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はなこの暮らし工房

ガーデニング、絵手紙、絵遊び、昔は料理が趣味だった主婦の日常生活

『田中一村展』を観に行く

自分達の展覧会終わって一日ゆっくり休みよく寝た翌日
行きたかった東京都美術館で開催中の『田中一村展』を観に行ってきました。

田中一村 奄美の光 魂の絵画


一村の絵を見たいという気持ちを温めてきたので、感動の展覧会でした。
美術館では写真を撮ってはいけなかったので、私の好みで買った絵葉書を載せておきます。

☆奄美の海に蘇鉄とアダン

20241008田中一村展1


☆秋色虎鶫

20241008田中一村展2


☆海老と熱帯魚

20241008田中一村展3


☆秋色

20241008田中一村展4


☆鶏頭図

20241008田中一村展

どれもとても素敵です。

エネルギッシュな絵でありながら、静かで、生きるパワーを感じました。
世の他の画壇にも属さず、自分なりの画風を追求し、人生最後の段階でも
絵を描けることにこの上ない幸せと感謝して描いていました。
生きている時は絵を評価されなかったようですが
最後は、住まいとする小屋で心臓麻痺で69歳の生涯を閉じ発見されました。

深くは、どういう人だったのでしょうね?


この日は雨でしたが、東京都美術館も、お隣りの国立西洋美術館とても混んでいました。(行列していた)
国立西洋美術館はいつも、いつも混んでいますね。
今、「モネ 睡蓮のとき展」をやっています。昨年もモネはやったのですけど・・・

20241008田中一村展4

20241008田中一村展2

思い切って出かけて、この日も「動かなければ出会えない」の充実した一日になりました。
帰ってきたら一万歩を超えていましたが、この頃調子はいいので足は(膝)は大丈夫でした。



 [ 2024/10/14 00:00 ]  美術館 | TB(0) | CM(-)

特別展「花・flower・華・24」展 観に行く

半月も過ぎてしまいましたが、もうひとつ4月の記録を。
病院が一段落してすぐに、山種美術館で開催中の「花・flower・華・24」展を
観に出かけて来ました。
綺麗な花の絵を見て、気持ちを開放したかったのかもしれません。

202404極小チューリップ

美術館の看板

20240412展覧会2

山種美術館は比較的小さな美術館ですから、比較的に楽に観て回れます。
今回の展示の絵のほとんどはこの美術館所有の絵だというから、驚きました。
著名な花の日本画が多いです。
以前にも何度か見た絵もありましたが
花の絵は中々モダンで、女性には人気なのではないでしょうか。

最近美術館によっては、展示の絵のほとんどが撮影OKという流れになって来ていますが
今回撮影OKは、奥村土牛の“醍醐”の桜一点のみでした。

20240412展覧会3

この絵は、京都・醍醐寺三宝院のしだれ桜、樹齢170年といわれます。
柔らかな優しいそして、桜の雰囲気を存分に画いた奥村土牛の代表作ですね。

展示は5月6日までです。

山種美術館 「花・flower・華・24」展 ←クリックで



今回はミュージアムショップでこんなもの買いました。

202404根津美術館 

山種美術館コレクションの小冊子と絵葉書(ほとんど奥村土牛の絵葉書)

半日遊びましたがこの日の帰りは、恵比寿駅までは下り坂ですので運動のため歩く予定でしたが
見終わって出たら雨に降られ、、残念ながらバスに乗って帰ってきました。

これで日常に戻れるという、変な安心した気持ちになって帰ってきました。




 [ 2024/04/30 00:00 ]  美術館 | TB(0) | CM(-)

『キュビズム 美の革命 展』へ

もう10日も前になるので、記憶も薄れてきましたが
国立西洋美術館で開催していた『キュビズム 美の革命 展』へ出かけてみました。
パリのポンピドーセンターが、オリンピックの後5年間の工事に入るので、惜しげもなく沢山の
この時代の絵画を貸し出してくれたのです。

20240126キュビズム展1

50年に一度のキュビズム展ということで、この後これだけ見ることは私の生きている間は無かろうと
見るチャンスだったのです。

20世紀初頭セザンヌが近代絵画の父と云われるようにピカソやマティスに影響を与えたと云われています。
始まりは、今回、画の展示は無かったのですがポール・セザンヌのリンゴの絵に
視点がいくつもある絵がありましたよね?
あれらがピカソに強い影響を与えたとか。

パブロ ピカソの「女の胸像」
(この絵が今回最高にかっこいい)
この絵と下の・・・・

20240126キュビズム展2

ロベール ドローネーの「パリ市」の絵が今回の展覧会のパンフレットになっていました。

20240126キュビズム展3

キュビズムの始まった20世紀初頭は色彩を押さえたものから始まり
段々に色彩を加えたものになっていったようです。

20240126キュビズム展4

絵の題名と絵が離れたら、どれがどれだか分からない位
素人には訳の分からない絵がありました・・・・

20240126キュビズム展6

20240126キュビズム展7

この立体・・円柱とか円錐や四角張った立体で、絵が描かれていくには
当時としては受け入れがたい批評もありましたが、流れとして変遷を重ねながらやがて段々と
美術界にも受け入れられて、今では絵画の世界から服飾の世界のサンローランにも流れたとありました。
絵画の世界だけでなく、服飾や建築にも影響が飛び火して
だから、展覧会の副題が美の革命とついたのかな?
機能的、合理的な造形理念に基づく建築やファッションやインテリア等など
にもキュビズムが大きく流れていったということです。

20240126展覧会2

キュビズムの解説イヤホンは山田五郎さんのキュビズムトークもありでしたが
それがYouTubeに
あると思いますので、興味ある方は参考になると思います。

20240126展覧会1

20240126キュビズム展3

第一次世界大戦を経て、キュビズムの絵にもだんだんと色彩が入ってくるようになりました。

20240126キュビズム展17

20240126キュビズム展8

時代とともに変革を重ね分岐し、モダニズムへと発展し世界に広まっていきました。

20240126キュビズム展14

20240126キュビズム展10

展覧会最後の絵は鮮やかな色彩と幻想的なマルク・シャガールの「ロシアとロバとそのほかのものに」
シャガールの初めの頃の絵にキュビズムがみえるが、シャガールは何にも所属したくなかったとか・・・

20240126キュビズム展11

ピカソは初めの頃、アフリカの造形物に「あれこそが!本物の美!」と、傾倒したといわれて
こんな像も展示されていました。
こういう、やや単純化された三次元のものから、インスピレーションを感じたのかもね。

20240126キュビズム展12

私も昔はキュビズムのどこがいいのか?、ピカソは好きじゃない・・・分からないと
思って長年来ましたが、この頃は、自分の家の飾る絵は抽象画がいいとも
思うようになりましたので、これも歳を重ねたからか、分かることと思い
帰ってきました。

ここ上野の世界遺産・国立西洋美術館本館の設計は、
20世紀モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエです。
まさしくキュビズムからの流れを受けたその人が設計した美術館で
今回の展覧会が開催されたのでした。


 [ 2024/02/08 00:00 ]  美術館 | TB(0) | CM(-)

ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展

年が明けてから、かねてから観に行こうと思っていた「ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展」へ
出掛けました。
電車に乗るのも、久しぶりでした。

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展2

ゴッホの絵であまり知られていないものが展示されているので
まだ見たことのないゴッホの絵を見てみたいというものが、今回のお目当てでした。

新宿は今、駅についていた小田急デパートが改装工事中なので
都心は出かける度に変貌している‥‥と思いました。
渋谷もそうですし。

駅から歩いて近い損保美術館。

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展3

まず、↓これでしょう。
損保美術館が買い上げたゴッホのひまわり。1888年。
私も損保美術館に行く度に見せてもらっています。

ゴッホはヒマワリの絵の連作を通して、色彩、明度、彩度の研究をしたと云われています。

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展4

ゴッホが絵を描いたという期間はたった10年とされていますが
はじめの頃は静物画は描いていなかったようですが
パリに出てきてから、花の絵も色彩を学ぶために描いたようです。

ゴッホの絵は、明るい色調とは私は思っていなかったので、こんな明るい綺麗な花の絵も
あったのだと、思いました。きれいだなぁ・・・

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展5

これもゴッホです。

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展6

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展10

有名なこちらは、これは“アイリス”の絵、1890年。
晩年の絵になるでしょうか。

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展7

今回の展覧会では、写真は撮ってはダメというものが少なかったです。
私は途中からスマホを出したので、あまり撮っていません。

この、“皿と玉ねぎのある静物”
この絵はあの、耳切事件後入院療養して一年後に描かれた絵ですが
全体的に意外と明るい印象になっているので、よかった~と思いました。

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展8

“靴”
モノトーンの絵ですが、細部がよく描かれてしっかりとしたデッサン力と思った絵ですね。1886年。

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展9


このころヨーロッパは、日本の浮世絵に大いに影響を受けていましたから
浮世絵から影響を受けたモネのグラジョウラスという絵も、この時代の絵としては
ちょっと面白いとも思いました。(一輪挿しを描くというところが珍しい)

202401モネの絵


そして、1890年37歳 没。

この時代はこうして、目を通しての対象物を描くという印象派は終わっていく方向へ向かい
対象物を通して自分がどう見えたかというものを描く現代絵画の方向へ移っていくのです。(+自分の内面を描く)
20世紀の巨匠ピカソへと・・・。
知っていくと、どんどん面白くなっていくのが面白い。


おまけ・・・
今回は売店では何も買いませんでした(珍しいね)
アルゴグラフという絵の具の盛り上がりも複製した立体複製画なのですが
こんなに多く買う人がいるとは驚きました。

最安値は¥5桁からありますが、多くは¥6桁~それ以上です。
全部で15点くらいはあったでしょうか。
わかりませんが、個人というより、ご商売や企業をやっている人が購入するのが多いのではないかと
私は想像してます。(売れた絵は絵の下に赤い丸シールが貼られています。)

20240105ゴッホと静物画・伝統から革新へ 展1

久しぶりの美術館、面白かったです。
ドンドン観に行くよ~という感じ。





 [ 2024/01/12 14:32 ]  美術館 | TB(0) | CM(-)

先生の展覧会へ行く

コロナが大分落ち着いたし季節がよくなったので
先生の展覧会のお知らせを頂いたので、観てきました。

20230328展覧会お知らせ葉書

展示作品は多くは無かったように思いましたが、先生の絵らしい綺麗な日本画でした。

銀座4丁目の画廊、「ギャラリーあづま」

20230328ギャラリー東 この写真はネットから借りました。

先生は時々銀座の画廊で展覧会をなさるので、銀座へ観に行ったのは2回目。

帰りは画廊の隣のビルの、古くからのお菓子屋さんのショウウィンドウに目を奪われ、少しだけ買物。

銀座は慣れないのであまりぶらぶらせずに帰りは銀座線で渋谷方向に
乗ったので
何の用意もしていなかったのですが コロナになってから一度も両親のお墓参りをしていなかったことを思い出し
思い立ち、途中下車して
お墓参りもしてきました。

色々思い付きで外を行動できるようになったしあわせを思いましたが
街のほとんどの人達はまだマスクをしていました。
外国人の人の姿も多かったです。

しばらく都内の方も出ていなかったうちに、街の姿も随分変わったようにも思いました。
渋谷もまた変わったように思いました




 [ 2023/04/07 00:00 ]  美術館 | TB(0) | CM(-)

エゴン・シーレ展を観に行く

コロナ禍で長らく美術館へは出かけていなかったのですが、東京都美術館で開催中の
『エゴン・シーレ展』へ出かけてみました。

東京都美術館 レオポルド美術館 エゴン・シーレ展

美術館ニュースが流れる度に、この自画像の絵が挑発的で魅かれたからです。
何が言いたいのか・・・と。
他の絵にもなにかひかれる雰囲気を感じ観に行きたいと思いました。

20230302エゴン・シーレ展 1 20230302エゴン・シーレ展2

16歳、アカデミー入学から(途中退学)たった12年しか生きなかったという
ドラマチックな絵描き人生にも・・・。
今でいえばコロナのようなもの、スペイン風邪で生涯を終えたのです。

20230302エゴン・シーレ展3

16歳から~28歳のころですから意気盛んな年ごろの時の作品ばかりですから、
一種激しさを抱えるような絵だったかしらね?

20230302エゴン・シーレ展4

時代は調度、印象派の終わり
新しい絵の描き方をこのころの画家たちは模索していました。
アカデミー(保守的な絵の描き方を教える学校)など、時代遅れだ・・・と。

ほとんど写真が撮れなかったのですが、タッチや色使いなど、100年経った今の現代美術にも
近いようで、モダンな感じもします。
観るのに2時間もかかりましたが、帰って来てからまた、TVやユーチューブ動画を見て
少しずつ分かったことももありました。
シーレがヌードを描くと何故、生と死が背景にあるのかとか・・・

何かが分かるというのはささやかな喜びです。

美術館ショップで、買った絵葉書です。
展覧会の解説本は、いつも買いません。
買っても読む暇がないだろうし、ネットで観ればいいと思うものですから
(それも見ても、その時だけですぐに忘れてしまうし。)
若いころならいいでしょうが、本は溜めない主義なので絵葉書は少しだけ。

20230302エゴン・シーレ展5

20230302エゴン・シーレ展6

強い印象の絵が多いのですが、晩年の頃には方眼を引いた上に描いた絵もあったと
いうことで、長く生きたらどんな絵を描いていったのかと思います。

若くから天才と云われ、絵も売れ始めていたというエゴン・シーレの作品の数々に
絵画鑑賞は楽しい!と
又ちょっと目が覚めた気がしました。

自画像やヌードが多いかと思いきや、こんな子供たちの絵も描いたのですね。
20歳の頃、下宿の近所の子供の絵のコースターですが、あまり明るい感じではないが・・・・

20230302エゴン・シーレ展7

私は少しばかり、藤田嗣治の絵も思い出しました。


早咲きの桜は咲いていましたがもう、2週間もすると桜も咲いて来る上野公園の桜並木。

20230302上野公園

パンダが帰ってしまった上野動物園もお隣りです。

20230302上野動物園


 [ 2023/03/07 00:00 ]  美術館 | TB(0) | CM(-)

町田市市美展を観る

20230225市美展1

「市民美術展」は、市在住、在学、在勤の美術家、愛好家が出品できる美術展です。
私も水彩画を描くようになってから、観に行くようになった展覧会です。
既に48回を迎えました。

吸い込まれるように見に出かけて来ました。
レベルが高く、どれが専門家の絵なのか分からない位で、今年は油絵がよかったように感じました。

20230225市美展1


こちらは、賛助作品、日本画のバラの絵で美術家(日展会員)佐々木曜さんの作品です。
大きなサイズの絵でしたが、花瓶と花だけを描いてもこんなに豊かに描けるとは
絵とは、素晴らしいと思い立ちすくみました。

20230225市美展3

展覧会は絵のほか、手作り人形、染め物、書道、陶芸他いろいろありました。
思うところ、感じることも多く、大変勉強になりました。



 [ 2023/03/05 00:00 ]  美術館 | TB(0) | CM(-)
旬の花時計
プロフィール

はなこ

Author:はなこ
“はなこの暮らし工房”にようこそ!

庭で咲いた花、手作りしたもの、毎日の生活のひとコマを綴ります。
自分の為の備忘録。

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