病院の入口
昨年見つかった二つの腫瘍の診察日でした。
初めに見つかった甲状腺腫は6か月の経過観察になっていて、今月が血液検査とエコー検査でした。
甲状腺腫は血液検査では図れないので、エコー検査が主になります。
腫瘍の大きさが見つかった時と変わりないので、次の診察はまた6か月後の12月になりました。
かといって、完全な経過観察で行く(1センチ以下のもの)には、私のものはそれよりやや大きめの腫瘍なので
もうひとつの悪性リンパ腫との兼ね合いを観察しながら
その都度、先々どう治療していくか答えを出していくということです。
一般的に初期の癌は、自覚症状は無いものが多いので、私も進みの遅い癌ならば
手術もせず寿命まで持って行きたいところなのですが、そうしましょうと云えるほど
年老いてもなくまだ若いので・・・ということなので(時期が来たらタイミングを見て手術も視野に入れたほうが良い)
手術の選択肢も否定はできないという先生のご意見でした。
私の希望はよく分りましたと言っていただきました。
K先生は、医師らしさ満載の明るく優しい、今が働き盛りのバリバリの先生で
私も信頼しています。
「手術と言っても、僕がやる中では最小の1時間半くらいのもので…まぁ、全身麻酔にはなりますが、
入院も1週間程度のものですから(そんなに構えなくても)。」と、おっしゃりました。
この甲状腺腫は、食べていけない食品も飲む薬も無いということで、ならば
出来てしまったものはしょうがないということなのだと、自分の努力でどうこうなるものではないものなのだと
思いました。
元々、原因は分からぬものだし。
そして悪性リンパ腫(私はマルトリンパ腫)の方は8回もの分子標的薬の投与(標準治療)後
はじめての診察でした。
リンパ腫は血液検査のマーカーの数値で、どんな具合かを大体見ることが出来ます。
先生が「おー、下がったね!」と、嬉しそうに声を弾ませました。
「今後も、もっと下がっていくのですか?」と、私。
「もうこれ以上は下がらないでしょう、充分平均値です。」
「マーカーで大体わかるのですが、ちゃんと診るには胃カメラをして・・・。」
「ヒヤー、今月はもう、いやだなぁ・・・・。」(心の準備がありません)
「早急にということではないから、涼しくなってからにしましょう。」
「はい。」
「では、8月になったら胃カメラの予約をしてね。」
「疲れるのは病気のせいではありません。
病気を持っているからと言って、ネガティブにならずに、
疲れすぎないように気をつけなさい。」と言って、診察室を送り出してくれました。
息子の年齢のような若いお年の先生ですが、だいぶ慣れて来て、色々聞けるようになりました。
そうか…疲れるのは病気のせいではない、歳のせい…と、いうことか・・・。
マルトリンパ腫というものは、リンパ腫の中では5パーセントくらいしかなく罹患者数は少ない。
リンパ腫は体のどこにでも出来るのだが、マルトリンパ腫は消化器に出来ることが多く
私の場合は、胃に出来た。
週に2回続いたやや遠方の病院通いは、それにしても待つ、待つ、待つ・・・で
私も病院の帰りはストレス発散したくて遊んで、真っすぐに帰らなかったので、どっと疲れました。
やっぱり、歳のせいだなぁ・・・。
血液検査の結果のコレステロールを気にして食べた、病院レストランでのお昼です。
歳を取ったらやや高めのコレステロールなど、少し気にする程度でいいもんじゃない?