打ち込みとレコーディングの日々
2007年 08月 14日
これは、夏前から関わっていた若干9歳のシンガー・ソングライター、「ゆっぴ」さんへのトラック・メイクだ。すでに先行シングル用の2曲はビクターから秋に発売予定だが、その勢いに乗ってアルバム制作ということになった。
当初は、素朴なカントリー色のアコースティック・サウンドの方向性だったのが、打ち込み導入となったのは、オイラの技術の力かい?!なんて。
すでに前述のシングルも含め4曲仕上げて、ただいま5曲目。Hip-Hopぽいトラックと野暮ったいカントリー・サウンドのミックスに、とのご要望に応えるべく奮闘中であります。この後も最多で3曲あるけど、どこまで行けますか?
まぁ、こちらはトラック作ってプロデューサーに送るだけで、後の処理は「お任せ」になるんだけど、今後はこういうやり方が多くなるんだろうね。完全分業制って感じ。
さてそんな中、昨年秋に一緒にライブをやったベテラン・シンガーソングライター馬場孝幸さんのレコーディング・セッションに昨日呼ばれた。実は、今年早々にやる予定が、馬場さんが体調を崩され延期になっていたものだ。ほぼ1年ぶりの再会になったけど、馬場さんの妖気、オーラの強さは衰えを知らずで、とっても独特なムードあふれるセッションになり、大変楽しいものでありました。
録音したのはスタジオでなく、彼が主宰しているライブハウス「秋田犬」でおこなったのだが、ここの響きがなかなか良かった。それに、弾いたのが壁にピタリと置かれていたヤマハのアップライト・ピアノで、これがまたご機嫌に状態の良いものでね。そこに2本のコンデンサー・マイクを上から突っ込んだだけなのだが、十分ムードのあるサウンドだった。つまり、Bob DylanやTom Waitsで聞こえるような響き。けっして、学校の音楽室とかじゃないわけです。
おまけにミュージシャンが私とベースの斉藤まこと君に、馬場さんのアコギとしゃがれた声による渋いヴォーカルというシンプルなものだったので、隙間や空間を生かした世界がすぐに出来上がったのでありました。こういうのって、ミュージシャン的にはたまらんのよね!やりがい感じちゃうってもの。
最初にやった曲のみ、感覚をつかむのに何回かテイクを重ねたけど、その後はスイスイスーダラダッタと進んで、5曲もやってしまった。いやー、頑張りました。でも面白かった。
後でプレイバックを聴き直すと、やはり最初の曲のみ少し「青い」感じのピアノだけど、サウンドが良いのと、歌詞が「なめきっている」ので救われているかな。残りの4曲はかなり満足でありました。
この後、ヴォーカルの本チャンとダビングを施して、秋には発売される予定とのこと。なかなか個人的にも楽しみなアルバムになりそうです。

初期トム・ウェイツをはじめとするこの手の音も私の好みです。
秋のリリースが楽しみですね。
そうか、あの手のピアノの音って、そんな感じで録られていたんですかね。
実際に、録音の仕方にマジックがあったかどうかはわかりませんが、本人が弾きながら歌っているためのマイクへの「かぶり」のサウンドも影響しているでしょうね。
「Closing Time」ではブースで仕切らずにバンドが向き合って演奏したという話ですしね。

馬場さんのアルバムのレコーディングの時のお話、自分のブログの記事の中でご紹介させていただきました
馬場さんが今月からはじめらた ぷちFM局、USTREAM配信、自分の番組の中で 「国道246」 ご紹介させていただきました( ^.^ )y
和田さんの超絶素晴らしいピアノに乾杯(笑)