Digital_Photo 花遊悠 | 2011年11月27日
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冬珊瑚(ふゆさんご)

近くの低山の山頂部は、南北に150m位ほぼ平らで、展望を狙ってか斜面の下までしか木が植わっておらず、
360度展望が利き、、休憩用ベンチだとかも、何基も設置されており、ハイキング感覚で登山が出来る山です、
親子連れ、夫婦連れの姿、山頂での食事風景を良く見掛け、園児の遠足コースにもなる気軽に登れる山です、
この山頂部は高い木が無く、陽当たりが良い所為か、山頂周辺、傾斜地に山野草が色々見られます、
山頂及び山頂の回りの斜面に、一面に紫陽花が植わっており、山茶花、蜜柑の木も数本見掛けます、
その他、スイセンの芽吹きが沢山見られ、ホトトギス、ランタナ、カンナ、ヤブラン等、
登山者が植えたと思われる、一般の庭木と思しき植物が沢山見られます。

山頂部の展望案内地図の傍で、裸酸漿(はだかほおずき)冬珊瑚(ふゆさんご)等の果実が見られます、
案内地図の回りを歩き回る人に踏み付けられたのか、少し気の毒な草姿の冬珊瑚(ふゆさんご)
夏に白い小花を咲かせますが、未だに白い小花を付けています、
花後に成る小さな球形の果実が可愛い茄子(なす)科ナス属の非耐寒性常緑低木です。
葉はよく分枝し互生して付きます、秋口から緑色の球形の果実を付け、
冬に掛け、緑→黄→橙の順で、微妙な色合いの果実を付けます、
冬に色ずく、鮮やかな丸い実を珊瑚に見立て、冬珊瑚と呼ばれます。

冬珊瑚(ふゆさんご)(27072 byte)

 科   名  茄子(なす)科
  • 葉は細長い楕円形、互生
  • 目立たない白い花を下向きに、花冠は鐘状で、花弁端は五裂
  • 花芯は、ナス科の花の特徴、橙色の雄しべ
  • 果実は10mm前後の球形
  • 花の後の果実は、緑→黄→橙の順で微妙に色合いを変化させる
  • 花よりも果実の方が観賞に人気
  • 果実は、肉質で液汁が多い液果
  • 冬に色づく鮮やかな丸い実を、珊瑚に見立て冬珊瑚
  • 綺麗な実は、毒が有り、食用にはならない
  • 玉珊瑚(タマサンゴ)、クリスマスチェリーなどの流通名がある
 属   名  ナス属
 原 産 地  中南アメリカ
 植物分類  常緑小低木
 樹高・草丈  50cm~1m
 開花時期  6月~9月
 花   色  白
 花径・花序  10mm
 花   型  鐘状花冠
 生育場所  山野
 花 言 葉  貴方を信じる
 神秘的
 撮影月日  2011.11.20
 撮影場所  宗像市 
     

今年は温暖な所為で、色づいている実は無く、気温が下がって来るに従い、濃橙色の球形の実に熟します。

冬珊瑚(ふゆさんご)(37790 byte)

数日後の同じ場所の撮影、この一玉のみ少し色付き始めていました。 下2枚 撮影 コンパクトデジカメ

冬珊瑚(ふゆさんご)(36412 byte)

冬珊瑚(ふゆさんご)(28611 byte)


裸酸漿(はだかほおずき)

上の冬珊瑚(ふゆさんご)の傍の裸酸漿(はだかほおずき)
山地の林縁などに生える多年草、草茎は高さ60~90cm、
葉は卵状長楕円形~長楕円形、長さ8~18cm、先は尖り、下部は狭まって短い柄となり無毛、
花期は8~9月、葉腋から2~4個の長い花柄を付けた淡黄色の合弁花、
花弁端は5裂、裂片は反り返り下向きに花をつけます、雄しべ5本、雌しべ1本、
初冬の果実は、鮮やかな赤色に熟します。

裸酸漿(はだかほおずき)(112189 byte)

裸酸漿(はだかほおずき)(77079 byte)

萼は、お盆状で、萼片が丸く分裂しないのが特徴、液果は球形で赤く熟します。

裸酸漿(はだかほおずき)(36085 byte)


鵯上戸(ひよどりじょうご)

同じ登山道林縁で見つけた、鵯上戸(ひよどりじょうご)の果実、
茄子(なす)科、ナス属の、茎、葉ともに微毛が密生し、
7月~9月頃に掛け、葉の反対側に花軸を出して、1cmほどの白色または淡紫色の花を多数つけます、
花は筒状で花弁端が5深裂し、裂片は最初は平開し、後に反り返り、裂片の基部に、2個の緑色の線体があり、
雄しべは5本、紫色の花糸は太くて短く、葯は黄色、
細く白い雌しべを筒状に取り囲む、ナス科特有の小さな花を付けます、
葉柄で、他の木などにからみつき、全国の山野に分布する、蔓性の多年草です、
初冬に直径8mm位の球形の果実が真っ赤に熟します、
この赤い実は、神経毒を持ち、口にするのは危険です。

鵯上戸(ひよどりじょうご)(47667 byte)

鵯上戸(ひよどりじょうご)(54383 byte)