今年は、砂金掘りに熱中し過ぎたので、農作業などの仕事が疎かになってしまった。
今年の砂金掘りを終了し、真面目な?生活に戻ろうと決意したが、ここ数日雨模様だったので浜砂金の処理に使うための小さな磁石を作る事にした。
磁石は下記の様に色々ある。
1)フェライト磁石:一般的な磁石であり、砂鉄を吸いつけた後は手で除去しなければならない。
砂金掘り師は
脱着式磁石(リフティングマグネット、ハンドマグネット)を持っているが、重量が300-500gと重い。
2)ネオジウム磁石:強力な磁石で、各種形状の物が売られているが、脱着式の物を見つけることが出来なかった。
<製作目標>砂鉄が容易に脱着でき、軽量および耐海水性がある事。<アイデア>(1) 注射器タイプ
三本の指で操作する注射器で、ピストンの先端にネオジウム磁石を取り付ける。
これが本命であるが、誰かのブログに記載されていた様なので除外した。
(2) 今回の製作品
アルミニウム製シリンダーの中に、塩ビ製パイプの両端にネオジウム磁石を取り付けたピストンを挿入する。縦にして砂鉄を吸着させ、180度回転させた後、手で砂鉄を除去する。
50gと軽量であるが、落下した砂鉄が逆の磁石に付くかもしれない。
<<速報>>試験したところ、砂鉄が着くと吸引力のためピストンは自然落下しなかった。
ネオジウム磁石の能力が高かったためで、
今回の試作品は失敗作だった。改善策としては、バネの使用を考えているが最終的には人力か?
<今後の方針>スルースボックスの入り口付近に磁石を取り付ける事を考えているが、構造が若干難しい。
ピストン部をアルミニウムパイプの中に入れ、飲料缶の蓋を接着して密閉する。
左側はほぼ完成状態、右側は通常の磁石
北海道で採取した
「浜砂金含有の砂鉄」から砂金のみを分別する方法を検討している。
微細(Fine Micro)な砂金を濃縮する装置として、
Keene Engineeringからブルーボウル(Blue Bowl)が販売されている。これが適用出来ないか、
装置を自作した。
(1)製作寸法:市販品に近い寸法にした。
主要部品:ポリバケツの底に穴を開け、逆さにしたロートを接着した。
その他部品:水を循環させるポンプ、塩ビパイプ、コンテナ、バッテリー
*今回は、安価な簡易水道を利用し、蛇口で水量調整をした。
(2)試験結果および考察1)水の流量は約10L/分としたが、最適流量に迷った。
2)2kgの試験体の処理に2時間かかり、想像していたより処理速度が遅い。
3)箔状の砂金が幾つか底部に付着していたものの、回収効率は測定しなかった。
4)このブルーボウルは、良く考えられた装置であるが、浜砂金用として採用するには改良が必要と感じた。一方、川で採取した砂鉄混じりの大きい砂金に対しては、役に立つと思われるが、ゴールドパン方法との比較になる。
5)ユーチューブでの映像を観ると、砂金が大きいし、事前に篩で分粒している。
6)浜砂金用としては、スパイラルホイール(Spiral Wheel)が適していると思われたが、製作が難しいので断念した。
7)ベテランの誰に聞いても、ゆり板やゴールドパンでの砂金の捕捉は、その表面粗さによると言うが、箔状の砂金は表面に貼り付いているので、
表面の凹凸以外に何等かの力が働いている様な気がしている。
8)今後は、暇な時に
ゴールドパンでチマチマ処理するか、アイデアが出たら
ブルーボウルの改良をするか、いつか北海道に行った時に
海へ放流するかの予定です。
(追記)
米国の一部の地域と思うが、パンニングなどで除去した砂鉄を河川に戻す事は禁止されている。多分、水質(水道水?)のためでしょう。
ブルーボウルの一式:塗装が難しいのでホワイト
処理中:中央の穴より砂鉄のみが排出されるはずだが。
最終段階
箔状の砂金:目視だと透き通っている。
今年の夏、北海道で砂金掘りした折、
初めて浜砂金に挑戦した。
砂金のみを取り出す作業は非常に時間がかかったので、砂金が含まれていそうな砂鉄層を20kgほど持ち帰った。
持ち帰ったのは良いが、
砂金を効率的に分離する方法が思い付かなかった。
そこで、浜砂金の挙動を掴むために、Web上での
情報調査と予備実験を行った。
(1)浜砂金の特性特定の海岸の砂鉄層に含まれている。
砂金は箔状になっており、その含有量は限りなくゼロに近い。
(2)砂金と砂鉄の分離性砂金は箔状で砂鉄は粒状なので、両者の密度差ほどの分離性を期待できない。
一部の砂金は水に浮いたり、砂鉄層の上を流れる場合もあるが、わずかながら砂金の方が沈み易い。
(3)手動分離方法北海道の砂金掘り師は、何等かの方法で分離していると思うが、情報を得ていない。
ゴールドパンで分離できるが、私だと約1/5の濃縮までで、これ以上は砂鉄が動き難く分離が難しい。
水を回転や前後に動かしながら砂鉄を少しずつ除去すればできるが、短気な私ではギブアップしてしまう。
(4)機械的分離方法(海岸で)まず海岸では、スルースボックスを使うのが良いが、リッフルに砂鉄が溜まった場合には、砂金が砂鉄層の上を流れる懸念がある。
また、川の水を得難いので海水を使う必要がある。一つの案は、タンクに入れた海水をポンプで循環させる方法であり、装置も簡単に作れる。
(5)機械的分離方法(自宅で)海岸で砂金の濃度を高めても、スルースボックス内には大量の砂鉄が残っている。
その分離方法として米国のKeene Engineering. Inが販売している
ブルーボウル(Blue Bowl)と
スパイラルホイール(Spiral Wheel)があり、ユーチューブで見る限り分離性能は良い。
自作可能なブルーボウルを候補に挙げ、部品調達(ありふれた日用品など)を進めている。
このブルーボウルに関して、
P.G.TechのFさんが3Dプリンターを使い製造し、精密な性能調査も行っているので参考にさせてもらう。
(6)予備試験浜砂金(ほとんどが砂鉄)の特性を認識するために、幅15cm長さ90cmの樋に凹凸マット(滑り止め)を貼った物で試験した。
水量は約10L/分で1kgの試験体を少しずつ流した。
回収効率は90%以上の感触だが、これ以上の量を流した場合には砂金が補足されない可能性がある。
(7)今後の方針ブルーボウルの製作と最適条件の把握を優先する。
海岸で使用するスルースボックス(ハイバンカー?)については、気が向いた時に作る。
試験の全体像:緩やかな流れにした。
凹部は砂鉄でいっぱいになっており、補足された砂金が不安定。
今回、砂金掘りのために北海道を訪れた。
砂金掘りとは関係の無い写真を羅列した。
フェリー内では無料Wi-Fiが使えるが、陸地に近くにならないとつながらない。
フェリー内の展示物:”一攫千金”に惹かれてしまった。
救命ボート:完全密閉型ではないので、冬場に遭難したら生存は難しい。
昆布漁の風景
昆布の天日干し
天売島と焼尻島:私の様なマニアックな人が好みそうな自然豊かな島と想像する。
海中の鳥居
北海道らしい海岸近くの風景
戦時中のトーチカ:10m角ぐらい
この山塊の中に入って遊んだ。
牧草を円筒状に丸めた物:冬に備えて
カラフトマス:○○風の釣り人と出会ったが、人を見かけで判断してはいけない。
競走馬の牧場:最近ギャンブルをしていないので、一人旅だったら競馬場に行っていた。
狩勝峠:雨の日はホワイトアウトの状態になるので、速度に注意!
熊出没注意の看板が多いが、どの様に注意すべきか?
北海道全域で黄色い雑草(雑草という植物はない)が多く、遠くから見るとひまわりの様にきれいだ。
花の旬は過ぎたが、写真を撮りたくなる。
非常に狭いキャンプ場
海岸近くのキャンプ場:景色は良いが強い風が吹くので、補強を。
キツネにテントをかじられた。
本州のやぶ蚊よりおとなしいが、油断するとやられる。
好景気な町の様だが、一般住宅は年季が入っており、立派な公共施設との落差に戸惑う。懲りない人々!
高速道路の無料区間が多くても利用者が少ない。北海道らしい風景を楽しむなら一般道を勧める。
蒸気機関車
メロン味のソフトクリーム:この旅行での唯一のぜいたく品(美味しかった)。
毎日3食お世話になったコンビニ
お城:歴史上この辺りには無かったと思うが。
カラスのねぐら:本州のカラスより小ぶり?で、電線上で会議をしている事が多い。
北緯45度の看板:緯度に何か意味があるのか?
砂金掘りに関しては奥が深く、各自は場所、方法、道具および天候ついて考えている。
恐れ多いのだが初心者の私が解説してみる。詳しくは解説書を参考にして欲しい。
(1)砂金の種類1)川の中にある砂金鉱山起源の物と長い年月で鉱脈が破砕された物とがある。前者は本州、後者は北海道に多い。
大きな砂金は川の奥深くか、特殊形状の基盤(dead rock)上に存在する。
細かい砂金は川の表層にあり、洪水時に巻き上げられた“吹上金”や草の根に捕捉される物がある
2)海岸にある砂金(浜砂金)浜砂金は一般的ではないが、今回の旅行で砂金を含んだ砂を持ち帰ったので、後日感想を述べる。
3)岩石中の金岩石を粉砕して金を取り出す事も可能だが、商業的な金鉱山と同じなので除外する。
(2)砂金が採れる場所1)ベテランに砂金が採れる場所を聞いても教えてくれない。
2)解説本を読んでも採れるとは限らない。川の流路は変化している。
3)砂金は基盤上に存在する可能性が高い。基盤が露出している所や砂礫層の薄い所は、箱メガネか金属探知機で探す。私の様な体力の無い人は、砂礫層の薄い場所を見つける必要がある。
4)大き目の砂金が出た場所は、とにかく深く掘ってみる。私は体力と根性が無いので諦めてしまう。
5)洪水でも動きそうもない大石の周りを掘ってみる。
6)1パンニング目で粉金も出ない河川では採れる可能性は低いが、大粒の砂金が存在している可能性がある。上流では粉金が少ない。
7)先行者が掘った形跡のある河川では、まず先行者の掘り跡をパンニングして採りこぼしが無いか確認する。
8)名前が知れた河川では、解説本に記された場所は既に掘られているので、セオリーとは逆の場所を狙うのが奥の手かもしれない。
(3)砂金の掘り方1)海に潜る様なウェットスーツとメガネを着用して、基盤に溜まった砂金を採取する。大粒の砂金が採れるが体力が必要。
2)箱メガネを使う人が多く、この方法も体力を必要とする。箱メガネにはライトを付けると見やすくなる。
3)カッチャ&篩&パンの組み合わせ。
4)カッチャ&篩&スルースボックスの組み合わせ
5)カッチャ&ゆり板の組み合わせ
6)園芸用スコップ&篩&パンの組み合わせ。
今回の北海道旅行では、ほとんどこの組み合わせで作業した。石の多い場所でのカッチャの使用は砂金を逃す可能性が高いので、片方の手にスコップを持ち、もう片方で砂をスコップに載せる方式で行った。長時間の作業でも疲れが少なかった。
7)ハンドドレッジ&パン
今回、ハンドドレッジを初めて使ったが、2、3回使ったら吸引力が落ちた。原因は本体が変形し易く、砂が噛みやすかったと思われる。
8)石の表面には、粉金が付着している場合があるので洗ってから捨てる。
(4)砂金掘りの楽しみ方砂金掘りはマイナーな趣味だが、個々人はさらに細分化される。
私の様に家族に諦められている人もいるかもしれないが、
健康的な遊びなので堂々と楽しみたい。
1)大きい砂金を目標にする人
2)重量を重視する人
3)仲間との砂金掘りや意見交換を楽しみにする人
4)採った砂金を他の人に見せたい人
5)観光を兼ねる人(私)
6)鉱山や歴史に興味がある人
7)道具に興味がある人(私)
8)新しい産地を見つけたい人
9)砂金採り選手権大会に燃える人(私)
10)子供や学生への教育に取り入れている人
11)地域振興の一部として取り組んでいる人
12)鉱物採取の一環として行っている人
13)地域の歴史を後世に伝承しようとする人
これだけあれば、本格的な砂金掘りができる
篩:敗戦前後のアルミニウム製のタライに金網を張った
スコップ:数十年前の園芸用スコップで、持ち手付近に壁を取り付けた
その他:ゴールドパン、軍手、スポイト、サンプル瓶、ウェーダーも必要
今回、北海道で初めて本格的な砂金掘りを経験した。
同行者Gさんのルートで、
北海道の砂金掘り師の皆様方と知り合う事ができた。皆様は、数百km離れた札幌市などから合流してくれた。
大勢で砂金掘りを楽しめた事に関して、厚く御礼申し上げます。
無許可ではありますが、皆様方の雄姿を記録しました。
これから砂金掘りをしたいと思っている人には、ベテランの方々の道具類や方法が参考になるかと思います。
A氏:2021年の夏には、カナダのドーソンでお会いしましょう。
B氏:カッチャとスルースボックス、アブ対策が万全だ。
B氏:塩ビパイプ製の箱メガネを使っている
C氏:お仕事中
D氏:採算レベルの砂金が採れた様だ。○○鉱山と名付けられた。
D氏:足元の砂が黒いのは1cm程の砂鉄層で、細かい浜砂金が含まれている。
E氏:腰のバッグに道具一式が入っている。
E氏:若い人なので、パンを揺するのも力強い。
F氏:スルースボックスが折りたたみ式で精巧な仕上がりになっている。
F氏:この川は粘土や砂が多かったので、カッチャから直接パンに入れている。
H氏:ウェットスーツ、メガネおよびシュノーケルを着用し、1日中この姿勢で掘っていた。
H氏:1m80cm以上の河童?
I氏:川の流心にある基盤に乗り、箱メガネを使っている。
J氏とK氏:別グループの人を見かけた。北海道で最も活発に砂金掘りしている二人。
J氏:多分この方と思うが、車が常時、車中泊・砂金掘り仕様になっている。
G氏:この場所で大粒の砂金を落とし、必死に探している様子。
G氏:この川は赤味のある粘土と共に砂金が出た?
私:ままごと遊びの様だ。この方法でも多くの粉金が採れた。
私:休憩している時間の方が長かった。
今回の砂金掘りの主目的は、旅行の1ヶ月程前に試作した超ミニ・ドレッジの実地試験をする事だった。
某川の中流域で、基盤が無く石がゴロゴロしている場所を掘った。
多くの粉金が出たので、試験場所としては最適と判断して30cm程掘り進めた。
これ以上、石を取り除く事が出来なかったので、超ミニドレッジで掃除する事にした。
吸引パイプに小石が詰まり易く、取り除きながら5分程稼働させた。
小さなスルースボックスをゴールドパンの中で洗ったところ、
1mm程の砂金を2粒回収できた。
しかし、現地で改良することが出来なかったので試験を終了した。
現在までの結論としては、
使用できる環境が限定され、作業効率もカッチャの方が圧倒的に高いと判断している。
本装置は、カッチャで逃がした砂金を回収できるし、砂と砂鉄をかなり除去できるので、別の使い方も含めて
最終結論を先延ばしすることにした。
<追記>
もう一つの課題はバッテリーの容量であり、今回は財布の中身と相談して購入せざるを得なかった。
数日後、
北海道の砂金掘り師の某氏が、高容量のバッテリーをプレゼントしてくれた。
片手で持てる程度の重さであり、本用途以外にも色々アイデアが浮かんできた。
!!!感謝・感激!!!
この日は朝から砂金掘りをしたが、
成果は粉金のみだった。
外国では小麦粉金
(Flour gold)と表現する人が多い。
1個の重量は1mg前後かそれ以下と思われる。1mgの物を測定するには、風の影響を無くするためにガラスケースに入った精密天秤を用いるが、それでも難しい。
しかし、この様な粉金でも目視できるのは
人間の欲望がなせる業なのか?
さらに、夕方から急激に温度が下がり、シャツを4枚重ね着したが寝付かれなかった。
空は快晴で天の川らしきものが見えたので、小型デジカメの説明書を読んで撮影条件を色々設定した。
1週間程滞在したが、天の川らしき物が見えたのは、この日だけだった。
北斗七星:本州で見る北斗七星より大きく見えたが!?
天の川
北海道には、数多くの砂金関連施設や遺跡がある。
今回の北海道を縦断するコース上で色々な場所を訪れた。
砂金掘り師の皆様方には珍しくも無い場所だが、私の様な初心者向けに取り上げてみた。
(1) 大樹町 歴舟川大樹町のカムイコタン公園下の歴舟川が砂金掘り体験場であり、道具は道の駅「コスモール大樹」で借りることができる。岸辺には
「尾田砂金掘り友の会」のボランティアの皆様がおり、無料で技術指導してくれる。
今年はコロナの影響で訪れる人は少なかったと思われる。
洪水の影響で今までの体験地は厚い土砂に覆われたので、下流側を体験場にしている様だ。
(2)浜頓別町 ウソタンナイ砂金採掘公園道具一式を借りることができ、インストラクターが指導してくれる。今年は
コロナの影響のために中止になった。しかし、
ゴールドハウスは開いていた。
(3) 浜頓別町 砂金地巡りのカルチャースクール「ウソタン砂金フェスティバル」に合わせて、ウソタン川上流にある砂金掘り遺跡を訪ねるツアー
「砂金地巡りのカルチャースクール」が開催されていたが、
今年は中止の様だ。
今回、Gさんの案内により訪ねたが、単独では見つけることができない程に
荒廃していた。
もし、私が若くて金持ちならば、この一帯を買い取りたい。(4)中頓別町 ぺーチャン川砂金掘体験場インストラクターがおり、道具も借りることができる。訪れた日には1名のお客が
心静かにパンニングしていた。
(5)中頓別町 黄金湯通常の銭湯であるが、砂金掘り師の皆様が利用する。
「情報交換サロン」かもしれない。
(6)中頓別町 ライダーハウス「みつばち村」ライダー以外に
砂金掘りや釣りなどで長期滞在する人が多いと言われている。今年は
コロナの影響で中止になった。
(7) 中頓別町 郷土資料館浜頓別町も含めた地域はゴールドラッシュ時代の中心地だったので、砂金関連の展示物が多い。
日本最大の砂金ナゲットのレプリカが置いてある。
歴舟川、砂金掘り体験場付近
ウソタンナイ砂金採掘公園
ウソタン川上流の遺跡:看板
ウソタン川上流の遺跡:ブロック建築物の跡
ウソタン川上流の遺跡:この一帯には溝状の掘り跡が多くあるが、草木に埋もれて見にくい。
ウソタン川上流の遺跡:無縁仏
ペーチャン川砂金掘体験場
ペーチャン川砂金掘体験場
中頓別町 黄金湯
中頓別町 ライダーハウス
中頓別町 郷土資料館
高倉健さん主演の「幸福の黄色いハンカチ」は、夕張市で撮影された映画が有名だが、
2011年TV版が旧羽幌炭鉱で撮影された事は知らなかった。
この日は川の状態が悪く砂金掘りができないので、現地の人に旧羽幌炭鉱、築別坑付近の観光案内をして頂いた。
かつて人口1万人を超した町は、今ではヒグマのテリトリーになっており、フンが落ちていた。
最悪な
ヒグマ被害で有名な
三毛別はこの近くにあるが訪れなかった。
道路標識には築別炭鉱とあるが、幌別炭鉱の中の一つの坑口
案内板
石炭の露頭が見える(黒い部分)
旧太陽高校:立ち入り禁止なので遠望した
砂金掘りの旅では、車中泊かテント生活であり、コンビニの夕食を食べた後は疲れて寝るか、テント内に入った蚊を捕まえる事しかない。
一般に日の出や夕日の写真を撮る人が多い。
月に関しては満月の写真までであり、
夕月について関心を持つ人は少ない。
今回は湖近くのキャンプサイトであったので、たばこを吸いながら月を眺めてみた。
意外にも湖に映る月影やおぼろ月に
風情があると感じた。
私は変人か?(そうだと子供に言われている)
一般的な夕日の写真
夕月
月の入り
数人で某川に入り砂金掘りを開始し、私は少し離れた所にあった大石の下流を狙った。
作業を開始したら下記の
「東京音頭」の歌が聞こえてきた。しかし、同行者はCDカセットなどを持っていなかった。また、別の川に入っても聞こえた。
直前にゴールドラッシュ時代の砂金掘り師の無縁仏にお参りしたので、怨念がとりついたのか心配したが、楽しい歌なのでそのまま放置した。
帰宅してからこの
幻聴の原因を考えてみた。
・2ヶ月前、MRAによる脳検査を行ったところ、脳の奥に老化現象が認められたが、それ以外は指摘されなかった。
・ゴールドラッシュ時代と東京音頭時代には数十年の差異があるので、無縁仏の怨念(私は信じないが)ではない。
・戦前の歌には替え歌(春歌)が多い。
・「東京音頭」の作詞者
西城八十は「砂金」という詩集を発行している。
・川の音の周波数は低く、東京音頭の歌の周波数に近いと思われる。
(結論)
脳の劣化により、「東京音頭」―「川の音」―「楽しい砂金掘り」の記憶領域の回線が結びついたものと考える。
幻聴の東京音頭
「ハア 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 ヨイヨイ
花の都の 花の都の真中で サテ ヤットナ ソレ ヨイヨイヨ
お父ちゃんも お母ちゃんも 元気出せ 元気出せ」
今回の旅行のために、熊よけスプレーを購入する予定だったが、同行者が2本持っていたので借りることにした。
砂金掘り作業時には邪魔になるので背負子に付けておいた。砂金掘り道具を車に載せる時に
熊よけスプレーが誤作動した(させた)。
(状況)・スプレーの作動時間は約1秒
・車の横ドアーと後ドアーは開いた状態
・人間は車の外にいた。
・
約5秒後、同行者がひどくせき込んだ。ペットボトルのお茶でうがいしたが、せきは数分続いた。
・私の手の甲には、直径5cmの少し赤味のある茶色の液体が付着していた。
・甘い匂いがしたが、香水程度の強さであり我慢できた。
・約1分後、熊よけスプレーと認識し、近くにあった濡れた靴下で拭いた。
・約2分後、川に行き手を洗ったが違和感はなかった。
・
約5分後からピリピリ感が出て4-5時間続いた。炎症は出なかった。
・幸いな事に二人とも眼鏡していたためか、まぶたに違和感があったのみで病院に行かずに済んだ。
・車内の内壁および荷物にも付着しており、帰宅しても掃除ができていない。
(考察)・
想像していた性能より格段に軽微であった。・この性能で熊を撃退できるのか疑問に思った。
・突進してくる熊にスプレーをかけても効果が出るまで5-10秒程度かかりそうなので難しい。
・
スプレー時は熊の顔を正確に狙う必要がある。・
スプレーはホルダーのベルトで確実に固定しなければならない・安全クリップは、十分考えられた構造と思うが、この様な事故が起きたので誤噴射を防止する新構造を考えてほしい。
追記:山に入る人は熊対策を色々工夫している様だが、人により意見が異なるし、研究報告書も見かけない。どなたかに最終結論を出して欲しい。
<雑話>昔読んだ本の断片で、真偽のほどは定かではないが・・・。
・戦前、軍隊が機関銃を撃っても熊を仕留めることが出来なかった。
・剣術の達人が日本刀で挑んだところ負けた。
・ご婦人が熊から逃げるため、木によじ登った。思わず失禁したところ、上を向いていた熊の目に入り退散させた。
・某大学の学生が山を縦走中、3日間熊に後をつけられた。
ロープを丁寧に洗ったが、色が落ちない。
持参した子供用ピストルと太い蚊取り線香、および記念に買った熊よけ鈴
行儀の良い熊と行儀の悪い熊がいる
北海道での砂金掘りは熊が怖いので、
歴舟川カムイコタン公園と
ウソタンナイ砂金採掘公園にしか行った事がない。
皆様のブログには
粒状砂金の写真が公開されているので、是非とも採ってみたかった。
ベテランのGさんに場所を教えてくれれば1人で行くと脅迫したところ、同行してくれる事になった。2人分の道具とテントを軽バンに積み込み、Gさんがガイド兼運転手をしてくれるので
「貧乏大名ツアー」になった。
期間は、8月中旬より
17泊18日(船中2泊、北海道14泊+1泊)の長期旅行になった。しかし、Gさんは毎年1ヶ月程北海道に住んでいるそうだ。
図には、訪れた場所を示してあるが、雨の日や川が濁っていた場合には砂金掘りをしなかった。また、車の助手席に乗っていたので詳しい河川名や場所を覚えていない(最近、記憶力の低下が著しい)。
砂金掘りおよび見学した場所