Category: ドワッジH型
ドワッジH型
「MGドム」「HGUCドム」「ZZシリーズのドワッジ」の三個イチで製作したミキシングビルドです。
スケールは1/144のつもりですが、実際は1/120くらいありますかね。
MS-09Hタイプのドワッジは、公式設定ではどの時機に作られたのかグレーゾーンの機体なのですが、この作品につきましては一年戦争終結後の半年間(0080年6月アフリカ戦線の公国軍武装解除まで)にMS-09G型から改造されたのではないか、という想定で製作しています。特にデザート・ロンメル中佐乗機という事ではなく、名も無きパイロットが搭乗した機体です。
仕上がりのイメージはタイガーI戦車を落とし込んだ感じです。
ツィンメリット・コーティングは腰アーマーと下脚部全面に入れていますが、エポキシパテを薄く載せた上からマイナスドライバー状の工具で一つずつモールド。工具はデザインナイフを加工した自作の物です。
手持ちのチェーンガンは食玩のガンダムADAPT旧ザクからの、いわば拡大コピーモデリングで、プラ板・プラ棒によるスクラッチ。
仕上げは「基本塗装」「ウォッシング」「デカール」「チッピング」「ドライブラシ」「パステルワーク」の順で進めています。
基本塗装は缶サーフェイサー後に、ブラック+マホガニー色でシャドーを施した上にサンドイエローを全面に吹き付けてベースとしています。ダークブラウンの太い糸状の迷彩をエアブラシで吹き付け、エナメルのフラットブラウン+ブラックで全身をウォッシング兼スミ入れ。その後ガンダムデカールやAFVのデカールを貼っていますが、あくまでタイガー戦車がイメージソースなので最小限の枚数しか貼っていません。胸部の部隊章のみ自作デカールです。
チッピング、ドライブラシはかなり時間をかけていますが、スケール感を考えて大げさにならないよう、しかしアクセントになるようバランスに気をつけました。このタイミングでつや消しクリアを吹いてツヤを整えています。また、パステルは足回りを中心にややハデめに施し、砂漠の環境を表現しました。部分的にタミヤウェザリングスティックで汚しを入れています。
武装はブラック下地の上からメタリックカラーのダークアイアン、部分的にクリアオレンジでグラデーションを付けています。
オラザク2008の一次通過作品、製作期間は一年半程です。