年が明けてから、かねてから観に行こうと思っていた「ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展」へ
出掛けました。
電車に乗るのも、久しぶりでした。

ゴッホの絵であまり知られていないものが展示されているので
まだ見たことのないゴッホの絵を見てみたいというものが、今回のお目当てでした。
新宿は今、駅についていた小田急デパートが改装工事中なので
都心は出かける度に変貌している‥‥と思いました。
渋谷もそうですし。
駅から歩いて近い損保美術館。

まず、↓これでしょう。
損保美術館が買い上げたゴッホのひまわり。1888年。
私も損保美術館に行く度に見せてもらっています。
ゴッホはヒマワリの絵の連作を通して、色彩、明度、彩度の研究をしたと云われています。

ゴッホが絵を描いたという期間はたった10年とされていますが
はじめの頃は静物画は描いていなかったようですが
パリに出てきてから、花の絵も色彩を学ぶために描いたようです。
ゴッホの絵は、明るい色調とは私は思っていなかったので、こんな明るい綺麗な花の絵も
あったのだと、思いました。きれいだなぁ・・・

これもゴッホです。


有名なこちらは、これは“アイリス”の絵、1890年。
晩年の絵になるでしょうか。

今回の展覧会では、写真は撮ってはダメというものが少なかったです。
私は途中からスマホを出したので、あまり撮っていません。
この、“皿と玉ねぎのある静物”
この絵はあの、耳切事件後入院療養して一年後に描かれた絵ですが
全体的に意外と明るい印象になっているので、よかった~と思いました。

“靴”
モノトーンの絵ですが、細部がよく描かれてしっかりとしたデッサン力と思った絵ですね。1886年。

このころヨーロッパは、日本の浮世絵に大いに影響を受けていましたから
浮世絵から影響を受けたモネのグラジョウラスという絵も、この時代の絵としては
ちょっと面白いとも思いました。(一輪挿しを描くというところが珍しい)

そして、1890年37歳 没。
この時代はこうして、目を通しての対象物を描くという印象派は終わっていく方向へ向かい
対象物を通して自分がどう見えたかというものを描く現代絵画の方向へ移っていくのです。(+自分の内面を描く)
20世紀の巨匠ピカソへと・・・。
知っていくと、どんどん面白くなっていくのが面白い。
おまけ・・・
今回は売店では何も買いませんでした(珍しいね)
アルゴグラフという絵の具の盛り上がりも複製した立体複製画なのですが
こんなに多く買う人がいるとは驚きました。
最安値は¥5桁からありますが、多くは¥6桁~それ以上です。
全部で15点くらいはあったでしょうか。
わかりませんが、個人というより、ご商売や企業をやっている人が購入するのが多いのではないかと
私は想像してます。(売れた絵は絵の下に赤い丸シールが貼られています。)

久しぶりの美術館、面白かったです。
ドンドン観に行くよ~という感じ。