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大河ドラマ「真田丸」第50話「 」③ ラストサブタイはひねりなく「六文銭」(字余り)
これは賛否のうち「否」が多かったですね。私も同感。「新選組!」に繋がっているという納得のさせ方もあるけどザックリしすぎでしょ?家康の元へは秀忠も駆けつけ、最早、信繁に挽回のチャンスはありません。最後の最後で堂々たる秀忠の姿まるでひとつの時代の終わりと、新たな時代の始まりを象徴しているようです。・・・で昨日(20日)放送の星野さん主演の「逃げ恥・・」盛大に「真田丸」をパロってましたね。そちらについて...
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大河ドラマ「真田丸」第50話「 」② 「挽歌」・・内記と作兵衛の最期は美しかった
いざ突撃!家康の本陣を捉えた信繁隊その首めがけてイッキになだれ込みます。大うろたえの家康は、若き日の「伊賀越え」以来の、必至の形相(泣き顔付き)で馬印もそのままに逃げ去ります。秀忠の陣も大野治房の猛攻により後退を余儀なくされます逃げ疲れた家康は、「もはやこれまで」と切腹しようとしますが、周囲が必死で押しとどめ、家康を担いで逃げていきます。※ここが一番「スッキリ」する見せ場だっただけに、もっと追撃と...
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大河ドラマ「真田丸」第50話「 」① このパートにサブタイつけるなら「密度」(・・が低い)
最終回にサブタイトルなしももちろん過去に事例なしついに最後の時がやってきた「真田丸」信繁の、そして大坂城の最期をどのように描くか?さらに信之をはじめ信繁と縁で結ばれた者たちはそれをどのように見届けるのか?最終回だけに、3回にわけて、じっくりと書いていきます(その分、文句も多くなりそうです)信繁と別れ江戸に戻る信之は小さな寺で意外な男と相客に夏の陣の途中で陣から離れ戻ることになった本多正信。信之にと...
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大河ドラマ「真田丸」第49話「前夜」② 大河史上1・2を争う美しく儚いラブシーン
九度山からついてきた百姓、九兵衛のことを忘れてなかったのはすごいけど、2度目の登場が討ち死に後というのは悲しすぎる。49話後半は「男たちの挽歌」から又兵衛を私淑する木村重成は大戦を前に、挨拶に出向きますが、「別れの挨拶」のような物言いを又兵衛にたしなめられながらも、勇気を貰い持ち場に戻ります。※重成が甲に香を焚き染めていたという逸話は後世に語り継がれていますね。道明寺の合戦では案の定と言うか、突出...
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大河ドラマ「真田丸」第49話「前夜」① 三谷さん、あざとすぎる・・でもそれがいいのだ!
合戦前夜の景勝と家康のやりとり。この2人こそが濃厚に真田に関わりを持ち、その評価において相通ずるところと相反するものを併せ持つという意味では差し向かいで酒を酌み交わすのも意味があるということだろう。49話「前夜」は2回に分けてお送りします。まず、大坂にはせ参じ弟を何とか「死の誘惑」から救おうとする信之。送り出す家族は・・最初から最後まで芯が強く聡明でいながら相手を思いやることが出来る正妻、稲短慮な...
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大河ドラマ「真田丸」第48話「引鉄」 上手いタイトルだけど、あの銃が「発掘」されるのはムリある
まだまだきりに対抗心旺盛な春ちゃん松岡さんの多彩な表情いいですね第48話「引鉄」は夏の陣開戦前夜編みだす策をことごとく封じられていく中、信繁が絶望的な戦いに踏み出すというオハナシ。「スパイ」有楽斎を騙して偽の情報を家康に流し、佐助に家康暗殺を指示する信繁。佐助は命の危険もある大仕事を前に、きりに想いを打ち明けますが「瞬殺」ここの2人のテンポは絶妙でした佐助は「家康」を仕留めるも・・・影武者でした!...
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大河ドラマ「真田丸」第47話「反撃」 前半は散漫(悪い意味で)、後半は紋切り型(いい意味で)
治房が喋った!!天守閣に命中した砲弾が、その一部を破壊し、落下物が茶々の居住する建物を直撃。それにより茶々の目の前で侍女が多く死に、彼女に精神的ショックを与え、事態はイッキに和睦に流れていきます。と・・その前に、最後まで徳川-豊臣の間で翻弄された片桐且元は、豊家への忠誠を無残に踏みにじられ、無念のうちにナレ死しかし、且元の最期をナレ死であれ、ちゃんと扱ってくれたのは、数ある大河ドラマでも多分初めて...
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大河ドラマ「真田丸」第46話「砲弾」 複雑すぎる茶々と、単純すぎる塙団右衛門
こう役の長野里美さんは、今から20年前の「ぽっかぽか」にも出演していましたが、そのときの役名が奇しくも「真田さん」この前、2chでその指摘があって、ハタと膝をうってしまった。「真田丸」での撃退戦がメインだった前回ですが、冬の陣での大きな戦闘描写はここだけ。今回は睨みあいの心理戦で、次回はいわゆる「騙し和議」となります。秀頼は奮戦した信繁を頼もしく思い、彼の言葉に素直に耳を傾けます。そして大将としての自...
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大河ドラマ「真田丸」第45話「完封」② 景勝の叫びは視聴者の叫びでもある
勝永、内記のカッコよさよ。前田陣を挑発する方法は、懐かしのアレかって第1次上田合戦で昌幸が信繁にやらせた「敵陣前での‘高砂や~♪’」ここは軍記物では前田勢を篠山に陣取った真田勢を駆逐しようと、夜陰に乗じて攻めかけたところ、陣地はもぬけの殻になっていて、真田丸から嘲笑を受けたことがきっかけとなっていますが、今回はそれを採用せず、ドラマとしての「つながり」を重視しました。まぁ「篠山攻防」も後世の創作の可能...
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大河ドラマ「真田丸」第45話「完封」① 視ているこちらも「完封」されました
実は精一杯の虚勢45話「完封」はいよいよ大阪冬の陣のハイライト「真田丸」攻防戦まずは前哨戦での木津川口、今福の大坂方の敗北から、毛利勝永が「内通者がいるのでは?」と信繁に注進その「内通者」を有楽斎だと疑った信繁は、有楽斎だけに「ニセの作戦」を打ち明け、そのことについて確信に至ります。実際には他にもうじゃうじゃ内通者がいて、城方の情報はダダ漏れだったようですが、ドラマ的には有楽斎一人に背負わせないとや...
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村上新悟さん「直江状朗読」完全版、ブラボー!
信繁の戦いぶりを遠方から眺める兼続の表情は、これまでにない「優しさ」に溢れてましたね。第45話「完封」の記事の前に、NHKのサイトの方でアップされた、ドラマで直江兼続演じる村上新悟さんによる、直江状全文朗読について34話「挙兵」においてその一部が使われ、村上さんの声にシビレましたが、リクエストが多かったからなのか、その全文朗読まで登場しました。しかもご丁寧に原文と現代語訳の両方まずは原文版大河ドラマ「真...
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大河ドラマ「真田丸」第44話「築城」 ドラマとしての面白さと歴史考証の厳密さが見事に両立できた回
「赤揃え」バージョン1.0・・「沢蟹みたいだな(ボソッ)」・・妙に納得44話は「真田丸」築城までの紆余曲折と、徳川方大坂着陣。いきなりナレーションから入るので何事かと思えば、最後の最後で信繁が出城を「真田丸!」と名付けて、その全景が映って、タイトルバックがドーン。オープニングをエンディングにもってくるという、私が長く大河ドラマを見た中では経験したことないフォーマット崩し。「好調なドラマはチャレンジ...
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大河ドラマ「真田丸」第43話「軍議」 やっぱり「青春ドラマ」のような心の通わせ方だった
今回の初登場は、浅井3姉妹の真ん中、お初。はいだしょうこさんの声が可愛すぎて、「常高院」としては違和感を感じますが、実年齢で言うと6つしか違わないから、まぁアリか。いよいよ開戦前夜ということで、43話のタイトルは「軍議」信之は信繁に思う存分戦ってもらいたいが故に、自分の息子たちが大坂で叔父と戦うことがないよう指示を出します存在価値が希薄だった姉まつですが、ここで大坂まで使いをするという大仕事をまか...
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大河ドラマ「真田丸」第42話「味方」 いわゆる「顔見せ」回で中身が薄い中、堀田作兵衛が目立った
藤本隆宏さんは大好きだからまだ見ることができて嬉しいけど、平穏無事な人生ということにはならないんだろうなぁ42話ではいわゆる大坂方の牢人五人衆というのがそろい踏みするわけですが、まだまだ一枚岩の団結には程遠いですが、後藤又兵衛が信繁を認めるシーンでカタルシスを味わうためには、哀川翔さんのちょっと「イラッ」とくる演技にも我慢です。まぁ、あれだけ我が強い男なら黒田長政も嫌うわなぁ・・と、その演技に納得で...
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大河ドラマ「真田丸」第41話「入城」 今回はサラッと「押し通ります」
この構図好きだなー41話は信繁の九度山脱出から大坂入城と、真田本家の跡取りのオハナシ先に跡取りハナシを片付けてしまおう。真田の江戸屋敷に信之を訪れた、作兵衛とすえ。すえの夫となる石合十蔵(加藤諒)を伴って来ました。諒くん・・・ほぼ「出オチ」みたいなもんだろうなぁ。時代劇の装束のほうが顔が濃くならないというのも不思議だけど、若い頃の財津一郎に見える。信之の二人の息子、信吉と信政は立派に成長とはいえ、...