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2010 12,16 00:26 |
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『黒騎士ロイド』6話目です。
※視点がコロコロ変わります。ご容赦下さい。 ※短めですが、ラストスパートってことで。 ※…って言うよりも、次話ラストが一番みじか(ry ※ごめんなさい。シリアスに…纏めたかった…iiiOTL←過去形 ※今までの話にあった注意書きもお忘れなく。 「ご無事で何よりです、殿下……!」 ロイドは泣きそうな表情でルルーシュの前に跪き、片腕にすがりついた。 誰よりも、何よりも大切な存在に再び出会えたこと ――― それが嬉しくて、感謝を込めてルルーシュの手の甲に額をつける。 それは、騎士が示す最上の敬意と、喜びを示す行動。 「な…ろ、ロイド…?」 てっきり、己を捕まえようとするか、あるいは……と考えていただけに、ロイドの思わぬ行動に動揺する。 「ずっと、信じてました…殿下が、生きていらっしゃると…!!」 そう言って、顔を上げて微笑んだロイドの頬には、喜びの涙が溢れていた ―――――。 成長 ルルーシュの手を引いて、人気が無い場所を求めて歩いていたロイドは、熱く高鳴るその胸の内を、表に出さないように必死で普段のポーカーフェイスを貫いていた。 今すぐに、存在を確認するように抱き締めたい。 でも、殿下の迷惑になることはしたくない。 その、相反する思いを胸に秘めながら、ようやく見つけた人気のない公園。 そして、改めて向き合ってみれば……ロイドに、衝動を抑えることは出来なかった。 出来たのは ―― 抱き締めようとするのを、跪いてその腕に縋りつくことへと変換すること。 自分の目の前に、存在している。 亡くなったと伝えられてから7年、信じないと頑なに思いながらも、半分諦めかけていたのも、また事実。 でも、こうして再び出会うことが出来た。 そのことを、ロイドはすべてのものに感謝を捧げたいと思う。 「ずっと、信じて(願って)ました…殿下が、生きていらっしゃると…!!」 頬を、熱いものが流れるのが分かる。 だが、ロイドには目の前の人を、そのすべてを感じる方が優先すべき事だった。 眼をルルーシュに向け、その姿を捉える。 最後の時から再会の時の違いを、じっくりと見比べるように。 「…お美しくなられましたね、殿下」 「…そこは“美しく”ではなく、“凛々しく”とか、せめて“成長した”とかでは無いのか?」 突然のことに驚いて固まっていたものの、さすがに思考が戻って来る。 自分が生きていることを信じてくれていたのも事実のようなので、ロイドのするがままにさせていたルルーシュだったが、ロイドの感嘆の呟きに思わず突っ込んでしまった。 だが、ルルーシュは間違っていないと主張する。 普通、男が言われて嬉しい言葉ではない。 ――― が、ルルーシュが美しいことは誰にも否定できない事実なので、ロイドは訂正しなかった。 PR |
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