湘南BIRDER
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秋の舳倉島にて(3)
秋の舳倉島にて(3)_d0099854_658369.jpg 秋の舳倉島では、ホオジロ類にも期待できます。ただし、11月にはいると渡りのツメナガホオジロ、シラガホオジロやチャキンチョウなど出会いたいホオジロ類は季節的に遅く、出会うことは厳しいそうです。今回はシベリアジュリンとオオジュリンを一緒に見ることができました。その他冬鳥であるミヤマホオジロ、クロジ、アオジなどが見られました。
 その他、二年前の同じ時期の舳倉島で出会えたヤマヒバリに今回も出会えました。ただし、前回が島の内陸のブッシュに居たのに対して、今回は海岸沿いの岩場にカシラダカと一緒に居ました。
(撮影日:2013年11月2日~3日)


 シベリアジュリン(Palla's Reed Bunting)    
 シベリアジュリンは当ブログ初登場です。いままでなかなか特徴のある写真が撮れませんでした。1st-winterと思われます。繁殖はロシア内陸部で行いますので日本では夏羽には見られません。全体的に色が薄く、今回は識別ポイントである直線的な嘴のラインや小雨覆いが茶色ではないことが確認できました。オオジュリンとの比較もできました。



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 オオジュリン(Reed Bunting)
 1st-winterと思われます。COLLINS BIRD GUIDEでは、1se-winterの♂、♀の識別点も記述されていましたが今回はわかりませんでした。オオジュリンは北海道で繁殖しますので、日本で夏羽も見ることができます。今回はシベリアジュリと比較することができました。比較すると全体的に茶色みが強く、小雨覆いが茶色で嘴のラインに湾曲があります。
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ヤマヒバリ(Siberian Accentor)
ヤマヒバリは海岸の岩場にいました。イワヒバリ科ですが大きさは小さく、今回はカシラダカと一緒にいたので最初はホオジロ類かと困惑しました。
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 舳倉島は11月の終わりになると民宿が閉鎖され、泊りがけで行かれなくなります。また、海も荒れて何日も船が出ないときもあります。長い冬が終わった後、来年のGW以降に再び行こうと思います。
# by harada5550 | 2013-11-17 06:14
秋の舳倉島にて(2)
 秋の舳倉島ではオジロビタキがよく見られます。今年も出会うことができました。ヒタキ類は小さな飛んでいる虫を採餌しますので英語ではFlycatcherです。今年はその虫が木の上の方に居るのか、地面近くに下りてきません。オジロビタキはウグイスやヒガラとともに混軍のように盛んに採餌しており、さらにルリビタキまで加わって林の中は小鳥たちで賑やかでした。
 さて、ヒタキ類ですが、昨年の「日本産鳥類目録改訂第7版(日本鳥学会,2012)」において、ツグミ系ヒタキも含めてスズメ目ヒタキ科になりました。オジロビタキはその中のキビタキ属に分類されます。ルリビタキも同じキタキ科ルリビタキ属に分類され、名前だけではなく正式に親戚になりました。ただし個人的には足が長く地面に降りることが多い旧ツグミ系ヒタキ類と、樹上にいることがほとんどのヒタキ類をひとくくりにするのに、学術的な分類ですので正しいのでしょうが、少しだけ違和感があります。(撮影日:2013年11月3日)

※11/12 文章を一部訂正しました。※


亜種ニシオジロビタキ(Red-brested Flycatcher)

 この個体はオジロビタキだと思いましたが、ベテランBIRDER氏の指摘を受け再度確認のうえ、亜種ニシオジロビタキであると訂正します。日本で見られるオジロビタキはほとんどが亜種オジロビタキ(Taiga Flycather)だと思っておりましたが。中には亜種ニシオジロビタキと思われる個体もそこそこ見られるそうです。ただし喉が鮮やかな亜種ニシオジロビタキ成鳥♂は、ほとんど見られません。改めてイギリスの「COLIINS BIRD GUIDE」図鑑で確認しましたが、今回の個体は1st-winterだと思われます。喉に薄い黄色み(図鑑ではBuff)があるように見え、亜種オジロビタキの嘴が全体に黒いのに対して、この個体の嘴下部は明らかに黄色みがあります。鳴き声もネットで亜種ニシオジロビタキと亜種オジロビタキを聞き比べましたが、亜種ニシオジロビタキであると認識できました。
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嘴を下から見た写真です。嘴基部に黄色みがあります。
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ルリビタキ(Red-flanked Bluetail)

はれてヒタキ科の親戚になったルリビタキ。見た目はオジロビタキよりこちらの方が目立ちます。メスもしくは若鳥タイプですが、肩羽から雨覆にかけて若干青みがありますので若鳥でしょうか。
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こちらは、メスタイプでしょう。
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亜種ニシオジロビタキに出会えたことは素直にうれしく思います。
他にも舳倉島には、ノビタキ、ノゴマ、ジョウビタキなどがいましたがこれらもひとくくりに「スズメ目ヒタキ科」ですね。
# by harada5550 | 2013-11-10 19:42
秋の舳倉島にて
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 秋の舳倉島に行ってきました。10月中旬の連休に行く予定でしたが、天候悪化で船が出ませんでしたので、今回は渡ることができてほっとしました。
 今回、二日間で我々が確認できたのは56種類でした。この時期になると渡りもすっかり冬鳥になります。オオマシコ、イスカ、シベリアジュリン、オオジュリン、ヤマヒバリ、ムネアカタヒバリ、ミヤマホオジロ、クロジ、ホオアカ、オジロビタキ、クロジ、ヒレンジャク、ミソサザイ、キクイタダキ、ノゴマ、ジョウビタキ、ルリビタキ・・・等。  舳倉島は、最寄の輪島港まで我が家から約600kmあります。夜通しのドライブでかなり辛いのですがやっぱり行くだけの価値がある探鳥地であることを実感しました。
(撮影日:2013年11月2日~3日)


 ベニヒワ(Redpoll)
ベニヒワは基本的に北日本や日本海側でしか見られません。今回も見たいと思っていました。ベニヒワとはいままで縁がなく、今回は初めて見ることができました。秋の舳倉島は数回行っていますが、今まで見ることはできませんした。
 数日前は群れも見られたですですが、今回出会いは二回だけでした。初めて見るベニヒワは、顔つきが何となく悲しそうでマヒワとはずいぶん違うように思えます。しかもベニヒワは一羽でポツンと居ましたので、マヒワが通常群れて飛んでいくのに対して、いっそう寂しさが感じられました。被写体まで距離があり大きくトリミングしています。







 このうつろな眼差しが何とも・・・・・・。いい感じに思えます。
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  オオマシコ(Pallas's Rosefinch)
オオマシコは関東でも当たり年は見られますが、赤い鳥の中でも色鮮やかさがダントツです。渡り途中の舳倉島では初めての出会いです。

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  イスカ(common Crossbill)
 このほかに赤い鳥としてはイスカがいました。イスカは鳴きながら飛ぶのですぐにわかります。4羽から10羽程度の群れが頭上をよく通過していきました。私はなかなか撮影チャンスがなく、この飛び出しだけしか撮れませんでした。大きくトリミングしています。

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海岸沿いにイスカが水を飲みに来るところがあります。私は島を離れる直前にそこに居合わせたのですが撮影チャンスを逃してしまいました。そのイスカの群れは松の木にとまった後に大海に向かって飛び立っていきました。
# by harada5550 | 2013-11-04 19:05
農耕地にてセグロサバクヒタキ
農耕地にてセグロサバクヒタキ_d0099854_2381599.jpg  この鳥が神奈川で見られるとは思いませんでした。本来モンゴルから中央アジアで繁殖しており、日本には迷鳥でしか飛来しないと思います。もちろん夏羽の背中が真っ黒な個体ではありません。この時期ですので雌に似た幼鳥が迷ってきたのかもしれません。先日の台風が去ってから発見されたそうで、台風の置き土産かもしれません。
(撮影日:2013年9月23日)

 セグロサバクヒタキ(Pied Wheatear)
図鑑によると日本で確認できるサバクヒタキ系(英名:Wheatear)は4種類ですが、メスタイプは似通っており尾羽の黒帯で識別するのが確実だそうです。ハシグロヒタキとイナバヒタキと本種は逆T字型に黒帯がでますが、本種のみ尾羽外側も黒くなるそうです。




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この個体は棲息地に戻ることができるのでしょうか。迷鳥は滅多に見られない鳥が身近で見られるので喜ばしいのですが、ワカ鳥や傷ついた鳥が多いためその後、戻れるかが心配です。
# by harada5550 | 2013-09-23 23:31
夏の湘南の野鳥(アオバト、サンコウチョウ、カワセミ)
夏の湘南の野鳥(アオバト、サンコウチョウ、カワセミ)_d0099854_17293650.jpg 最近ブログ更新をしていないためか、フィールドで会う方々に、「久しぶりだねとか、体壊したの?、ブログ見てるのにアカヒゲから更新してないね。」などの暖かい(?)言葉をかけられます。「仕事忙しいの?」とは言ってくいただけないのが少し残念ですが・・・・。
 冗談はさておき、意外と見ていただいているので、しっかり健在なところを示すのも兼ね、今年でかけた地元の湘南の写真を載せてみたいと思います。といっても定番のサンコウチョウとアオバトです。また、ハスとカワセミを撮りたくて密かに前からねらっていた有名観光地のハスカワを載せてみます。


 アオバト(White bellied Green Pigeon)    
  湘南の夏の鳥の定番です。大磯照ヶ崎海岸に夏になると必ず、現れ海水を飲みに来ます。
  「こまたん」という平塚市・大磯町をフィールドに持つアマチュア・バードウォッチングのグループが、観察・調査を長年つづけており、とっても暖かい観察フィールドです。カンカン照りの暑さだけは避けたいので、太陽光線のいい朝がおすすめです。9月になっても幼鳥を含む群れが飛来しているそうです。

 (撮影日:2013年7月7日)





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 サンコウチョウ(Japanese Pradise Flycatcher)    
  サンコウチョウも湘南の夏の定番です。今年は沖縄でもさえずりはよく聞こえましたが、ポイントがわからず見ることはできませんした。
 しかし今年も地元で営巣場所を少し覗かせていただきました。今年は、多くの営巣場所が確認でき、多くの幼鳥が巣立ち、しかも複数回営巣するペアも確認されました。ギャラリーも少なく、早朝と夕方にこっそり観察できました。ただし、サンコウチョウはいつも暗くて辛い撮影になります。
(撮影日:2013年7月6日、13日) 
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夏の湘南の野鳥(アオバト、サンコウチョウ、カワセミ)_d0099854_18182215.jpg  ハスとカワセミ(Common Kingfisher)

 ここは有名観光地です。観光客は全く気づきませんが、カワセミが生息しており時折、あの鳴き声が聞こえてきます。今年は池の大改修を行ったためハスの咲きが悪いとのことでしたが、早朝のハスは綺麗に開花していました。
 ここでは500㎜F4レンズなどは使用できずに、300mm手持ちでの撮影です。三脚も使用禁止です。ハスの風景の中にカワセミを撮るといった感じです。

 (撮影日:2013年7月15,20日)



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 今年の夏は暑くて外に出るのも辛かったのですが、秋になれば気持ちよく野鳥を見れそうです。
# by harada5550 | 2013-09-07 23:47