Digital_Photo 花遊悠 | 桔梗(ききょう)
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Blog Community:花の写真 - 写真 | 四季の花 | COMMENT:3 | TRACKBACK:0| edit

秋の七草のひとつとして知られ、余りにも有名で、大変美しい花?・・・と、聞かれれば、
即座に返ってくる、花の名が、桔梗でしょう、
でも桔梗(ききょう)の花は、早ければ秋ではなく、梅雨の頃から初夏には見られるようになります、
万葉の昔から、愛されてきた花は、星形の花で、和風の庭にも、洋風の庭にも、よく似合います。
花色は濃青紫を基本色に、淡紫、白、淡桃紫などがあり、二重咲きもあり、綺麗で清々しい花です。

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 科   名  桔梗(ききょう)
  • 日本、朝鮮半島、中国北部に分布
  • 秋の七草、観賞用・園芸用や薬用に広く栽培
  • 根は多肉で太く、黄白色
  • 葉は5cm位、先端は尖る、狭卵形、縁に鋭い鋸歯、互生、裏面はやや白色を帯びる
  • 茎頂、枝の先に4cm内外の青紫色の花、数個付ける
  • 花冠はやや浅い鐘形で先端は五裂、萼は緑色で浅く五裂
  • 雄しべ5本、雌しべ1本、柱頭の先端は五裂
  • 果実は熟すると先端が五つに裂ける
  • お屠蘇の材料や、生薬に利用される
  • 漢方では肥厚した根を煎服して、痰・肺炎・中耳炎薬などに利用
  • 茎を切ると白い乳液、この乳液は山で漆(うるし)にかぶれたときに塗布するといいらしい
  • 英名 バルーンフラワー、蕾が風船のような姿をしている所に因む

- 生薬名・有効成分 -
3~5年ものの根を、花後地上部が枯れる頃から掘り採り、細根を除去し水洗い後、
天日乾燥させたものを、生薬で桔梗根(ききょうこん)と言う。
根に泡が立つ、キキョウサポニン、他に、イヌリン、フイトステロール

- 効能 -
去痰(きょたん)、鎮咳(ちんがい)として利用、
他の生薬と組合わせたり、漢方薬として調合され、単独使用は少ないそうです。
サポニンは、過剰摂取すると吐気を催し、また溶血作用もあり、
素人療法は注意を要します、連用するときは専門家の指導を受けた方が良い。

 属   名  キキョウ属
 原 産 地  日本、中国北部、
 北朝鮮原産
 植物分類  宿根性多年草
 樹高・草丈  50cm~100cm
 開花時期  6月~9月
 花   色  白、紫、桃色など
 花径・花序  3cm~5cm
 花 言 葉  清楚、気品、
 変わらぬ愛
 撮影月日  2011.7.17
 撮影場所  宗像市 
 

 

 

 

 

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桔梗の花を見ていると、花のシベの構造に違いが発見できます、
これは、自家受粉を避けるために、花の成長期に伴い、シベの形に違いが出てきます。

桔梗(ききょう)の花は、雄しべ5本、雌しべ1本です、
この花は、不都合な自家受粉を避けるため、シベの成長過程に微妙に工夫を持つ能力を持っています。
それは、雄しべと、雌しべの成長過程に、タイムラグを持たせる工夫です、
ホルモンの働きは、雄しべを先に成長させ、後から雌しべを成長させる事で、自家受粉を防止する、
桔梗科の花に、共通して持つ特徴です。
雄しべを先に成長させ、遅れて雌しべを成長させる、
この様なシベの成長に時間差を持たせる花を、雄蕊先熟花 (ゆうずいせんじゅくか)と呼びます。

大雑把ですが、花の開花直後は、雄しべは、雌しべの花柱に合着した構造です、
雄しべが成長し、葯から花粉が噴出ている期間は、雌しべは未成熟で、柱頭は閉じています、
雄しべは、雌しべの花柱部に、べったりと花粉を付け、自分の役目を果たすと枯れていきます、
昆虫、風媒により、花粉を他の花に供給し終わると、
ホルモンの働きは、雌しべを成熟させます、
遅れて成長する雌しべは成熟し、やがて柱頭を五裂平開させ、
他の花からの花粉を受粉出来る能力を持つ様になります、
自分以外の遺伝子を取り込もうする、長い間に身につけた、種の保存のひとつの方法がここに活かされています。

開花直後(雄しべ成長期)。 雄しべ活動期(雌しべは未成熟)。 雌しべ受粉期(雄しべ機能停止期)。
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開花直後、
雄しべは雌しべの花柱に、
合着した姿をしています。

雄しべはぐんぐん成長し、
葯からの花粉を噴出させます。

雄しべが成長するに従い、
葯から噴出した花粉粒を、
花柱にべったりと付着させ、
他の花に、昆虫媒介させます、
雄しべは花粉の噴出が終わると、
花底に枯れて落開します。

この段階では、雌しべは、未成熟で、
柱頭は閉じ、受粉能力はありません。

花粉を他の花に媒介が終わると、
ホルモンは雌しべを成熟させ、
柱頭先端を五裂平開させ、
他の花からの受粉が可能になり、
自家受粉を避けます。

蕾がいくつか見えます、蕾が風船(バルーン)のような形から、英語では「バルーンフラワー」と呼ばれます。
何とも言えない可愛いさです。

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ゆうずいせんじゅくか
waka | URL 07/30 21:52 | edit
こんばんわ
雄しべと雌しべの成長の時期がズレている
なんて面白いのでしょう
初めて知り喜んでいたら、
早速私にも桔梗の写真をゆっくり撮る機会が与えられました

ブログに花遊悠さんのこのページをリンクさせていただきました。
ありがとうございます。
wakaさん、こんばんは、
Digital_Photo 花遊悠 | URL 08/03 22:45 | edit
暑いですね、
出張で出掛けていました、レスが遅れ済みません、
雄蕊先熟花 (ゆうずいせんじゅくか)の事、私も興味津々です、
ご存知かも知れませんが、
同じ桔梗科のツリガネニンジン属の細葉沙参(サイヨウシャジン)の仲間は、
雌しべが成熟する頃には、花を閉じる花もあるようです、
雄しべが花粉を出している間は、桔梗の花と同じですが、
花粉を出し終わったら、自家受粉を避けるために花を閉じ、
閉じた花の花冠より先に突き出している未成熟の雌しべは、徐々に成熟して受粉可能に成ります、
同じ雄蕊先熟花の特徴を持つ花ですが、それぞれに違った工夫を持っているようです、
鋭い観察力の、wakaさん故に、
つい余計なことまで書いてしまいます、お許し下さい。
『桔梗のタイムラグ』で投稿されていますね、後で見せてください、
Link戴いたそうで、wakaさんに、恥を掻かせないようにしないといけませんね、
どうも有り難う御座いました。
レイ さん、こんばんは、
Digital_Photo 花遊悠 | URL 07/05 22:22 | edit
初めまして、
拍手にコメント付けていただき感謝しています、
訪問者履歴に残っていませんので、お礼の訪問ができません、
これからもよろしくお願いいたします。
有り難うございました。
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