だから鐘をにらむ時や終わりに鐘に登ってみえきる時の玉三郎の怖い顔がたまらなくいい。昔の人はよほど女性が恐ろしかったと見える。それだけ女性をいじめていたのだろう。ファムファタールとか。歌舞伎は女性が始めたが女性は禁止となり男性のものとなったからしかたない。歌舞伎だけのことではないけれど。

 最近、川本喜八郎のアニメ「道成寺」を鑑賞。短いものですが印象強い。人形の花子のなまめかしさ、ここでは未亡人の設定。迷惑そうな安珍、無残なその最後。シネマ歌舞伎とあわせて観劇されることをお勧めする。現代に生きるならコレを見逃すと惜しいですよ。

私の好きなミュージカル男優





 ミュージカル女優は何人もすぐ浮かぶのだが男優は…それでも歌唱力ありハンサムで愛嬌がある人がいいですね。

 まず劇団四季「ジーザス」のタイトルロール、出初めて観た、山口祐一郎

大河ドラマにも出演してるのでご存知な方は多いがこの人がこの世界で絶大な人気があることを知らない人もかなりある。ミュージカルファンは少数派なんです。一度はまれば抜けがたいのですが。

 山口と同じく長身でハンサムなのにお笑いっぽいことやったり美しい女装も絶品の岡幸二郎
大好きな「タナボタ企画」のお宝CDにはおちょぼ口のエリザベート姿!

 舞台では見上げる観客に「ちょっとそこのお客さん!いやらしい目よ」みたいなこといっていじる。あんまり綺麗なので。

 林アキラ、忠の仁、このタナボタの舞台は抱腹絶倒。歌の先生林さんも「アニーよ、銃を取れ」の可愛い姿、見せてくれました。

 あの今井清隆までおいらん姿を披露!

 タナボタは歌唱力あるゲストばかり出演。ビリーホリディも演じた田中利花も凄く上手いですね。皆で宝塚のフィナーレもやっちゃいます。



 長く演劇活動してなかった滝田栄は「レ・ミゼラブル」で知った。
ここまでの3人共劇団四季出身。女性は宝塚出身のスターが多く、教育が大事な事は明白。観始めた頃はアイドルが突然主役張るなんてひどい舞台も見せられた。お金返してって感じはみなさんもあるでしょう。最近はさすがにこんなことは減ってきましたね。

 滝田栄は中央大学仏文科から文学座養成所経て劇団四季へ。大河ドラマの徳川家康、「なっちゃんの写真館」などに出演。「レ・ミゼ」ではジャンバルジャンを14年間務めた。敵役、単なる敵役で無いけれどジャベールを鹿賀丈史と交互に演じるのは辛かったようだ。バルジャンはその誠実な雰囲気にぴったりだったけど。
東宝はやらせすぎ。今もチケット売るためかダブル、トリプルキャストは当たり前。コレでリピータが多い。

 思うところありか、仏像彫っているのをテレビで拝見。そのうち映画「不撓不屈」に主演。コレは素晴らしい内容。中小企業守るために国家権力に抵抗する実話。DVDになりましたのでぜひご覧下さい。松坂慶子が庭の薔薇まで踏み潰されて調べられても動じない妻を演じた。

私の好きなミュージカル女優




 私の好きなミュージカル女優は何人もいるがなんと言ってもスカッと華麗なダンスに、登場すると一瞬に彼女のオーラが劇場中に輝く大浦みずきだ。

F・アステアばりのダンスだけじゃない、歌、演技も宝塚ピカ一。いや、それ以上。あの時だけ宝塚に通った。

初めて観たのは「ロマノフの宝石」とジプシーキングの音楽が印象的なショー「ジタン・デ・ジタン」。取材に行った女性アナウンサーもハートマークになっていた。


 
 クラシックバレエ出身。毎日舞台で踊れるからと宝塚に。8月のダンス公演も完売で観られず寂しい。早くDVDかテレビ放送お願いします!!

 退団後のアルゼンチンタンゴの公演もとにかくかっこいい。受賞した「ナイン」は御本人も改心の作品でしょう。、「蜘蛛女のキス」は彼女の主演で観たかった。「レ・ミゼ」の彼女も観ていない。記念日にアンジョルラスやったらしい。ご覧になった方は幸せだ。

 宝塚時代に「キスミーケイト」に主演。シェークスピアもできる。トップになってからの座付き作者たちの脚本は彼女の実力におんぶしているようなのばかりだった気がする。もっといい作品で主演してほしかった。

 芝居が上手い。作家の娘というだけでなく読み込んでいるのでしょう。歌もジャズシンガーといってよいでしょう。彼女の花組にいた人たちが次々とトップになった。良いお手本を毎日見ていたのは強み。彼女はそれを「組子に恵まれいたから」と答える。上に立つ人はこうでなくてはいけません。

 感心したのは坂手洋二の燐光群のイプセン原作の「民衆の敵」に出演したこと。

松本まではせ参じました。

 
 以下は「民衆の敵」燐光群のHPからお借りした「民衆の敵」の説明、すぐれて現代的な問題なので。
 ある地方の温泉街の専任医師が、その温泉が皮工場の廃棄物によって汚染され、人体に影響を与えることを知り、温泉の配管を工事し直すことを提案するが、温泉につぎ込んだ予算を無駄にせずにまた再工事の費用を掛けたくないと考えてその事実を隠蔽しようとする彼の兄である町長を初め、印刷所の社長、家主組合の会長、権力におもねる人々によって攻撃される。彼は孤立するが、家族と共にたたかい、ついには、町の人間全体が集まる諮問会に於いて、こうした事態に対して大勢に従ってしまう人民=民衆こそが問題なのだと告げ、町から排斥される。しかし彼は毅然として自らの自説を曲げない





 石坂啓さんの「民衆の敵」ポスター」

師匠の」手塚治」のように動物の絵も可愛い。講演会も本で楽しかった。政治皇室、猫の話で盛り上がった。「赤ちゃんが来た」からのファン。昔の漫画を探しています。

 劇場では芝居にあわせて温泉の湯の花が販売された。


 大浦トップ時の2番手の朝香じゅんは口跡良く綺麗。トップになれず無念。

山本周五郎原作の「小さな花が開いた」はその歌とともに忘れがたい。

 島田歌穂「レ・ミゼラブル」初演から。私の好きな俳優は歌唱力高く、真摯な舞台を観せてくれる方たち。演技力に愛嬌も大事。

 ご存知エポニーヌの歌穂さん。大学でも教える。タップも上手い。「葉っぱのフレディ」は10歳の少年、「マダムバタフライ」蝶々さんまで何でも歌える。ひばりみたい。タップの玉野和典、北村岳子、吉野圭吾とのショーの楽しさといったら。ほかに「アニーよ銃をとれ」「シーラブズミー」    ここにあげる皆さんは、知性と若さにあふれている。

 鈴木ほのか

 いずみたくの秘蔵っ子「レ・ミゼ」で初見。コゼットからファンティーヌへ進化。可愛くて上手い。BSで観た福沢良一とのミュージカルの歌の数々は素晴らしかった。後に同じ舞台を生で観た。その中の「線路工夫の歌」?「約束」という歌が泣ける。後者は作詞藤田敏雄 作曲前田憲夫、母に早く死なれた少年が父を戦争で亡くす歌。2部では演歌を面白く歌った。私は演歌が苦手だけれどミュージカル俳優の歌う演歌は笑えるので好き。ミュージカル安崎求さんと結婚したとか。

 竹下景子…彼女も燐光群の芝居に出演
NHKの「中学生日記」に出演していた。

演歌歌手で売れなかったけれど最近は三谷幸喜の芝居、映画、テレビと大活躍している

戸田恵子
「薔薇座」の看板女優で「アパートの鍵貸します」から観ていた。そのときから上手かった。アンパンマンや洋画の吹き替えでも活躍。今年は9月に彼女の記念コンサートがあるのでうれしい。アルバム「アクトレス」も発売する。

「ラジオの時間」の千本のっこがおかしい。本当は対極の人でしょう。
映画「THE有頂天ホテル」…や田村正和総理の秘書役のテキパキぶりは頼もしい。お母さんの介護で大変だったとか。


 戸田、鈴木、と新妻聖子は愛知出身。新バージョンの「「マドモアゼルモーツアルト」…観たらこの人の主演で歌の上手さに驚いた。名古屋城本丸御殿再建にも一役買ってる。「マリー・アントワネット」は未見。これからの有望株ですね。



 前田美波里、

彼女のビリーホリデイ「奇妙な果実」はちあきなおみの「レデイ・レィ」と共に絶品。

劇団四季作品でも観た。クラシックバレエは幼いときからだが後は大人になってからの精進が立派。「グランドホテル」「キャバレー」でも貫禄あり。幼いときは金髪だったのに黒髪に。祖父母が混血児であるゆえの差別を心配して幼稚園行かせなかったそうだ。資生堂のポスターは一世を風靡した。

 ビリー・ホリディはアメリカのジャズシンガー。ビリーを妊娠した時、父母は14歳と12歳。1915年生まれ。10歳で40男に強姦され黒人であるがゆえに和姦、不良少女という事にされ投獄された。貧しくて娼婦になったがクラブのオーデションに合格、ジャズ界最高の歌手となる。映画にも出たが差別のひどい時代でメイドの役。黒人のグループで歌えば肌が白すぎると黒く塗らされ、白人と歌うと、彼らと同じホテルやレストランには入れない。差別感の少ないヨーロッパ公演は幸せだったという。

 奇妙な果実とはビリーが歌った歌のタイトル。白人のリンチにあい、殺され高い木につるされた黒人の事。薬におぼれ晩年は声を失ったがレディと歌われた品は残った。舞台ではくちなしの花をさしていた。写真観ても非常にチャーミングな人。

 CD聴くと言葉分からないのに哀しくなる声、差別と偏見に苦しみ続け40歳台で亡くなっている。


 オペラからの転進、お料理上手な森公美子。昔NHKでのミュージカル番組で「レ・ミゼ」の股旅版は傑作だった。ライブで彼女がなかなか観られなくて残念。

 「ひめゆり」「シャボン玉飛んだ宙までとんだ」「星の王子様」「マドモアゼル・モーツアルト」の土土居裕子の事は昨日述べた。


 木の実ナナの「ショーガール」はかろうじて最後のを観劇。「阿OKUNI国」などあんなにパワフルなのに病気で苦しんでいたとは思えない。「イカれた主婦」は最前列で観劇。

 保坂知寿もあの歌がたまらない。歯切れよい演技も好き。

「李香蘭」の軍服姿の川島芳子、宝塚の男役のようでかっこよかった。「漢奸」として処刑される時のチャイナ服姿!
「夢から覚めた夢」「ウエストサイドストーリー」のマリアとアニタ両方やったなんて!「ジーザス」「クレイジーフォーユー」「日曜日は駄目よ」「マンマ・ミーア」も観劇。大人の女性から少女まで何でもできる。

「オペラ座の怪人」のクリスチーヌもやったそうだ。観た人はラッキーですね。あのスレンダーのお体には驚く。劇団四季は辞めたのだろうか。四季は知らないままにいなくなる人が多く残念。他でさらに活躍してくれればいいが。どなたか消息教えてください。

山口もやめたころは「ラ・アルプ」にひどい事かかれていた。鹿賀も同じ。

ベルばら2 私のミュージカル観劇人生 4


 漫画「ベルサイユのばら」は1972年連載開始。後にフランス革命のややこしい細かい歴史を学ぶのにこの漫画はよく助けてくれた。主役の一人は男装の麗人オスカル、しかも仕事を持つ女性。池田先生と時代が生んだ傑作だ。読めば(T_T) ウルウル


 73年週刊「マーガレット」でオスカル、西城秀樹とコラボ?

 74年に宝塚月組が「ベルばら」初演。
マリー・アントワネット役の初風はホントに大プリマドンナと思った。他にもばらの公女の潮はるか、榛名由梨のオスカル、実力ありましたね。後の公演ではにこれが「歌劇か」と思う歌唱力に派手すぎのメークや衣装にちょっとと感じたこともあるが美術家の森村泰昌が宝塚は日本の観たフランス、フェイクだからみたいな事書いていたので納得することにした。

 ベル薔薇は宝塚の歌舞伎、アントワネットの「私はフランスの女王なのでぇーすかぁーら」とミエきるところは見せ場ですね。

 生でないとその衝撃が味わえないのがアントワネットが断頭台を登り、一瞬にして華やかなフィナーレの大階段に変わるところ。コレは素晴らしい舞台効果。

 

 録画のみの観劇ですが75年の今は琵琶奏者の上原まり、89年雪組の仁科有理のマリーが好きです。 

  トップにあわせて無理にアンドレやフェルゼンを主役にしてマリーとオスカルの対面場面もないベルばらにはついていけなかった。  

 生で観たのは90年花組大浦みずき、91年月組涼風真世のみ。

 ベルばらのフィナーレのエトワールの歌が好きで録画からカセット!に移して楽しんだ。星組の久留米じゅん、花組の純名里沙、雪組の仁科有理の歌唱がお気に入り、ベルナールの一樹千尋、綾瀬るりのロザリーのデュエットは大好き。上手い人に光が当たらないと我慢できない私。下手な歌も聴かされた。

 フランスで撮った映画も観ていない。歌舞伎役者の「俳優祭」のベルばらは特筆に価する。猿之助演出、今の福助のオスカル、爆笑。福助の喜劇は非常に面白い。

 他にも男子高校生の「ベルばら」やバレエ、オペラ版もあったようだ。

 この漫画のおかげでアントワネットの田舎屋も訪問、ルソーの「自然へ帰れ」に呼応した田舎屋は莫大な浪費になってしまったらしい。うるさい規則や服装にに縛られない田園生活に憧れるのは分かるが生涯1冊の本も読み通せなかったフランス王妃。ツワイクの伝記は彼女に好意的。あまりに母テレジアとの違いに歴史の皮肉を思う。今年の映画のマリー・アントワネットはお菓子やファションが好きなホントに普通の少女の悲しみをえがいていた。

ベルばら 私のミュージカル観劇人生 3


 宝塚といえば「ベルばら」初演時は劇画ファンのお気に入るかどうかとか、長谷川一夫が演出するとか社会現象となった。それより少女漫画に歴史大河ドラマ、しかも主人公は自分の意志で生き方を決めるキャリアウーマン、と言うのが時代にアピールしたのだろう。池田理代子先生は素晴らしい人物を造形したものだ。

 私が初めて生のベルばらを観たのは花組の大浦みずき、残念ながら彼女の役はフェルゼン。オスカル姿は雑誌歌劇で観ただけ。似合うのになあ。彼女は何でも上手い、メーク、ダンス、芝居、歌、誰にも真似が出来ない、舞台に登場すると一瞬に彼女の世界、玉三郎と同じだ。宝ジェンヌの憧れの人。ニューヨークなどの海外公演も多くデートリッヒの再来とうたわれたりした。ダンスはフレッド・アスティアの如く流れるエレガンス。

 ちなみにそのときの2番手の朝香じゅんも私の贔屓。巡り会わせが悪くトップになれなかったが山本周五郎原作の「ちいさこべ」の舞台化の主役など抱擁力が素晴らしかった。
雑誌歌劇で扮装したマリーアントワネットの美しさ!口跡も良かった。本来の役はアンドレだった。

 漫画「ベルサイユのばら」は1972年連載開始。後にフランス革命のややこしい細かい歴史を学ぶのにこの漫画はよく助けてくれた。主役の一人は男装の麗人オスカル、しかも仕事を持つ女性。池田先生と時代が生んだ傑作だ。読めば(T_T) ウルウル


 73年週刊「マーガレット」でオスカル、西城秀樹とコラボ?

 74年に宝塚月組が「ベルばら」初演。
マリー・アントワネット役の初風はホントに大プリマドンナと思った。他にもばらの公女の潮はるか、榛名由梨のオスカル、実力ありましたね。後の公演ではにこれが「歌劇か」と思う歌唱力に派手すぎのメークや衣装にちょっとと感じたこともあるが美術家の森村泰昌が宝塚は日本の観たフランス、フェイクだからみたいな事書いていたので納得することにした。

 ベル薔薇は宝塚の歌舞伎、アントワネットの「私はフランスの女王なのでぇーすかぁーら」とミエきるところは見せ場ですね。

 生でないとその衝撃が味わえないのがアントワネットが断頭台を登り、一瞬にして華やかなフィナーレの大階段に変わるところ。コレは素晴らしい舞台効果。

 

 録画のみの観劇ですが75年の今は琵琶奏者の上原まり、89年雪組の仁科有理のマリーが好きです。 

  トップにあわせて無理にアンドレやフェルゼンを主役にしてマリーとオスカルの対面場面もないベルばらにはついていけなかった。  

 生で観たのは90年花組大浦みずき、91年月組涼風真世のみ。

 ベルばらのフィナーレのエトワールの歌が好きで録画からカセット!に移して楽しんだ。星組の久留米じゅん、花組の純名里沙、雪組の仁科有理の歌唱がお気に入り、ベルナールの一樹千尋、綾瀬るりのロザリーのデュエットは大好き。上手い人に光が当たらないと我慢できない私。下手な歌も聴かされた。

 フランスで撮った映画も観ていない。歌舞伎役者の「俳優祭」のベルばらは特筆に価する。猿之助演出、今の福助のオスカル、爆笑。福助の喜劇は非常に面白い。

 他にも男子高校生の「ベルばら」やバレエ、オペラ版もあったようだ。

 この漫画のおかげでアントワネットの田舎屋も訪問、ルソーの「自然へ帰れ」に呼応した田舎屋は莫大な浪費になってしまったらしい。うるさい規則や服装にに縛られない田園生活に憧れるのは分かるが生涯1冊の本も読み通せなかったフランス王妃。ツワイクの伝記は彼女に好意的。あまりに母テレジアとの違いに歴史の皮肉を思う。今年の映画のマリー・アントワネットはお菓子やファションが好きなホントに普通の少女の悲しみをえがいていた。

「李香蘭」と「マドモアゼル・モーツアルト」私のミュージカル観劇人生 3



 日本のオリジナルミュージカルと言えば音楽座、いずみたくのイッツフォーリブス、ミュージカル座、宝塚、OSK、四季、東宝などの心に響く舞台を観てきた。

 
音楽座はいつもオケ付き。

土居裕子の1988年初演の「シャボン玉飛んだ、宙までとんだ」はいたく感心した。

前から雑誌ミュージカルでも評判だったがこの「シャボン玉…」で初体験した。

その後も、モーツアルトは実は女だったという設定の漫画が原作の「マドマアゼル・モーツアルト」、コレは面白いですよ。メンデルスゾーンの姉だったか作曲しても女では発表できないから弟の名で。コレは「嵐が丘」などのブロンテ姉妹と同じ。
 
「星の王子様」リトルプリンス夏目漱石原作の坊ちゃんの「アイ・ラブ・坊ちゃん」遠藤周作原作の「私が・捨てた・女」の「泣かないで」「とってもゴースト」など作り手のヒューマン精神発露の舞台を観ることが出来たのは幸せ。土居さんのオペラで鍛えた美しい歌声と可愛い容姿!

ミュージカル座の「ひめゆり」にも出演し素晴らしかった。



 四季のオリジナルミュージカルでは「李香蘭」が私の中ではベスト。

中国大陸への悲惨な加害の歴史が美しい音楽で展開する。野村玲子の香蘭や保坂知寿の川島芳子…宝塚の男装のようでかっこいい!この二人の歌!

 戦時中、敵国日本に協力した漢奸=祖国反逆罪に問われた李香蘭を許す中国の裁判長のオペラの歌唱はこの劇にぴったり。

この舞台のビデオを何回か観ているうちに今は著名なスターの岡幸二郎の姿を発見した時はうれしかった。

 満州事変、日本が作った偽りの満州国建国、抗日ゲリラが逃げ込んだ平頂山の村の3000人の住民を銃殺、国際連盟脱退、日本の貧しい農民を満蒙開拓団として送り込む、敗戦時には彼らは見殺しになる。盧溝橋事件などが描かれる。


 李香蘭=山口淑子は戦後アメリカでも活躍し有名な芸術家イサム・ノグチと結婚、のち司会者、政治家にもなった。その彼女の戦前の姿を知り原作も読み、BS「心の旅」で彼女の命の恩人のロシア人女性も知ることが出来た。香蘭は忙しさもあり自分の愛する中国を侮辱する映画に出でいたことも分からなかったという。

 中国で捕虜になった日本兵は食事もちゃんと与えられ許されて帰国することが出来た。シベリアでの過酷な強制労働の挙句亡くなった日本兵や東南アジアで捕虜虐待の罪で死刑に処せられた韓国兵・日本兵との違いはあまりに大きすぎる。

 四季はシベリアでの悲劇を描いた「異国の丘」、BC級戦犯描いた「南十字星」もミュージカルとして上演した。戦争を知らない若い方には必見の舞台。特に「李香蘭」はスピーディに日本の侵略の様子が理解できる。

 「李香蘭」は中国でも上演。四季の俳優は「何か投げられてもしかたない」と覚悟したらしいがさすが大人の国、歓迎してくれたそうである。劇中の印象的な歌、「松花江上」の「9.18」チュイパ。満州事件の引き金となった柳条湖事件。この日を境に故郷を追われた人々の望郷の歌。確か、北京語で歌われたはず。

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