金木犀の木がまた伸びてきて、今が剪定する時期ではないことは知りながら
伸びたり膨らんだりしていた部分を切ったあとに、黄色い星型の小花が咲いてきました。
この木は、この家が建ったころは、庭木のシンボルツリーとして人気もありましたが
今は、新しく植える人は少ないかもしれません。
今年も街を車で走っているとき、どこからか香ってきているときが二回ありました。
「近くで、金木犀が咲いている・・・・。」
私の長兄は闘病中でしたが、五日に亡くなりました。
両親は長生きのほうでしたから、両親が亡くなってから何年もたたずに天国に行ったように
感じます。
5人兄弟妹の長兄として、いつも優しく温かい眼差しで下の兄弟や、私たちの息子たちにも
何があっても分け隔てなく接してくれた穏やかな兄でした。
亡くなった後、荼毘に付されるまでの日は、自宅に帰って来ていましたので
父によく似たお顔に、最後のお別れをしてきました。
そして、雨の日の今日、もう本当に天国に旅立ちました。
私の生まれた家族の長男としての苦労も背負って生きたろうと、感謝で手を合わせました。
時も折り、世間は新型コロナの流行で、最後の闘病中の入院期間の一か月は、面会も許されず
最後の最後、本人が希望していたホスピスに移ってからの一週間、やっと
姪や兄の孫たちに面会が許されたのです。
コロナ危機により、私たちの生活も大きく変わろうと舵を切ったのが社会の出来事から感じる
ようになったこの頃です。
この先、金木犀の香りにふと気が付く時、私は優しかった兄をきっと、思い出すでしょう。
☆今日の一品
茹で小豆の塩かけ小鉢。
TVで小豆の効能を放送したのをきっかけに、それを見たミーハーの私の献立に、
ただの茹で小豆に塩をばらりと振りかけた小鉢が、一日の献立のどこかに加わりました。
あんこにしない、茹で小豆の塩かけ。
結構気に入っています。
夫のお腹の調子がいいようです。
スロークッカーでスイッチを入れるだけで、出来上がる気軽さもいいですね。