午後から、『広重ビビット』展(六本木、サントリー美術館)へ出掛けてみました。
(ビビットは、生き生きしているさま、生命感のあるさま、などを言い表す表現。)
本当は東京都美術館の方でやっている「若沖展」へ行ってみたくて、毎日混み状況をネットで見ていたのですが
これがディズニーランド的な混み具合状況が毎日続くものですから、混雑に負けないという自信が無くて
取り合えず、こちらの方を先に行ける時に行ってみたわけです。
でもやはり広重展も展示作品の前では、先が詰まる状況でしたね。
なぜかこの頃、美術館はどこも混んでいるような気がします。
久しぶりに東京のど真ん中へ出掛けて、やはり東京は世界の東京だと感じます。
美術館でも外国人が多かったし、街も駅も耳を立てれば3ヶ国語~はあったと思う。
さて展覧会ですが、これまた見ごたえのある量でした。
特に晩年の「名所江戸百景」は馴染みもあるせいか、どれもよかったです。
当時も爆発的人気で昔、永谷園のお茶漬け海苔の付録でも使われていたのを覚えています。
ゴッホが懸命に(構図や色)真似たという広重の浮世絵↑の「亀戸梅屋敷」や、「大はしあたけの夕立」。
かと思えば広重も、西洋絵画の遠近法を取りいれたといわれる絵もありました。
作品には、今のその場所の写真も並べて飾られていて、広重は現地へは行って描いていないのでは?
という説もありますが、忠実に絵を描いていたことが偲ばれました。
私個人的には、広重の代表作と云われるものが、よかったです。
「駿河薩タ之海上」、「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」、「凱風快晴」や他の富士の絵、「白雨」や雨の風景の絵などなど・・・
総て刷り師との共同で刷り上げた立派な作品ものばかり。
生き生きとした息使いや情景が伝わってきます。
深みのある藍色と赤色が美しかった。
サントリー美術館の床はリサイクルされたウイスキーの樽(オーク材)で作られているそうです。
美しい障子のイメージと光を意識して取り入れた美しい美術館でした。
浮世絵と言えば広重の浮世絵と代表されるのか、外国人の人の姿も多かったです。
今回の作品は、実業家だった原安二郎氏のコレクションから展示されていました。
帰りの電車で、前に立つ女性連れが「若沖展」の若沖グッツの袋を持っていて立っていましたので
つい、「今日の混み具合はいかがでしたか?」と、聞きたい衝動に駆られました。
帰って来て、たまたま回したBS放送で、うまいこと「若沖展」の番組を見ましたが、今回は
見送りになるかもしれない・・・・と思いました。(24日まで。)
☆こちらは蛇足。
我が家の歌川広重の作品。
息子中学1年生だったか、美術科の授業で彫った鍋敷き。・・・・今も母が使っていますよ。
ゴッホのみならず、どこかで触れたくなる歌川広重なのでしょうか。
晩御飯
すき身鱈ムニエル 添え野菜 豆腐(揚げ茄子・オクラ)スープ