北海道で採取した
「浜砂金含有の砂鉄」から砂金のみを分別する方法を検討している。
微細(Fine Micro)な砂金を濃縮する装置として、
Keene Engineeringからブルーボウル(Blue Bowl)が販売されている。これが適用出来ないか、
装置を自作した。
(1)製作寸法:市販品に近い寸法にした。
主要部品:ポリバケツの底に穴を開け、逆さにしたロートを接着した。
その他部品:水を循環させるポンプ、塩ビパイプ、コンテナ、バッテリー
*今回は、安価な簡易水道を利用し、蛇口で水量調整をした。
(2)試験結果および考察1)水の流量は約10L/分としたが、最適流量に迷った。
2)2kgの試験体の処理に2時間かかり、想像していたより処理速度が遅い。
3)箔状の砂金が幾つか底部に付着していたものの、回収効率は測定しなかった。
4)このブルーボウルは、良く考えられた装置であるが、浜砂金用として採用するには改良が必要と感じた。一方、川で採取した砂鉄混じりの大きい砂金に対しては、役に立つと思われるが、ゴールドパン方法との比較になる。
5)ユーチューブでの映像を観ると、砂金が大きいし、事前に篩で分粒している。
6)浜砂金用としては、スパイラルホイール(Spiral Wheel)が適していると思われたが、製作が難しいので断念した。
7)ベテランの誰に聞いても、ゆり板やゴールドパンでの砂金の捕捉は、その表面粗さによると言うが、箔状の砂金は表面に貼り付いているので、
表面の凹凸以外に何等かの力が働いている様な気がしている。
8)今後は、暇な時に
ゴールドパンでチマチマ処理するか、アイデアが出たら
ブルーボウルの改良をするか、いつか北海道に行った時に
海へ放流するかの予定です。
(追記)
米国の一部の地域と思うが、パンニングなどで除去した砂鉄を河川に戻す事は禁止されている。多分、水質(水道水?)のためでしょう。
ブルーボウルの一式:塗装が難しいのでホワイト
処理中:中央の穴より砂鉄のみが排出されるはずだが。
最終段階
箔状の砂金:目視だと透き通っている。