絵のサークルで、もう4年も前に「絵はもう、卒業します!」と言って、退会した先輩がいました。
絵の他に、その先輩も猫の編みこみ人形を作っていると、随分前に聞いていましたので
私も昔、沢山の人形を作っていたので、「見てみたいわ~!」と言っていましたが
なかなか実現できずでしたが
毎年私たちの絵の展覧会には観に来て下さるので、お会いした時にまたその話が出て・・・
今回実現しました。
あの頃は…お互いに連れ合いが最後の時でしたので、それなりに忙しく
今は、連れ合いを見送り自由な身になって実現しました。
あまりに素晴らしいので「写真を撮ってもいいですか?」と聞きますと
OKで、又ここに載せてもいいとおっしゃるので
撮らせていただきました。
では訪問を・・・・
ここは猫の編み込み人形と絵のみのお部屋でした。
もう始めからびっくりでした。
市美術展の市長賞や最優秀賞を受賞した絵がありました。
私は彼女が以前、市美術展に出品したことも受賞したことも知りませんでした。
そういうことを話したり、聞いたりすることもなかったので、見せていただいて感激でした。


廊下の壁の両側も油絵が飾ってありました。
若い頃に住んでいたところの美術展でも賞を取った絵など…でしたが
私は初めて伺ったお家ですので、遠慮気味で撮影しました。
こちらはリビングに飾ってあった編み込み人形の猫ちゃんたち。
「ロバートさん一家っていうのよ。」
「へー、子たくさんなんですね!」

これはご自分の一家がモデルなのではないだろうかと、後になって思いました。
昔、”美しい部屋”とか“私の部屋”というインテリア雑誌がありましたが
そこでもここのような写真は見なかったような記憶です。
生活感がほとんどなくて、まるでギャラリーそのものでした。

これだけのものを作った時間はなんと豊かな時間だったことでしょう

猫が好きで、飼っていた時もあったようです。
編み込み猫人形は、実物の大きさより一回り大きい存在感ある立派なものでした。
毛糸も新しく買ったものではない リサイクルの糸 だそうです。

部屋の収納クローゼットの扉を外して、自身がペンキを塗って飾り棚に作り替えたそうです。
すごい!

あまりの素晴らしさで帰ってきても
前頭葉が興奮したままで熱冷めやらずで・・・・収めるのに時間が掛かりました。
とっても楽しかったです。

ここで生活しているという感じがしなくて・・・
暮らしにも、いろいろのセンスの良さを感じました。
私が拝見するだけでなく、もっとたくさんの人に見てもらった方がいいと
多分見た人の力になるからと・・・・。

若い頃は染色をやっていたそうで、もしかするとお仕事だったのかな?
その頃のご自分が染め上げた布地を、暖簾に仕立てていました。
これも素敵。
この2つの人形は合わせがいいそうです。
可愛らしい…。

帰る時にこの猫人形ちゃんを頂いてしまいました。
私はこの猫ちゃんを“さとこさん”と、呼んでます。
別のお家に来て、ちょいびっくりしているみたいですね。

ベランダも綺麗に整えられて、こぼれ種でどんどん増えたというシレネの花もいただきました。

長年絵のサークルで一緒でしたが、個人的なお付き合いがなかったので
知らなかったことばかりで、見せていただきとても楽しい時を過ごしました。
この次は恥ずかしながら、桜の花が咲く頃、私の家の人形を見に来てくださるそうです。
長く生きてくると、こんな出会いもあって人生はなかなか楽しい!と思いました。
いい一日になりました。
見せて頂き、本当にありがとうございました。