中峰秀雄・新ギタリスト日記

今日の民主主義は多数決によるのが基本。
しかし、間違った判断が数だけで決定される危険は伴う。
消費税増税など、その典型ではないだろうか？官僚に従属する政治家と、
飼い犬のマスメデイアが、あたかも、増税反対が異端の様にネガキャンペーンを連日連呼。
国民に負担をしいいるな！と言う小沢氏が何故、造反なのだ。
議員数削減、公務員給料の削減を唱える正論の小沢氏が悪いと言う
官僚派の道理が僕は理解不可能だ！

音楽の世界も同様な危険が有る。
コンクールは、いかに多くの審査員の賛同を（つまり、気にいられるか？）によって順位が付く。
はたして芸術で多数決は真理となりうるのか？
音楽解釈をみても、学術派閥により、千差万別。数学のように一つの正解は、見出しきれない。
もし、多数の審査員が勘違いしていたのなら、、何が起きるか？
権威を有難がる民衆は、ほとんど疑問を示さず（裸の王様現象）で、口を閉じて、体制の意見に迎合する。
感動とは、様式論とか、アーテイキュレーションとか、、それ以前に自然に感性が共感する物のはずだ！

かつて、ホロヴィッツが、帝王ぶりを発揮して我侭三昧（ピアノ持参、
コックも引き連れて等）の来日公演して、演奏会を開いた。
怠慢？アルコール中毒？かは知らないが、めためたの？演奏だった。
しかし、きどった、文化人と称される輩は、異口同音に絶賛していた。
僕はまだ十代だったが、「変な音楽、そして変な世の中！」と、軽蔑したのを覚えている。

コンクールとは、あくまでも、限られた条件の中での結果。
あまりに重きを置いては本来の芸術の姿を失う。
アクセサリー的に「勝てば官軍」的に、利用する気持ちが大事だ。

入賞はたしかに、難しくまた、栄光でも有るのは事実だ。
しかし、それは瞬時の事。
過去のタイトル保持者のその後、を見れば明白だ。
音楽に好き嫌いは有りだが、優劣は存在しないのだ。
行列の出来るラーメンが必ずしも旨いとは限らないように！

評価だけを前提とした、盆栽のような、欠点の無い芸術はもはや、光を失っているのではないだろうか？
若者よ、未来を見据えて真実を歩んでもらいたい。
権威にへつらうだけの優等生には、なってほしくないと願うのは僕だけだろうか？


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