ドアを開けろ

あなたは考えたことがない？

何を？

自分の住む上階で火災が起きた時のことを。

マンションでもビルでも下の階に住んでいたとしよう。

もちろん、自分達は火災について十分な注意を払うが、上階の住人がそうとは限らない。

その上階で万が一火災が起こると消防が到着し、消火活動を行う。

とにかく、一刻も早く火を消すために彼らは活動することになるが、火を消すために放水したら下の階が水浸しになる事なぞ考えない。

当たり前である。

話しは脱線するが、消防車が火災現場に向かう際、違法駐車の車両が邪魔して通行出来ない場合、消防車はその車両を押しのけて損害を負わせても、賠償責任はないと聞いたことがある。

真偽のほどは定かでないが、そんな法律があれば教えてもらいたい。


さて、火を消すために命がけの作業を行う消防隊に、人々は喝采を送るが、苦々しい思いで見つめるのは下階に住む住人である。

消火作業でまかれた水は、自分の家財道具も水浸しにする。

あなたの高級地デジテレビも、高級家具も思い出の品も全て。

布団まで水浸しになるので、当然そこでは眠ることさえできなくなる。

したがって、どこかで泊まるか、あるいは引っ越すか。

どちらにしても金が要るが、その損害に対して、消防は一切の責任を負わない。

では、失火元に対して請求する？

それには失火ニ関スル法律というのがあり、重過失の失火でない限り、近隣の損害に対する賠償責任は負わないような法律がある。

上階の住人が勝手に火災を起こしたあげく、自分の家財道具までスクラップにされても、文句を言っていけない現実。

そんな時のために火災保険がある。

これは自宅の火災のみならず、家財を補償する特約に入っておけば保険価格の範囲内で保障されるので覚えておきましょう。

マンションの一室をオフィイスに使っている法人なんか、絶対加入しておくべき！！

もし、上で火災が起きて放水され、オフィスの機器が水浸しにされたらどうする？

考えただけで恐ろしい

クリックは恐ろしくない

ちなみに、鉄筋コンクリートのマンションなんかは、水が下に抜けるのは基本的に決まったところからしか抜けないが、木造や軽量プレハブ住宅なんかは、察してあまりある。