島トネリコは、木犀(もくせい)科、トネリコ属の常緑高木、
特段に美しい花を咲かせる木ではありませんが、樹木の立ち姿が優しい樹で、
花後に付ける、特徴的な、倒披針形の翼の付いた翼果を付ける樹姿は、目を引きます、
結構ポピュラーに見かける観葉植物で、庭園や公園などに植栽されるのも頷けます。
葉は羽状複葉で、小葉は5~11枚、山地に生え、樹高 10~18メートルになります、
6月下旬の頃、円錐花序を付け、小さな白い花を咲かせる樹は、雌雄異株、
8月頃に、特徴的な翼の付いた果実を付けます、
樹皮は灰褐色で、円形の皮目あり、材木は良材です。
尚、大トネリコは落葉しますが、島トネリコは暖地では常緑です。
別名 台湾塩地(タイワンシオジ)
イングリッシュガーデンの一角の島トネリコの樹、この樹は若い樹で、樹高 4~5m、
奇数羽状葉がきれいに輝いて見え、小葉は5~11枚、街路樹や公園樹として植栽されています。
雌雄異株の樹は、枝先に翼の付いた翼果が多数付きます、まるで花と勘違いするほど翼片が目立ち、
アオダモと並び木犀(もくせい)科、トネリコ属の代表的な樹です。
花の後の特徴的な、倒披針形の翼の付いた翼果は、こんな感じです、柄基に小さな果実の存在が伺われます。
成熟すると、イロハモミジみたいに、翼片で風に舞い、拡散して参ります。
島トネリコの花、未だ開花している花は疎らです、2006.7.9 コンパクトデジカメ撮影。
島トネリコは、樹幹一面に白い花を付けますが、開花期の撮影にタイミングが合わず、不思議に何時も蕾の状態、
一旦開くと、あっと言う間に花は散ってしまい、タイミングの良い写真の在庫がありません。
雌雄別株で、5月から7月ごろ、枝先や葉腋から円錐花序をだし、小さな白い花を咲かせます。
休 暇 届
横浜から先、高田馬場、川越、名古屋まで、親戚の車に便乗移動だったため疲れました、
更新継続が途絶えると、継続の士気が失せてしまい、怠け癖が付いたようです、
ネタ切れでもあり、もう暫くお休みさせていただきます。
宗生寺参道沿いの民家の庭で、女郎花(おみなえし)の花を見つけました、
畑地や、空き地で見られる花ですが、民家の庭の花壇で栽培していました、
黄色の鮮やかな花は、美女を圧倒するかの美しさから名づけられたとか、
もち米で炊くご飯(おこわ)を、「男飯」と言ったのに対し、
粟(あわ)ご飯を「女飯」と言われたそうで、
粟(あわ)粒の様な花姿から、「女飯」がなまって、「女飯→おみなめし→おみなえし」と変化したとも語られ、
諸説有るようですが、どちらにしても思いの外、綺麗な花です。
近縁種に、白い花の咲く、男郎花 (おとこえし)の花が有り、
派手さはありませんが、秋の七草のひとつとして、古くから親しまれてきた草花の一つです。
科 名 | 女郎花 (おみなえし)科 |
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属 名 | オミナエシ属 | |
原 産 地 | 日本、朝鮮、中国 | |
植物分類 | 耐寒性宿根多年草 | |
樹高・草丈 | 1m~1.5m | |
開花時期 | 8月~10月 | |
花 色 | 黄色 | |
花径・花序 | 約 3mm | |
花 言 葉 | 儚い恋、親切、 約束を守る |
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撮影月日 | 2011.8.6 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
- 生薬 - |
背丈が20cm位の物から、葉に斑の入る斑入り女郎花等、園芸品種も様々に存在するようです。
通りかかった児童公園の一角に、沢胡桃(さわぐるみ)の果穂が見られます、
花は通常5月頃に開花し、秋には二枚の翼片を持った実が生ります。
沢胡桃の木は、樹高 20m以上になる大きな木ですが、ここの公園の木は強剪定のお陰か、7~8m位、
クルミ科、サワグルミ属の落葉高木、北海道南部から本州、四国・九州に分布しています、
同じクルミ科とは言え、クルミの果穂とは随分違います。
花、果穂は、藤の花に似た房状に、30cmほど長く垂れ下がります、
時折この場所は通っていましたが、意識していなかった所為もあり、存在に気が付きませんでした、
前夜、公園の照明灯に浮かんだ房状の果穂に気が付き、撮ってみました。
葉は狭長楕円形、奇数羽状複葉で互生、長楕円形の小葉が10~20対、鋸歯を持ちます、
雌雄同株 、花は4月から6月頃、枝の基部から、雄花序を下垂させ、新枝の先端に雌花序の花穂を下垂させます、
夏以降、小苞が発達した、二枚の翼片を持つ果穂は、秋には茶色の果実が育ちますが、
堅果な実は、5~6mmほどで、クルミほどの大きな実でなく、実は食べられません、
材質は柔らかく、桶や下駄、経木などに利用されて来たようです。
玉葱(たまねぎ)
近くの堤防を走行中、畑の中に沢山のコンテナの箱が点在しているのに気が付き、気になり行ってみました。
遠くからは気が付きませんでしたが、この畑はタマネギ畑だったようです。
タマネギの収穫は初めて目にしましたが、葉っぱを先に切ってから収穫する物なんですね、
葉っぱを引っこ抜くものだと思っていましたが、先に切り取るのですね、知りませんでした。
タマネギの収穫は、コンテナに集め、台車で回収していました、
キャベツなんかを収穫するのに、手押しの台車を使っているのを見たことはありますが、
この台車はエンジン付きで、作業している人は20歳過ぎの若いアルバイトの男性でした、
機械化が進んでいる農作業と思っていましたが、機械で自動で掘り起こして居るのではないのですね、
大規模農家さんではないからでしょうか、人力で回収しているとは、アルバイトさんには気の毒な暑さでした。
タマネギは、地中に深く埋まっているのかと思っていましたが、
根っこの玉の半分くらいしか埋まっていませんでした、今更のことですがこの年になって初めて知りました。
昼食に時々利用する食事処の中庭の花壇の一角に、洋種山牛蒡(ようしゅやまごぼう)が見られます、
洋種山牛蒡は、北米原産の帰化植物で、別名 アメリカ山牛蒡、
山菜の「山ごぼう」とは全くの別物です、
遠目では、葡萄(ぶどう)の様に見える果実以外、全草中毒症状を起こす、有毒な植物です。
開花時期は6月から8月、茎先に総状花序を出し、緑白色を帯びた白色の小さな花を付けます、
花径は5mmくらいで花被片(萼片)は5枚、
その昔、熟した黒紫の実を潰し、出てきた汁を赤インクとしたり、染め物液とした遊びをした時代もありました。
科 名 | 山牛蒡(やまごぼう)科 |
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属 名 | ヤマゴボウ属 | |
原 産 地 | 北アメリカ | |
植物分類 | 多年草草本 | |
樹高・草丈 | 1m~2m | |
開花時期 | 6月~8月 | |
花 色 | 緑白色 | |
花径・花序 | 5mmくらい | |
花 言 葉 | 野生、元気 | |
撮影月日 | 2011.7.30 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
- 毒性 - |
花の後にできる実は液果で、紫黒色に熟し、実は葡萄のような形をしています、
実の房軸は、茎と同様な、淡い紅紫色を帯びているのが特徴です、
子供の頃、この実を潰し、赤紫の汁を赤インクにしたり、染め物液にして遊んだ方もおられると思います。
草丈は1mから2m程度、茎は紅紫色をしています、葉は楕円形で互い違い(互生)に生えています、
葉の先は鈍く尖り、縁にぎざぎざは無く全縁、表裏両面とも毛は生えていません。
釣り川河川敷きにある、釣り川中央公園のアベリアの花が花盛りです、
アベリアの花は、国道の中央分離帯、測道の生け垣、公園の垣根に良く利用されている、お馴染みの花木です、
花は小形ですが、非常に花付きが良く、初夏から晩秋まで、長く咲き続ける、開花期の長い花です、
小さい花ながら、大変目立つ、美しい花木です。
アベリアの仲間は北半球の温帯地域に、凡そ30種類が分布し、
このアベリアは、白ツクバネウツギとアベリア・ユニフローラの交配種と記述されており、
乾燥にも強く性質強健、排気ガスにも強く、かすかな甘い香りを漂わせます、
生垣や道路の潅木など、都市緑化樹として、広く利用されているのも頷けます。
科 名 | 吸葛(すいかずら)科 |
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属 名 | ツクバネウツギ属 | |
原 産 地 | 中国 | |
植物分類 | 半常緑低木、耐寒性 | |
樹高・草丈 | 1m~2m | |
開花時期 | 6月~10月 | |
花 色 | 白、ピンク | |
花径・花序 | 8mm~10mm | |
花 言 葉 | 謙譲・強運 | |
撮影月日 | 2011.7.24 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
名前の由来は、
実の付いた姿が、お正月の「追羽根」の羽根に似ており、枝の茂る様子が「空木」に似ていることに由来します。
初夏から、秋の終わりまで、細い枝木から分枝した枝先に、釣鐘状の小さな、白花を多数つけます。
小さな葉は、光沢のある緑色をしており、秋には、わずかな紅葉を呈します。
花が落下しても、衝羽根(つくばね)型の、紅い萼片を残しており、一見花のようにも見えます。
同じ仲間に、濃桃色の花を咲かせる アベリア・エドワード・ゴーチャーもあります。
公園のグランドカバーとかに多く見られるアベリア・エドワードゴーチャー、
普通に見られるのは首記の、白色のアベリアですが、
本題のピンクのアベリア・エドワードゴーチャーは、花色がピンク色で花つきも良く人気の花です。
首記のアベリアは樹高が少し高く、道路と歩道の分離帯、国道の路側帯に植えられることが多いのに対して、
このエドワードゴーチャーは、匍匐姓で公園の植え込み、民家のグランドカバーに好んで植えられます。
初夏から、秋にかけて、次から次に、花を咲かせ続け、大変花期は長い花です。
科 名 | 吸葛(すいかずら)科 |
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属 名 | ツクバネウツギ属 | |
原 産 地 | 中国 | |
植物分類 | 半常緑低木、耐寒性 | |
樹高・草丈 | 1m~2m | |
開花時期 | 6月~10月 | |
花 色 | ピンク | |
花径・花序 | 10mm弱 | |
花 言 葉 | 謙譲 | |
撮影月日 | 2011.5.30 | |
撮影場所 | 宗像市 |
休 暇 届
お盆休み+夏休みで暫くお休みさせていただきます、
午後から急遽、横浜、名古屋へ行く事になりました、多分ズル休みが加算する予定です、
暦の上では、立秋を迎えましたが、まだまだ夏本番、時節柄どうぞご自愛願っています。
当地宗生寺までの参道は、花好きな民家さんが沢山見られ、顔見知りになったお宅も数軒有りますが、
本日は、初めて尋ねたお宅、快く庭の花の撮影を快諾してくれました、
向日葵、百日紅を撮らせてもらい、
庭の奥の方で黄色の花が目に付き、奥に行ってみると、女郎花の花です、
畑地だとか空き地で見る花ですが、庭の花壇で栽培しているのは初めて見ました、、、
山地に近い所為もあり、小川もあり、川岸に瑠璃玉薊(るりたまあざみ)が沢山咲いておりました。
瑠璃玉薊(るりたまあざみ)/ヒゴタイは、菊科、アザミ属、
茎頂に花径3~4cmの球状の花を咲かせます、
茎は太く直立し、茎丈は1m前後です、その名のとおり、瑠璃色の涼しげな色の球形の頭花をつけます、
世界に80種ほど分布しますが、国内に自生するのはこの本種のみです。
科 名 | 菊(きく)科 |
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属 名 | ヒゴタイ属 | |
原 産 地 | 地中海沿岸~西アジア | |
植物分類 | 耐寒性宿根草 | |
樹高・草丈 | 1m前後 | |
開花時期 | 7月~8月 | |
花 色 | ブルー青紫 | |
花径・花序 | 3cm~4cm球状 | |
花 言 葉 | 権威、鋭敏 | |
撮影月日 | 2011.8.6 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
台風6号の置き土産か、茎は倒れていても、植物は生命力旺盛、花はしっかり立て直しています。
写真は十分開いていませんが、花が開くと、菊科の花だけに、しっかりした5弁花を見せます。
蕾の時は、イガイガの剣山みたい、中央の花の上半分ほどが開花し始めています。
暑い夏の、この時期に咲く鮮やかな花、檜扇(ひおうぎ)の花が、白壁に映えています、
花茎は60cm~1m位、茎頂部で分枝して数個の花をつけます、
紅いオレンジ色の6弁花で、花弁に濃い赤色の斑点紋様があり、目立つ花です、
花は、一日花ですが、次々に花を咲かせますので開花期間が大変長い花です。
元々は山野草ですが、古くから栽培されて来た経緯があり、現在では園芸草花として扱われ、
鮮赤色花の紅檜扇、黄色花の黄檜扇、葉が幅広くて先が丸く花被片も幅広いダルマ檜扇等があります。
檜扇(ひおうぎ)とは、味のあるネーミングです、
厚みのある剣状の葉が、左右交互に二列に伸び、扇状の葉姿になります、
葉が何枚にも重なり合って、扇状に伸びる様子を、檜扇に見立てたことに由来しています。
科 名 | 文目(あやめ)科 |
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属 名 | ヒオウギ属 | |
原 産 地 | 日本、台湾、中国 | |
植物分類 | 耐寒性宿根草 | |
樹高・草丈 | Max 1m | |
開花時期 | 7月~8月 | |
花 色 | 朱橙色 | |
花径・花序 | 4cm~5cm | |
花 言 葉 | 誠実、個性美 | |
撮影月日 | 2011.8.6 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
- 生薬・薬効 - |
花は、早朝開花し夕方には萎む一日花、毎日次々と咲きます、花後の実も既に見られます。
花は朱橙色の6弁花、花披片の内側の濃赤色の斑点が特徴です。
檜扇(ひおうぎ)の実が熟すと、中にはこのような黒光した、20個前後の黒い種子が出来ます。
暑中お見舞い申し上げます、
早くも立秋を前に、当地は台風9号の影響からか、フエーン現象で35℃越えです、
節電ムードが、この暑さに拍車を掛けていますが、
体調に十分気を付けられ、公私とも活躍されますよう、お祈りいたします。
町内を散策すると、色鮮やかな百日紅(さるすべり)の花を見かける様になりました、
百日紅(さるすべり)は、この時期、夾竹桃、木槿、芙蓉、カンナ等と共に、夏を代表する花木の一つ、
木の幹は、スベーッとした感触で、枝の先に紅白の花をたくさん付け大変賑やかな佇まいで良く目にします、
品種も豊富で花色も紅、ピンク、紫紅、白、など豊富です、
鮮やかな咲きっぷりの花は、一個の花が沢山集まり、大きな房を形成し、房で観た方が、綺麗に見える花です。
科 名 | 禊萩(みそはぎ)科 |
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属 名 | サルスベリ属 | |
原 産 地 | インド北部、中国 | |
植物分類 | 落葉小高木、半耐寒性 | |
樹高・草丈 | 3m~10m | |
開花時期 | 7月~9月 | |
花 色 | 桃色、赤色、白等 | |
花径・花序 | 3cm~4cm | |
花 言 葉 | 雄弁、愛敬 | |
撮影月日 | 2011.8.6 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
花は、良く見ると、6弁花の花であり、爪部が数cmもある極端に長い構造、
フリルが発達した舷部 (げんぶ)を持つ花冠であり、外部からは花の深部は見難い構造です。
花芯部に黄色の葯が目立つ雄しべ群があり、周辺に、雌しべらしき物が6本も見え、
通常の花の構造の常識から、なにか変な感じがします。
お察しの通り、実はこの、中央部の黄色い雄しべ群は、
昆虫をおびき寄せる為の、食用雄しべで、生殖能力は持たず、昆虫を誘き寄せ、昆虫に食されるだけの役目です、
周辺の、雌しべが6本と思っていたのは、実は立派な雄しべだったのです、
見落としていた、雌しべは、中央部食用雄しべ群の中に、1本存在します。
この雄しべ、雌しべは、長く伸び先端をクルリと湾曲させ、
中央の食用雄しべに対面した構造で、向かい合っています。
これは、昆虫が食用雄しべに誘き寄せられ、ここに集まると、昆虫の背中に雄しべの花粉がくっつき、
その花粉が、雌しべに仲介される、そんな造りに成っています。
又、6枚の萼裂片を持ち、裂片の谷間の間から、花弁の長い爪部が6本派生しており、
これに対応して、食用雄しべの根っ子の部分より、6本の雄しべの花糸が伸びております。
複雑な百日紅の花の深部は、大変複雑ですが、良く観察してみると理にかなった造りをしています、
古くからの自然の摂理、自然の神秘を教えられた思いです。
雌しべの存在が見難いので、見る角度を変えてみます、
中央部に目立つ黄色の食用雄しべ群、この食用雄しべ群の中から、突き出している雌しべ、
4時の方向に伸び、先端がくるりと湾曲して、花柱の先端、柱頭部の色が緑色のシベが雌しべです、
雄しべ、雌しべとも、この花の増殖が、虫媒花で成り立っていることが、この花の構造で分かります。
此方は、7時の方向に、花柱の先端の、柱頭部の色が緑色の雌しべが見えます。
白花種、これから先、樹幹一杯に花を付け楽しませてくれます、
名前から実際に百日間、花を咲かすかは定かではありませんが、それくらい長い間、花を咲かせてくれる花です。
写真の場所は、旧唐津街道赤間宿に隣接する、大穂地区の旧家の庭の百日紅の花。
梅雨時期の頃から、夏を待ちかねたかのように、鋸草(のこぎりそう)が見られます、
鋸草(のこぎりそう)/別名 羽衣草は、意外な隠れフアンが多く、葉に特徴がある花です、
北半球に幅広く85種類が分布する、菊(きく)科、ノコギリソウ属の多年性の植物です、
ハーブの一種で、鎮痛、解毒、健胃、止血、感冒に利用されます、
鋸の歯状に、ギザギザに切れ込んでいる葉は、この花の名前の由来となっています。
茎、葉ともに軟毛があり、葉は線状披針形、縁は歯状に重鋸歯、浅裂ないし深裂し、裂片は鋭い鋸状です。
花冠は、茎頂に散房状花序、直径7~8mmの白色~淡紅色の頭花を密につけます。
菊科の花に共通した、舌状花と筒状花が一体化した造りの花です。
科 名 | 菊(きく)科 |
- 生薬・民間薬 - |
属 名 | ノコギリソウ属 | |
原 産 地 | ヨーロッパ | |
植物分類 | 耐寒性多年草 | |
樹高・草丈 | 60cm~90cm | |
開花時期 | 7月~9月 | |
花 色 | 白、黄色、ピンク オレンジなど |
|
花径・花序 | 7mm~9mm程度 | |
花 言 葉 | 忠実、戦い 悲哀を慰める |
|
撮影月日 | 2011.7.16 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
|
撮影中、嗅いでみた訳でもありませんが、菊科の花だけに、菊の花の特有の強い匂いが一面に漂っていました。
鋸草 (のこぎりそう)は、長い花茎を何本も伸ばし、その先に小さな花がドーム状に咲きます、
色は、白、ピンク、黄色など。
名前の由来が、この葉っぱの形状にあり、鋸の歯状(重鋸歯)のような切れ込みがあります。
公園の小川の周辺には、初夏の草花が見られ、禊萩(みそはぎ)が目立っています、
葉腋に数個の紅紫色の花が、密生して花穂状になり、風に吹かれ揺らぐ姿は、可憐で涼感があります。
禊萩(みそはぎ)は、本州以南の日当たりのいい湿地で育つミソハギ科の多年草、
湿り気のある所を好み、池、沼地、川の周辺で生息しているのを見掛けます。
名前の由来は、お盆の頃に咲き、仏前に供えられるので、盆花(ボンバナ)とも呼ばれる様で、
お盆の精霊祭りに、この花を用いて供物にしたことに由来します、
一方、溝萩(ミゾハギ)と呼ぶ地方もあり、「溝の萩」ではなく「禊の萩」から転じたとも言われ、
禊萩(みそはぎ)になったようです。
その他、盆花(ボンバナ)、精霊花(ショウロウバナ)、水かけ花の別名がありますが、
すべてお盆に因んだ名前です。
科 名 | 禊萩(みそはぎ)科 |
=== 生薬(しょうやく) === |
属 名 | ミソハギ属 | |
原 産 地 | 日本、朝鮮半島 | |
植物分類 | 多年草、宿根草、耐寒性 | |
樹高・草丈 | 50cm~Max1.5m | |
開花時期 | 7月~9月 | |
花 色 | 紅紫色 | |
花径・花序 | 1cm~1.5cm | |
花 言 葉 | 愛の悲しみ、純真な愛情、 悲哀、慈悲 |
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撮影月日 | 2011.7.16 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
|
紅紫色の花は、30cm前後の穂状花序、花径は1cm前後の花弁は5枚若しくは6枚、花弁はシワシワが目立ち、
直立した茎に、紅紫色の小花を3~5個輪生し、花穂を咲かせ群生すると綺麗で意外に美しい。
リアトリス/百合薊(ゆりあざみ)は、菊科、リアトリス属、北アメリカ原産の多年草、
細い葉っぱを持ち、まっすぐに立つ花茎は1m~1.5mほどになります。
初夏の頃から、花茎の先端に、もじゃもじゃした、穂状花序をつけ、紅紫色の小さな花を咲かせます。
長く伸びた花茎の先に、細い毛のような小さな花を、上から下へと咲かせていきます。
群植させた方が、見栄えがするこの花は、一般には紅紫色の品種をよく見かけますが、白花もある様です。
別の場所の、リアトリスの花。
白花種。
向日葵(ひまわり)は、誰もが知っている夏の花の代表で、数多くの品種が有ります、
1.5m~3m以上になる高性種、60cm~70cm位の矮性種、30cm~50cm位までの極矮性種に大別される様です。
下の撮らせていただいた向日葵(ひまわり)は、公園の近くの道沿いの畑で、一本だけ植わっていました、
1mくらいで、どの大きさにも相当しませんが、普通の向日葵(ひまわり)で良いのでしょう?。
紫蘇(しそ)科、ヤグルマハッカ属、北アメリカ原産の多年草で、ハーブの仲間のモナルダです。
茎頂に6cm~8cmほどの花房を作り、花色は、白、ピンク、赤などがあり、葉や茎を揉むと芳香がします、
大変丈夫で、花が美しいので花壇にもよく植えられています。
別名 ベルガモット。
ミントはシソ科の植物、匍匐茎を伸ばして広がり、グランドカバーとしても素性が良く、
草丈 5~20cm位、小さな葉からはペパーミントの香りがし、ミントの香りも楽しめます、
這い性で、庭に植えると、ミントの爽やかな香りが楽しめ、虫除けの効果も期待できます、
生葉は使用の都度収穫します、香りが強いので、少量で風味づけ程度にします、
花は、フラワーアレンジメントや押花に、
乾燥葉を、布にくるみ、首輪に沿わせて犬猫などペットのノミ除けに、利用されたりします、
シソ科の花だけに、繁殖力は旺盛過ぎるほどの花です。
文目(あやめ)科、モントブレチア属、南アフリカ地方原産の多年草です、
繁殖力が旺盛で、すぐに群落を形成し、濃いオレンジ色や朱赤色などが目立つ花です。
別名 姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)。
モントブレチアは、たいへん丈夫な球根で、放任していても良く花を咲かせ、自然に分球し増えて呉れます、
現在、広く普及し栽培されているのは、
オーレア種とポッツィー種を掛け合わせて作られた交雑種、クロコスミーフローラを元とした園芸品種群で、
一般にこの園芸品種群を指して、モントブレチアと呼ばれているようです。
科 名 | アヤメ科 |
|
属 名 | モントブレチア属 | |
原 産 地 | 南アフリカ | |
植物分類 | 耐寒性球根植物 | |
樹高・草丈 | 30cm~80cm | |
開花時期 | 7月~9月 | |
花 色 | 橙色、朱赤色、黄色 | |
花径・花序 | 3cm~5cm | |
花 言 葉 | 陽気 | |
撮影月日 | 2011.7.17 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
花茎の先端に分枝した花穂は、偏側的な縦に二列に対生、20個近くの花穂をつけます、
花は、漏斗状 先端が6深裂、穂状に花序を形成します。
此方は、近くの道路建設会社の敷地内の花壇の一角、
モントブレチア、鳳仙花、その他花壇の花が咲いていましたので撮らせていただきました。
鬼百合は良く見掛けるユリですが、一般にはムカゴで繁殖する種類が主です、
長崎県対馬の鬼百合には、種の出来る2倍体の鬼百合が75%を占めます、
こうした種子繁殖の鬼百合から突然変異で誕生したのが、この黄金鬼百合と言われています。
対馬にだけ自生しているとされている、黄金鬼百合ですが、
現在では野生状態の黄金鬼百合は絶滅して皆無らしく、
対馬でも現在では、とても珍しい黄金の鬼百合に当たるそうです、
関係者の方々の熱意によって、地元の愛好家が細々と栽培、保存してきた黄金鬼百合を使って、
2003年に「黄金鬼百合保全計画」が発足、自生地の復活作戦が、現在進行していると聞きます。
百合(ゆり)科、多年草、原産地 日本・中国、開花期 6月~7月、草丈 1m~1.5m、
茎は直立し、白い綿毛に覆われ、花はやや下向きにつき、花披片は反り返る特性があります。
宗像市の市花 鹿の子百合が、満開時期に差し掛かりました。
宗像市の、シンボル 「鹿の子百合」です。
「鹿の子百合」は、ユリ科の、多年草で、花弁の、濃紅色の斑点が、「鹿の子紋」模様に、似ていることから、
「鹿の子百合」⇒「かのこゆり」と、名付けられております。
本市内では、市花でも有り人気の花故に、公共施設等では良く見られ、個人栽培家も多く良く見掛けますが、
厳密な自生地は数カ所に限定され、保護している貴重な百合の花です。
花弁の、濃紅色の鹿の子紋様の斑点と、透明性のある白色、
花弁の、反り返りが極端に強く反り返って、優雅に垂れ咲きます、
漏斗形花冠筒(ラッパ管)が、極端に短く、背丈は、1.5m~Max1.8m。
当市は4世紀頃からの大和朝廷によって、大規模な祭祀が行われてきた歴史があり、
古墳・遺跡群も多く、関連施設+関連行事が今でも沢山残っております、
その内の一つ、久原遺跡の一角の、28haに及ぶ公園内の斜面の鹿の子百合です。
科 名 | 百合(ゆり)科 |
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属 名 | ユリ属 | |
原 産 地 | 四国・九州/台湾/中国 | |
植物分類 | 多年性草本 | |
樹高・草丈 | 1m~Max1.8m | |
開花時期 | 7月~8月 | |
花 色 | 紅色を帯びた白色、 濃紅色の斑点 |
|
花径・花序 | 10cm前後 | |
花 言 葉 | 慈悲深さ、上品、荘厳 | |
撮影月日 | 2011.7.30 | |
撮影場所 | 宗像市 | |
|
長く突き出したシベ、優雅に垂れ咲き、斜め下、若しくは下向きに、花を咲かせます。
雄しべ、雌しべをクローズアップ。
花弁の濃紅色の斑点、乳頭状突起の鹿の子模様、花芯中央部程、花弁面から5mm~8mm位ヒゲ状に浮き上がる。
6花被片からなり、外側3枚の外花被、内側3枚の内花被構造。
稀に出現する鹿の子百合の純白種、鹿の子百合の園芸品種らしく、シラタマユリと呼ばれます、
優雅に垂れ咲く純白種は、清々しい清涼感を醸し出しています。
この場所の純白種は、毎年チェックしていますが、毎年出現しておらず、随分長いこと出合っていません、
下の写真は、同じ場所で、2006.7.31撮影。
たくさんの株の中からを探して、この一株のみが純白品種だったのを撮ったものです。