初回荒らしは丁寧に接客してもまた来ることはない

ナイトワークの世界で特に困るのが初回荒らしです。キャバクラにも多数のフリー客が訪れますが、初回荒らしは最も最悪なパターンといえるでしょう。
どれだけ丁寧に接客をしても、水泡に帰す可能性が高いからです。結局時間を無駄にするだけで、次回来店の望みも薄いのが現状です。
稼ぎたいキャバ嬢にとって、やっかいな存在以外の何物でもありません。

こうした無駄を省くためには、初回荒らしかどうか見分ける必要があります。慣れると経験で見分けが付きますが、最初は難しいと感じることも多いでしょう。
しかし、初回荒らしには独特の傾向があり、実はコツさえわかれば見分けるのも難しくはありません。見分け方を覚えることが自衛に繋がるでしょう。

なお、「初回荒らし」という言葉を初めて聞く人も多いかと思います。意味については「キャバクラ業界用語集」で解説していますので、そちらも合わせてご覧下さい。

キャバクラに来る初回荒らしの特徴・見分ける方法

キャバクラの初回荒らしは以下3つの特徴を持ちます。

・話を誇張する
・普通の客より態度が悪い
・妙にベタベタ

話が誇大過ぎたり、態度が悪いパターンは初回荒らしの典型です。また、ベタベタくっつこうとする客にも注意してください。これらのいずれかに当てはまるだけで、初回荒らしの可能性が高くなります。
フリー客のヘルプを頼まれた時や、場内指名を得た時は気を付けておきましょう。

①話をやたらと盛る

話を盛ること自体は悪くありません。トークを盛り上げたり、場を良くするために誰もが話を盛った経験があるでしょう。初回荒らしも必ず話を盛ってきます。
しかし、その盛り具合が大問題で、普通なら絶対にあり得ないほどの盛り方をします。傍から見ても嘘だと分かる盛り具合ですが、当の本人は悪気もないのがやっかいなところです。

また、話を盛る初回荒らしはこのような特徴もあります。

・自慢話が多い
・平気で嘘を付くか嘘に近いことを言う
・見栄を張りたがる

どことなく自慢気な人や、会話中に自慢話を織り交ぜてくるパターンが多めです。
話を平気で盛りますので、ほぼ嘘に近い発言も珍しくありません。結局キャバ嬢に良いところを見せようと、見栄を張りたがる人が初回荒らしに多いといえるでしょう。

もし話を盛るフリー客がいたら注意が必要です。自慢話などは適当に流し、適度に相槌を打つくらいの気持ちで接客しましょう。

②態度が悪い

どこのお店にも態度が悪いお客さんはいるものです。
お金を落としてくれる常連や太客なら別ですが、これがフリー客の場合は気を付けましょう。
通常なら、初めて入るお店で大きい態度を取るお客さんはいません。逆に我が物顔で態度が悪いお客さんは、初回荒らしである可能性が非常に高いです。

態度が悪いお客さんは以下の2つに分けられます。

1.単に楽しむだけのパターン
2.スタッフをいじめてストレスを発散するパターン

1番目のお客さんなら、お金を沢山使ってくれる場合もあります。特に常連さんに多いパターンで、指名も入れてくれるので店側にとってはお得意様といえます。

問題は2番目のパターンです。次回来店は無いのをいいことに、キャバ嬢に悪態をつくのです。
それを注意しに来た黒服(男性スタッフ)へ逆ギレするパターンもあります。説教を始める場合もありますが、お店にとっては迷惑客でしかないでしょう。
いずれにせよ、態度が大きいフリー客には注意が必要です。

③ベタベタしてくる

当たり前ですが、キャバクラはおさわりNGのお店です。しかし、やけにベタベタしてきたり、くっつこうとしてくるお客さんも中にはいます。
こうした行為が目立つ人は、大半が初回荒らしであることが多いです。
更に次の特徴があります。

・キャバ嬢を指名しない
・周囲の目を気にしない
・キャバ嬢が嫌がってもベタベタしてくる

指名をしないフリー客は珍しくないものの、初回荒らしは最初からベタベタしようとします。
また、他のお客さんが周囲にいてもお構いなし。まるで見せつけるようにベタベタするため、キャバ嬢にとっては非常に迷惑でしょう。ただし、こちらが露骨に嫌がっても一切止めないのがやっかいです。

この手のお客さんは、黒服が指名を勧めても断る傾向もあります。
要は、単にベタベタしたいだけなのです。もしこうしたお客さんが来た時は、極力相手をしないのが無難ですよ。

適当にあしらうのがベター

キャバ嬢にとって、初回荒らしは最も避けたい迷惑客。しかし、ヘルプを頼まれる可能性もあるため、避けられないのが実情です。初回荒らしの相手をしないといけない時は、深入りせず適当にあしらうのがおすすめです。運が悪かったと割り切り、気に留めないようにしましょう。