「新正堂」(新橋)、切腹最中もいいけれど豆大福も捨て難い
界隈は再開発されてきました。この店の「切腹最中」は何度も食べたので、今回は豆大福(1個230円)にしました。ひっきりなしにスーツ姿の男女が「切腹最中」を購入してゆきます。領収書をカバンにしまうと、いい年をした大人が威厳を保ちつつほっとしたような表情を浮かべるのです。日本人は領収書が好きなんですね。ここの豆大福は皮がモチモチ。食べ応えがある。口の中に滞在する時間が長く得をした感じだ。アンコを転がして...
続きを読む「晩夏の墜落」 ノア・ホーリー著
出版社が「傑作サスペンス」だと自画自賛している小説です。なんだか小売店が販売の商品を「好評発売中」と言っているような感じ。「傑作」「好評」は読者が決めてもいいのに。アメリカ、ケープコッド沖のマーサズ・ヴィニヤード島を飛び立ったプライベートジェット機が、離陸して18分後に墜落した。乗っていたのはアメリカの著名なメデイィア王の家族や銀行家夫妻、画家など。同乗していた画家、バーローズはメディア王の子息を...
続きを読む板橋の旧中山道…近藤勇の墓、仲宿、遊女投げ込み寺…を歩く!
2017年10月23日にNHKBSで放送された「TOKYO ディープ」、「地味だけど 滋味にあふれた板橋」で板橋宿が取り上げられた。埼京線「板橋駅」すぐの「近藤勇」の墓から歩き始めました。斬首され、梟首されても立派な墓で眠れるのも思想犯だからか。新板橋を通り越し、「板橋区役所駅」近くまで歩いた。「仲宿」がある。数分歩くと旧中仙道だ。ここは賑わっていた。一角に「板五米店」(大正6年 1917年)。す...
続きを読む「キットカット ショコラトリー」(銀座)でタカギ氏の監修スイーツ
壁かけTVからは「ル パティシエ タカギ」のオーナーシェフ高木康政氏がケーキつくりを指導している映像を流れっぱなしです。「キットカット ショコラトリー」は昨年の夏に開店したばかり。午後のひと時、10人ほどで押しかけても楽々席を確保できるほど閑散としていました。「キットカット ショコラトリー」で「カンヌ」と名づけられたケーキとコーヒーを味わいました(1069円)。クリームが澄んだ味をしていて、外側が...
続きを読む大塚銀座、「銀座」を名乗るはおこがましい?
大塚駅前の中華料理店で食事をしようと歩いていたら、「大塚銀座」との看板が道路を挟んで見えたのです。行かなきゃ。食事を後回しにして歩いてみました。 商店街にしては売ろうとする気配もなければ、客もいない。パチンコ店もなければコンビニも。携帯電話の店もない。簡素なたたずまいは商店街というよりは寂しい住宅街だ。歩いているのはせかせかと歩く中国系。あるいは、よたよたと進む老人。恥ずかしげもなく銀座と名乗るか...
続きを読む昼食時、サラリーマンで混雑の東銀座で「竹の庵」に割り込む!
「竹の庵」があるコンワビルの地下1階は目黒の超有名店の店名に似ているトンカツ屋がありました。向かい側にはカレー屋があり、シーハーしながら店からでてくる定年間近のおじさんも。いずれも「竹の庵」よりも同じか若干安い価格で提供していました。「竹の庵」の方は空いていて、働くヒトが寄りつかない雰囲気。その理由をせんさくしていると、料理が心配になってきました。「隠れ家的くずし割烹」なんてどこにでもあるような迷...
続きを読む「スヰートポーヅ」(神保町)の餃子は皮がパリパリ、餡がしっとり!
よく知られている餃子屋です。久しぶりに再訪しました。かっては向かい側の洋食店ばかり訪問。古本屋街を散歩するようになってからも、「昔、食べたからいいや」と足が遠のいていました。今回は男性3人です。それぞれ焼き餃子の中皿定食(餃子12個とご飯、味噌汁付)を注文しましたよ。餃子は写真のように襞がありません。棒状に細長い。両端はふさがっていない。皮はパリパリです。思わず、笑顔の交換。肉の旨みが残り、その後...
続きを読むNHKで放映された「東京第二陸軍造兵廠板橋製造所」遺構を歩いた!
2017年10月23日にNHKBSで放送された「TOKYO ディープ」、「地味だけど 滋味にあふれた板橋」で東京第二陸軍造兵廠板橋製造所の一部が取り上げられました。やっと、その戦争遺跡を見に行ってみました。最寄駅は埼京線の「板橋駅」か地下鉄三田線の「新板橋駅」です。駅から石神井川に向かいます。川の両側は桜の木が植えられています。春になると美しいのでしょう。ここは加賀公園。加賀藩前田家下屋敷。築山跡...
続きを読む「湖の男」 アーナルデュル・インドリダソン著
アイスランドの首都、レイキャビックの警察犯罪捜査官エーレンデュルのシリーズ第4作です。著者はこれまで「湿地」「緑衣の女」「声」で、犯罪を通して浮かび上がってくる薄幸な人生、時代の背景を描いてきました。主人公、エーレンデュル捜査官は冴えない中年男です。同僚の女性捜査官は料理本を刊行して警察官とは別の才能を開花させているし、別の同僚はアメリカで犯罪学を学んだ経験がある将来性のある捜査官です。今回もこの...
続きを読む「シュークリー」(人形町)でシュークリームを食べたかったが!
人形町を歩いていて、近くに「シュークリー」があるなと閃きました。ウリはシュークリームだ。訪問してみましたが、売り切れ。すごすごと引き返そうとしました。1日3回焼くそうです。そのつど15分程度で完売とのこと。仕方なく、「タルトカフェ」(500円、税込み)を買いました。タルトはのびのびして、舌で転がすと切れ味鋭い甘さでした。人形町はいいなあ。ケーキ屋さんがあって。...
続きを読む下山事件(1949年)の跡を歩いてみた!
事件が起こったのは昭和24年(1949年)7月6日、午前1時ころだそうです。国鉄常磐線の北千住駅と綾瀬駅の下り線で、当時の国鉄初代総裁下山定則(49歳)の轢死体が発見されました。この事件は迷宮入り。下山氏は7月5日午後1時43分に東武線、五反野駅改札口を通ったということになっています。現在の五反野駅で高架になっていますが、当時は駅の脇に踏切があったようです。下山氏は駅をでて左に。交差点を左折し、1...
続きを読む「ナングロガル」(新大久保)の過大評価を真に受けてどうする!
この店は評判がいいんですよ。「食の雑誌」や「食のブログ」で高評価です。曰く、「ネパールの中でも、美食の民として知られるネワール族とタワリ族の料理が楽しめます」「来店する客の半分以上がネパール人ということも、その味の確かさを証明しているだろう」今にして思えば、日本に出稼ぎに来ているネパール人は味の確かさで定評があるのか? 疑ってしかるべきでした。2人でランチタイムに訪問。ディロとは「そばとヒエ合わせ...
続きを読む根津の八幡楼跡周辺の旧色街跡から根津教会を歩く!
2017年11月20日にNHKBSで放送された「TOKYO ディープ」「昭和にタイムスリップした街」で紹介されていました。まず、色街跡辺りを散策。八幡楼跡です。坪内逍遥とセンが出会ったところ。現在は日本医科大学の建物になっていました。帝国大学を出た坪内逍遥。八幡楼に通い詰めてセンを落籍して妻にしたそうです。傍の根津神社へ。森鴎外が日露戦争の勝利を祝って奉納した石。ロシアの砲弾が上に乗っていたと。こ...
続きを読む門前仲町には木造建築や昭和モダン建築が残っていた!
先ず、「旧東京市深川食堂」(昭和7年、1932年)へ。公営食堂だったそうです。現在は公共施設、深川東京モダン館として使われています。窓がいかにもハイカラ。訪問した日は休みで内部のタイルを見られなかったのが残念です。近くにある「伊能忠敬住居跡」へ。この住居から富岡八幡宮にお参りして、測量の旅にでたとのこと。深川公園内にある「石造燈明台」(明治31年、1899年)に竣工。日清戦争の勝利を祝して建設され...
続きを読む銀座の看板を掲げない謙虚な「根津銀座」
不忍通りと言問通りの交差点から、言問通りを善光寺坂に向かった通りです。地元で発行している観光地図には「根津銀座」との名称がありますが、現地にはそれらしき標識はありませんでした。恥ずかしくって銀座を名乗るのはオコガマシイと思ったのでしょうね。銀座のような華やかさはないが、外国人観光客は多いのだからもっと主張してもいいのに。別にこなくてもいいよ。来たければ来いよ。そんな根津銀座に好感を持ちました。根津...
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