砂金掘りに関しては奥が深く、各自は場所、方法、道具および天候ついて考えている。
恐れ多いのだが初心者の私が解説してみる。詳しくは解説書を参考にして欲しい。
(1)砂金の種類1)川の中にある砂金鉱山起源の物と長い年月で鉱脈が破砕された物とがある。前者は本州、後者は北海道に多い。
大きな砂金は川の奥深くか、特殊形状の基盤(dead rock)上に存在する。
細かい砂金は川の表層にあり、洪水時に巻き上げられた“吹上金”や草の根に捕捉される物がある
2)海岸にある砂金(浜砂金)浜砂金は一般的ではないが、今回の旅行で砂金を含んだ砂を持ち帰ったので、後日感想を述べる。
3)岩石中の金岩石を粉砕して金を取り出す事も可能だが、商業的な金鉱山と同じなので除外する。
(2)砂金が採れる場所1)ベテランに砂金が採れる場所を聞いても教えてくれない。
2)解説本を読んでも採れるとは限らない。川の流路は変化している。
3)砂金は基盤上に存在する可能性が高い。基盤が露出している所や砂礫層の薄い所は、箱メガネか金属探知機で探す。私の様な体力の無い人は、砂礫層の薄い場所を見つける必要がある。
4)大き目の砂金が出た場所は、とにかく深く掘ってみる。私は体力と根性が無いので諦めてしまう。
5)洪水でも動きそうもない大石の周りを掘ってみる。
6)1パンニング目で粉金も出ない河川では採れる可能性は低いが、大粒の砂金が存在している可能性がある。上流では粉金が少ない。
7)先行者が掘った形跡のある河川では、まず先行者の掘り跡をパンニングして採りこぼしが無いか確認する。
8)名前が知れた河川では、解説本に記された場所は既に掘られているので、セオリーとは逆の場所を狙うのが奥の手かもしれない。
(3)砂金の掘り方1)海に潜る様なウェットスーツとメガネを着用して、基盤に溜まった砂金を採取する。大粒の砂金が採れるが体力が必要。
2)箱メガネを使う人が多く、この方法も体力を必要とする。箱メガネにはライトを付けると見やすくなる。
3)カッチャ&篩&パンの組み合わせ。
4)カッチャ&篩&スルースボックスの組み合わせ
5)カッチャ&ゆり板の組み合わせ
6)園芸用スコップ&篩&パンの組み合わせ。
今回の北海道旅行では、ほとんどこの組み合わせで作業した。石の多い場所でのカッチャの使用は砂金を逃す可能性が高いので、片方の手にスコップを持ち、もう片方で砂をスコップに載せる方式で行った。長時間の作業でも疲れが少なかった。
7)ハンドドレッジ&パン
今回、ハンドドレッジを初めて使ったが、2、3回使ったら吸引力が落ちた。原因は本体が変形し易く、砂が噛みやすかったと思われる。
8)石の表面には、粉金が付着している場合があるので洗ってから捨てる。
(4)砂金掘りの楽しみ方砂金掘りはマイナーな趣味だが、個々人はさらに細分化される。
私の様に家族に諦められている人もいるかもしれないが、
健康的な遊びなので堂々と楽しみたい。
1)大きい砂金を目標にする人
2)重量を重視する人
3)仲間との砂金掘りや意見交換を楽しみにする人
4)採った砂金を他の人に見せたい人
5)観光を兼ねる人(私)
6)鉱山や歴史に興味がある人
7)道具に興味がある人(私)
8)新しい産地を見つけたい人
9)砂金採り選手権大会に燃える人(私)
10)子供や学生への教育に取り入れている人
11)地域振興の一部として取り組んでいる人
12)鉱物採取の一環として行っている人
13)地域の歴史を後世に伝承しようとする人
これだけあれば、本格的な砂金掘りができる
篩:敗戦前後のアルミニウム製のタライに金網を張った
スコップ:数十年前の園芸用スコップで、持ち手付近に壁を取り付けた
その他:ゴールドパン、軍手、スポイト、サンプル瓶、ウェーダーも必要