貴金属テスターを手に入れる
2017-08-19
ゴールドの真贋を確かめる為の比重計、貴金属テスター(アルファミラージュ:GK-2000)を手に入れました。私はネットオークションからも、ちょくちょく金貨を買っているのですが、本物なのかずっと気に掛かっていました。今回、それらの金貨をまとめて検査してみます。
ブリスターパック入りの金貨はバラす訳にはいかないので、裸の金貨のみ検査します。
検査結果は全て本物でした。24cu(カラット)は純金という意味です。実際に自分の目で確かめると安心ですね。
色々試します。次はお袋の形見の金の指輪。
ゴールド含有量70%の17金でした。ずっと18金だと思っていました。
私の結婚指輪も調べてみます。
純度95%のプラチナでした。貴金属は宝飾品に加工する場合、そのままだと強度が足りない為、混ぜ物を入れるんですよね。
最後は”問題”の「金貨・銀貨コインセット」です。私は過去に1度、ネットオークションで金貨詐欺に遭遇した事があるのですが、それを検査してみましょう。
まず、金貨を測定しますが、重さが規定の8gに達していません。この時点で偽物確定です。ニセ金貨でも重さは本物に合わせている場合が多いと聞きますが、それすらクリアしていないとは何とも雑な作りで呆れます。そしてそんな代物を掴まされてしまった自分に、また腹が立ってきました。
当然、ゴールド測定モードでは計測不能と出ます。では何の金属を使っているのでしょうか?比重を計算すると、恐らく銅と亜鉛の合金、真鍮ではないかと推測します。測定にあたり、まず銅の比重8.93を入力。
次に亜鉛の比重7.14を入力してセット完了。
測定すると、銅73%と出ました。真鍮で間違いありません。
こうなると銀貨も本物のはずがありませんね。重量・比重から見ても偽物確定でした。こちらは錫・アンチモン・銅の合金である、ピューターと推測します。
ゴールドは田中貴金属等の公認溶融業者以外から手に入れた品以外は厳密な意味で言うと保証の限りではありません。当然ネットオークションに於いては尚更です。金貨などは業者から買うより安く仕入れることが出来ることも多い一方で、偽物も混じっているので、それがリスクといえばリスクです。まずは自分自身を鍛えて偽物を掴まないようにするのが第一です。
そして鑑定については、更に精度を上げて調べようとすると貴金属テスターでも不十分なのですが、機器類を揃えるのは個人ではこの辺が限界でしょう。でも、こういう機械が手元にあるだけでも、一つ安心出来るものだと思いますよ。