インドネシア、パーム油の輸出を禁止
2022-05-11
インドネシア政府は4月22日、パーム油とその原材料の輸出を28日から禁止すると発表した。同国は世界最大のパーム油生産国で、世界全体の供給の半分超を占めている。輸出禁止により、世界的な食料インフレが一段と悪化する可能性がある。
ジョコ大統領は配信された動画で、ロシアのウクライナ侵攻を受けて食品価格が世界的に高騰したことで、食料の国内向け供給を確保したいと説明。「国内市場において調理用油が潤沢に手ごろな価格で確実に供給されるようにするため、この措置の効果を見届けて検証する」と述べた。
-------------引用終わり-------------
アブラヤシから生産されるパーム油は、現在世界で最も多く消費されている植物油脂(およそ30%)ですが、その世界最大生産国であるインドネシアが輸出禁止に踏み切りました。これもロシア侵攻の影響の一つですが、ロシアとウクライナのひまわり油の輸出が厳しい状態にあるので、その代替需要の一部がパーム油へ向かったようです。
パーム油のことを私はよく知らなかったのですけど、フライなどの加熱調理用やマーガリン、ショートニング、チョコレート用油脂、それからシャンプー等の衛生消耗品にも多用されているようです。それにしても全植物油脂のうち30%を占めているとは今更ながら驚きました。その世界供給のうち半分が消滅してしまうのだから、この先どうなるのかちょっと恐ろしい気がします。インドネシアは今年初めにも石炭の輸出を一時禁止しましたが、需給がタイトになれば自国を優先するのは当たり前のこと。これからこういった話はどんどん出てくると見ておいた方がいいです。個人的にも食料だけではなく、衛生消耗品の備蓄も随時進めていくつもりです。
ジョコ大統領は配信された動画で、ロシアのウクライナ侵攻を受けて食品価格が世界的に高騰したことで、食料の国内向け供給を確保したいと説明。「国内市場において調理用油が潤沢に手ごろな価格で確実に供給されるようにするため、この措置の効果を見届けて検証する」と述べた。
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アブラヤシから生産されるパーム油は、現在世界で最も多く消費されている植物油脂(およそ30%)ですが、その世界最大生産国であるインドネシアが輸出禁止に踏み切りました。これもロシア侵攻の影響の一つですが、ロシアとウクライナのひまわり油の輸出が厳しい状態にあるので、その代替需要の一部がパーム油へ向かったようです。
パーム油のことを私はよく知らなかったのですけど、フライなどの加熱調理用やマーガリン、ショートニング、チョコレート用油脂、それからシャンプー等の衛生消耗品にも多用されているようです。それにしても全植物油脂のうち30%を占めているとは今更ながら驚きました。その世界供給のうち半分が消滅してしまうのだから、この先どうなるのかちょっと恐ろしい気がします。インドネシアは今年初めにも石炭の輸出を一時禁止しましたが、需給がタイトになれば自国を優先するのは当たり前のこと。これからこういった話はどんどん出てくると見ておいた方がいいです。個人的にも食料だけではなく、衛生消耗品の備蓄も随時進めていくつもりです。