ゴールド投資の記録 2017年02月
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ゴールド投資の記録

 まもなく到来する石油生産のピークアウトは経済や金融システムを崩壊の危機に直面させることになるでしょう。だとしたら、私達は長きに亘って発展してきた文明社会の頂点に立っているという事であり、この先世界を待っているのは長い黄昏の時代です。数百年に一度の激動期、ゴールドは輝きを放つのでしょうか?

ハイ・イールド債(2017/2/17)

 1月の米国ハイ・イールド債のデフォルト率は先月に較べて上昇し、7.06%になりました。NYダウは最高値を更新中と絶好調ですが、デフォルトは着々と増え続けています。

< デフォルト率推移 >
2016/ 5  5.98%
2016/ 6  6.14%
2016/ 7  6.61%
2016/ 8  6.67%
2016/10 6.80%
2016/11 6.70%
2016/12 6.99%
2017/ 1  7.06%


日本で支払手段に使えるのは”円”だけ

 先日、私の父が背骨の圧迫骨折に見舞われました。

 病院で検査したところ、骨密度が同年代と較べて60~70%しかなく骨粗鬆症によるものだという診断でした。押しつぶされた骨が脊椎へはみ出していて、とても痛いらしく立つのも難儀で、トイレにいくのも容易ではありません。当初は通院で、と考えていましたが、とてもそんなことを言ってられる状態ではなく週明け病院へ入院の相談をしてこようと思います。

 こんな時、必要になるのはやっぱり「お金」なんですね。お金がなければ病院にかかることも出来ません。私は資産のほとんどをゴールドへ移していますが、それはゴールドを本当のお金だと考えているからです。しかし当たり前の話ですがゴールドを入院費の支払いに使うことは出来ません。病院で受け取ってもらえるのは法貨である”日本円”だけです。

 以前、極限までゴールドへ投資しようかと考えたこともありましたが、人間何があるのか分かりませんから、いつでも100万円程度のお金は支払えるように備えておくのが大事ですね。改めてそう思いました。


ドル安かドル高か

 トランプ大統領の公約から察するに、ラストベルトの製造業復活を果たすには今後ドル安へ持っていこうするでしょう。またアメリカは、莫大な経常赤字を出し続けている国であり、大統領の意向がどうであれ最終的にドル安へ向かわざるを得ません。

 しかし陰謀論的な観点から見ると、現在のドル高で新興国は自国から資本が流出し困り果てています。そこで更なるドル高を演出すれば新興国は破綻し、バーゲン価格でその国の企業やインフラを手にすることが出来るのです。ドル安はその後に持ってくる方がアメリカにとって都合よくないでしょうか?そして、制度疲労を起こしている今の通貨システムをなんらかの形で刷新するのです。米中独露等の大国がテーブルに着いて交渉することになるでしょうが、その時まで少しでも有利な状況に自国をもっていきたいはずです。なので今後、単純なドル安とはいかないかもしれません。


ゴールドの地上在庫

 人類が歴史上掘り出したゴールドですが、その総量は183,600トンとされています。これはオリンピックプール(50m×25m×2m)たった3.8杯分であり、いかにゴールドが希少な金属であるかが判ります。

ゴールド地上在庫の内訳(2014年)
区分重量(トン)
宝飾品87,000
公的保有30,900
個人保有36,800
不明28,900
183,600

 ゴールド地上在庫の構成割合(%)
 20170208ゴールド地上在庫1
 ゴールドの地上在庫は、その殆どが宝飾品や地金、コインなど「価値の入れ物」つまり貨幣として退蔵されている事が見て取れます。ここがゴールドが他の貴金属と異なる点ではないでしょうか。




ゴールドを持つ者がルールをつくる

20170130トランプtwi

 ピーちゃんさんのブログで知ったのですが、トランプ大統領は過去にゴールドについて意味深なツイートをしていたんですね。

”交渉の黄金律:ゴールドを持つ者がルールをつくる”

 トランプ大統領は過去に金銀への投資を推奨しているロバート・キヨサキ氏との共著もあることから、ゴールドへの高い知見があると見て間違いなさそうです。

 またトランプ大統領以外にも、アメリカ下院議長のポール・ライアン氏は筋金入りの金本位制論者と聞きますし、閣僚人事は金本位制への政治的関心を示しているティーパーティー(茶会派)が中心なのです。

 今後ゴールド周辺が騒がしくなっていきそうだと感じませんか?


ドル円、20カ月移動平均線を割り込む



 ドル円が重要な節目である20カ月移動平均線を再度割り込んだようです。アメリカ・トランプ大統領の為替に関する牽制発言により、市場が揺れています。

・113.678 (2017/1 20カ月MA)
・112.674 (2017/1/31 終値)


ゴールドと株価、為替の比較(2017/1)

 2015年12月30日を始点として、2017年1月31日までのゴールド(円建て)、ドル/円、S&P500(円建て)、日経225の値動きの比較。



 トランプラリーも流石に失速したのか、株やドル円は12月中頃から調整局面に入っているようです。先月、円建てゴールドはS&P500にパフォーマンスで抜かれていましたが再逆転しました。


<2015/12/30からのパフォーマンス>
・ゴールド(円建て)    +6.62%
・S&P500(円建て)  +3.25%
・日経225        +0.04%
・ドル円          -6.50%


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プロフィール

GC

Author:GC
2002年からゴールド投資を始める。2015年まで米国株メインでしたが、現物ゴールドを中心にポートフォリオを再構築しました。2021年新型コロナの渦中に地方移住を決断し、自家菜園やオフグリッドを模索中。2024年9月自主退職。

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