福岡市などが7月2日発表した同地ゆかりの戦国武将・黒田官兵衛のイメージキャラクター 「ふくおか官兵衛くん」と同じく姫路市のイメージキャラクター「かんべえくん」の両者にデザイン上の共通点が見られることが、一部ネットユーザーの間で話題を呼んでいる。
両キャラクターは、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放映(2014年)に伴い予想されるご当地観光ブームにあやかろうと双方の自治体などが別々に公募。観光PRなどでの使用を目的に審査を経てデザインを決めた。福岡には107点、姫路には110点、それぞれ応募があったという。2月の発表で先行する姫路では着ぐるみも登場している。
両キャラクターの共通点は、「着物の色」「かぶと」や手に持つ「采配」など。いずれも紫色に見える着物と赤い陣羽織を着用する。頭にかぶるかぶとは、官兵衛が用いたとされるおわんを逆さにしたような形の「朱塗合子形兜(しゅぬりごうすなりかぶと)」。かぶとには黒田家の紋所「藤巴(ふじどもえ)」も同様にあしらう。戦陣での指揮に使う「采配」は、「ふくおか官兵衞くん」が右手を、「かんべえくん」が左手を、それぞれ持ち手にしている。
両キャラクターの「ぱっと見」についてネットユーザーからは「似すぎ」「アカンやろ」という声が上がる一方、「同一人物なのである程度の相似は仕方がない」という意見も。姫路経済新聞の問い合わせに姫路市の担当者は「『ふくおか官兵衞くん』の発表を前に福岡側から相談を受けた事実はある」と回答を寄せた。